ゆみこさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ゆみこ

ゆみこ

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なま夏(2005年製作の映画)

3.0

吉田恵輔作品特有の不穏さを求めて。

後半からのガラッと変わった展開に吉田作品らしさを感じた。
蒼井そらのアイドル映画なのかな、と観る前は思ったけどアイドル映画にしてはそこまで見せ場がなく、中途半端な
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花のあすか組!(1988年製作の映画)

3.5

ちゃちな世紀末感がいい。

ブレードランナーや鉄男、AKIRA等の80年代荒廃未来都市イメージ目指したのであろう世界観が良かった。
そういった世界観を構築するためのファッション、セット、音楽が好みで、
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.3

主演の2人の演技が棒すぎたのは敢えてなのだろうか。

濱口竜介の作品は言葉を平たく、抑揚のないように話すことが多いが、この作品においてもそのルールがあったのか、はたまた本当にあの2人の演技が下手だった
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ねじ式(1998年製作の映画)

3.4

全編を通して赤い光に照らされ、赤みがかった映像に心地よさを感じる。

つげ義春の世界観を巧く表現できていたように思うが、つげ義春の作品を映像化するのはやはり一筋縄にはいかないと感じた。

浅野忠信が良
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Wの悲劇(1984年製作の映画)

3.6

劇中劇をする作品が好きだな、と改めて。

薬師丸ひろ子と三田佳子の熱を孕んだ演技の掛け合いが良かった。
あぁ、角川映画を観ているんだなぁと実感。

なにより、この作品を包み込むような主題歌の素晴らしさ
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あん(2015年製作の映画)

3.4

樹木希林と永瀬正敏の演技が光る作品だった。
女優・樹木希林の凄みを改めて感じた。

人々の自然な表情や光の取り入れ方が良いと感じたが、やたらとぼかしを多用したり(手前の対象にピントを合わせる)、発言中
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2/デュオ(1997年製作の映画)

3.6

マリッジブルーには青すぎる。


暴力はもちろん、物に当たったり大きな声を出す人が苦手なので観ていてきつかったし、急に優しくなるお決まりのパターンにも辟易した。

「俺、変わったから。」と圭は言ったが
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.3

女として社会を生きていくことの生きづらさ。やりづらさ。

韓国の作品だけれども、日本に当てはめても全く違和感が無かった。
以前に比べれば女性が生きやすい社会になってはいるとは思うけれど、まだまだ平等で
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

子役の男の子2人が素晴らしかった。
その脇を固めるキャストも牢固たる演技力で、安心して作品に入り込めた。

また、坂本龍一さんの音楽は絶巧で、複雑に交錯する心境をシンプルでありながらも力強く表現し、か
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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

伏線回収がすごい!、感動する!、泣いた!、などの感想を聞いていたので身構えてしまい、肩透かしを喰らった感が否めない。

心の描写などが細かく、丁寧。
テンポよく話が進むので飽きずに観られた。

ただ、
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さかなのこ(2022年製作の映画)

2.2

合わなかった。

空気感、世界観、間、キャスティング、演技、のんの話し方など、苦手な部分が多く、何を見させられているんだろう、となった。
見ているこちら側までそこはかとなく恥ずかしくなってくる。

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

3.4

ホラーなのでもちろん怖いのだけれど、恐怖に切なさが内在していてなんとも言えない気持ちになった。

話の展開も早く、わかりやすかったので良かった。


また、子役の男の子がとてもキュートで、後半の迫真(
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GONIN(1995年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

前半はいまいちピンとこず、観続けることがやや苦痛に感じてきたくらいで急激に面白くなった。ビートたけしの登場によって。


ラストもとても良かったが、竹中直人の家のシーンが印象的。幻想的。
ちあきなおみ
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.0

吉田恵輔大嫌いで大好き。


登場人物全員悪。人の醜悪な部分をひたすら見せつけられた。

人の好意を踏み躙ったり、馬鹿にすることはしないようにしようと思ったし、自分が好意でしたことに見返りを求めるべき
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REX 恐竜物語(1993年製作の映画)

3.6

90年代ノスタルジーに浸れた。


安達祐実かわいい。

後半のドタバタや迫力のカーチェイスが面白かった。


ちょい役で出てくる人たちが豪華。
塩沢とき、佐藤蛾次郎、樹木希林。個人的にはribbon
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さくらももこワールド ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌(1992年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

湯浅節炸裂。

音楽と映像、その世界観がすごく良かった。
使われている音楽のチョイスも好き。


東京で絵を描きたいという夢があるお姉さんに対して、まる子が結婚して北海道に行かなきゃだめだ!と言ったシ
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喜劇 とんかつ一代(1963年製作の映画)

3.4

ドタバタわちゃわちゃして大団円、の定番の喜劇の流れに安心した。


オープニングのとんかつソングに引きこまれ、エンディングのとんかつソングにほっこりする。
森繁久彌、フランキー堺、三木のり平のコミカル
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イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること(2020年製作の映画)

3.4

IMAXフルサイズで大自然を堪能することができる。
それだけで、十分に満足。


ナレーションが説明的かつ多弁で、子ども向けなのかなと感じた。
人間の声でなく、自然の音をもう少し多く楽しみたかった。

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.4

映像の力、映画の凄みみたいなものを、作品を通して感じた。

良くも悪くも、映像ひとつでこんなにも人の心を動かすことができる。
映画とは何か、シンプルな問いかけにこの作品は答えている。


ただ、自伝作
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黒い家(1999年製作の映画)

3.4

まさに、大竹しのぶの"怪演"がスゴイ!
目のイカれ具合や表情にまで狂気が滲み出ている。

森田芳光によるホラー作品、ということであまり想像つかなかったけれども、要所要所にしっかりと彼らしさが出ていた。
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

2.6

何がしたかったんだ??


よくわからない悪ふざけに巻き込まれ事故。
冒頭5分間がゴリゴリにかっこよくて引き込まれたけれども、時間を経るごとに心が離れていくのを感じた。

そして、ラストのアレには乾い
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FROG RIVER(2001年製作の映画)

3.0

うおー、苦手。


美大生やCMディレクターが作る映画が苦手なんだけども、この作品も例に漏れず。というか、美大生映画の嫌いなところ詰め合わせ、って感じだった。
Tシャツ芸、超寒い。。


加瀬亮が好き
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積木くずし(1983年製作の映画)

3.3

展開が唐突。
なんでそうなったのか、説明が所々端折りすぎてて全然感情移入できなかった。

渡辺典子のヒロインは魅力的で、演技が上手い。
ただ、暴れていても叫んでいても、ゾンビみたいなメイクをしていても
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雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

4.2

相米慎二、大好きだー!


今作もバッチバチのカット。
どこから撮ってるの?どうやって撮ってるの?ってなる映像が何回か。
そして物や人の配置、均整が絶妙で感動する。

挙句に冒頭14分の長回し。からの
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.4

「好きだ…。」と声に出して言ってしまうほど好きなカットがたくさんあった。

冒頭1秒で「はぁ、好き。」と。撃たれた。
むしろ、ほとんどのカットがすごく鋭利に心に刺さったといえる。

この映画でも多く出
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セント・エルモス・ファイアー(1985年製作の映画)

3.2

オープニングが良かった。

卒業式で、みんなが横一列になって迫ってくるシーン。
ここからどう展開していくのだろう、と。

話の内容はあるようなないような。
80年代のトレンディ感に溢れていた。

サラダデイズ SALAD DAYS(2015年製作の映画)

3.6

ワシントンD.C.がどういう街で、どういう変遷を辿っていったのか。
また、それと追随してどういうバンドがこの街で生まれていったのか、が興味深かった。

政治や思想、文化、犯罪、フェミニズムなどいろいろ
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.9

まず、音楽がかっこよすぎる。


有名なテーマ曲はもちろん、劇中に挟まるあらゆる曲がバッチバチに決まっていて痺れた。
作曲理論などは全然わからないけれども、旋律が体を揺さぶってくるような感覚。
プログ
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ギレルモ・デル・トロのピノッキオ(2022年製作の映画)

3.5

愛についての話。


ピノキオとゼペットに焦点は当てられているのだけれども、サーカスの団長と猿、市長と息子、それぞれがピノキオとゼペットと同じ関係性である。
自分の理想を押し付けて、それが愛だと思い込
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森のムラブリ(2019年製作の映画)

3.4

ムラブリ族は、森に住まう民族であり、原始的な生活を送っているのかと思いきや意外と文化的で驚いた。

ムラブリ語を話すことだけが、ムラブリ族であることの証拠だ、とタイ側のムラブリ族の村長(だったかな?)
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.3

30分間の尺の中で簡潔にまとめられていたが、しっかりと、強固なメッセージを受け取った。

現実離れしたストーリーであるが、これが現実に起こったことだ、ということが恐ろしかった。
決して繰り返されるべき
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劇場版 センキョナンデス(2023年製作の映画)

3.3

今までの配信の総集編、といった感じ。
解説も入っており、わかりやすく、配信未見の私でも楽しめた。


政治家や政治の滑稽な部分やツッコミどころを突いていて痛快。笑えた。
前半の香川パートは『香川1区』
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ライアー×ライアー(2021年製作の映画)

3.6

松村北斗に終始キュンキュン。
顔も声もとても好きなんだけど、喉仏と鎖骨が美しすぎる。

冒頭だけ観よう、と思って流したら展開が気になりすぎて結局最後まで見入ってしまった。

ティーン向けの軽い娯楽映画
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激怒(2022年製作の映画)

3.3

中原昌也による音楽がとても良かった。
シンプルで、決して展開の邪魔になっていないんだけれども、静かに主張している。不穏で不吉で不祥で最高。


作品としては、暴力エンタメといった感じで、暴力、暴力、ア
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

3.3

"If Anything Happens I Love You."

この言葉を考える。
セリフの無い展開の中で、この言葉だけが本編に登場する。


とても悲しい話で救いが無い。
物語はもちろん、アメ
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