MasayukiShimuraさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

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大・大・大傑作。綾野剛や館ひろし、そして何より北村有起哉を始めとしたキャスト陣がハマりにハマり、奥深い演技をこれでもかというほどに披露してくれています。そして、自分邦画史上最高のタイトルバックを見せて>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

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歴史的な出来事を取り扱っているにもかかわらず、中央情報部長のキム・ギュピョンの半ば私的な思いに焦点を絞ることにより、感情移入できる人間ドラマとして骨太な作品に仕上がっていると思います。イ・ビョンホンの>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

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日常に潜む不愉快さを描く描写がホントにイヤ(褒めてます)。物質的には満ち足りている一方で、次第次第に精神的に追い詰められていく様子と相まって、心理スリラー的な要素も兼ね備えた佳作だと思います。そして観>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

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前作の『新感染』がゾンビ映画に新機軸をもたらしたのに対し、本作はどちらかと言えば幕の内弁当的な印象を残す作品でした。なんとも景気の良いゾンビの倒し方など、アクション色がぐっと強くなっていますので人を選>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

5.0

コロナの影響で大作映画の公開が少なかった2020年。その締め括りに「やっぱり大スクリーンで観る快作に勝るものなし!!」と思わせてくれる大傑作でした。ガル・ガドットの魅力とペドロ・パスカルの名演も十分に>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

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ご近所問題エンターテインメントと評したくなる佳作。どうしても過去のあの事件を思い浮かべてしまいますが、現実の問題も巧みに織り交ぜながら、しっかりと観客に考えさせる内容に仕上がっています。

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

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中盤に祭りのシーンがあるのですが、そのシークエンスを観た瞬間に「あ、これはもう忘れられない一作になった」と痛感するほどの衝撃を受けた作品でした。全てのシーンの切り取り方も巧みすぎるほど巧みで、多くの高>>続きを読む

STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

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「ここで泣けます」という感じのシーンがいくつかあったんですが、泣くための映画であることに鑑みれば個人的には悪くないんじゃないかなという気がしました。細かなところまで気配りされた映像の魅力と相まって、予>>続きを読む

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

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クラスの面々を思い返した時に必ず一人は思い浮かぶであろう「佐々木」的な真っすぐな存在が、青春の象徴としてキラキラと光る一本。その真っすぐさを保ってはいられないことに対するヒリヒリとした痛みと合わせて、>>続きを読む

Mank/マンク(2020年製作の映画)

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控えめに言っても最高の一作。決して一般受けしない題材をここまで現代的なエンタメに昇華させたデヴィッド・フィンチャーはもちろん恐ろしいばかりですが、その企画を通したNetflixもNetflixで恐ろし>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

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デヴィッド・フィンチャー監督の最新作である『Mank/マンク』にとって欠かせない予習作ということで観賞したのですが、一人の人物に多面的な光と語り口を与えていく構成の妙がやはりお見事。古典中の古典と呼ば>>続きを読む

ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

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ストップ・モーション・アニメとして驚異的な出来栄えになっており、その映像を見るだけで幸福感に包まれる作品。約90分という比較的タイトな作りですが、そのぶん話がテンポ良く進み、幅広く受け入れられるエンタ>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

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「こういう方向性もあるんだ!!」と目を覚ましてくれる画力にまずヤラれました。躍動感と同時に手作り感が伝わってくる映像と、現代的なメッセージ性が折り重ねられ、前評判の高さも頷ける作品だったと思います。

ザ・ハント(2020年製作の映画)

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物議を醸すこと請け合いな描写やセリフの応酬が続くため、確実に好き嫌いが分かれるタイプの作品(もう絶対に受け付けないという人がいてもしょうがないよねという印象です)。ただこういったブラックユーモアを許容>>続きを読む

罪の声(2020年製作の映画)

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映画化作品を見て改めて思ったのですが、やはり原作のストーリーが本当によくできていると感じさせられました。そしてそのストーリーを2時間半に巧みにまとめあげた監督・脚本の手腕もお見事。実に骨太なエンタメ作>>続きを読む

ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

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草彅剛に主演男女優賞をあげたくなる一本。口コミが口コミを呼んでいるタイプの作品ですが、そうなる理由もよくわかるほどの映画体験ができる作品でした。それにしても役者陣のアンサンブルがここまで噛み合う作品が>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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文字通りスパイの妻を演じ切った蒼井優、そして高橋一生の演技が光に光まくった作品。どこまで行ってもグレーな部分を残すストーリーテリングもお見事で、観賞後にも豊潤な余韻を残すタイプの作品でした。語弊を恐れ>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

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間違いなく日本で今年No.1の興行収入を叩き出す作品になると思うのですが、観客の熱気が映画館に満ち満ちているのが感じられるほどでした。見応えのあるアクションシーンと落涙必死のストーリーに、原作ファンで>>続きを読む

異端の鳥(2019年製作の映画)

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3時間近くにわたってあらゆる責め苦が映し出され続けるという超問題作。しかし最後の最後に光(とすら言えない薄明かりのようなもの)が提示されることにより、全ての糸がつながったような感覚も覚えることができる>>続きを読む

82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

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韓国だけでなく日本でもベストセラーとなった原作は未読の状態で劇場に足を運びましたが、フェミニズム的とされる領域を超えて感動できる一作でした。特にジヨンを演じたチョン・ユミとその母親役を演じたキム・ミギ>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

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LGBTQという現代的なテーマを扱いながらも、大枠としてのプロットは古典的とも言えるラブストーリーの感が強い一作。「運命の恋」という王道ものでありながら、そこに「混乱」という要素が加わっているところに>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

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ノワールとして1つ1つのシーンが鮮烈な印象を残すだけでなく、ところどころ肩透かしを喰らわしてくるようなオフビート感が魅力的な一本。独特のリズム感に呑まれていく感じがたまらなかったのですが、まさかあそこ>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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「大人」になることのヒリヒリする感覚を味わうことのできる良作。見かけほど世の中が単純でないことに触れていくことで、少年と周りの人たちが次第に成長していく様子が丹念に描かれていました。

TENET テネット(2020年製作の映画)

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1度目より2度目が、2度目より3度目が確実に楽しくなるタイプの映画。じゃあ1度目がそうでもないかというとまったくその逆で、キレッキレかつ観たこともない映像と映画全体のルックス、そして観客を圧倒する展開>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

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言われなければ気づかないほどにローランド・エメリッヒ監督作としては真面目な映画。映えのない情報戦を描いていたりと手堅くまとめてきたなという印象を受けました。それでもやはり、海戦シーンの迫力には呑まれる>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

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ストレートな兄弟バディものとして非常に質の高い作品。冒険ものとしても王道を行く作りとなっており、安心して観賞することができました。そして足し算ではなく引き算でドラマチックに仕立てていくラストも圧巻。最>>続きを読む

オフィシャル・シークレット(2018年製作の映画)

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告発+法廷モノかと思いきや、本作で最も見応えがあったのは告発者が誰かを調査する「モグラ探し」パート。いつかバレるのではないかと不安を抱え、その不安が日常を少しずつ蝕んでいく様子が冷酷なまでに描かれてい>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

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ヤサグレ警官モノとして見応えたっぷりな一作。長回しのカットで捉えられる余韻や感情の揺れを味わうオトナなタイプの映画でした。使用された音楽もいちいちキマっており、3時間弱の上映時間をじっくりと堪能するこ>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

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(語弊を恐れずに言えば)「女子校ノリ」映画といった感じの秀作。下ネタ含めガンガン飛ばしてくる女子トークとネタの応酬に呆気に取られながらも笑わせてもらいました。こういうタイプの作品って確かにあんまり観た>>続きを読む

君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

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新進気鋭の役者陣の演技を観ることができるだけでも価値ある一本。特に主演の松本穂香さんとジュンを演じた片山友希さんの演技が光っているように感じました。閉ざされていて狭い、それでいて十人十色の悩みを抱える>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

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頭がクラックラすること間違いなしの超大作。反戦のメッセージを超ストレートに、それでいてカラフルに仕立て上げていく様は圧巻の一言。一風も百風も変わった映画なので受け付けない人は完全に受け付けないと思いま>>続きを読む

パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

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なんともクレバー(利口)な一本。現代社会の様々な問題を踏まえたメッセージ性もさることながら、そのメッセージを「図書館」という場所で展開するドラマに乗せ込む技量はお見事。読書好きな自分としても嬉しい作品>>続きを読む

アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

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来ました今年のベスト級。野球といえばどうしても使いたくなるであろうグラウンドの様子を一切映さず、ほとんどスタンドのはしの方だけを舞台にこんなにも豊かな物語が撮れるなんて・・・。立ち位置やセリフの一つひ>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

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前作の『ロマンス編』も観賞していたのですが、脚本の質としてはこちらの方が断然良いという印象を受けました。また、キャストもなかなかにハマり役の人が多く、特に実質的なヒロイン役を担った関水渚さんの劇中にお>>続きを読む

劇場(2020年製作の映画)

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個人的にもやもやする筋書きではありましたが、松岡茉優さんの見事な演技を観ることができただけで十分に大満足させてもらった作品。喜怒哀楽それぞれの中に更に喜怒哀楽を潜ませることができる巧みな役者さんだなと>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

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ヴァイオレントなエンタメ作品として申し分のない作品。これが映倫でG指定というのも不思議な気がしますが、ヤクザ×警察×シリアルキラーという三つ巴の取っ組み合いがテンポ良く描かれ、特に後半の出来栄えが白眉>>続きを読む