西森シンタロヲさんの映画レビュー・感想・評価

西森シンタロヲ

西森シンタロヲ

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ザ・コーヴ(2009年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

環境ヤクザ presents. ドキュメンタリー映画の皮を被った勧善懲悪エンタメ映画。

和歌山県太地のイルカ漁にスポットを当て、漁師を徹底的に悪者として描き、彼らの暴挙を白日のもとに晒すためなら、ど
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天気の子(2019年製作の映画)

3.5

雨を好きになれそうな映画。

昔から写実的な絵を描くのが上手な新海誠さんですが、今回はとくに水の描き方にこだわりがあったような気がします。地面に叩きつける雨粒の一滴一滴にも魂が宿っているかのような描き
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プロメア(2019年製作の映画)

4.5

グレンラガン好きにはたまらない作品。ファンへのサービス精神に溢れています。
まず二人いる主人公のうちの一人がグレンラガンの登場人物であるカミナにソックリ。
もうこの時点で「前作と被っちゃいけない」とか
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.5

歴史は繰り返す。
ヒトラーがもし現代のドイツに蘇ったら?というお話です。ドキュメンタリーのように実際のドイツ人にインタビューしたシーンなども交えて構成されているのかな?なので妙なリアリティがあります。
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

気になる女の子に振り向いてもらうためにバンドを組む高校生のお話です。
主人公は学校では冴えない男の子で、スクールカーストでいえば底辺、ちょっと調子に乗ったら校長先生からエラい目に合わされるような男の子
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ミスト(2007年製作の映画)

2.5

とてつもなくストレスが溜まる映画だった。結末をあらかじめ知ったうえで見ていたけど、極限状態に置かれた人間同士のやり取りが醜くて刺激的だったので退屈はしない。
化け物の怖さよりも人間の恐ろしさにフォーカ
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

王道中の王道の中の王道ともいえるストーリーをありえない演出の数々で練り上げまくった鬼作(奇作)。
訳がわからないのにわかるというクソ強引なまでの説得力を持つ演出の数々に打ちのめされ、気付けば自分もマヒ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

タイムトラベルの設定、ガバガバすぎでは?
親子でタイムトラベルできるという設定は悪くありません。父親と息子だけがその事実を共有しているというのも、良い。けれどこのタイムトラベル、過去に行って未来を変え
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

序盤から人間関係の描き方がとてもていねいで、「これはいい映画に巡り合った」という予感がありました。
周囲との違いに苦しむチューリングの苦悩。普通ではない彼をそれでも認め、信頼を寄せていく同僚たち。一つ
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

これは「QUEENの映画」というよりは「フレディ・マーキュリー」の映画なんでしょうね。それは分かっていたつもりではあったんですが、劇中で何度も「バンドは家族」という言葉が出てくるだけにメンバーのことを>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.0

衣装が本当におしゃれ。永遠に服見てられそう。ニュートは格好いいけれど魔法生物オタクでコミュ障っぽいのも魅力的。でもハリポタシリーズほどワクワクしませんでした…ホグワーツが舞台じゃないからかな。

人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.9

かなりよかった。法律の穴に切り込んだ内容が東野圭吾らしい。
脳死状態の娘をめぐる家族の葛藤がとても丁寧に描かれていて引き込まれました。死ぬってどういうことなんでしょうねえ。口で簡単に言っていても、実は
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

2.6

原作のふわふわ感は大好きだけどこの映画はいくらなんでもふわふわしすぎている

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

少年の一夏の大冒険。懐かしさでいっぱいになったけれど、個人的に胸に迫ったのは妹がお母さんが死んでしまうことについて泣いているシーン。子どもの時って、そんな今では当たり前のことも大事件で、そこに大声あげ>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゴジラへの対応を巡る政府の無能さは見ていて笑ってしまった。ゴジラは従来の設定からして社会風刺的な意味合いを持つシンボルだけど、これは現代の解釈でもっとその意味合いを強めた感じ。新幹線や電車を使ってゴジ>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

あんまり前情報なしで見たけどよかった。アダルトチルドレンが心に抱える傷が癒されて行く過程がとても丁寧に描かれている。特に長女とすずの描かれ方がまさにアダルトチルドレンのそれ。幼少期に親の役割を果たして>>続きを読む

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)

3.5

鬱を患ったまま見ました。思い当たる節が多すぎて、見ている間ほとんどずっと泣いていました。でもそれが自分を責めて苦しい涙ばかりではなくて、自分と同じ苦しみを持っている人がいるという安心感からくる涙であっ>>続きを読む