なんとも共産主義と親和性の高いスタイル。50年代の滲んだカラーフィルムまでやたらと赤が映える。
このレビューはネタバレを含みます
あのキービジュアル。
あの振り返った先の彼女。
あのラストカット。
見つめるという行為の先に残された痕跡である絵画。やがて見る最後の風景を幻視していたかのような幽霊(消え方の意味がわかった時の戦慄!>>続きを読む
隔離された朝鮮半島という地形的説得力で『ニューヨーク1997』超えしてるのに、鬼門『マッドマックス 』にまで挑んじゃう無邪気さよ、
素直にユーモラスな人々の人情喜劇として観るべきなのか。いじめ・罵声・ファシズムといった暴力に対する直接の批評はないように見えるので、どの距離感で観れば良いのか最後までわからなかった。
配慮ではなく、ポリティカリーコレクトやフェミニズムの先にある学園をギャグとして昇華していたのがとても良かった。
『mid90s』は決して悪い映画ではないけど、翌日観たほぼ同じ題材のドキュメンタリーが突きつける「現実」の強度が高過ぎた。
手厚く接待され過ぎると逆に「毒がないハーモニー・コリン」と付け上がるクレーマー
スッカスカなのに有害性だけは充満しているあのホームルーム、教育関係にも従事されている監督だからこそ撮れる日本の地獄か。
過去に囚われた男というノーラン一貫のテーマを考えれば、配信ではなく劇場公開も必然か。
文字通りドメスティックな暴力は、恐らく完璧であるほどに外野=観客からは一切見えない。透明を題材にして逆説的に不透明さが浮き上がるストーリーテリングの鮮やかさよ。
リモートアフタートークでかの興味深い被写体について饒舌に語る原監督も含めて空前の映像体験。あと5時間くらい聴いてたい。
映画内外で時間軸を共有することで劇中の現実性と同時に現実の劇性が立ち現れ....zzz
it's scared than embarrassed.