shinichiroさんの映画レビュー・感想・評価

shinichiro

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白夜 4K レストア版(1971年製作の映画)

4.4

◎ 細やかな感情の機微が丁寧に伝わってきて静かに感動した。言葉に置き換えるのが勿体無いような清純無垢でありながら官能的な至福の映画体験。
初見の時にも印象に残っていたアトリエでの旧友?の一方的な芸術談
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ANORA アノーラ(2024年製作の映画)

3.8

◎ 様々な問題提議が痛快な展開の中に軽やかに描かれていてこれがパルムドールとオスカー主要部門を独占した作品なのかと腑に落ちた。 
終始台風の目の中にいるようなドキドキした感じが楽しかった!

◉ Bo
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突破口!(1973年製作の映画)

4.0

◎ カッコいい!!
歯医者のカルテを入れ替える場面や偽造パスポートを作らせる場面も本筋からズレるけどかなり熱くなるシーンだった!
無駄がなくて終始高まった気持ちで燃え尽きていった。

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

◎ うなされるようなトラウマ感覚。
夢にでてくる出産シーンはかなりヒヤヒヤした。

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)

4.1

◎ 原曲に忠実にやってくれるDylanに酔いしれていました!
追憶のハイウェイ61リリース直前まででちょうど良い長さで楽しめました!
エルちゃんの表情が好きでした!
ティモシーの声が若い時のディランと
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ラ・パロマ(1974年製作の映画)

4.2

◎ 短いビュル・オジエの颯爽と現れる場面が好きだ!
無限の愛というはじめからありえない幻想を信じて想像の力を駆使したら出来上がってしまった夢のような世界観。
出てくる人たちの一瞬の瞬きがない感じはまる
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ビジターQ(2000年製作の映画)

3.4

◎ ぶっ飛んだ作品として受け止め切ることが自分にはできなかった。パゾリーニ監督のテオレマを想起した。

4番目の男(1979年製作の映画)

3.6

◎ アル中の小説家の頭の中の構想案なのかなと思えるくらい現実離れした展開が続く。レネ・ゾーテンダイクのファム・ファタール振りに観ているこちらまで4番目の男の候補に危うく陥りそうになる。

二十歳の死(1991年製作の映画)

3.4

◎ 人物が入り乱れていてイマイチ飲み込めなかったが、マリアンヌ・ドニクールがキラキラ光って見えた。ブレッソンが見つけてきたみたいだ!

ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ(1992年製作の映画)

3.9

◎ 映画愛に溢れてる。展開が自分には支離滅裂すぎる、でも楽しいと感じてどこかゴダールみたいだなと思っていたら'気狂いピエロ'の緊迫した場面の音楽が流れてきてグワって鷲掴みにされた!
映画とは何だという
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パピヨン(1973年製作の映画)

3.6

◎ 少し長さを感じてしまったが、ギニアから逃走するシーンはかなりハラハラしながら楽しめた。

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.7

◎ イールがアリスに対して自信満々なところはかなりツボだった。

(2025年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

◎ 興味深い雰囲気は伝わってくるが、これでもかと夢落ちシーンが多くてあまり乗れなかった。特に自宅の階段で追い討ちをかけてくる謎の人達やパソコン画面の敵ラッシュ。'裏窓'を取り上げて双眼鏡について語ると>>続きを読む

素直な悪女(1956年製作の映画)

3.5

◎ 過去鑑賞
終わりのB.B.がダンスを合わせるキューバ音楽のパーカッションにすごくあがった!

狂ったバカンス(1962年製作の映画)

3.5

◎ モノクロでもスパークの存在が光り輝いてた!!晴れの海辺でも雨が滴る別荘でも車が並走する場面でも人が入り乱れるけど彼女はさりげなく中年おじさんに絶妙なタイミングで寄り添って浜辺の波みたいに寄せては返>>続きを読む

ネットワーク(1976年製作の映画)

3.6

◎ 視聴率への執着心が突き抜けている。
下げ止まりのためにあの手この手、一方で上げるためにはかなり保守的な方向にこだわる上層部、親会社。過激な新しい道なりの提案、敷設のために活躍するフェイ・ダナウェイ
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童年往事 時の流れ(1985年製作の映画)

3.7

◎ 淡々としていてぼぉっとしてたら終わってた。蒋介石の動乱の時代の台湾の雨が印象的だった。

キャラメル(2007年製作の映画)

4.3

◎ ヘッドフォンしながらシャンプーするリマがお気に入りすぎてヤバかった。
うっすらバッハみたいな荘厳な音楽が漏れ聞こえてきてなおさら逝く。

嵐の孤児(1921年製作の映画)

4.1

◎ D.W.グリフィス監督作の中では最高だと思った。リリアン・ギッシュの神々しさが際立つ。クローズアップが上手く生かされている。
フランス革命前後の動乱の世

タイム・オブ・ザ・ウルフ(2003年製作の映画)

3.8

◎ 個人的な不幸の奈落へ真っ逆さま、似たような境遇のコミュニティへ遭遇。思いやりもへったくれもないような隣人たちの中で時々垣間見える希望のかけら。
何度も'街'という言葉が出てきて、自分の生きている世
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オルエットの方へ(1970年製作の映画)

4.8

◎ 冒頭のGongの音楽からただならぬ気配だけどバカンスの雰囲気と溶け合ってて心地よい。
なんて事のないような場面がずっと続くがあっという間に2時間半すぎてしまいジャック・ロジェ監督の魔法、奇跡を感じ
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Brand Upon the Brain! A Remembrance in 12 Chapters(2006年製作の映画)

4.5

◎ サイレント映画の手法をアップデートしたような常軌を逸脱した作品。
編集の入れ込み具合に圧倒的な偏執感が伝わってきた。
母親の息子への乱心ぶりや、突然現れたハープ弾きのファムファタールとの姉弟での三
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ブコウスキー:オールドパンク(2002年製作の映画)

3.7

◎ また彼の本読みたくなった!
終生までいた奥さんが献身的すぎる。