kaeru3さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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福岡(2019年製作の映画)

3.7

パク・ソダムの自然さと、唐突に入る人を食ったような演出が、不思議とマッチしてた。

柳川(2021年製作の映画)

3.5

少し演劇的過ぎるように感じる場面もあるけど、たゆたう3人+1人の感じが、柳川によく合ってた。

グッド・ストライプス(2015年製作の映画)

3.9

あ〜、わかる〜!というシチュエーションと台詞の連続。脚本もすごいし、主演の2人のリアルだけど表現としても面白い演技がすごい。

ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

諸々が幻覚だったとわかって以降、もう誰が何が幻覚なのか、疑心暗鬼になりながら観てた。
その仕掛けというか構成で、この病気の困難さを実感させられた。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

事前情報なしで観たから、ホラーな演出に普通に震えた。特に効果音が怖い。。
馬やウェスタンな遊園地など、出てくるモチーフが印象的。

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス(2016年製作の映画)

4.0

図書館のいろんな機能や課題が淡々と写されていくのだけど、それが人間の活動って感じで良かった。

講演者たちの話も興味深く、幅広いテーマを拾い見てる感じがまた図書館を体感してるみたいで面白かった(エルヴ
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灼熱の魂 デジタル・リマスター版(2010年製作の映画)

4.0

ヴィルヌーヴ監督の映画は、独特の臨場感のある映像と音で、物語の奥底に引き込まれていく感じだけど、
今回は出口の見えない宗教や民族の紛争がテーマだけに、引き込まれて出て来れない。虚脱状態になったナワル・
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乳母(1999年製作の映画)

4.0

考えや感情を文章として書くのって、言われて見ればこういう意味があったんだなあ。
ベロッキオの映画にまっすぐに感動させられるとは思わなかった。。

昼顔(1967年製作の映画)

3.6

「カトリーヌ・ドヌーヴ演じる、夜は貞淑で昼は娼婦となる若妻」
という前情報から退廃的なメロドラマを想像したら、シュールだったりハードボイルドになったり、忙しい映画だった。面白かったけど。

監督の趣味
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無法松の一生(1943年製作の映画)

4.1

二階の窓から見える景色や、ベッドから見上げる病院の棚とか、ちょっとしたカット(ショット?)が印象的。

ささやかなエピソードの積み重ねだけど、本当に良い映画だった。

園井恵子の顔立ちや低めの声がすご
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剥製師(2002年製作の映画)

3.6

凝った美術と寓話のようなタッチのおかげでいくらか和らいでるけど、怖さと憐れさを弱火で煮詰めていくような展開だった。
観た夜はいやーな怖い夢を見てしまったので、ちょっと減点。。

優しく真面目なものの、
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スープとイデオロギー(2021年製作の映画)

4.2

朝鮮半島の分断と日本。
なんとなく南北に分断された状態を当たり前のように感じてしまってたけど、オモニや家族たちの話を知って、改めてその悲劇を実感。ガツンと殴られたような感じ。

でもオモニとヤン・ヨン
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ブルジョワジーの秘かな愉しみ(1972年製作の映画)

3.9

ブルジョワ階級や聖職者、戦争、欧州と南米の関係などいろいろな風刺がありそうなものの、とりあえず次々に起こるシュールなエピソードを眺めてるだけで楽しい。

政治家が警察に圧力をかける場面は、リアルで笑え
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.8

各人の利害関係がなかなか把握できなかったり、キーワードとしてたびたび語られる「革命」がどんな出来事かわからず、集中して観られず。ちょいちょい巻き戻したりもしたので、映画として味わう余裕がなかった。。独>>続きを読む

地球に落ちて来た男(1976年製作の映画)

3.4

SF映画というか、ヴァンパイア映画っぽい。
何しろデヴィッド・ボウイが美しく礼儀正しく孤独な異星人そのもの。

故郷の星や幻覚シーンはチープで面白い感じになっちゃってるけど、70年代のニューメキシコや
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.2

1日目はジャンヌの流れるように無駄のない家事の手順を、ひたすら感嘆しながら眺めていたのだけど、、。

2日目以降、ちょっとずつ家事の順番やリズムがズレていく、それだけで刺激的になってきて、
ただじっと
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囚われの女(2000年製作の映画)

3.9

柔らかいコントラストの映像が心地良かった。

雲のようにつかみどころの無い彼女に、主人公は何かを隠してるに違いないと嫉妬に苦しむけど、彼女としては素のままだったのかも。

いずれにしろ、眠ってる姿に欲
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マルクスは待ってくれる(2021年製作の映画)

3.5

80歳を過ぎてこの映画を撮ったのはなんとなくわかるのだけど、どういう心境で編集したんだろうかと戸惑った。
監督が亡き弟について語る時、お孫さんか兄弟のお孫さんが「お爺ちゃん、そういうとこ!」的な険しめ
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小さなからだ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イタリア映画祭オンライン、滑り込み鑑賞だったけど、観れて良かった。

死産した娘を辺獄から連れ出すために、穏やかな島から、北の奥深い渓谷を目指す、悲しいけど透徹したロードムービー。
セリフも無駄がなく
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内なる檻(2021年製作の映画)

4.0

とても地味でジリジリするような展開で、映画全体を通してこんなにじっくりと緩急をつける映画があるのかと思った。特に前半は主演2人への信頼と彼らの華のお陰で、なんとか乗り切った感じ。

あんな緊張感あふれ
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アメリカ・ラティーナ(2021年製作の映画)

3.5

途中の演出はかなり怖くてで見応えあったものの、、、もう一息な感じだった。
ラティーナ(八王子あたりのイメージ?)がえらく不気味に描かれてたけど、タイトルの意味はよくわからない

スーパーヒーローズ(2021年製作の映画)

3.4

映画の作りは面白かったし、主人公2人や友人たちの緊張感のある会話や感情の機微は見応えあったんだけど、最後の決断については複雑だった。。

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.2

アミンの記憶の中のカブールが生き生きとしてて、懐かしい気持ちにすらなり、そこにもアニメーションの意味を感じた。

命懸けの逃亡の中、自由な人々を前にしてアミンが自分の状況に居心地の悪さを感じる姿に、「
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笑いの王(2021年製作の映画)

3.9

20世紀初頭のナポリ×レナート・ベルタの人工的な映像×イタリアの大家族(劇団員含む)

これにずっと浸ってられるだけで、個人的には幸せだった。

パロディーの意義をもうちょっと突っ込んで聞きたかったけ
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至宝 ある巨大企業の犯罪(2011年製作の映画)

3.4

じわじわと腐っていくんだなあ。

昔イタリアにいた時、乳製品はそれぞれの地域にメーカーがあって、地域密着型のイメージがあった。
レダ社の古い建物のオフィスを見ると、それを思い出してなんだか悲しくなった
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.9

女性3人が、それぞれの方法で前に進んで行く感じが良かった。観ててわーっと細胞に水分が行き渡るような感覚。
特にエミリーにはワクワクした。

セックスと人の関係性も興味深かった。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

雨が降り続けてるゴシックな映像や音楽のトーンなどなど、全体にすごく好みで、ずっと興奮しながら見てた(そのせいもあってすごい疲れた)

冒頭でニルヴァーナ「Something in the way」の
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.4

ストーリーはうーん、、という感じだったけど、飲んで前後不覚になるスレスレで踊りたいなー、という気持ちにさせられる酩酊描写は良かった。(良いのか?)

湖のランスロ(1974年製作の映画)

3.6

話はシンプルだけど、ひたすら鳴り響く甲冑の音と、引きで撮ると何かまずいの?というくらい全体像が見えないカメラワークのせいで、異様な圧のある映画だった。

甲冑と馬の装備が微に入り細に入り映し出されて、
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ことりのロビン(2021年製作の映画)

3.4

歌い上げないミュージカルが新鮮でよかった。
特にジリアン・アンダーソンの猫が最高!

好みはあるけど、コマドリのロビンがパッと見に可愛いフォルムではなくて、最初ちょっとガッカリだったんだけど、フェルト
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

すごい異世界を観られるのかと思いきや、案外ストレートな西部劇だった。

バクラウ歴史博物館にどんなダークな村の秘密が、と思ったら特に何もなく肩透かし。。ポルトガル語がわかると展示品の意味がわかって面白
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

思ったよりコミカルなトーンだし、出所後なのに理解者に恵まれてたので、気楽に主人公の奮闘を見てたのだけど、最後がやっぱりというか、シビアな終わり方でドーンと突き落とされた感じ。

やっと就職した先で、障
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.7

「ミセン」のオ課長、イ・ソンミンの演技がすごいよ、と聞いて鑑賞。組織の中で疲弊しつつ、ぎりぎり誠意を保って苦悩してる役をやらせたら右に出るものはいないのでは。

事実をもとにしてるというのが驚きの展開
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感染家族(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

思った以上にほのぼの展開だった。
「ウォーム・ボディーズ」もそうだけど、恋するゾンビが、ゾンビの時のほうがイケてるのはなぜ?