kaeru3さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.9

ドールハウスをモチーフにした映像がチャーミングで、怖かったけど最後まで見れた。トニ・コレットの表情が、人間てこんな顔をするんだぁ、、と思うような初めて見る表情ばかりで感心してしまった。
よく出来たホラ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.5

音楽が主役の映画という程度の予備知識だったので、ベタな青春映画だなぁくらい思いながら見ていたら、意外なトーンの変化に引き込まれた。

音楽は確かに面白くて、一見幸せそうなシーンでも不穏な音楽が流れてた
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.8

ファーンの選択に、孤独とは何か考えさせられる。
フランシス・マクドーマンドの顔が良い。顔というか、貌という感じか。意味の違いはわからないけど字面的に。

(1954年製作の映画)

4.1

高校時代に観て以来の再見。

今見るとザンパノがこんな小狡いキャラだったかなと思いつつ、とてもリアルだった。ジュリエッタ・マシーナのキラキラと涙を溜めた笑顔が、演技とか設定を超えていて圧倒的。周囲の人
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.2

平安時代の風景描写や温かみのある動き、声を担当している俳優さんたちの上手さに感動し、さらに一筋縄では行かない演出に圧倒されて、見終わった後よい意味でポカーンとなってしまった。
まだまだ全く観たことが無
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

任務の過程で、一瞬出会っては別れていく人々(死体も含め)とのエピソードが印象的。
極限状態の中で交錯するからか。
こういう思索的なロードムービーのような戦争映画が多いのはなぜか、とかいろいろ考えてしま
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その手に触れるまで(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最後の許しを乞う言葉は、希望的観測のようにも思えたけど、エンドクレジットのピアノ曲(シューベルト?)が穏やかで、泣けてきてしまった。

イスラム過激主義に染まった挙句、独りになったアメッドのさまよえる
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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

4.0

ローレン・ハットン演じるクロチルドが夜っぽくないというか、案外明るくカラッとしてるので、
ファム・ファタールってこんな時なんて言うの?
ファム・ファタールってこんな時どうするの?
とメロドラマ感覚で自
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生きるべきか死ぬべきか(1942年製作の映画)

4.0

登場人物たちが映画の中でさらに演技をするという、演技力を堪能する楽しさがあった。詐欺師ものもそうだけど、こういう作りの映画が粋な印象を残すのはなんでだろう。

映画自体は軽妙で面白かったけれど、194
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グリーン・デスティニー(2000年製作の映画)

3.5

公開当時の広告から、勝手に派手なアクション映画を想像していたら、全く違うタッチの映画だった。荒唐無稽なのに静謐という、不思議な感覚。

チャン・ツィイーがとにかく聞かん坊で、面白かった。剣術がキレキレ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

四姉妹が家で盛り上がってる場面は、演技のアンサンブルと音楽が相まって、ティモシー・シャラメと同じ気持ちで眺めてた。
エイミーのリアリティーがすごいと思ったら、アカデミー助演女優賞にノミネートされてて納
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

配役がゲイリー・オールドマンなので、年齢的にハーマン・J・マンキウィッツが大御所の脚本家に見え、しばらくプロデューサーや新聞王たちとの関係を見誤りながら観ていた。。大物たちを相手に反骨精神と話術で渡り>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.7

「マンク」の予習として再見。
カメラワークや編集がどれもテンポ良くて「かっこいい〜!」と声に出そうなくらいだったけど、特にシカゴの劇場の場面はゾクゾクした。
全体に陰鬱で、2人目の奥さんの件はサイコホ
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幸運の女神(2019年製作の映画)

3.3

ステファノ・アッコルシが良いので、点数をプラス。
始まってしばらくするまで人物像や人間関係が把握できなくて手探りで見てる感じだったけどど、実際に人と出会う時ってこんな感じだよな、と終わる頃には妙に納得
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来る日も来る日も(2012年製作の映画)

3.4

見てる時は面白かったはずなんだけど、時間がたって振り返るとあまり記憶に残っていない。

ラ・パッショーネ(2010年製作の映画)

3.8

イタリア映画祭2020で再見。
スランプに陥った映画監督をめぐる俗っぽくて情けない混乱。その混乱の極みに行われる受難劇が不思議と聖なるものに昇華してしまう場面は、宗教画のような映像のおかげで妙に心に残
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ルチアの恩寵(2018年製作の映画)

3.8

アルバ・ロルヴァケルがとにかくキュート。無慈悲な聖母のキャラも新鮮。
意図がわかりにくいシーンもあったけど、元彼や娘と柔らかな感情のやり取りを見せる場面が意外にも良かった。

まっさらな光のもとで(2009年製作の映画)

4.2

早産で生まれた赤ちゃんを見守るマルゲリータ・ブイが終始悶々として苛立ってるのだけど、それを受け止める周囲の人たちとのエピソードが丁寧に積み重ねられていて、不思議な明るさとみずみずしさがある。
病室から
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月を買った男(2018年製作の映画)

4.0

イタリア映画祭2020で駆け込み鑑賞。期限ギリギリに思い立って購入した自分を褒めたい。
サルデーニャ上陸以降がぐっと面白く、コミカルなトーンの中、ふっと四行詩で語られるカタルーニャの侵略や、バルバージ
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無邪気な妖精たち(2001年製作の映画)

3.2

テーマ、脚本、役者、どれもとても良いのだけど、ザクッと場面転換する編集と、ややメロドラマ的な音楽に慣れるまで時間がかかった。ただ、心に深く残る場面はいくつもあって、不思議な余韻を残す作品。80年代のヨ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.3

キャストは皆かっこよかったけど、セットやアクションは割と想像の範囲内で、ちょっと物足りなかった。

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.4

もしもジム・ジャームッシュがゾンビ映画を撮ったら、というのを公式がやってる感じの映画(?)
たまたまアメリカ大統領選挙の開票が佳境の中で観たけれど、ペンシルベニアの片田舎が舞台で、いろいろ考えさせられ
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シチリアーノ 裏切りの美学(2019年製作の映画)

4.0

邦題やポスターと違う印象の映画。
時にベロッキオ監督らしい演劇的な演出で緩急を付けつつも、全体に虚しさ、空虚さが漂っていて、それが余韻を残す。
ベロッキオ監督が描く夜更けや夜明けの場面は、どれも静謐で
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

海外旅行ができない今、世界各地の建築や風景をかっこいい映像で見られるだけでテンションが上がるのに、そこで贅沢なアクションが展開されるのは眼福。

ズートピア(2016年製作の映画)

3.8

キャラクターもエピソードも示唆に富んでて、面白かった。

タルバンでアフレコしてて可愛かったので、今更ながら鑑賞。

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.3

トピックスが多過ぎて消化不良気味だけど、何気なく聴いていた音が緻密に作り込まれていることがよくわかって、映画を見る目(聞く耳)が変わりそう。
映画史のおさらいとしても面白かった。

キングスマン(2015年製作の映画)

3.1

うーん、、すごいキャストだし、お金もかかってそうなんだけど、いまいち乗れなかった。
コリン・ファースのアクションが見れたので、点数をちょっとプラス。

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)

3.8

こんなややこしい実話を、最後まで置いてけぼりにならず面白く見れるなんて、やっぱりスピルバーグすごい。
あと主人公が不条理な状況に放り込まれる流れに、コーエン兄弟みがあって楽しかった。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.2

スカーレット・ヨハンソンは、今まで観た役柄の中で一番好きかも。勇敢で愛情深くてエネルギッシュで戦時中でもお洒落にしてるお母さん。

ナチス支配下の生活をユーモラスに洒落た映像・音楽で描くなんて、どうか
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彼らは生きていた/ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

生々しいエピソードとカラー映像で蘇った過酷な塹壕戦と、呆気ない終戦のギャップ。
上部による休戦の決定一つで、砲撃をやめて混ざり合う敵兵たち。
戦争なんて本当に馬鹿馬鹿しくて、やるもんじゃないと実感する
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

4.0

情報の量と重みがすごくて圧倒される。何度か巻き戻しながら見た感じ。でも構造的な差別と言われる状況はよくわかった。
Netflixで引き続き出てくる監督のインタビューも併せて見たら、登場する人たちやその
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.5

うだるような暑さを体感する映像と音楽と編集が気持ちいい。あと、今見るとすごいキャストが豪華。

こんがらがった糸みたいに複雑な人種問題に呆然となるけど、登場する一人ひとりがバイタリティに溢れてて、この
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