シノさんの映画レビュー・感想・評価

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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

途中まで好きだった、メタな終わり方が良くも悪くも今っぽい作品で確かに「映画らしく」終わらせた時どういうラストにしたかの方が気になるかな…。

■良かったところ
・姉も恋人も女性の作家も、モンクに嫌味を
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大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇](2012年製作の映画)

3.1

これは本当に好みなんだけど菅野美穂さんの声質と喋り方って役をめちゃくちゃ選ぶなあ…と思いました。
今やってる「ゆりあ先生の赤い糸」というドラマも菅野美穂さんが主演をやってるんですが漫画原作に比べてだい
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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.9

「瑞々しい」と形容するには余りに澱みのある(しかし軽快な)輝いてない青春劇で良かった。キャラが分かりやすく描かれていてそれぞれがティーンエイジャーの良さ悪さ、傲慢さがあったなあ。
エリーが安易にポール
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

すごい面白かった〜途中で弟の胸糞展開かと思ったから本当良かった…(いやでも報告しろよ)。画面をパソコン画面として見せるの面白かったし、いろんな伏線をよくもあんな綺麗にまとめたなと。
インターネットがあ
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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

超いいね!一昔前のラブコメラブロマ映画の不自然さをネタにしたコメディ。
かと思えば「あなたを愛してる」の〆じゃなくて「私を愛してる」「彼がいなくても大丈夫」になってる所がすっごく今っぽい。
映画に限ら
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シニアイヤー(2022年製作の映画)

3.8

マーサとセスが優しすぎる。ステファニーの中身が17だから許してるとかじゃなくて二人が同い年だったとしても絶交されるような振る舞いをステファニーはしてると思うけど…笑 という所と、結局ブレインはクズのま>>続きを読む

(r)adius ラディウス(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

SFサスペンスを期待して観はじめたのに「超常現象より本当に怖いのは人間の男でした〜!!(ドーン!!)」みたいなオチでズッコケた。
自死を選んだリアムは記憶喪失前の自分が悍ましくて、これ以上自分のせいで
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軽い男じゃないのよ(2018年製作の映画)

3.6

皮肉とミラーリングの効いた面白い映画でした。

私が嫌いなのは男じゃなくて、男を"男"たらしめる、有害な男性性を醸造・放置する社会が嫌いなんだなとちゃんと気付けた。作中で男女の立場が逆転したらしっかり
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

途中で「これ2010年が舞台なのかよ!」と衝撃。
行動を制限し我慢を強いるのも信仰なら背中を押すのも信仰なんだな…それが女たちを縛っていて、そこまでして信じないといけないのか?と疑問が出る。
女たちの
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呪詛(2022年製作の映画)

3.8

「怖い」より「嫌な感じ」がず〜っっと漂っててこれだけ「嫌」を持続させられるのって本当にすごいですね…という…。
基本POV視点で進めてるのにそうじゃない無理がある角度からの撮影が混じるとフィクション感
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

良い(良くはないが)話ではあった、けど、良い「映画」ではなかったと思う。
撮りたいシーンありきでそこに向かって作られたストーリーや展開って感じがした。
ネグレクトされていた子供と、トランスジェンダーの
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.6

原作をいい具合にかいつまんでたので未読の人もそんなに置いてきぼりにならないかな?アンコールのあれは…受け取る人により良くも悪くも…まあ「映画用」って感じ。原作でもあるインタビュー動画が挟まれる下りは後>>続きを読む

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.5

1の時感じたカタルシスは今作はやや少なかったものの、相変わらずのステゴロシーンをたっっっぷりと見られてとても満足。
コメディパートにも磨きがかかっていて(かかりすぎてナチュラルすぎて聞き取れないセリフ
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.1

悪夢のような映画。おそらく神話からの引用や暗喩が多すぎてそれを無視して観ると本当にただの悪趣味な映画なんですが…。
灯台を男性器・灯を女性器のメタファーと捉えるのは安易すぎですか?割と直球に感じたけど
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.9

2015年にフランスの「エール!」を観た。それのリメイクがコーダとのことで知ってる話の流れですが観てみました。
舞台設定は酪農から漁業へ変わってたりしたけど大筋はエールと同じ、ラストへの流れも同じ(だ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

男性は重要な役としてほぼ出てこずめちゃくちゃモブなんだけど、権力としての存在がとても強く発揮しててムカついた。男側が肖像画を見て選ぶのが当然であったり、冒頭マリアンヌを島に運ぶ船渡しのぶっきらぼうさや>>続きを読む

あなたの微笑み(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

渡辺さんの「俺はまだ本気出してないだけ」ムーブと、映画館を巡る度にちょっとずつ話を盛る感じ(上映が決定したかのように言うとか)が切ないけどチャーミングに見えてきた。やはり人は少し弱みを見せた方が良いの>>続きを読む

茶飲友達(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

年齢性別立場は違っても人はそれぞれの形とそれぞれの大きさの孤独を必ず抱えてると思って、それが生活に支障のない人もいるけどこの「ティーフレンド」に関わる人は顧客も運営側も全員がその「孤独」が大きめな人た>>続きを読む

劇場版シネマ狂想曲 名古屋映画館革命(2017年製作の映画)

3.8

昔に観たのを思い出してレビュー(でもあんまり覚えてない…)
名古屋が誇るミニシアター、坪井さん主催の映画トークショーにも友人と連れ立って行ったりしてたから最早偏執的とも言える映画愛は断片的に知っていた
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

最後のハイタッチをずっとアニメで観たかったファンの亡霊を浄化する映画だった、にしてはあそこに向かって盛り上がっていく筈がそこまではリョーチンと三井の話がメインなので桜木と流川の流れが無く唐突にクライマ>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.4

面白かった!この手の映画には珍しく?(というかモヤっとで解決されないまま終わる映画を最近立て続けに観てたので…)ちゃんと原因や解決があって良かった。どうしても駆け足な感じはあったけど。

歳を取っても
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あなたの名前を呼べたなら(2018年製作の映画)

3.8

田舎者で、未亡人(子なしだし更に田舎で立場悪いんだろうな…泣)で、貧困で、女性でのラトナと、
都会人で、金持ちで、男性で、ハンサムなアシュヴィン(旦那様)。

アシュヴィンはその育ちの良さがゆえに心か
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

とにかく陰鬱な映画、BGMもセリフも少なくモノローグは皆無なため余白を読む気力が必要。
広大なアイスランドの大地はけぶっていて美しく自然への畏怖が恐怖へ拍車をかけている。
例によってキリスト教の素養が
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キャメラを止めるな!(2022年製作の映画)

3.5

無理のないメタ構造が良いリメイク!日本版と違い製作費が潤沢だったり有名な俳優を起用したりは夢無いな〜(いやむしろあるのか?)と思ったし、日本版より更に間の抜けた冒頭映画シーンはこれ大丈夫か?の放送事故>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

これは「女性を恐怖のどん底に陥れてやりたいぜ、僕ちゃんを受け入れないなんて許せない!無償でケアしろ!怖がらせるのは愛をくれないお前が悪い!」という最悪のミソジニーを映像化したものか、「男ってマジキショ>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.8

クラウスがジルに徐々に心を開いて信頼していくけど特権を持ってる側からのそれはめちゃくちゃ傲慢。
結局ジルはクラウスが嘘がバレてどうなろうと関係ないというのがあっただろうし、いくら自分が特別扱いされてて
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RRR(2022年製作の映画)

5.0

すごすぎて全く感想がまとまらない、最高の映画体験って感じでこれを映画館の大きいスクリーンで観れたのが幸せ。
真っ直ぐな気持ちの「面白い」と、トンデモな部分にギャグとして笑っちゃうような「面白い」(が、
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グリーンバレット(2022年製作の映画)

4.1

ラストの大バトルシーンは涙が滲むような爽快さがあったなーリアリティのあるなしじゃなくて多少強引でも絵力があるっていうのはすごく大切なことだなと。特に漫画のようにワンシーンを静止画で見せられる訳ではない>>続きを読む

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

3.6

登場人物全員キモくてよかったですね!漫画で見てたらもっと好きだったかも、いかにもな漫画っぽい喋り方を実写でやると若干のわざとらしさがあるのでどうしてもそこで少し乗りきれず。展開も割と強引なのにツッコミ>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

すごくよかったなあ〜出てる子が皆リアルスケーターだからファッションもそこかしこについた傷跡も作られたものじゃなくてめちゃくちゃかっこよかった。転んだ時の事を恐れない生足やノースリーブ、グッとくる。>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

石造りの街並み、乾いた風、緩やかな時間経過、うるうるときらめく緑、とにかく画面が美しい映画。
10代の頃歳上に感じる憧憬は誰にでもあるものかもしれないけど「どこまで知ってるかわからないけど理解のあり過
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HiGH&LOW THE WORST X(2022年製作の映画)

4.5

観終わってすぐに「須嵜亮」を辞書登録しました。
残り0.5点は他シリーズを全て観た後完璧になる為の余白です。

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

映画の筋に人種差別とか構造についての比喩がされてるのかな〜くらいにしか感じられず「わけわかんねー映画!」の印象が強かった。
ああいう未確認物体が出てくるのは夜と相場が決まっているが普通に昼間にも出現し
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ファミリー☆ウォーズ(2018年製作の映画)

3.1

よくぞこんなに嫌〜な感じを寄せ集めることが出来たな!思いついてもやりたくない、その「嫌さ」がグザヴィエ・ドランのようでもあり新井英樹のようでもある。
この引き出しがあってポップに味付けされたのが「ベイ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.9

ホモソーシャル、ボーイズクラブの嫌な所がしっかり描かれてて観ててしんどかった。
悪い事をどれだけできるかのチキンレースって10代〜20代前半までの共通認識としてあるのなんなんでしょうね。男に多いけど女
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