塩さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

塩

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プレステージ(2006年製作の映画)

3.7

最初の台詞が見事後で効いてくるこの手の作りは嫌いじゃない。
思ってたよりズレた着地点に驚きつつも、かと言って全く想定外かと言われるとそうでもなく。これが上手く伏線を張ってるという事なのだと思うけれど。
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インセプション(2010年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

IMAXにて。これをこんな良い環境で初鑑賞できたわたしは幸せか。
インセプションとは何か、を考えながら観ていくと、ラストがとんでもない衝撃。
夢の中へ潜入し、更にその深層へ潜る。深層に行けば行くほど現
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.1

後半の展開には思わず、なるほどと唸る素晴らしい展開。伏線の回収、未知の世界である宇宙の捉え方や表現の美しさ。そして未知とはやはりとんでもなく恐ろしいものだと再認識させられる。
正直宇宙の理論については
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チョコリエッタ(2014年製作の映画)

2.8

元ネタが分からず、置いてけぼりな印象。
元ネタ知らないわたしが悪いかも。
でも名だけは知ってる有名作品なので、これきっかけで観てみようとは思わせてくれました。
にしても思春期真っ盛りで鬱屈がたまってる
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

5.0

冒頭との見事な繋ぎ、ストーリーとしての皮肉さ、数字を辿って見える未来、遥か先の未来を見通しての軍人としての決断。
全てが圧倒的だった。
史実に基くフィクションだと知ってなお、そうであったらと思うと涙が
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.8

サイコホラーのような、カルト的なような。ただあの間宮でさえも、とんでもなく狂ってイカれて手のつけられないような奴じゃ決してなくて、なのに確かに感じる恐怖感。
殺人教唆だけど、殺せという訳でもなく。静か
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父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

4.3

終戦記念日が近いので鑑賞。
戦っても地獄、生き残っても地獄。勝ったも負けたも、その場にいた人間からすればほとんど大差はないのかもしれない。だって、さっきまで隣にいた人はもう息絶えてしまうのだから。
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.3

ものすごい試合シーン。中盤とラスト、どちらの試合も鬼気迫る緊張感がすごく目を逸らしたくなるにも関わらず目が離せない。
ケンジが涙を堪えつつベッドに入るシーン、手紙のシーンの演技力はたまったものじゃなく
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(2020年製作の映画)

3.4

正直楽曲の映画化に良いものがない気がしていてあまり期待せずに観たので、以上でも以下でもなくといった感じ。ただやっぱり俳優陣が非常に良い。菅田くんと小松菜奈の泣く演技で連られてしまった。
今回は俳優陣あ
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.8

想像以上に性描写が多くてちょっとビックリ。基本的にあまりそういう(下品な)演出や暴力は苦手だが、この作品は不思議とどれも嫌じゃない。
当然とんでも殴り合いだし流血もすごいけど。シンジはとても品があると
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

オンライン試写会にて。
静かに、淡々と、よく知っている風景が流れる。友達の友達と出くわした時の気まずさとか、大人数から2人きりになった途端の気まずさとか。自分の好きな人否定されたら、黙っていられない感
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劇場(2020年製作の映画)

4.2

中盤くらいまで、永田のクズ男っぷりにさすがに辟易したし平気なフリする沙希も腹立たしくて何なんだこのカップルはと思ってた。思っていたはずなのに。
なんでこんなに気持ちが分かってしまうんだろう。辛くなるほ
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

3.8

観ながら終始思うのは、「面白いなぁ」。発想というか、着眼点というか、またそれの表現力の多様性といったら。
原作は未読なのでその点は分からないが、途中から何の映画観てるんだっけ?みたいになってきてラスト
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ステップ(2020年製作の映画)

4.2

やっぱり山田孝之は良い。
まだ2歳の娘となんとか向き合おうとする姿と、周りに迷惑をかけずにどうにか頑張りたいけれど何度も限界を感じる姿に涙が出た。
娘の成長があまりに早すぎて寂しさを覚えたけど、これも
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ハッピー・アニバーサリー(2018年製作の映画)

3.4

もうちょっと共感要素が強いと良かったかなぁ。でも所々分かるって所はある。
客観的に見ているので刺激は減ったとしても確実に愛されている実感が持てるような態度なのだからそこまで不満になるかなぁと思いつつも
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泣きたい私は猫をかぶる(2020年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

それぞれの設定は良いはずなのに何だか全然生かせてない感じ。
それにしてもムゲの自己肯定感の低さはもうちょっと上手く描けなかったものなのか。あまり気持ちが入らず。
猫の世界についても適当すぎるというか…
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.7

ついに観た名作。鑑賞後ものすごい凹んだ。優しさって難しいよなぁ。当然、受け取る側がそう受け止めたならそれが優しさ以外の何ものでもないのだけど。
割とずっとしんどいのに後半本当にしんどいシーンがあって観
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火花(2017年製作の映画)

4.0

芸人さんってかっこいいよなぁと、改めて。このかっこよさには、菅田将暉演じる徳永の「伝える努力を怠らない」って精神があるからなんだろうなって思ったのであのシーンは良かった。
なんだか単純に、師匠と呼ぶ尊
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7番房の奇跡(2013年製作の映画)

4.4

設定とかなんかそういうの一回忘れて、シンプルに泣けるし良かった。父親役と娘役の2人が本当にすごくて、バイバイって見送るだけの普通の事も、二人にとっては3秒後に振り向いて相手を笑わせるって習慣があって、>>続きを読む

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

4.5

映るものは全てオシャレでもないし綺麗なものではなく、むしろ古ぼけて小汚いものにも関わらず、目を見張るほどに何もかもが美しかった。美しいとはこういうことかとすら思った。
余りにも声を発さない主人公も、何
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.4

恋って美しくて楽しくて、毎日を輝かせてくれる素敵なものだなって事を思い出した。
好きで好きでたまらない気持ち、一緒にいると楽しくて仕方ない気持ち、そこにいると触れたくて手を伸ばしたくなる気持ち。全てが
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.0

大人になって観てやっと理解できた。
なのに原作の話も聞いてしまってやっぱり奥深すぎるなと思った。まだまだこの奥深さに手が届かないわたしは、また何度も観ちゃうのだろうなぁと。
それにしても、映画館でジブ
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

美しい恋と、案外あっさり迎えるそんな恋の終わり。もっと切ない気持ちになるかと思いきや、ならず。不思議な美しさがあった。
ピアノのシーンが唯一切なく、すごく好きだった。母親とのシーンも良かったな。ちょっ
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.9

昔はただちょっと不気味で怖くて、脳裏に鮮明に焼き付いて離れなくて、それがなんだか妙に惹かれて好きだったけど、歳を重ねて観ると秀逸な作品だよなぁと。
千尋ってこんなにすごい子なんだなって気づく。社会に揉
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宇宙人ポール(2011年製作の映画)

3.8

面白い。ずっと面白い。笑
くだらないような、的を得てるような。ただポールは本当にただのおっさん。それが笑える。
ラストは怒涛の展開だけど疲れる訳でもなく、去り際まで笑わせる絶妙なポールのユーモアが好き
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イン・ハー・シューズ(2005年製作の映画)

3.4

マギーがあまりにも奔放すぎてさすがに共感出来ないし、やってはいけない事の境界を越えてる気がしてちょっと前半は観てるのが辛かった。
けれどわたしも姉妹の妹。本当に許せないような事があっても結局は許してし
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

欲望が一番怖いものだけど、それが人の原動力なのだからどうしたら良いんだろうなんて考えてしまった。
最初から中盤は、なるほどパラサイトとは良いネーミングだと感心させられる展開。ハラハラしつつもテンポの良
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シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.7

面白い発想。爆笑とかでなく、ずーっと静かに面白い。
何気ない会話とか、非日常と日常の境界のぼやけた感じとか、なんだか面白い。たまにとんでもなくくだらない。笑
前半は何を観ているんだという気持ちになって
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.0

ずっとおじ様との恋愛ものだと思っていたけれど全然違った。はやく観ておけば良かった。
ベンの気のつき方、抜群の返答、包容力にひたすら感心してしまった。こんな風に経験と年月を重ねて「大人」になれるのなら、
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ルース・エドガー(2019年製作の映画)

3.8

人を理解するって、難しい。当たり前だけど、全部分かるなんてできっこないんだから人間は厄介だな。
ただ思ったより危険人物だ!みたいにはわたしは感じられなくて、だけど信じている訳でもなくて、その感情がなん
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

この映画の中で描かれる全てのことに心が動かされて、涙が溢れて仕方なかった。
“不機嫌なジョー”はすぐに怒っては癇癪を起こすし、弱くてダメな所がたくさんあって、でもそれはどこか自分に重なる所があった。
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

高評価なので気になっていたが尺が長いのでなかなか観れず…。ついに鑑賞を始めたものの最初は「しまった苦手かもしれない」と正直思った。
それが観ていくにつれ段々惹き込まれ、尺の丁度半分の所はなんとも上手い
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ラブストーリーズ コナーの涙(2013年製作の映画)

3.7

エリナーの愛情を鑑賞後に鑑賞。わたしはこちらの方が好みだった。
コナーの記憶は、エリナーとの眩しい思い出から始まるのねと感じた冒頭から、なんだかもの悲しくなって泣きそうだった。
ただコナー側から見ると
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