meooowさんの映画レビュー・感想・評価

meooow

meooow

映画(350)
ドラマ(5)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

3.0

戯曲に触れないまま今作を鑑賞することになったが、それでも30分があっという間だった。
ひとりで(わんこもいるが)これだけの画を観せきる、というのはやはりティルダ様のお力なのかなと思う。どのシーンを切り
>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

2.5

話題になってしまったことが只々残念。
これはひっそりと一部で大事に抱えるべき美しさであり、大衆に晒すタイプのものではないと個人的には感じた。監督の言葉がすべて

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

2.0

ラストの長回しが印象的な映画。
美しい景色と美しい台詞回しだけで十分に満足できる。

アミューズメント・パーク(1973年製作の映画)

2.5

お蔵入りどころか封印されていた幻の作品ということで覚悟を決めての鑑賞。
老いそのものというよりも、アミューズメントパークとして描かれている現代社会の中、必死にしがみついていこうとする老人の滑稽さ、他の
>>続きを読む

いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

制作の裏側を知りたいと強く思った。イタリア語に明るければとこんなに悔いたことはない。
見事な伏線回収に、一作目からまんまと騙されてきたカットワークの巧妙さ、シナリオの緻密さ、キャラクターたちの色付け方
>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

4.5

三部作全てでひと作品なのでこれだけを単独評価は出来ないが、とにかく二作目はバルトロメオが秒で列車の向こう側に消えていくシーンが最高なので見てほしい。
予算が順当に増えてきたなと感じさせる続編。

いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.5

やっと観ることが出来た。
イタリア語のあらゆる罵倒語にニヤニヤしながら、サイケデリックな世界にて繰り広げられる虐げられた教授たちの復讐劇を中弛みなく観られた。
聡明な人格者たちが集まったところで、富を
>>続きを読む

モンスター上司2(2014年製作の映画)

2.0

前作から気になっていたけれどやっぱりMFが可愛い。キャスト陣もそのまま変わらずに全力で一気におバカをやってくれるので元気にはなれる。
が、やっぱりこのドギツい下ネタだけは苦手だった。

キラー・メイズ(2017年製作の映画)

4.5

スタッフさんたちのやりきった顔が見えるよう。
セットがダンボールのみにも関わらず展開が突飛で飽きない上にちゃんと常識的にツッコミを入れる奥さんの存在が見ているこちらと作品とを繋いでくれる。
この予算だ
>>続きを読む

5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

2.0

雰囲気、切り取り方、台詞、表情など好きなポイントは沢山あるが、どうしても個人的な感覚で「今観るものではなかった」とタイミングを間違ってしまった。
クレオの揺れ動く心(死への恐怖が付き纏いながらも、時折
>>続きを読む

モンスター上司(2011年製作の映画)

2.5

豪華なキャストを存分に弄り倒すB級映画。何も考えずに観られるので疲れているときにオススメだが、セクハラ系の下ネタがわりとドギツいので苦手な方は避けたほうが無難。笑い飛ばせる人ならいいが過去のトラウマが>>続きを読む

天才たちの頭の中~世界を面白くする107のヒント~(2019年製作の映画)

4.0

自身がクリエイティブだったとして。
さてどう答えたものかなと考えながら鑑賞していた。
頷きながら、或いは首を捻りながら観ていく中で、中々結論が出せない事に苛立ちと焦りを覚え始めたが、最後のハネケ監督の
>>続きを読む

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

2.5

若い頃に観ておきたかった作品。
思春期の少女たちの擦り切れそうな葛藤が詰め込まれていた。生への叫びも、死を示唆する言葉たちも、突き詰めればどちらも同じ。愛されたい、求められたいという承認欲求でしかない
>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

邦画嫌いを告白した所、職場の先輩からオススメされた作品。
疑心暗鬼を経て、自分の信じる「正義」を貫いた結果が齎す悲劇を、3つの視点から描く怪作。俳優さんたちの演技力が光る素晴らしい作品だと素直に思った
>>続きを読む

仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

2.0

初めてのパトリス・ルコントという事で、オススメを頂いた中から『仕立て屋の恋』を。恋愛物が苦手な上にフランス人監督だというのでかなり身構えての鑑賞。

結果、やはりと言うか何というか、価値観の違い、と言
>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まずはじめに。
トイ・ストーリーは第一作目から観ており、シリーズを重ねる度に尻窄みになりがちな連作映画たちの中で、唯一、回を重ねる毎に傑作になっていく素晴らしい映画だと思っていた。それ故、ウッディやバ
>>続きを読む

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最高の「クリスマス・ゾンビ」映画。
キャラクター&舞台設定を流れるように歌で描き、ポップでありながらも鬱屈した青春期の悩みを観客に植え付けた後の展開が、一言で言うならばエグい。

予告編やメインビジュ
>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「特別な何かを待っていた」

青年期に直面する漠然とした不安感を可視化した、実和に基づく話であり、『聖なる鹿殺し』でその存在感を嫌と言うほど見せつけられたバリー・コーガン君が出ていると来たら、観るしか
>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本の素晴らしさを役者の無骨な表情が更に引き立てる秀作。最後まで息を飲み目が離せない映画。映画館の閉塞感の中、衣ずれすらもノイズになる張り詰めた空気を味わいつつ観るに相応しいと思う。
人間が如何に視覚
>>続きを読む

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)

3.5

設定はとても好み。ただ、サイコパスという存在をどのように捉えているかによって、少々満足度は変わるかもしれないなとは感じた。
確かに反社会性パーソナリティ障害のキャラクターは多数登場するが、その中でサイ
>>続きを読む

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

4.0

脚本が驚く程にスマートで洗練されていて、台詞回し一つ一つに味がある。ブラックジョークが多く、人種差別的発言もバンバン登場するが、なぜだか全編通して品の良さを感じてしまう。素晴らしい映画と出会ってしまっ>>続きを読む

滝を見にいく(2014年製作の映画)

3.8

自他共に認める邦画嫌いだが、強く推されての鑑賞。結果、なぜ今まで観る機会が無かったのかと悔やむ程に好きな映画となった。
まず設定が面白い。【おばちゃん7人が紅葉狩りに来て遭難する話】だなんて、それだけ
>>続きを読む

異人たちの棲む館(2012年製作の映画)

3.0

エンドロールの演出が素晴らしい。まるで全てが板の上で起きていたかのような爽やかな余韻に包まれる。
設定の面白さから惹き込まれての鑑賞だったが、登場する人物の抱えているものがひたすらに重くバラエティに富
>>続きを読む

主人公は僕だった(2006年製作の映画)

3.0

オープニングの演出がスタイリッシュでとても好みだった。そこからテンポ良く進んでいく主人公の紹介が小気味良く、一気に惹き込まれていくのだが、それにストップを掛けるのが主人公自身ということで、笑いの最初の>>続きを読む

ガン・シティ ~動乱のバルセロナ~(2018年製作の映画)

2.5

動乱に巻き込まれていく人々を、それぞれの立場から切り取った壮大なドラマ。
時代背景を浚っていなかった為に全てを理解出来たとは言い難いが、それでも、争いというものに巻き込まれていく者、現状を変えようと奔
>>続きを読む

インビジブル 暗殺の旋律を弾く女(2018年製作の映画)

1.5

盲目のピアニストが友人の転落死を聴いてしまう冒頭から、じわりとした不穏さが纏わり付く。この【見えない】という事を観客にはっきりと植え付けた状態で淡々と展開していく物語は、ラスト10分で大どんでん返しと>>続きを読む

モンスター・ホテル クルーズ船の恋は危険がいっぱい?!(2018年製作の映画)

2.5

可愛らしくもブラックな笑いを随所に散りばめた、大人も共に楽しめるキッズアニメ。しかしながら今回はドラさんの再婚を巡る話と、少し重たいのでは?とも思えるテーマを取り扱っていた。どのような描き方をするのだ>>続きを読む

移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.0

物凄く壮大な物語であるが故に、ある意味では物足りなさを残しつつも、一作で纏めきった事に拍手を送りたい。
掘り下げられるエピは随所にあり、どれをとってもスピンオフや、あるいはドラマ化して描く事も可能で、
>>続きを読む

コーヒーをめぐる冒険(2012年製作の映画)

3.5

モラトリアムの狭間で、大掛かりに足掻く事も出来ないまま淡々と日々を消化していく。いつ終わるとも知れない消化試合。そんな時期は誰にでもあるだろうが、本作の描いているものは正にそれで、珈琲というアクセント>>続きを読む

グリンチ(2018年製作の映画)

3.0

偏屈な堅物爺グリンチと、純粋無垢でちょっとおませな子供達との心温まるクリスマス。この街の住人達は皆幸せそうで、あまり悲観的な台詞も聞こえて来ない。それ故に余計、グリンチの孤独な内面が浮き彫りになってい>>続きを読む

>|