しろやぎさんの映画レビュー・感想・評価

しろやぎ

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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

終盤からラストシーンにかけて、泣いていた。なぜ泣いているのか、気持ちがうまく纏まらない。言葉にできそうでできない、宙ぶらりな気持ちのまま、独りスクリーンを後にした。

帰りしな、トイレの狭い出入り口で
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

超難解。ストーリーの1/3も理解しないまま終わっちゃった感じでしたが、映像と音楽のエンターテイメント性が十分に楽しめたから、満足感は高かった。

観終えた後に、友人とあーだこーだ考察しあったり、解説サ
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

4.0

ぶきっちょで、人間らしさたっぷりな映画でした。
こうすればいいのにー、それを言っちゃあダメだよーって、登場人物それぞれに言いたくなる。 とても歯痒い。でもこんな説教じみた事って、客観的な立場だから言え
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生きちゃった(2020年製作の映画)

4.0

大事に思っているから、言葉にできなくて。呑み込もうとするけど、それもできない。とても苦しかった。

学生時代の夏空の目映さと、大人になってからの鬱屈とした雰囲気の画の対比が
、効果的だった。

人を想
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

5.0

休日は巣籠もり生活をしてなくちゃいけない&転職を考えてる今の自分の気分にピッタリはまった、元気をもらえるステキな映画でした。
出来すぎたお話?いえ、いいんです!そういうハッピー映画なんだから♪と、人に
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任侠学園(2019年製作の映画)

3.5

西田敏行さん、西島秀俊さん、光石研さん等々、俳優さん方が持ってる魅力でしっかり成立してるエンタメ作品でした!
任侠版GTOみたいな。

伊藤淳史さんや、葉山奨之くんも、ご自身の持ち味をキッチリ発揮した
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ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.5

難しいこと考えないで楽しめる!
いま、閉塞感のある「おこもり期間」に、笑ってスッキリできる一作だと思います🎬️

岡田くんは、日本背負わせても、コメディやアクションやらせてもオールマイティーにこなせる
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ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.5

前作を鑑賞した上で、世界観に入り込むことが出来れば、あっという間の150分間になる。
評価が分かれることに関しては、理解できる。

ロケットマン(2019年製作の映画)

4.5

愛について考えさせられる良い作品でした。そして、名曲の数々に圧倒されました。
エルトン・ジョンご本人も感心するほどの、タロン・エジャトンの歌唱力と、衣装の再現性に感動しました。

新聞記者(2019年製作の映画)

3.5

真実の追及。
善悪の依拠するところ。
信念と葛藤。

今の日本の在り方に対して、大きな一石を投じた作品でした。
メタファーとしての、目が黒く塗り潰された羊。色彩と光を抑えた、杉原の職場の演出。どちらも
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スケアリーストーリーズ 怖い本(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

自動物語生成機能付きDEATH NOTE(怖い本)に翻弄される、ティーンエイジャーの青春の1頁。
ギレルモ・デル・トロさんが作ったとおぼしきお化け達は、怖すぎず でも 不気味な雰囲気はたっぷりで、好き
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.0

ジェイク・ギレンホール様目当てで観た作品。

奥さんとの死別をきっかけに、これまでの人生を振り返っていくストーリーが、邦画『永い言い訳』に似ているなという序盤。設定は似ていても、ストーリーは違うもので
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.5

期待通りの映像。DOLBY ATMOS で鑑賞したので、音響も相まって臨場感が半端なかった。
緊張感と、漂ってくる臭いの雰囲気で、息苦しい程。
間違いなく映画館で観るべき作品。

ストーリーに関しては
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.5

ストーリーやキャストなどの前情報はほぼナシの状態で鑑賞。なので、『あら、奥菜恵じゃん♪呪怨じゃーん』と嬉しくなるイントロでした。

過去に犬鳴村で起こった出来事を発端に、破茶 滅茶 苦茶 します!とい
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静かな雨(2020年製作の映画)

4.5

台所での朝の光と、河原での夜明けの光、静かな月の光が、印象に残る。

二人が向かい合わせに作業するシーンとか、並んでたい焼き食べるシーンとか、ふんわり暖かくて静かで、観てるこちらも自然と顔がほころぶ。
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.0

古臭くなりがちな『殺人事件の探偵もの』という題材ですが、現代の要素をうまく取り入れながらミステリーの王道を行くストーリーで、中弛みなく楽しめました。
殺人事件ミステリーでは、登場人物が乱立した結果、あ
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.5

クリスチャン・ベイルが、直球勝負で破天荒なイケオジを演じていて◎。
マット・デイモンは、役作りで?ちょっと歳取った感じがしたけど安定の演技で○。男の涙に弱いんです自分(笑)

主演のふたりをはじめ、車
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.5

予告を見ないで、サラッとした前情報&評判だけで観に行きました。
期待を越えてすごく良かった!

笑えるところと、シリアスなところと、ハラハラするところのメリハリがあって、飽きることなく最後まで観る事が
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

2.0

死んだふりのシーン、最初は単純にかわいいなぁ面白いなーと思って笑ったけど、それ以降のストーリーに共感できず。
ベースライン円満な波長の合う夫婦が、おふざけを通してお互いのことをより理解していく様子が映
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

原作未読。
ピアノソロの旋律、オーケストラとの協奏曲、世界の音。心地よかった。映画館で観てよかったなと思う。

雨、海、馬が印象的。
もちろん、タイトルの遠雷も。
四者四様の音楽のかたちがあって○。
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

Netflixでアニメ版観てからの、実写映画鑑賞。

学園祭のシーンとか、夜の教会のシーンとか、坂を駆け降りるシーンとか。良いシーンは沢山あったけど、映画の尺に納めるためにストーリーを端折っている感、
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アス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作『ゲット アウト』が面白かったので観賞。

ビーチに伸びる家族の影=もうひとりの私たちの存在を不気味に表していたり、赤服たちの凶器がハサミ=関係を裁ち切るための凶器だということを表現してるのかなー
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引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.5

引っ越しすることによるさよならと、引っ越しすることによるはじめまして。
引っ越しの規模は違えど、現代の一般人にも通ずるテーマがそこにあった。

カタツムリ侍 源さんの顔つきが、物語が進むにつれて凛々し
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.0

登場人物のファッション、屋敷の雰囲気・装飾が美しく造り込まれている点がとても印象に残る。音楽や効果音も、自分好み。
特に、おっばけ屋敷のおんぼろ天井から枯れ葉や雪が舞い込む様子や、気味悪さ満点の地下室
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

5.0

評判通りの傑作!!
後半、そうゆうことか笑笑!の連続で、純粋に楽しめる。笑いのセンス◎
映画愛。エンドロールも素敵。

映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

水、錦鯉、紋白蝶、花火、×印。
西宮が「好き」の気持ちを絞り出すように伝えるシーンで、石田が「月」と聴き間違える。「月?綺麗だね。」 夏目漱石の有名な逸話が重なって、印象に残る。
自分が傷つくのが怖く
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オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

列車内のガラス越しに役者陣を撮影するシーン、何故か寒さを感じさせない壮麗な雪山、 日の光に向かって走る列車の後ろ姿が印象に残る。

原作未読、過去作未鑑賞のため、真犯人が誰なのか分からず観たことで、作
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

水中に浮遊する家具、仄暗い不気味な水槽、雨に濡れる街並み、茹で玉子を作るための沸騰した湯、不穏な場面での激しい雨、ふたりがひとつになる風呂場。水に関連するさまざまな表現が印象に残る。
ふたつの雨雫が車
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

5.0

音楽、歌がとにかく素晴らしいです!
冒頭から心を鷲掴みにする演出。
映画館で、良い音響環境で観ることをお勧めします。
ストレートな表現でマイノリティーを肯定するメッセージ性に、個人的には強く同意できま
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