「けいおん」という物語を締めくくる1ピースとして、完璧な映画だ。キャラクターへの思いはもちろん、アニメを愛して見続けている人への思いが詰まったストーリー展開。相変わらずのドタバタをふんだんに散らしつつ>>続きを読む
創り出すことや人間関係は、海で溺れたみたいに苦しくて、もがいてももがいても、誰もすくいあげてくれない気がして苛立っていく。そして苦しみながら創り出したものも、いつかは跡形もなく破壊される。西原は絵に絵>>続きを読む
世界はいつも理不尽で、どれだけ頑張ったとか、どれだけ好きだとか、そんなこととは完成なく、唐突に運命は動き出す。創造と破壊。これは始まりであり、終わりの物語だ。時として、緻密に練り上げられた旋律よりも、>>続きを読む
設定、セリフ、演技、音楽、ファッション、どれをとっても最高にイカしてる…!
進むしかない。後には戻れない。精神病院を逃げ出し、ボロのルーチェにのって、南へ南へ。いつか終わりはくる。わかってる。わかってるけど。どうにかしないと、わたしの人生はこのまま病院で終わってしまう、気がす>>続きを読む
何度サイコロを振ってもふりだしに戻る人生だろうけど、何か1つくらいはやってやりたいよな。恰好よくて、人を救えるようなこと。それがまぐれだと笑われても、奇蹟を起こしたいんだ。「なあ、誰か、聴いてるのかよ>>続きを読む
僕らはただ黙って君のこたえを聴きながら、柔らかい風に吹かれている。夕暮れの涙もいつのまにか輝いてしまった。神さまの声は、鍵穴の奥に閉じこめたまま、いつまでも鳴りやまない。僕は主人公じゃないけれど、悪い>>続きを読む
ホワイトアウトした景色のなかで、最後の曲が終わる。曲が、終わる。足が震えていたんだ。涙がこぼれていたんだ。だけど最高だったんだ。この時間がいつまでも続けばいいのにって、毎回同じ場所に戻って、進んで、ま>>続きを読む
たそがれのなか、美しいきみは光に照らされてあわく頬を染めていた。けぶる海では汽笛が鳴っている。きみを愛してしまった、その罪を隠すように身じまいをするけれど、手遅れの愛は消えてくれない。「あんまり好きだ>>続きを読む
ぼくらには生活があって、その生活は思ったよりも多くの他者とのつながりでできている。時間の流れをゆるやかに感じながら、これまで出会ったひとと、別れたひとの顔を思い出してみる。好きだったひと、好きになれそ>>続きを読む
あんたはあんたでいいんやでっ!ありのままでいいんやでっ!こどもだっておとなだって、迷惑をかけあいながら傷つけあいながら助けあいながら生きていく、いつの間にか忘れ去られた、優しさの感覚。気づくとぼくはボ>>続きを読む
「お前は、あの娘を損ないたいのだろう?あの娘を、滅茶苦茶にしたいのだろう?」そんなはずない。こんなにも愛している、あなたを?ぼくはちゃんと生きなきゃと思っている。だからこそ苦しい。ぼくからわきあがる邪>>続きを読む
ただ愛されたいだけだった、ただ繋ぎ止めておきたいだけだった。ただ平穏に過ごしたかった、だけなのだ。偽りの仮面は自分をまもる盾になる。愛されなかった自分、選ばれなかった自分をわすれられる。嘘に嘘を重ねる>>続きを読む
自分が自分でいられなくなりそうなとき、自分が「まとも」な人間じゃなくなりそうなとき、いつもぼくをひきとめてくれたたいせつな作品。「俺は、お前には、幸せになって欲しいんだよ。俺もお前も駄目になったら、何>>続きを読む
世界に蓋をして生きるのはかんたんだ。すべてにノーと言って部屋の扉に鍵を掛ければいいだけだから。そうすれば傷つくことはない。失望されることもない。深いかなしみに直面したとき、もうこれ以上傷ついたら何かが>>続きを読む
孤独になりたくないから、あなたを抱きよせたのだった。からだはなにも話さないから、理屈っぽくないから、楽だよ。かんたんに湿った股から波のおとがする。風が鳴る。春は勝手におわってしまう。嫌いだとおもうほど>>続きを読む
いちど心についた傷は癒えることがないから、布で覆って笑顔で糊をする。なんども傷つき、なんども布で覆い隠すうちに、布の重みで押し潰されてしまう、そこは地獄ですらない。おとなの弱さは刃だから、いつだって傷>>続きを読む
「私みたいな人間はね、誰にも好かれないのよ。今までずっと、ずっとそうだったじゃない」これはラブコメの皮をかぶった純文学である。プライドとコンプレックスで生じた歪みに苦しむ高校生たちが、それを上回る優し>>続きを読む
ただしく悲しむことはなんと難しいのだろう。終わりは呼び鈴も準備運動もなくおれの元にあらわれた。NHKの集金員のように唐突かつ乱暴に訪れ、おれのすべてをなぎ倒していった。それがもう終わりだとわかったとき>>続きを読む