shishiraizouさんの映画レビュー・感想・評価

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映画(394)
ドラマ(10)

ジオラマボーイ・パノラマガール(2020年製作の映画)

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ふたりが初めて遭遇するとき、交互に声がする、「僕、神奈川ケンイチと」「私、渋谷ハルコが」「この一瞬」「こんな風にすれ違った…」モノローグでも、未来からの回想でもない、リアルの水準が時制からも物語からも>>続きを読む

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

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妹に拒絶され、道端に家族の縁を切る意味のお札がバラまかれる。かがむ長澤まさみは妊娠を察知する。金をひろおうと腰をおとした時たまたま気分が悪くなったのでも、ただ気分が悪くなったのでもなく、かがむという動>>続きを読む

PとJK(2017年製作の映画)

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良いところを探すと、
ヤカラの乗るバンのナンバーが「8 88」なのはリアル。
土屋太鳳のカコが異性に興味を持った瞬間の、瞳孔の動きがスゴイ。
函館のひろびろとした風景。道がひろく空が高い。路面電車の
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森繁の新婚旅行(1956年製作の映画)

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☆「虻蜂座」について

昭和29年(1954年)11月。
有楽町の東京ヴィデオホールにて、「虻蜂座」の旗揚げ公演がおこなわれる。ドタバタ、ナンセンス、実験的な芝居とバラエティショー。「虻蜂座」の同人は
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エロ将軍と二十一人の愛妾(1972年製作の映画)

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自作 『徳川セックス禁止令 色情大名』(72)冒頭のナレーション「この将軍、家治、誠に精力絶倫、御台所を別にして、二十一人の愛妾あり、その腹から誕生した生命、五十と四ツ…」からインスパイアされた物語>>続きを読む

スパイの妻(2020年製作の映画)

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福原物産と取引のある英国商人がのそのそ歩く、まるまるとした巨躯がまず映画的。その柔らかくも四角い巨大な鞄。その緩慢さに既にサスペンスがあり、「遅さ」が体現される。(彼はのちに、ある意外な心理的すばやさ>>続きを読む

パンツの穴(1984年製作の映画)

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今回みなおして確認したかったのは、浦田賢一がどこに出ていたのか。探してみると、矢野有美らイケてる女子3人がお好み焼き屋でパンツをめくり合う、それをガン見している客の役だった。方言指導ともあるから、九州>>続きを読む

なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

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『シャルロット・フォーエヴァー』に続いて公開されたシャルロット・ゲンズブール主演作。当時13歳。バカンス直前、フランス田舎町、ひと夏の少女の冒険。ありきたりと言えばありきたり。

シャルロットは近所に
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愛するとき、愛されるとき(2010年製作の映画)

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瀬々監督作品としては『ヘヴンズストーリー』と同じ2010年公開で、あまり話題にのぼらなかった。レジェンドピクチャーズ製作だと(他の監督でも)どこかだらしない映画になる傾向があると思いますが、SNS や>>続きを読む

徳川セックス禁止令 色情大名(1972年製作の映画)

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池玲子のセンセーショナルなデビューを成功させ、半ばなりゆきで始まった東映ポルノ路線も、『温泉みみず芸者』『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』『現代ポルノ伝 先天性淫婦』『女番長ブルース 牝蜂の挑戦』と天尾>>続きを読む

天使のはらわた 赤い教室(1979年製作の映画)

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言わずと知れた曽根中生の、日活ロマンポルノの代表作のひとつであり、相米慎二らに影響を与えた作品でもあるこの映画をめぐって、『曽根中生自伝』などでの曽根が数々事実の歪曲を行ったとして、物議を醸した。>>続きを読む

アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

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とどまるのでなく、移動すること。その途上に、関係の変容があり、移動の先に、人生の新たな年輪が刻まれる。そこにあるのはかつてのバランスの人間関係ではない。そして「振り返ると」、親しい人は消えてしまったと>>続きを読む

シャルロット・フォー・エヴァー(1986年製作の映画)

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ヒドイ映画。薄い衒学的台詞が恥ずかしく、最後にピストル出てきてパンパン。典型的ダメ自主映画。唯一のとりえになりそうなのは少女だったシャルロットの美しさだが、照明が暗くて肌の色が無残、服の色も何色なんだ>>続きを読む

ドカベン(1977年製作の映画)

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面白いこと、楽しませることに特化した、恐るべき映画。下らないことを狙っても、どうしてもセンスの誇示が滲み出てしまう(マイク・マイヤーズ、タランティーノ・・)が、ここには自意識というものが、演技にも、演>>続きを読む

不連続殺人事件(1977年製作の映画)

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3度チャレンジして3度挫折した映画。

亡くなる直前に出版されるが、嘘と捏造だらけと『週刊読書人』『映画芸術』『シナリオ』などで問題視された『曽根中生自伝 人は名のみの罪の深さよ 』。プライベート部
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びんばりハイスクール(1990年製作の映画)

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鈴木則文55本目、最期の監督作品。1990年、劇場で観賞。新宿ピカデリー4だったか新宿東映パラス3だったか…考えたらたぶんパラス3だったのでしょう。
視聴覚室のような小部屋の小さいスクリーン。観客は7
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現代ポルノ伝 先天性淫婦(1971年製作の映画)

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『温泉みみず芸者』『女番長ブルース 牝蜂の逆襲』から休みなく製作された鈴木則文・天尾完次・池玲子主演第3作は、池玲子の代名詞“ポルノ”がまんま題名に入った。『色情日記』のサンドラ・ジュリアンを起用し>>続きを読む

快楽学園 禁じられた遊び(1980年製作の映画)

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なんのためのナンセンス、なんのためのアナーキーだろうか。学校の秩序、親子の、家庭の、夫婦の秩序の破壊、モラルの蹂躙。ここにあるモラルは「もはや戦後ではない」以後のモラル、土の匂いのしない、アッパーな破>>続きを読む

三里塚 辺田部落(1973年製作の映画)

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三里塚シリーズ第6作。小川プロ映画の臨界点。闘争から日常へ、敗走から土地の記憶の古層へ。

前作『三里塚 岩山に鉄塔ができた』の冒頭で描かれた、1971年9月16日、第二次強制代執行拒否の戦い。その
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温泉みみず芸者(1971年製作の映画)

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海女の衣装を脱ぎ捨てて、全裸となり、はしって動いて、様々なヌードグラビア風ポーズをきめる池玲子、実年齢16歳。母親のルーズさからできた借金のため、素人売春→トルコ嬢→芸者、愛人契約、果ては性の猛者との>>続きを読む

よく知りもしないくせに(2009年製作の映画)

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だらしなさの極致。撮りかたも、人物のモラルも、会話の内容も、一本の映画としての流れも、意識してもそうそう出来ないというくらいだらしない。シーンごとに感情は途切れ、そのシーン内でも感情の持続が散漫に霧散>>続きを読む

女番長ブルース 牝蜂の挑戦(1972年製作の映画)

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女番長シリーズ第2作かつ、連打される池玲子主演シリーズ第4弾。

①温泉みみず芸者(71.7.3)
脚本鈴木、掛札昌裕
②女番長ブルース 牝蜂の逆襲(10.27)脚本鈴木、皆川隆之
③現代ポルノ伝 先
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嗚呼!! 花の応援団 男涙の親衛隊(1977年製作の映画)

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シリーズ第3作。『不連続殺人事件』のアフレコ段階でもう撮影に入る。今回の赤道は統制部長の小川役からコンバートされた本間進。甘いルーキーズ顔で、どおくまん感ゼロだが、金歯と歯並びがが汚ならしいのがチャー>>続きを読む

嗚呼!! 花の応援団 役者やのォー(1976年製作の映画)

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前作が興行収入16億とまさかの大ヒットで、急遽続編製作が決定する。一作目の青田役今井均は出演できないのでまた新たにオーディションが行われ、これまた素人の井上浩之に決まる(このオーディションには阿藤快も>>続きを読む

浜辺の女(2006年製作の映画)

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窮地に陥った男はキテレツな理屈を振りかざして、女を説得しようとする。イメージ総体の任意の三点を選び、三角形を描き、珍妙な自己弁護をはじめる…

浜辺で二度ほど遭遇する、犬を連れたカップル。一見平和そう
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少女娼婦 けものみち(1980年製作の映画)

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何度も流れてくる、登場人物もくちずさむ「カラス」という歌〈泣け泣けカラス、おいらの代わりに泣いてくれ、飛べ飛べカラス、おいらのぶんまで飛んでくれ…〉

しかし鳴くのは、飛ぶのはカモメで、カモメは自分の
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三里塚 岩山に鉄塔が出来た(1972年製作の映画)

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〈三里塚〉シリーズ第5作。
この次の『三里塚 辺田部落』が〈三里塚〉シリーズと〈牧野村〉モノの架け橋となるようなある種の集大成だとして、『鉄塔』はその直前、“闘争時代”の最期の映画ということになりま
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女番長ブルース 牝蜂の逆襲(1971年製作の映画)

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日活や大映に遅れて女番長映画に参入してきた東映京都の、オートバイファックで名高い(?)『女番長(スケバン)ブルース 牝蜂の逆襲』はシリーズ第1作。オープニングと尻でブルース感をだすのは八田富子「女番>>続きを読む

嗚呼!! 花の応援団(1976年製作の映画)

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プレ・ビーバップだとすると、こちらは微塵も羨ましいところのない理不尽な応援団の青春。ドタバタと抗争が続くが、変人の青田赤道いがい、からきし弱い面々の右往左往が可笑しくもかわいらしい。団旗もピンク色でな>>続きを読む

一万年、後....。(2007年製作の映画)

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大きな顔。阿藤快の朴訥な語り口が、昔語り寓話ふう。シンプルな外見だけどなかなかに複雑な映画。

和風のボロ屋のセットに少年と撮影スタッフ(物語のメタな枠)。そこへ未来人みたいな衣装の阿藤快が出現。でも
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

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原作読んだときこれを映画にするならおおざっぱには『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』的なアプローチがいいんじゃないかと思いましたが、大衆映画の出来る範囲でおおむねそっちの方向に。結局いかにも日本アカ>>続きを読む

グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

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太宰治の未完の原作は、二人目の愛人、橋本愛のエピソードのさわりくらいで途絶えていて、そのあとがオリジナルということになる。怪力女の家にゆきカラスミで飲むくだりが、原作からのボリューム的には最大のエピソ>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

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敵キャラ味方キャラモブキャラ全般薄い、誰が誰を演じていてももはやどうでもいい
メインのオリジナルゲーム、テリーマン対キング・ザ・100tみたいな天秤のビジュアルと、ゲーム性がマッチしていなくて白々しい

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

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盛り込むだけ盛り込んで、やるだけのことはやったというかんじ、必ずしも死ぬ必要なくても盛りあげのために登場人物がポイントポイントで死んでゆくし、どう考えても死ぬだろというキングギドラの直接の猛威にさらさ>>続きを読む

ミッドナイト・エクスプレス(1978年製作の映画)

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アラン・パーカー監督第2作

ドクンドクンと主人公であるアメリカ青年の鼓動がしつこく響き、焦燥の汗が多量に流れる発端から、視点というか感情を主人公に(器具で固定されるように)固定され、異国で逮捕→悪夢
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ミク、僕だけの妹(2018年製作の映画)

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ペットボトルに牛乳が入ってることがSF的描写になっている、簡素な未来表現から、兄妹の関係性への観る側の違和感が解消されたとたん、どんどん物語の見える風景が変わる。暮らすとは、好きとは、愛着とは。同じよ>>続きを読む

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