シュンゴさんの映画レビュー・感想・評価

シュンゴ

シュンゴ

プリズナーズ(2013年製作の映画)

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ドゥニ・ヴィルヌーヴは静かなる叫びの時からずっと、サスペンスな時間を理性的でなく体感的に操るセンスに長けてる。
そしてその能力が発揮される題材としては、ぶっちゃけブレランやドゥーンよりも、これくらいの
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

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水に執着した演出がよかった
カーチェイスのシーンの思い切った省略と大胆なふるまいもイカす


ただ、全体的にみると、
ソッリマの妙に退廃的なアクションとかテイラーシェリダンの風土と人間精神の絡まりあっ
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鉄男 TETSUO(1989年製作の映画)

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混乱疲弊気味の精神状態の時に混沌とした映画を観ると、却ってスッと腑落ちして落ち着きを取り戻せる時がある。

ある意味では迎え酒的な効用を求めて観る映画の個人的ローテの中の一本

リンチとかギャスパーノ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

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ままならなさから生まれる希望と諦観


最初からずっと半泣き最後ほぼ号泣


いじらしさが服を着て歩いてるかのような清く無力な主人公、アハマッド少年は、大人達、ひいては当時のイラン社会の構造に太刀打ち
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

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ただ、こうして生きてきてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きていてよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことがあれば、その思いだけがあれば、あとはゴ>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

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300年と1年を繋ぐ、魔法使いのユニバースへのまなざし


アレハンドロ・ホドロフスキーという濃キャラタロット使いの主人公が、大クセの仲間達をドラクエ的に集め、偉大なる芸術で現世を超えようとしてカネと
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ノスタルジア(1983年製作の映画)

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1+1=1 失われた合一を求めて

nostalghiaという言葉の語源に、ギリシャ語のnostos(帰還)とalgos(苦しみ)があります。
還りたい欲望が叶わぬ苦しみが、「郷愁」という感情を苦甘フ
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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

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戦争という時間を演出するーーことを演出する


押井守(のアニメ映画と幾つかの実写映画)が好きです。
その中でもパト2は生理的にも理詰めで考えてもどう考えても好きです。


スペクタクルなポリティカル
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

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衒いが無くてとても良い

アリアスターが黒沢清好きなのは確定だと思ってるので、今回はカリスマのオマージュとして受け取った

日常が構築される条件は、視界に逃げ場があるかどうかだということを理解
36
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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アイデンティティを更新しないと、ある種の人間は基本死ぬ
ただしアイデンティティを更新する為にそれまでの自分を殺す必要もない
成長は、
「寂しいけど、それもいいね」に尽きます


全てを並置
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囚われた国家(2019年製作の映画)

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良すぎる…

ジャケからは想像し難いオーウェル風の渋SF
トーンが渋いのにケレン味もあるのがとても良い

撮影もプロットもウニエイリアンのデザインその他諸々も非の打ち所がなかったので抽出して書くことが
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

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最後のジェダイでやたら叩かれてたライアンジョンソンがMy ruleで軽妙知的な風刺映画を撮ったのが痛快と思いました

舞台の小道具と本物のナイフの区別がつく大人になりたいです

グリーンルーム(2015年製作の映画)

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コメディとしてまとめてるのが好印象

ネオナチはシリアスなお笑い
ハードコアは緊張と緩和の芸です

ブルーリベンジとホールドザダークは異界に繋がる道筋が視えたけどそれは無い

鬼火(1963年製作の映画)

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ヌーヴェルバーグにおけるゲリラ撮影のシーンみてると、
時代も国も違っても、カメラに対する表情はいっしょだなと思う なんか愛おしい


サティのジムノペディが映像に寄り添いつつ距離感を保ってくれる

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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

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時空を操るサムペキンパー

オープニングは最早魔術

上海の伯爵夫人(2005年製作の映画)

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カズオイシグロ脚本

わたしたちが孤児だったころ を読んでから観ると吉

上海の魔都っぷり

真田広之のラスボスっぷり

風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

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小津安二郎のセックス・バイオレンス・モラハラ・ホラー映画


戦後、経済的低迷・混乱に陥った時代を舞台に、出征した夫の帰りを待つ女の悲喜(ほぼ悲)を描く。


黒沢清の講演集で度々言及されていたのでみ
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恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

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油田で起きた火災を爆風で消火(!)するため、僅かな衝撃で爆発するニトロを積んだトラックで300kmの悪路を行く地獄のロードムービー

H.Gクルーゾーの原作と同じく、ニトロ運搬を開始するまでの登場人物
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世にも怪奇な物語(1967年製作の映画)

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とりあえずフェリーニのだけ

押井守や小中千昭その他にバシバシインスピレーションをもたらしたらしい伝説の手毬少女が見たかったので

一番心地良かったのは序盤の黄昏色の飛行機〜空港内で、LSDナイトメア
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お引越し(1993年製作の映画)

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「わからないうちに変わっていくなんて、へんやなぁ」
「うん、すこしへん」


最終的に鶴瓶と一緒に泣いてた

子役時代の田畑智子が愛おしすぎる。どこまでも見えてしまっているような目がとてもいいです。
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灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

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終盤の画力すごいな

青春としてのレジスタンス

はやくポーランド行かなきゃ




以下メモ

松明のごとくわれの身より火花の飛び散るとき
われ知らずや、わが身を焦がしつつ自由の身となれるを
もて
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アルカトラズからの脱出(1979年製作の映画)

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小学生の時ぶりに観た。当時は分からなかった激シブ感

淡白と紙一重のソリッドさ
諦観と熱の同居したイーストウッドの存在感を余すことなくカメラに収め続けるドンシーゲルの手腕

解放や脱出っていうのは一つ
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

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爆音上映とかで劇場で何度か観てるけど、実家の湿気った自分の部屋で見るのも悪くはないです

冨田勲みたいな音楽がすきです

ゴシックな影の使い方がすきです

脈絡の無さがすきです

ドラン橋の弛緩した美
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

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こんなガムシャラな映画だったっけ…
と10年ぶりくらいにみて思った

「翔びたい」と「根を張りたい」を感性の勢いでシェイクして1つのペーストにしてるのがすごく90年代で良かった気がします

終始落ち着
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

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仕事とくらしに疲れたら沖田修一

テレビお笑い厨なので普段コメディ映画にあんまり食指が動かないのだけど、この監督のはかなり観れる

ペーソスから笑いを、ヘタレから可愛げを、老いと若さから生活への磁力
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悪魔はいつもそこに(2020年製作の映画)

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シュール成分を薄くしたコーエン兄弟みたいな感じ

かなり好物なタイプの映画だけど、最近こういう映画観ると結構長いこと持ってかれるようになってしまった
自家中毒気味

最後のトムホランドの欠伸、あそこに
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

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「思考は嘘をつかない 」
チャーリーカウフマンとか鈴木清順みたいなねじれ系の映画は、カオスであればあるほど作り手の正直さが窺える。

吹雪の中のドライブシーン、たまらん好き過ぎる。なんだろう距離と時間
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

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男性の多くが抱えている(と勝手に思ってますが)ニヒルさっていうのは、セカイというか環境とか因果を超えたオリジナルへの渇望のあらわれであって、そのくせ母胎への回帰願望が並存してるのがタチの悪いとこだよね>>続きを読む

はちどり(2018年製作の映画)

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主演の子のずっと呆気にとられてる表情がよかった。
14歳は呆気にとられ続けなければならないのだ。

加瀬亮が悪く老けた感じの親父のいじらしさが狡い

家に入れて貰えず泣き出すオープニングからあからさま
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TENET テネット(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

脳の血流が淀んでいたのでカンフル剤代わりに鑑賞 効果テキメン!

事前にメメント観てから映画館にGOしたので、資本的にビッグになったクリノラの芯の変わらなさに感動

記憶が5分しかなくても時間の流れ
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

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昨日たまたま見返してた
ラストの竹内結子の芝居は完全に香川照之含め全員を食ってたので…


残念

オルフェ(1950年製作の映画)

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想像以上にエンターテイメントだった面白い

コクトーの映画初めてみたけどなんか覚えのあるリズム感だと思ったら、萩尾望都のコマ割りのリズムに近い。要所要所でパンッと弾くタイミングとか。影響うけてるんだな
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メメント(2000年製作の映画)

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最後の急ブレーキがすばらしい
あそこでクリノラありがとうってなった

茄子 アンダルシアの夏(2003年製作の映画)

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「しらねぇのか こいつはな こーやって食うんだよ」

黒田硫黄が「茄子」に込めた気怠い情熱を上手く時間の流れに落とし込んだと思う。

スポーツ映画・漫画は諦観とか無常を備えてないとなかなか好きになれな
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宇宙戦争(2005年製作の映画)

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日本沈没2020観てたら無性にみたくなったので

うーん超超面白い

ミュンヘンも凄まじいし、スピルバーグが一番ノッてたのって2005年じゃなかろか



キャッチボールをあんなに暴力的に描ける監督
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