ちゃろっぷさんの映画レビュー・感想・評価

ちゃろっぷ

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RRR(2022年製作の映画)

4.2

熱量が凄まじい。キレのある踊りに魅入ってしまった。他のインド映画の踊りも気になる。

イギリス総統府に乗り込んだ際、背景の役者達が何もないのに永遠に逃げ回っていたのがジワる。
ただ、そんなことはどうで
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土を喰らう十二ヵ月(2022年製作の映画)

4.5

人は、季節とその恵みと共に生きている。
やはり街の生活では、その感覚は忘れられがちだ。
毎年年末に観て、感覚とマインドをリセットしたくなる。

季節を表す言葉、古民家と囲炉裏、信州の山風景が良い。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.7

人は大人になると、小手先に頼りがちだ。それを横目に、真正面から全力で音楽にぶつかる姿に、心打たれた。まさに、内臓をぶちまける程の自己表現。そこに至ることで初めて、人の琴線に触れるのだ。

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.5

ユーモア満載の伏線回収が堪らない。思わず笑ってしまう。
夜は短し然り、京都で大学生をやるのも良かったなと、しみじみとしてしまう程に京都の良さが詰まっている。
図らずも観た出町柳の小劇場が、映画の舞台だ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

良い作品だったが、詰め込み過ぎ感が否めない。
言の葉の庭ぐらい、じっくり描写する方が好き。
もっとも、最後まで駆け抜けてく展開そのものが、すずめ自身の青春を物語ってるのだろう。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.2

キリスト教圏の人が観たらニヤりとする映画。散りばめられた伏線が面白い。
山羊を連想させること、猫を抱えるということ、漁をする弟が去ること。
それが全てを物語っているのだ。

妻マリアが産んだのではない
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ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

4.7

間違いなく20年前に観るべきだった映画。
そして本当に20年前の映画なのか?と思ってしまう、色褪せないファンタジー(みんな同じことを書いている)。
坑道のパートに人知れず興奮してしまった。

本気の正
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呪詛(2022年製作の映画)

3.6

雰囲気は中々良いのだが、主人公が愚か過ぎて苛々してしまった。

アルピニスト(2021年製作の映画)

4.7

「山を登ると、人生がシンプルになるんだ。」
核心を突く言葉だ。

纏わりつく表面的な事柄を削ぎ落とし、目の前の一瞬一瞬に感覚を研ぎ澄ませる。
そして純粋で、己より大きな存在に挑み完全燃焼する姿に、心を
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ゆるキャン△(2022年製作の映画)

4.0

皆、誰もが大人になる。
時が止まっているアニメでそれを表現すると、
現実以上にその経過に意識が向く。
大人という姿を前向きに再考させる、良い映画だ。

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.7

バットマンの魅力は、一体どこからくるのか。

思うに、彼がどこまでも「人間」な所からだろう。
決して超越した存在ではなく、人間らしく問題の渦中に飲み込まれていく。
それを観る我々も同様に、気付いたら物
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.7

フランスの街で雑誌を発行する、フレンチ•ディスパッチ社。
映画館のスクリーンで記事のストーリーを観る我々は、まさに雑誌の読者そのものだ。
旅行、アート、政治、グルメ。
風変わりであり、ドラマティックで
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.6

100分程度の時間で、主人公たちの成長が眩しく詰まっている。感情の渦にいる彼らは、青春そのもの。
彼らの様に、誰もが感受性豊かな時期を駆け抜けてきたと思うと、どこか切ないような、まだ途上にいるような想
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