しゅうさんの映画レビュー・感想・評価

しゅう

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながらシャロン・テート殺人事件を知らないまま見て、おやオチがこんなもんかねと思って調べてからもう1回見ました。2回目では牧場のシーンの緊張感やマーゴット・ロビーの存在感の意味が分かって、>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

布団の中で考える「こんなことが起こったら怖いな」全部見せます!キャンペーンが執り行われているが自分の意思では全く止めてもらえない、みたいな映画だった。開始30分の時点でクライマックス級の出来事が>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.2

 こんな世の中なので、ときどきは、明日の世界は今日より良くなると思う必要がある。そういうあなたにこれ一本。グリーンブック。
 黒人のおかねもちとイタリア系の何で生計を立てているのかよくわからないおしゃ
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パワーレンジャー(2017年製作の映画)

3.7

ブレックファスト・クラブの高校生たちが特撮ヒーローやる感じの映画と友だちに聞いて観た。全くそんな感じの映画だったわ、最高。ジョークを挟みつつ牛泥棒するシーンから始まった時点でもうだいぶ好きだった。>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.8

感染パニック物を骨太にやりながら人物描写でも自然に泣かせる傑作だった。展開の手数が尋常じゃないし、伏線回収もまことにきれい。正統派なゾンビもの展開なのに先が読めない。正直、褒めるところしかなくて逆>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

3.4

ジェイソン・モモアが暴れるさまを見たいがために映画館に行き観て、ジェイソン・モモアが暴れていたので100点です。
とにかくアクションに次ぐアクションで息をつく間もない。水中でも陸上でも、できる
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ロッキー(1976年製作の映画)

3.8

 続編ブームに乗りたくて恥ずかしながら今さら初めて観た。序盤にアメリカンニューシネマの雰囲気があったから、きっと商売を抜けることを許さないガッツォがロッキーを撃ったり、エイドリアンの兄が賭けを取り仕切>>続きを読む

マグノリアの花たち/スティール・マグノリア(1989年製作の映画)

3.5

 この世には2種類の映画がある。結婚式のシーンで始まる映画とそれ以外の映画だ。そして、結婚式で始まる映画は良い映画だ。1万年前からひとつの例外もなくそうと決まってる。グラスやケーキを運ぶ人々、一張羅で>>続きを読む

日の名残り(1993年製作の映画)

3.7

 「夕暮れが一日で一番いい時間だと言いますわ。」
 貴く賢い人のために仕事をすると、誇りが持ててこの上なくやりがいを感じるけど、その一方で自分はここで主人公ではないのだと毎秒思い知らされもする。人事計
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オー・ブラザー!(2000年製作の映画)

3.8

 わたしの好きな映画の種別として川っぽい映画というものがある。冗長に流れていると見せかけて実はテーマが変化し続け、しかしながら同一の大テーマを保っている映画である。この映画かなり川でしょ。久しぶりにす>>続きを読む

シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

3.5

 もしインターネットの普及に立ち会っていたら、はじめて触れるインターネットの爆発的な開放感はこういう感じだったんだろうなあというイメージがそのまま映画になってる。検索エンジンに広告にネコ動画にと普段見>>続きを読む

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)

3.7

 話の縦線が3本くらいあって、それらが最後ぐわっとまとまる気持ちのいい作りだった。無駄なことは何一つ起こらないし、伏線はひとつ残らず回収されて、しかも、映像はスーパー綺麗なので、ヒョー楽しい~~と思っ>>続きを読む

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

3.8

 わたしの中ではクリストファー・ウォーケンがあまりに全てを持って行ってしまったので、ウウとかアアとかしか言えなくなってしまったよ。二匹のネズミの話と、奥さんとの出会いを語る眼差しと、それまでの半生で築>>続きを読む

教授のおかしな妄想殺人(2015年製作の映画)

3.3

 久しぶりのウディ・アレン作品。気楽に観られるのが良いよね。重いこと考えたくないときに最適な安定感がある。今回はエマ・ストーンかわいいよお~と思いながら観ていればいい映画だった。存在があまりに輝いてる>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.5

 良い曲!もういっちょ良い曲!ここでも良い曲!!ダメ押しで良い曲!!という感じでひたすら名曲に殴られ続ける映画だった。もうね、ストーリーが平坦とかどうでもいいの。普通、映画観ててQUEENがかかったら>>続きを読む

ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.7

 早めにお風呂に入ってアイスクリームを準備して毛布をリビングに出してちょっと夜更かししてこの映画を観た子ども時代あったよね!?ぜったいあった!!と記憶が捏造されるほど懐かしい雰囲気のバディムービーだっ>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

3.7

 カメラワークの新しさと青を基調とした画面が印象的でいつまでも観ていられる。歩き回る人間を正面からぐるぐる回して撮るやつ、あれ、誰かやってそうなのに絶妙に新しさを感じるね。わたしが知らないだけかな。な>>続きを読む

オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

 みんな好きだろ!?各々が特技を活かして余裕をかましお洒落な台詞を吐きつつ欲しいものを手に入れるチーム!!それ!!それがこれだ!!
 オーシャンズシリーズの豪華爽快な要素をそのままに、今回はメットガラ
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.7

 ゾンビ映画が好きなみんなー!!今年観るべき映画はここだーー!!ゾンビ映画ではないんだけどね!!(?)
 ネタバレ絶対殺すマンなので書ける部分が少ない。どうしたらいいんだ。前半で感じる「ここ何?」「ち
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高慢と偏見とゾンビ(2016年製作の映画)

3.3

 B級だぜB級映画の始まりだぜ!!
 19世紀初頭のイギリスとゾンビっていう組み合わせはかなりマッチしてた。ゾンビって強いから怖いんじゃなくて面倒くさくていっぱいいるから怖いんだと思うんだけど、その点
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.9

 見たいけどホラーだもんな……と思ってずっと鑑賞を延ばし延ばしにし続けてたんだけどようやく観たよ!実際観てみたら、強いグロ描写とか脅かすような演出はないし、キューブリック映画だけあって画面が綺麗であん>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.9

 もうまず導入が美しすぎるよ。曇ったフランス市街地を兵士が歩いてる。景色全てが青がかって、投降を呼びかけるチラシだけが赤い。兵士がフランス兵なのかイギリス兵なのか、はたまたドイツ兵なのかも分からない。>>続きを読む

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

3.9

 高校生の青春群像劇ってどうして!こう!もう!
 いや~!10代って最悪~~!!と声援を送ってしまう。わたしはもうそこそこのいい大人なので、高校生など見ると、本当によくやってる、生き抜いているだけで偉
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 算数ができないので何人ヒーローが出てきたのかそろそろ数えることもできなくなってきたけど、世界かっこいいランキングがあったら間違いなく全員1位だよ。新武器を携えて雷の轟きとともに現れるソーとか、爆炎を>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

4.0

 画面に映るもの全てがかっこいい…宇宙描写すごい…と思いながら観ていたらいつの間にか終わっていた。胡乱すぎる。
 内容に関しては全く気の利いたことが書けそうにない。というか、それらしい解釈を言葉にして
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.7

 超わくわくする!最高!世界的課題と歴史的問題をてんこ盛りで扱っていながら話がしっかりまとまっている!悪役が魅力的!アフリカの伝統的なモチーフと近未来のイメージを融合させた衣装がまじでかっこいい!ケン>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.8

 「普通」をことごとくひっくり返していく物語は最高だよね!
 主人公イライザが本当に魅力的。美しい。それも神の似姿としての美しさではなく、完全にオリジナルの美しさなんだよ。1人でタップダンスの真似をし
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

 これまで生まれた者とこれから生まれる者のうち最も格好いい人間はヒュー・ジャックマンであるというシーンが5秒に一回くらいある。なんなんだこの正のエネルギーは。
 正直、ストーリーは無いも同然なんだけど
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.7

先月、別の映画に行ったときに予告を見て、画の美しさにこれは観なければと思っていた。鈍い赤とグレーの看板とミズーリの田舎風景。ハードなおばさんが主人公だという点も良い。期待たっぷりで映画館に足を運んだ>>続きを読む

マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.6

 ぬわー!面白い!出て来て早々早撃ちするデンゼル・ワシントンとか、撃たれそうなときにトランプマジック始めるニヤけたハンサム野郎とか、ナイフで戦う謎の東洋人とか、もう登場しただけで「はい絶対面白いー!」>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.5

 「この列車には、名優たちが必要だった」は良いコピーだなあ。有名すぎる原作をどうやって良い意味で外してくるか期待していたのだけれど、そこは期待以上のものではなかった。ただ、豪華絢爛の列車の中、美しい衣>>続きを読む

雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

 物事には全て原因があり結果があるけれど、時々思うのは、結果がまずあって原因は遡って作られるんじゃないかということ。葬式に涙のひとつも出なかったとして、それは彼が彼の妻をあまり愛していなかったことにな>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

4.0

 引っ越して数か月目にして最寄りTSUTAYAに主な黒澤明作品が一揃いあることに気付いてしまった。ヨシヨシと舌なめずりしながら借りて観た第一弾。おい!これ!すっげー面白いじゃん!60年越しのニワカが何>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.6

 前半は戦争に勝つ英雄のサクセスストーリーなのかなと思って観ていたんだけど、後半いい意味で予想を裏切られた。暗号解いて戦争に勝ってヤッターってだけの映画じゃなかった。戦争に勝つには平和を思いながら逆を>>続きを読む

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.6

 確かに主人公がクソ野郎であればあるほど話が面白くなる法則はあると思う。ただこれはもはや露悪趣味の域だったと思う。完璧に醜い主人公だった。『タクシー・ドライバー』のトラヴィスから良心と人間っぽさを一滴>>続きを読む

サウスポー(2015年製作の映画)

3.5

 ボクシングものって割と好きだ。まず連想するのは絶頂と退廃。そして、身体の強さと精神の脆弱さ。華やかな世界からの墜落。そういった要素がしっかり詰まった一作になってる。ジェイク・ギレンホール、初めて見た>>続きを読む

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