しょうやさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

ミナリ(2020年製作の映画)

2.6

やはり僕は、音楽でいうと、良質なフォークよりも鮮烈なインダストリアルが好きなタイプ。

アウステルリッツ(2016年製作の映画)

2.7

壁の下に見える人々の足や、画面上半分を大勢の人が通る画面の下半分に佇む少女に、感動した。しかし、眠くならなかったと言ったら嘘になる

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2回目。

首なしエヴァの「ハイカイ」が『もののけ姫』のでえだらぼっちのオマージュとか、ミサトが度々持っている「すいか」味の何かは すいか=加持(『破』での畑仕事の描写) ってこととか、繰り返し描かれ
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あの頃。(2021年製作の映画)

3.8

素晴らしかったです!アイドル映画、オタク映画というよりは、「男性の青春映画」と呼ぶべきもの。人間の恥ずかしいところを描ききる凄み。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.6

役所広司演じる主人公の純朴さ、実直さ。それと、若手テレビマンと市役所の人とスーパー店長の善意でしかない優しさに涙がこぼれる。

たとえば3歳の子供から見た社会はどんなに曲がったことばかりだろう。「普通
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.1

とにかく変な映画を観たいという方にはこれを。

のんはあまり演技が上手くない女優として認識していたのですが、彼女の目と眉と上向きの鼻筋の全てがキュートすぎて、鼻にかかりすぎな声もこれしかないというほど
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.1

「眼差し」や視線の映画だった。私たちは無意識に、人を見つめる時間の長さによって意味合いが変わる事を知っている。セリーヌ・シアマは台詞も音楽も無い、視線だけの「凪の時間」を作ることで感情を紡ぐ。音や目線>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.6

Disney+を始めた。
『Mank』も『ソウルフル・ワールド』も担当するトレント・レズナーの手広さたるや。もう一流映画音楽家ですな。
そしてとにかくあの場面でボブ・ディラン“サブタラニアン・ホームシ
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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

3.3

オンライン試写会。ストイックな実話モノでありながら、恐るべき集中力で魅せるエンタメ作品でもある。本作が報道関係者を巡る物語であるように、世界の出来事を伝える真摯な姿勢が窺える。

クレジット直前の、実
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.0

トレント・レズナーも、トレントにここまで付き合わせたフィンチャーも凄い。
面白い映画でした。

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.7

ここで映ってる主人公二人、おまいらじゃん、、、とても良い映画だったけど、手放しで褒めたくない気持ちはある。
きのこ帝国、Awesome City Clubを聴き、センスの良い家具を選び、川沿いの部屋に
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おもかげ(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

緊迫した場面で必ず用いられる長回し、優れた技術と優れた主演役者。過去も年齢差も超越した愛情という設定も素晴らしい。
ただ、好みの問題もあると思うけど、それだけでは満足に良いと思えなくなってしまった。
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ばるぼら(2019年製作の映画)

2.0

「最近じゃ『サスペリア』や『ミッドサマー』もあったから、日本もこんな映画あっていいよね」っていうノリなのか、明らかにこれらを意識したであろう黒魔術集団のシーンと山道の鳥瞰撮影(『シャイニング』撮りね)>>続きを読む

清作の妻(1965年製作の映画)

3.8

「若尾文子映画祭」。気付けば増村保造の映画ばかり観ている。
増村保造のモブシーンが描く「ムラ社会特有の残酷さ」がとても顕著な作品。これが瀬々監督の『楽園』とかに引き継がれてるのかな?と考えると感慨深い
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

2.8

ロメロ作品を観てみたくなった。
面白くないけどめちゃくちゃに笑った

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.6

映画的強度をしっかり持ったゾンビ映画。
と同時に、色々な要素やアイデアを全て詰め込んだ、「2010年代以降」なものになってる。娘2人が大暴れするシーンは『ハーレイ・クイン』のような痛快さで、「正しくて
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.5

本当に、「映画好き」と一口に言っても色んな人がいるけど、この映画『市民ケーン』を巡って各々の意見を言わせてみたらどうなるんだろう、とか考えたらめちゃくちゃワクワクする。

老人Z(1991年製作の映画)

3.6

大友克洋による、今敏『パプリカ』(’06)のパレードみたいな禍々しいコラージュのようなメカ造形と、銀杏BOYZ、Shiggy Jr.、大森靖子のジャケットも手掛け、「サブカル」寄りの層からも熱い支持を>>続きを読む

卍 まんじ(1964年製作の映画)

3.7

映画作品全般に「共感」を求める方には、この『卍』は向かないかも。
なぜなら若尾文子演じる社長令嬢と、人妻とその夫、そして彼らの関係に介入する男と、全員が社会的な道理から外れた行動を起こし続ける(強いて
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WASP ネットワーク(2019年製作の映画)

3.0

「スパイの妻」についての映画でもある。いわゆる日本の映画好きに最もスルーされているのが、こういった実話モノ・社会派エンタメ作品なような。
アートハウス系やミニシアター系の作品に触れて自分を高めるのも、
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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

1.5

最近のTikTokの一大トレンド(?)は、音楽とダンス動画の上に、それらとは全く関係ない内容のテロップが重ねられているムービー。「これって音楽(歌)とダンスとテロップ(言葉)のどれがメインなんだ?」と>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.8

好き

以下は、2019/5/6に観た時の感想


主人公のエイリアネーション(≒疎外感)や無力感。そして世界の崩壊に直面しても、ただ傍観していることしかできない。僕のせいじゃない、と逃げる事しかで
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.6

よかった 以下は、2019年5月5日にDVDで初めて観た時に書いた感想↓

主人公の行き過ぎたピュアネスは、Anohniやセカオワが描こうとし続けているエモーションさながら。
愛する者への願い、
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

3.1

ドラゴンボール
日本語吹き替えじゃなかったらもっと印象良かったかも

レベッカ(1940年製作の映画)

3.4

ノヴァコード(=ハモンド社が生産したオルガン型の電子楽器。輪郭のぼやけた電子音。音色は弦楽器やオルガンに似る)の音色は、精神不安の表現として映画に古くから使われていた。
『レベッカ』では主人公が夫や周
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星の子(2020年製作の映画)

3.1

芦田愛菜 素晴らしかった

途中の「叫び」に終始してしまう感じは苦手だけども。初期ボアダムスかよってツッコミ入れながら観る