らいちさんの映画レビュー・感想・評価

らいち

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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.7

多様性ってここまで斬新にかつ誰の目にも分かるように表現できるような概念なんだなぁ。アニメーションが持つ可能性ってこんなにひろいんだと思わせてくれる良作だった。
だって、前作のスパイダーバースを見て覚え
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.2

恋人との死別を期に体は巨大な鯨のように膨れ上がり、日常生活すらままならなくなった。これは極度の肥満に体が蝕まれ、余命幾ばくかになった、脆く繊細な男性の最後の数日間を描いた物語。
登場する人物は極端に少
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ビッグ・アイズ(2014年製作の映画)

3.2

一大ブームを巻き起こした画家の絵を、実は妻が書いていた...。夫の言うがままに絵を書かされてきた妻が裁判を通じて自身の名誉を回復させる実話に基づいた物語。

ティムバートンの世界を味わいたくてみるべき
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.3

Jazz好きには垂涎の一作。音響のいい映画館で楽しみたくて、メイヤーサウンド社のスピーカーを導入している立川のシネマ・ツーで鑑賞。耳が幸せだった...
鑑賞者はみんなサントラ聴きながら帰ったはず。それ
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独裁者(1940年製作の映画)

4.2

この映画が1940年に公開されたと言うことが未だに信じられない。チャップリンほどの成功者(経済的にも独立して)じゃないと撮影自体できなかったと思うし、彼じゃなければここまで人々の心を打つことは出来なか>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.3

映画のための映画。ハリウッドがサイレントからトーキーへの移行期を迎える渦中を描いた一作。マーゴットロビーの演技の幅に驚かされた。「雨に唄えば」から大きな影響を受けているようで、帰ったら観たくなった。

オーシャンズ11(2001年製作の映画)

4.2

最高の一作!ジョージクルーニーが渋オジすぎて、とりあえずプロジェクターで夜流し続けていたい。

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

2.6

俺には早すぎた...。カルト的な人気のSF作品と聞いてみたけど何となくわかる。

管理社会を描いたディストピア作品で全体として暗い雰囲気が立ち込めてるんだけど、イギリス映画らしいニヒルな笑いが随所に散
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アテナ(2022年製作の映画)

3.9

フランス映画ってこんなに面白かったの!?!

オープニングまでのワンカットで引き込まれた。どうやって撮るんだこれは。花火を使った銃撃戦。映像としてはめちゃ綺麗だけど、、、

真面目に見るとフランス社会
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ブロンド(2022年製作の映画)

3.1

アナデアルマスの演技に脱帽。圧倒された。こんな演技の上手い女優だったんだなぁと思いながら見てました。

作品自体はハリウッドで一時代を築いたマリリンモンローの苦悩に満ちた生涯を描いたもの。あまりの描か
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

2.5

感情移入が難しい作品だった。「人間臭い」といえばそれまでなんだけど、娘の立場を思うとどうにも難しい。学生なら許されるだろうけど、、、うーん。

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.2

宇宙って怖い…当たり前すぎたけど、酸素ないもんね。そして大量のデブリが襲ってくるなか地球に帰るって不可能すぎるでしょ。トム・クルーズでも安心できんわ!って手に汗を握りながら鑑賞。一難去ってまた一難の繰>>続きを読む

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

3.0

人への死刑宣告ともとれる解雇を「挑戦」と例える主人公は、皮肉にも最も挑戦すること、人に心を開くことから逃げていたように見えた。妹の結婚式で現実から逃げようとしていた婿を説得するシーンは自己矛盾に満ちて>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

マスターピース。SFが好きになったきっかけの作品。初めてDVDを買った作品でもあり、映画ってこんなにも人の心に残るんだと、幾度となく見返した。言語と世界の関係を高次元生物を通じて丁寧に紐解いていく過程>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.7

ブレードランナーの30年後を描いた正当続編。本作は鬼才ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督がリドリー・スコット監督の意匠を引き継ぎ世に送り出した珠玉の一作。メッセージを見たときにも感じたけど、何とも言えぬディスト>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.5

お金の掛かったアクションだなあと思いながら見てたらいつの間にか最後まで見てた。ライアンゴズリングはかっこいいし、ルッソ兄弟が撮るアクションは見てて気持ちいい(製作費269億円って…)。ストーリーをそこ>>続きを読む

シェルタリング・スカイ(1990年製作の映画)

3.6

倦怠期モノ映画の中でも強烈な印象が残り続ける一作。とにかくハエ!!!!ってくらいハエが発生しまくっているエジプトを舞台に完全なる倦怠期を迎えた作曲家の夫婦が打開のきっかけを求めて旦那の友人と3人で数年>>続きを読む

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

4.0

タランティーノ監督の愛が詰まったオタクによるオタクのための映画。ユマ・サーマンのアクションが痛快で見てて気持ちいい。西麻布の日本料理屋「権八」をモデルにした店で繰り広げられる、ゴーゴー夕張というよくわ>>続きを読む

ジョー・ブラックをよろしく(1998年製作の映画)

3.7

人間に乗り移った死神と令嬢の恋の物語。監督がマーティン・ブレストで主演がブラピって、絶対面白いと思って鑑賞。2人の恋愛物語も魅力的だったんだけど、それよりもアンソニー・ホプキンスの名演に引き込まれてし>>続きを読む

スパルタカス(1960年製作の映画)

3.5

長編スペクタクル映画といえばやはりこの作品。
ローマがかの有名な三頭政治時代に突入するきっかけとなった最大の奴隷戦争、すなわち本作の主人公であるスパルタカスの反乱を描いた本作。自由のためという信念を持
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サイコ(1960年製作の映画)

4.3

60年経った今でも色あせない珠玉の名作。
バーナード・ハーマンの映画音楽と作品の雰囲気がこれでもかというほどマッチしていて、記憶の奥に焼き付けられた。(当時の映画音楽って派手めなのが多いけど、なんか上
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

青春時代ってなんでこんなに複雑なんだろう。子供から大人になる過程で、親と対立ってするよね。自分もそうだったな~って思いながら見れた。どこかのタイミングでしっかりと感謝を伝えられるようになるんだけど、僕>>続きを読む

タイタニック(1997年製作の映画)

4.4

こんな映画みたことない!どうやって撮影したの⁉と疑問が止まらない。
気づいたらあっという間の3時間。見終わった後の余韻もまた心地よい。
あと心に残る言葉も多かった。”You never know wh
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.0

この映画を通じて僕は恐竜と出会った。初めてみたのはまだ小学生の時で、十数年ぶりに見た今でもその感動は色あせないんだなぁと。今も昔も怖いけど目が離せなかった。当時は「ティラノサウルスかっこいい」と、父親>>続きを読む

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

これだけ重いテーマなのに切なく面白く美しく演出する是枝監督凄すぎる...あとIUさんとソンガンホさんの演技に圧倒された。。。
韓国版赤ちゃんポストに届けられた子供を盗み、養子縁組を通じた仲介料を稼ぐ2
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

美しくも儚い、幻のような時間が水のように流れていく作品だった。鑑賞後、しばらく余韻に浸ってしまった。悪意のない、純粋な気持ちのぶつかり合いに圧倒されてしまった。
ティモシーシャラメとアーミーハマーの演
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ラスト サムライ(2003年製作の映画)

3.9

トム・クルーズかっけえ…映像めっちゃ綺麗…日本ってこんな綺麗な国だったんだっけ⁉とただただ圧倒された150分間でした。
一人でツッコミながら見てたけど楽しめたしまた見よう。
アクションシーンもさること
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タクシードライバー(1976年製作の映画)

3.2

帰還兵として名誉を得たうえで故郷に戻るも、仕事は選べず社会になじめない状態が続くトラヴィス。国のために戦い心を病んでも暖かく迎えてくれる人はいなかった。そんななか出会った14歳の少女の姿が自分に重なっ>>続きを読む

市民ケーン(1941年製作の映画)

3.9

映画史上最高傑作と名高い本作は、新聞王ハーストをモデルに「アメリカンドリーム」の虚像を捉えている作品だと感じた。社会的な成功と幸せって必ずしも一致しないし、むしろ成功しようとすればするほど満たされなく>>続きを読む

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.8

キューブリック作品。ずーーっと見てみたくてようやく視聴できた。
序盤の現代アートが完全左右対称に並んでいる場面から世界観に引き込まれてしまった。マルコムマクダウェル演じるアレックスの邪悪さたるよ。「本
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すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.4

映画音楽の巨匠たちのこだわりが詰まった作品。ハンス・ジマーの音楽めっちゃ好きだったから見れてよかった~~~。音楽が映像の魅力を何倍にも引き立ててくれるのに作曲家って知られてないことも多い。そんな彼らの>>続きを読む

プラトーン(1986年製作の映画)

5.0

サミュエルバーバーの「弦楽のためのアダージョ」が好きでこの作品を知った。静かで美しい旋律のこの曲とベトナム戦争がどうしても結びつかなかったんだ。だけど見てみると違和感はなかった。ただ目の前に広がる雄大>>続きを読む

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