しゅんさんの映画レビュー・感想・評価

しゅん

しゅん

2016.1.1〜
一回観ただけで採点する度胸も能力もないので、点がついてるのは複数回観た映画です。(途中から新作もつけることにしました)
家で映画を観るのが苦手で劇場で観ることが多いです。名画座好きです。
もっともらしいことを言ったりします。昔は映画苦手でした。

映画(600)
ドラマ(0)

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.3

はっきりいってね、ぼくはメガネ、ポロシャツのエマストーン大好きですよ。なんですかあのそばかす感。最高じゃないですか!

マンションへ上昇してくカメラ、昇るエレベーターとエスカレーター。上昇が不吉な隔た
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

2.8

ニューヨークの街並みを空撮で映したり、貧富の差や人種の違いを強調するあたりから「街」の話であることは伝わってくるし、それ故の偶像劇だと思うのだけど、しかしながら群像劇としては重層性に欠ける。名前が書き>>続きを読む

ヴァン・ゴッホ~最期の70日~(1991年製作の映画)

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窓の外で腕立てふせしてる先生、踊り場で誰にも話しかけられずツンとした表情の女性(だれかよくわからないのにやたら画面に映ってる)、ゴッホの死んだ後に板に足踏まれてそれどころじゃなくなってる宿屋のおかみさ>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

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この前小津安二郎が夢に出てきたんですよ。まだ生きている人で、114歳なのにすごく元気で。内容は覚えてないけど一緒に話しました。楽しい夢だったので、夏を生き抜こうと思いましたよ。

それとは全く関係なく
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

コリン・ファレルが銃を持ちながら回転する斜め上からのカットがとてつもなく情けない。あそこが本作のテーマの全てといってもいいだろう。つまり、人間の情けなさと暴力性が最高密度で共存した有様を、映像に刻むこ>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.3

シネコンのスクリーンで仕事帰りらしきおじさん(僕も仕事帰りですが)と二人で見ました。客二人は2回目くらいだぜ。

色調変化が妙味なわけですが、ジャス・ティンティン・バーレイクに別れ際で髪をかき上げさせ
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夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

4.0

キムミニが立ち上がると動くカメラの、その連動性の中において、彼女の消失する瞬間が鮮やかな反乱となる。ホリデーシーズンのハンブルグの店、人々が歩き去る海辺、選び分けられるコーヒー豆。つまり。内なる他者に>>続きを読む

海を駆ける(2018年製作の映画)

3.2

ファンシーな装いは見せているものの、『淵に立つ』『歓待』と同じ「侵入者」の話。見ようによっては完全にコントで、ディーンフジオカが生中継テレビに映ってるところで急にドア開けて部屋に現れるシーンの間とかが>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.0

ホアキン・フェニックスの脇毛が目に焼き付いてる!なにはともあれこれは脇毛映画だといって間違いない。
グリーンのジェリー、グリンピース、グリーンのリボンの繋がり。通行人の不気味さ。過度にロマンチックなの
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

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飛行場の見送り場で主要人物以外の人間が一気に消えていく時の非現実感。カメラがズームインorアウトする時のスリル。急に歌い出すシーンが三回。元々は戦争に行く話だったのを戦後の話に持っていったための無理矢>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.0

時間がなくて10日ぶりに映画館来たんですけど、なんだかほんとうに最高の気分になりました。雨の強い日比谷の街を歩きながらおれはもっと映画を観ようと思ったよ。

プロムで踊ったあとにシアーシャ・ローナンと
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H story(2001年製作の映画)

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犬とINUの遭遇。

オマージュの失敗がオマージュになるというねじれ構造。広島PARCOを背景に大通りを二人で歩く長回し。カートゥーンをキャットと聞き間違える。車窓から黄色い傘が二本と黄色いベンチが見
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

とにかく安藤サクラの表情にグッとくる。最初の冬には少し遠目におかれていたカメラが夏になるとそれぞれの顔面へと近づいていくのだが、このアップの際に役者の力量が際立つ。そこでの安藤サクラの豊かさ。一つの顔>>続きを読む

それから(2017年製作の映画)

3.5

初ホン・サンス。しかしながらなんというバカ!とんでもなくバカ!褒め言葉の要素の一切ないバカ!バカな男を同情なくバカなまま描いていてしまう潔さはなんなのか。不倫をめぐるほとんどコントまがいのやりとりを、>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.5

アタリ・ティーンエイジ・ライオット!アレック・エンパイア、ではなくて小林アタリ少年が絶妙に犬に不親切だったり、市長の改心が一切腑に落ちなかったりするあたりの整合性の取らなさが逆にクオリティを担保してい>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.2

食器のシーンが印象的だが、全編にわたってとにかく音がうるさい。ジョニーグリーンウッドのスコアも通俗的で、画の邪魔をしつづけている。ノイズを消去しつづける男にノイズを注入する女の物語に相応しく、音が映像>>続きを読む

椿なきシニョーラ(1953年製作の映画)

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すっごーく奥行きでいっぱーい人がいる。おっぱーいが気になる。意志を出さなきゃいけない時にだせず、意志を見せちゃいけない時に見せちゃうルチア・ボゼーが悲しい。悲しいけど全体的にコメディを感じちゃうのは何>>続きを読む

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

3.5

福岡出張で時間空いたので老舗映画館に。ちょうど観てなかったこれがやってた。終わったら外が大雨で、なんかちょうどよかった。

ガーディアンズとブラックパンサーしか観てないけど全く問題なかった。技術的によ
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

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ズームバックによる開かれてく感じがホドロフスキーなのかなぁと思ってたら最後が思い切りそうでしたね。九人の実業家の紹介パートが一番好き。機械でおっぱい出し始める死体とかモヒカンの睾丸コレクションとか。カ>>続きを読む

愛と殺意(1950年製作の映画)

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雨降りのぬかるみを傘差さずに歩く男女には最初から晴れの気配がなく、その後も水辺を歩き、橋の下から川を眺める。溝に転倒して動けなくなったマセラッティのように、過去から這い出せないという事実に絡め取られる>>続きを読む

四畳半襖の裏張り(1973年製作の映画)

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性描写とそれを異化する娼婦教育、兵隊シーンとの連続モンタージュ(?)がとかく全てを馬鹿らしくしている。ボヴァリー夫人の変案である人力車セックスに突然の青姦、首吊りの強要。最後の追いかけっこの真剣さ。最>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

燃える。スケートを後ろから追うカメラのスムースさと、マーティンマクドナーばりの解決させないストーリーテリングの巧みさが絡まって、憎しみと理不尽と狂人の中で生き延びるためのエネルギーを最終的に示す。生き>>続きを読む

TECHNOLOGY(2016年製作の映画)

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本当に眠いときに観てしまったのでなんとも言えないのだけど、女の子が泥に塗れている印象が強く残ってる。あとペプシの看板、牛、嵐の組み合わせ。月を撃つ(マネをする)のも浮かぶな。『KUICHISAN』の聖>>続きを読む

KUICHISAN(2011年製作の映画)

3.0

ユーミンを下手に歌う女の子。下着売り場で流れる修二と彰。出っ歯で迷子の男の子。飛び込む赤フンドシ。キャミソールと背中。坊主頭の皮膚のアップ。蛇とうんこ座り。
異物感と間抜けさを次々と投げ込まれる映画。
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泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

3.5

最初期のアニメーションを観てるような気分がした。それはみかんの皮を雪の上に捨てたり、後ろに並んでる女性に気づかず水をコップにいれてその場で飲みだしたりする少年、たから君の捉え方のせいだろう。その捉え方>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

正直開始から120分くらい画力もストーリーテリングも微妙だと思ってたのだが、親父との会話でグッとつかまれてしまった。これは親と子の物語だったのか!アプリコットもギリシア彫刻もすべてはここにつながってい>>続きを読む

心と体と(2017年製作の映画)

4.2

カメラの置き所と画面の切り取り方がバツグン。二階の窓に立つ男の左手、女が会話を練習するためのレゴ人形、吊るされる牛の体の腹部、パン屑のきらめき。食堂の裏から撮られる人間たちの平行移動と磨りガラスの汚れ>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

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見逃してたのだが飛行機で観れました。

ワカンダの文明をかっこよく感じさせてくれた(国を守る膜とかダメージをパワーに転じさせるスーツとかありがちなのに新鮮な良さがある)のと他国の病に介入するかどうかと
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

友人が「スピルバーグの遺書」と評してたけど、その言葉が一番しっくりくる。映画内のゲーム/現実構造は映画/映画館の外の構造と明らかにパラレルだし、ハリデーにはスピルバーグ本人をどうしても投影してしまうも>>続きを読む

リズと青い鳥(2018年製作の映画)

3.3

希美の左右に揺れる歩き方とみぞれの右前髪に手を持っていく癖。内面よりも癖の集積として人を描いてるところにグッとくるものがある。みんながみんなを好きなユートピアがどうにも緊迫した地獄に思えて、そこに引っ>>続きを読む

シルバー・グローブ/銀の惑星(1987年製作の映画)

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大寺さんの解説聞くとすごくわかりやすい物語なのに結果なんであのカオティックハードコアが出来上がるの?仮面野郎を乗せた馬の雪山疾走から怒涛の展開が続き、落ち着きのないカメラは落ち着きのないロン毛ゴス野人>>続きを読む

パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

2.5

劇場で観たはずなのに芦田愛菜が泣いてたこと以外前作についてほとんど覚えてなくて、続編としての繋がりを一切意識せずに観たけど、ロボット作動のために二人の人間が狭い箱の中で同じ動きをしていることの可愛さが>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

2.8

Belle and SebastianのThere's too much loveについて、ガブリエルが「兄貴が部屋でかけるんだけど途中で寝るからアルバムの最後まで聴いてるのは僕だけだった」というベル>>続きを読む

ワンダーストラック(2017年製作の映画)

3.0

ボウイの「Can you hear me?」の声と聾者の物語を重ねるセンスは秀逸で、窓を開いた瞬間に音が消える演出も好き。映画が好きで耳の聞こえない女の子がトーキーの発明に怯えた、という挿話にはハッと>>続きを読む

ラブレス(2017年製作の映画)

4.0

曲がった木が水鏡に映ってシンメトリーな形が作られる冒頭の数カット。校舎の入口から怒濤のように押し寄せる子どもたち。静寂と急襲が同居する映画の導入として実にふさわしい。セックスシーンをすべてバックで押し>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.5

政府高官と新聞屋との間に友情を育むことが不可能になる。役割によって人間間の引力が切り裂かれることの哀愁を、輪転機のマシーナリーにリズミカルな運動が増長させる。トムハンクスの娘はレモネードに金儲けの悦び>>続きを読む

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