ShunUjitaさんの映画レビュー・感想・評価

ShunUjita

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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

kissshkissssssh映画祭にて鑑賞。
シャマランのストーリー哲学が久しぶりに大胆炸裂。
もし~が…でなかったら、この設定を思いつき、ニヤニヤしている彼の顔が思い浮かぶ。物語を語る上で必要のな
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辺野古抄(2018年製作の映画)

4.0

沖縄が抱える問題について考えるときに我々日本人が気をつけなければいけないことは、沖縄の問題は日本の問題であるということ、そして沖縄は我々の知っている日本ではないとということである。本作品に映る辺野古の>>続きを読む

カリガリ博士(1920年製作の映画)

3.6

顔芸マッドサイエンティストの権威である。字幕の歪んだ文字と遠近法を無視した風景セットの影響もあってなのか、登場人物の顔面が歪んで見え風刺画に描かれた人間のように見えてくる。

セトウツミ(2016年製作の映画)

4.0

関西人は一般の人でも人と日常的な会話する時などに、しばしば芝居じみた演技をする傾向がある。その関西人の自然な芝居臭さを主演の二人は見事に表現している。会話の間やテンポが絶妙で、ずっと聴いていられる。映>>続きを読む

ガス燈(1944年製作の映画)

3.5

高校生の時分にはじめて観た際にはよく練られた面白いストーリーだなぁ、くらいにしか思わなかった。しかし先日ふたたび鑑賞すると、そのストーリーや演出の恐さにおののいた。ストーリーめっちゃこわくないですか?>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

映画館で鑑賞。
出演者の凄まじい演技と息づかいが静かな演出の中で躍動する。万引きなどの日常にありふれた犯罪は別に社会から隔絶されている人たちによってではなく、ありふれた日常をその他大勢の人たちと共有し
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ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

4.5

主人公の少女が描く犬と人間の関係性の理想が印象的である。子供と犬の絆は映画やアニメなど多くのものに描かれるが、その絆が生まれるのは子供と犬が大人の人間たちの間で同じような立場に存在しているからだと考え>>続きを読む

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.5

WOWOWで鑑賞。
映像の美しさとウェス・アンダーソンらしい抑制気味の演出から生じる爽やかでささやかな感動が魅力の作品である。日本の描写は古い日本の白黒映画に影響を受けて構築されたと思われる。カメラア
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.5

トマスピンチョンの小説の映画化である。難解でハードボイルド風の尖ったストーリーであるにもかかわらず柔らかい女性の語りとともにグルーヴィでイージーコミカルに沸騰していく。演出がありえないほど面白く、終始>>続きを読む

ブラックパンサー(2018年製作の映画)

1.5

WOWOWで鑑賞。
アメコミ映画に現在のストリート、ヒップホップやアフリカンアメリカンカルチャーの導入を試みているがいまひとつ不充分である。特に登場人物の大半のルーツであるアフリカの描写がなんともヨー
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素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

5.0

高校生のころに午前十時の映画祭で鑑賞。上映後、館内が拍手に包まれるというとても素敵な出来事を味合わせてくれた作品であり、印象に残っている。ストーリーが素晴らしいのは誰もが知っていることだが、主人公の「>>続きを読む

カルト(2012年製作の映画)

3.0

怖そうなタイトルとパッケージに怯えながら恐る恐る鑑賞。登場人物の物語における役割を強調するために、登場人物たちが皆あえて漫画やアニメでしかありえないような服装で登場しているのが面白い。ツインピークスや>>続きを読む

アナザー プラネット(2011年製作の映画)

4.2

SF的なルールを設けることで日常の一瞬一瞬がつむぐ人生の軽さと重さの両方をきめ細やかに描写している。ストーリーはかなり深刻なものであるが、鳥肌の立つような結末が用意されており面白い。怒りや許し、人生の>>続きを読む

うつせみ(2004年製作の映画)

4.0

主人公の設定の作り込み方があまりに細かく、主人公を取り巻くモノ、行為、また行為の方法が全て意味を持ったものとして描かれる。それ故に、突拍子もないストーリー展開にもかかわらず、それが主人公にとって自然な>>続きを読む

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.8

どうして怪獣が人間にとって恐ろしいものなのかをハリウッドよりも、日本よりも、鮮烈に描いた作品。無差別で、法則もわからないままに、コミュニケーションも取ることができないままに他人を不幸に陥れるモノを人は>>続きを読む

独裁者と小さな孫(2014年製作の映画)

5.0

心をえぐる傑作。主要キャラクターとなるのは、一国の独裁者とその孫であるが、主人公たちの感情の他に登場する様々な人物の様々の苦しみ、哀しみがストーリーに織り込まれ、作品により深い影を落としている。人らし>>続きを読む

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