しおまねきさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

レック(2007年製作の映画)

4.2

見せるところと見せないところの上手さが、限定空間での臨場感とスケール感につながっている。
特にクライマックスは廃墟探索みたいで、POVであることの真価を発揮。日本の心霊ビデオにも影響を与えてそう。

アース・トゥ・エコー(2014年製作の映画)

2.5

子どもたちがカメラを何台も持っていて、それを編集した映像という設定だが、だったら普通の作りでよくない? っていうのがどうしても。POVじゃないほうが面白かったと思う。

ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷(2019年製作の映画)

3.0

シチュエーションの面白さとグランドホテル的な構成で飽きさせないが、トラップは平凡だし、やたら出てくる殺人鬼も見た目以外は無個性なヤツばかりでちょっと物足りない。

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

2.5

スケールのデカい手品とか『ルパン三世』みたいなチェイスシーンはいいとしても、ネタの振り方というか謎の見せ方が下手で、「なるほど、そうだったのか!」というカタルシスにつながらず、「ふーん」としか思えない>>続きを読む

シンクロニック(2019年製作の映画)

3.8

淡々としたドラマ重視の作りとSFガジェットがうまくハマっていて楽しめた。主人公と親友がクライマックス前に延々と語らうシーンが良い。
ご都合主義的な部分もあるが、あまり気にならなかった。
どの時代に転移
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ファイナル・デッドサーキット 3D(2009年製作の映画)

3.0

テンポが良くて飽きさせないが、軽い。
死の運命云々よりジャネットの運の悪さがすべての原因なのでは。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

1.8

なんの驚きもない予定調和。飛ばせないデモ画面を眺めている気分。
あのクライマックスで、マリオたちがあの扱いになるのはマッチポンプみたいでスッキリしない。

新デモンズ(1990年製作の映画)

2.0

ヒロインが幻視によって呪いを引き継いでしまった話なのかなぁ? と思いつつ、どうでもいいシーンの多さと描写不足で、なにがなんだかよくわからない。
猫に襲われるシーンはかわいくて笑った。

ルチオ・フルチのホラー・ハウス(1989年製作の映画)

3.0

残酷メルヘン。子供たちの可愛げのなさが良い。
コミカルなシーンが意外にハマっていて、葬式や不動産業者がヒドい目に遭うシーンは思わず笑ってしまった。あと、飼い犬。

死霊のはらわた ライジング(2023年製作の映画)

2.8

この作品がやろうとしているテーマと『死霊のはらわた』としてやらなきゃいけないノルマが噛み合っておらず、アガる瞬間はあっても持続しない。
オープニング明け早々に「この作品のテーマはこれだ!」と見せてくる
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ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)

3.5

ルチオ・フルチって本当に幻視の作家だなぁ。主人公たちがクズなので、ヒドい目に遭えば遭うほど面白い。
ラストでいったんガッカリさせといて……からのオチにスッキリ。

ルチオ・フルチのマーダロック(1985年製作の映画)

4.5

鏡の映画。人間の多面性の象徴。点滅する照明や暗い室内のカットはカッコいいし、音楽の使い方も良い。
そして、いつもの幻視と目のカット。目のほうは少なめだけど、犯人の姿を写真に収めた少女が犯行の瞬間、目を
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怒霊界エニグマ(1988年製作の映画)

1.8

復讐が見たいのに復讐者が目的を見失ってるんだから、お話にならない。
良かったのはカタツムリ死とラストだけ。仕事とはいえ、カタツムリまみれになってる女優さんはスゴいなぁ。

マンハッタン・ベイビー(1982年製作の映画)

1.8

悪の因子が子どもに与えられていくという話はいいとしても、ビジュアルが弱すぎて眠い出来。
『エクソシスト』の悪魔祓いにあたるクライマックスが、ギョロ目のおっさんと目のネックレスのにらめっこというのは、い
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墓地裏の家(1981年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『地獄の門』三部作のなかではイチバン怖かった。
時空の歪みっぷりが素晴らしく、大人三人のアイコンタクト、暗闇に浮かぶ目など、目の演出も相変わらず冴えている。
なぜメイはボブにメッセージを送るのか? な
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ビヨンド(1980年製作の映画)

3.5

生という感覚の世界と死という感覚なき世界の切り替わりを顔面破壊という形でひたすら見せてくる。特に目に対するこだわりは、もはや目の映画といっても過言じゃない。
そして、ラストが最高すぎる。『地獄の門』の
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機界戦隊ゼンカイジャーVSキラメイジャーVSセンパイジャー(2022年製作の映画)

3.0

ゼンカイとキラメイの映画だと思って見てみたら、焼肉の映画だった。なんで焼肉なのかさっぱりわからんけど、どうせやるなら、もっと徹底すべきだし、こだわりも欲しい。せめて戦いの理由や目的は焼肉で統一すべき。

地獄の門(1980年製作の映画)

3.0

ホラー、ゾンビ映画というより、シュールなグロ・ファンタジーって感じ。わけのわからないことが起こりまくるけど、それを淡々と描いているのが良い。終末の前兆というのは、このぐらい粛々と進行していくものなのか>>続きを読む

ルチオ・フルチのザ・サイキック(1977年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

フラッシュバックとフラッシュフォワードの巧みな転化。印象的な目のカット。そろっちゃいけないピースがどんどんそろっていくクライマックスの畳み掛け。
音楽とその使い方も最高。

ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

スケールのでかいイカれたアクション特盛状態でお腹いっぱい。
ジェイコブの面白叔父さんぶりも良かった。キャノン・カーは『子連れ狼』の乳母車みたい。
ミッドクレジットシーン最高。

やくざと抗争 実録安藤組(1973年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだ、このラスト……と思ったが、『野性の証明』か。あっちは気にならないのにこっちはガッカリ。
今井健二の末路が理不尽すぎて印象に残った。

なで肩の狐(1999年製作の映画)

2.5

隠喩を多分に含み、哲学的で、どこを切っても90年代ハードボイルド。特に清水千賀のクールでボーイッシュな雰囲気が時代を感じさせる。
この頃の渡辺武は物語の途中で旅に出て、海に行きがち。

スーパー戦闘 純烈ジャー(2021年製作の映画)

3.3

これ、特撮研究所が製作なんだ。
ぬるい作品だけど、アクションも特撮もしっかりしてるので、意外に楽しめた。大浴場での激しいアクションは足場が悪そうでヒヤヒヤしてしまう。
しかし、ラスボスはあれでいいとし
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やくざと抗争(1972年製作の映画)

4.2

時代と思想の狭間で翻弄される愚連隊やくざの裏戦前史。
ゴチャゴチャとした猥雑な雰囲気が凄く良い。
ラストカットの異様な迫力。

クロール ー凶暴領域ー(2019年製作の映画)

2.8

え、これで終わり?
家の外に出てからは面白かったけど……。

search/#サーチ2(2023年製作の映画)

2.8

過程は面白いが、真相がわかってからのクライマックスが蛇足。

メイプルタウン物語(1986年製作の映画)

5.0

教育熱心な母親に抑圧されている少年ジョニーは「空を自由に飛び回りたい」と夢想するが、同時に彼は高いところが苦手であり、そんな理想と現実の狭間で揺れている。そんなジョニーの願いを知った主人公のパティは街>>続きを読む

オオカミ狩り(2022年製作の映画)

2.8

物凄く残酷なことをやっているはずなのに血が過剰に噴き出すばかりで軽い。前半のヤクザの殺戮と後半の怪人の殺戮が同じような感じなのも芸がない。ワンシチュエーションなので、ずーっと同じことをやっているように>>続きを読む

ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

2.5

なんか妙にアーティスティックで思ってたのと違う……。牛が暴れるシーンは楽しいけど(鳴き声で笑ってしまう)、あまり多くなくて、人間のほうが暴れてる。緊張感も学校に野良犬が入ってきたレベル。
でも、ラスト
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HELLS ANGELS(2008年製作の映画)

3.0

テンポが良いとかそんな次元を超える怒涛の勢いに圧倒される。グネグネと動き回る作画や福圓美里の天然っぽいポジティブ演技も良い。
しかし、その一方で、どんなに勢いがあっても、それが全編続くのは単調にも感じ
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狂徒(2018年製作の映画)

3.0

主役2人の満身創痍ぶりに迫力があるアクションシーンは面白かった。食堂で大勢の敵に囲まれた時はコショウが有効なのだなぁ。コミカルな描写で緩急をつけてくるのも良い。
ただ、クライマックスへの流れが強引なの
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ハード・ヒット 発信制限(2021年製作の映画)

3.5

主人公の車に肉薄する疾走感と緊迫感。考えるよりも先に状況に飲み込まれ、楽しめた。犯人の印象がクライマックスで一変するのはびっくり。

コリンヌ・クレリー/濡れたダイヤ(1976年製作の映画)

2.5

意外な真相のつるべ打ち。どんなに意外でも限度があるわ!
劇中の乱交パーティーで上映されているシュールなエロアニメのタイトルが知りたい。

ギャング対ギャング 赤と黒のブルース(1972年製作の映画)

2.0

主人公とヒロインのラブストーリーがメインなのに浮世離れしていて、説得力がない。ふたりの出会いを描くシーンがなんともマヌケで笑ってしまった。