Shihoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Shiho

Shiho

映画(133)
ドラマ(0)
アニメ(0)

男と女(1966年製作の映画)

3.5

音楽や演技 パリの街並み等映像全体が大人な恋を演出していたが2人は想像よりずっと感情的で情熱的だった。あれくらいの年頃でここまで愛に夢中になれたら上出来。遠路遥々会いに来たり別れた列車を追い越して到着>>続きを読む

ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

イーサン・ホークの演技が素晴らしい。歌の歌詞も抜群にいい。ジャズって何でこうも色気があるのだろう。最高によかった。ヘロイン依存は止まらなかったけどそうじゃなきゃ立っていられなかったチェットの気持ちは分>>続きを読む

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

鮮烈に子どもの頃の感情や感覚を思い出させてくれる映画。父親が精霊を殺したと勘違いし恐怖と不信感から自分の取り巻く世界から心を閉ざしたアナ。私も子どもの頃父親に似た種類の勘違いを起こし得体の知れない恐怖>>続きを読む

招かれざる客(1967年製作の映画)

3.8

午前10時の映画祭。

50年近く前にこの映画が公開されて名作として受け入れられたことにとても意義を感じる。台詞や演技も今以上に価値あるものとして光ったのだろう。女の子の感激屋さんぶりが可愛かった。古
>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.6

クリントイーストウッドは相変わらず保守的な描き方をするなぁ。3人がしたことは素晴らしい勇気ある行動だと思う。だからといって軍隊は素晴らしい所だと連想させる意図が(あるとしか思えなかった)どうもしっくり>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.7

人には色んな生き方があってどれがいいとか悪いとかは決められない。他人の価値観に流されず自分が思う幸せを生き抜いたモードは素敵だった。映像、台詞、脚本全てが美しい。語彙力が乏しいから言葉にならないけどほ>>続きを読む

未来を花束にして(2015年製作の映画)

3.7

女子であることの呪いみたいなものは未だに根強く残っているし実感することも多いがこの頃に比べると今はきっと生きやすいのかな。先人達の意識の高さと犠牲によって勝ち得た権利を無駄にしないこと、守っていくこと>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.0

主人公の人生が綺麗な絵の具と共に描かれていてすごくよかった。空爆が色付けされてカラフルになったシーンが印象深い。戦争さえなければ。

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.7

最高。キレッキレで論破していく姿とサンローランのスーツがたまらない。理念や信念がない人間はキャリアや金のために簡単に考えを変え権力で押し潰す。そんな腐りきった輩をまさしく毒で正す。正しき者は必ず報われ>>続きを読む

あの日の声を探して(2014年製作の映画)

4.1

チェチェン紛争の話し。あの兵士には「人間らしさ」を感じていただけにラストの衝撃が凄かった。流れに逆らって生きて行くより周囲の流れに合わせた方がきっと楽だと思う。戦争中のあの雰囲気の中にいて果たして自分>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.3

想像してたのと違って拍子抜けしたけどすごくよかった。不平、不満、憎しみで溢れていた人間達が誰かにもらう愛の積み重ねによって少しずつ変わっていく。少しの優しさや人を思いやる気持ち、色んな事に対する想像力>>続きを読む

選挙(2006年製作の映画)

4.1

山内候補の人柄の良さは伝わってくるが政治家としての理念や政策は全くない。選挙を通して語られないしおそらく彼は語れない。政策が全くみえないのに彼に投票する人は何を基準に彼を選ぶのか…愛想?名前をよく聞い>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

4.0

全身で映画を観たって感じだった。フレッチャーは狂ってるけど一流になるにはああいう指導者が必要なのかもしれない。最後の演奏シーンは画面に釘付けだった。

ジャズ最高。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.7

この時期にこの映画を観たことについて考え込んでしまった。過去の辛い出来事や過ちはきっと一生消えることはない。自分以外の誰かが許してくれてもそれなしの自分としてはもう生きてはいけない。だけど人生は続く。>>続きを読む

夜と霧(1955年製作の映画)

5.0

夜と霧再見。

ナチ政権下で起こったことは遠い国の違う人種の出来事ではなく「人間」がやったこと。また同じことを「人間」がしないと当たり前に思っているのは何故か…。
過去の足音に耳をすまさなければならな
>>続きを読む

デトロイト(2017年製作の映画)

4.4

ひとりびとりの命があまりにも軽く扱われている。アメリカの黒人に対する白人の蛮行はなぜこうも罰せられないのか。

シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.6

シンドラーのリスト再見。スピルバーグ作品の中ではやはり断トツ1位の傑作。

否定と肯定(2016年製作の映画)

4.0

歴史修正主義者の手法や思考はみな共通するものがあると感じた。南京大虐殺や慰安婦はなかった ホロコートは存在しなかったとする主張は理解に苦しむ。怒りさえ覚えるが彼らの感覚はこういう感じなのだろうかと考え>>続きを読む

抱きたいカンケイ(2011年製作の映画)

3.2

ナタリーポートマンが可愛くてただただナタリーポートマンの顔だけを追っていて物語のつまらなさなんてもはや気にもならないくらいナタリーポートマンが可愛いかった。

JOY(2015年製作の映画)

3.4

事実に基づくストーリー。

とにかく家族のクセが強い…。それでも見放さず何の見返りも求めずどこまでも家族に寄り添えるジョイには拍手でした。物語自体は正直そんなに心打たれなかった。事実は事実なんだろうけ
>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

3.4

45年も連れ添ったあげくに秘密が発覚したり過去の恋愛に縋られたらたまったもんじゃないよ…っていうのが率直な感想。45年も連れ添ってあんなこと突き付けられるなんて悲劇。「結婚」というものに対して未だに自>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.6

男だとか女だとか関係なく相手のことを愛せるって魂レベルで恋できるって…
羨望にも似た感情が湧いた。ただそんなに簡単にもいかず色んな葛藤があり、2人の恋の機微が描かれていてどのシーンも台詞も美しかった。
>>続きを読む

ラブ・アゲイン(2011年製作の映画)

3.9

何も考えず映画を観たい時の最高のラブコメ映画。ライアン・ゴズリングがかっこよすた。彼をみるためだけに観ても惜しくない映画でした。エマストーンのハスキーボイスもたまらない。

ランド・オブ・プレンティ(2004年製作の映画)

3.5

9.11以降この伯父のような偏見と妄想に取り憑かれた人はきっとたくさんいる。連日繰り返されるテロ報道で私の周りにもその類の人たちを見ると怖がる人がいる。カテゴリー分けで判断する事はとても危険。隣人や外>>続きを読む

ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.3

ジュリエッタは大切な人のことを失い過ぎた。それでも人は人との繋がりによって救われ生きていく。いくら母と娘だからといっても家族の繋がりの中でそれぞれの自由が守られていないといけないし家族だから理解し合え>>続きを読む

この自由な世界で(2007年製作の映画)

3.9

派遣制度は資本家にとって都合のいい制度であることがよく分かる。労働者から都合の良いように搾取し一部の人間のみが限りなく潤う強烈に利己的な制度である。今後も派遣制度を利用する者の暴走は止まらず貧困格差は>>続きを読む

最高の花婿/ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲(2014年製作の映画)

3.5

発想がなかなか面白い。ブラックジョークたっぷり。こんなに国際色豊かだと楽しいだろうなぁ。宗教や文化の違いって知れば知るほどにほんとに面白い。

スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.9

17歳ってこんなだったなぁってすごい懐かしくなった。自分にも自尊心が低く辛い時期があった。何でネイディーンに友達がいなかったのか不思議。悲劇のヒロイン時代のネイディーンでも全然友達になりたい。自分の兄>>続きを読む

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

4.0

痛ましいほどに悲しかった。そしてドランやっぱり素晴らしい。表情と映像でここまで人の心を揺すぶることができるなんて。家族はもたれあったり縛りあったりしやすい。それぞれがそれぞれの人生の自由を尊重しあいな>>続きを読む

ブッシュ(2008年製作の映画)

3.9

無知で何の政治理念もないおぼっちゃまが権力を手にしたらこうなる。トランプも安倍も同じ。イラク戦争に慎重な姿勢を示したブッシュの側近、反戦を訴えた国民、そんなのお構いなしに不確かな情報をメディアで流しま>>続きを読む

オマールの壁(2013年製作の映画)

4.2

これが彼らの日常なんて信じられない。恋人に会うために命懸けで壁を登るなんて。より良い明日を夢みて行動を起こそうとするのは当然だと思うけど憎しみからは何も生まれないことがよく分かる。拷問されても自白せず>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

3.8

エイリシュが綺麗で終始見惚れてた。エイリシュの心の動きや成長していく過程が分かりやすく描かれている。

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

4.2

どこまでも正直で真面目なバリー。これまでいろんなことに我慢を重ねてそしてリナと出会い彼はいろんなことから解放される。やり方が少々間違っているところもあるがそれを超える美しさがある。若いうちは出会いなん>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.3

実話に基づく物語。パラシュート部隊のことは本で少し読んだくらいだったので詳細が知れてよかった。映像も起こった事実も悲惨としか言いようがなく観終わったあとはこんな世の中に再びなってしまったらという恐怖と>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.3

事実に基づく物語。自らの才能を差別によって阻まれる女性3人。人種差別、性差別。あの時代なら当たり前だったその風潮の中でも臆することのない意識の高さはほんとに素晴らしい。信念や地道な行動が人や制度や社会>>続きを読む