水原秀策さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

水原秀策

水原秀策

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シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

2.0

すべてが薄っぺらい。感情が盛り上がらず、一番興奮したのはエンドクレジットであの曲が流れた時だ。

だいたい知り合って何日かしか経ってないのにいきなり「信頼だ」とか言われてもね。最初のほうであった「暴力
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Winny(2023年製作の映画)

1.5

愛知県警の話が長すぎる。Winnyを「善用」した例として出したんだろう。だとしてもあんなに尺を取ってやることか?
しかもこの場面の吉岡秀隆の演技がくさ過ぎて見てられない。ほとんどカットしてしまえばテ
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RRR(2022年製作の映画)

3.9

映画が終わった時、場内に何とも言えないざわめきが起こっていた。こういうの久しぶりだ。「なんかすごかったね」と隣のカップルが話していた。

途中、あまりのことに(いやいや、そんなうまくいかんでしょ、とか
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.6

主人公二人の「関係」が雑音になってしまってる。もっと淡いセックス未満の関係にしておいた方がよかったのではないか。そこが惜しい。

セリフで多くを語らない、映像で見せる演出は私好み。怖がらせるとこはしっ
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.5

褒められ過ぎ、というのが率直な感想。本人の「映画愛」の部分にそれほど迫るものがなく、お母さんの話の方がよほど印象に残る。
全体の話の構想において若干、計算が狂ってるんじゃないだろうか。

他にもラスト
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.0

前半ガチャガチャし過ぎててこの映画世界の「ルール」を呑み込むのに時間がかかる。
仕組みがある程度分かってからは楽しめたが、それでもやはりガチャガチャし過ぎてるとは思った。話のテンポの緩急が私には合わな
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

バーホーヴェンは容赦がない。この話についての「解説」「解釈」は全てムダ、本人はとにかく許される範囲で残酷な場面を描きたいだけなんだよ。
で、こちらは「うへえ」とか「ぎゃあ」とか言いながらそれを観る、そ
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少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

「桐島、部活やめるってよ」「桜の園」になりそこねた作品。
こういうリアリティラインの映画だと細かな不自然さが気になってしまう。「あんな事件のあった子に答辞をさせるか?」とか「卒アルの件、奇跡が起きすぎ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.0

「格闘技としてのジャズ」が表現されてる! それだけでも最高。ストーリーはまあ色々言いたくなるが(トントン拍子に行きすぎとか、急に上手くなりすぎとか)、そんなのどうでもいい。音楽映画は音楽シーンがよけれ>>続きを読む

ワース 命の値段(2019年製作の映画)

2.0

結局のところ、反対派のリーダーが折れて協力してくれたというだけの話。
最初のプランが崩れたあと、新たな作戦でいかに巻き返すかがこの手の話のキモなのにそれがない。
主人公がやったことは話をきくようになり
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

2.5

仕掛け人という割に人助けをしたり、悪者を懲らしめたりしすぎなんじゃないか。多少はいいとしてもそれはあくまでも「行きがかり上、ほんのすこしだけ」やるべきであってこれでは単なる勧善懲悪じみた話に堕してしま>>続きを読む

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

2.0

このネタでは1時間を超える尺は長すぎる。予告編で見せられた内容以上のものがなく、悪い意味で意外なことが何も出てこない。

あと彼女の断片的な映像を見ても「そこまですごいか?」と思ってしまう。ここが痛い
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

2.7

全体のテンポ、特に前半のテンポが悪すぎる。ダルい。さっさと「キャプテンズディナー」のシーンになだれ込むべきだった。あそこは面白かった。ただ、ちょっとくどいけど。
他にも後半の島シーンの「ラブボート」の
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

2.0

地味。せいぜい佳作どまり。カンヌグランプリっていうほどの作品かな? ロシアの兄ちゃんのキャラ(粗野&繊細)とか、ちょい役のフィンランド男の使い方とか、まあ美点はあるにはあるが。

褒めてる人もきっと一
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いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)

2.0

最初から最後まで主人公の抱える葛藤が同じレベルのまま深まっていかない。単調。

ベタではあるが、余命宣告されて状況に対して足掻く姿を描いたほうがよかったのでは? 
今のままでは感情の振れ幅が小さすぎる
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.0

ヒロインに魅力があるが、話には推進力がない。「どうしたらこの状況を逃れられるのか」という根本的な問題を解決しようとしないためだ。

作り手は人を食べるという衝撃に頼りすぎてる。そのあとの展開に工夫が足
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フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

3.5

テリー・ギリアムの才能がよくわかる作品。恋に落ちたことを駅の雑踏が皆ダンスを踊ってるように見えることで示すシーン、中華料理店での不器用な二人のシーン、赤い騎士の造形等、「絵」に説得力がある。

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

1.0

バカ映画を作るにも知恵が必要。この映画にはそれがない。

そもそもサンタは贈り物を贈る人であり、誰かを助けるヒーローではない。なぜ彼が役割を超えて人助けをするのかそこの理由づけが甘いのでどうしてそこま
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対峙(2021年製作の映画)

3.5

脚本がよくできている。四人が密室で話をするだけの話をこれだけ緊迫感を持続させていく手腕は見事だ。

事件で何があったかを少しずつ明かし、要所要所でショッキングな内容(犯人は被害者を6分も眺めていたとか
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突破口!(1973年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

世評の高い作品だが、ちょっと褒められすぎ。冒頭の銀行強盗のシーンは流石に古びてしまっているし、後半の「作戦」も「そんなにうまくいくかね?」という感じ。

わざと写真屋や銃砲店で金をまいてマフィアの手下
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バビロン(2021年製作の映画)

2.0

散漫。
そもそもこれは「映画」についての話でそこに焦点を絞るべきだった。ギャングに追われる話も上流階級に弾かれる話も映画に直接関係がない。せめて映画制作に金が足りなくてギャングに借金するとかしないと。
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

怖かった。見ている間、手汗が止まらなかった。
そして意外にも脚本がしっかりしており、脱出法にアイディアがあった。今年見た新作映画では文句なくno.1。
父親や夫との件はちょっとウザかったが。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

私にとってのタランティーノは「パルプフィクション」「レザボアドッグズ」「キルビルvol.1」まで。なかでもこの映画は最高だ。ダンスシーンやラストなど何かのマジックがかかってるとしかいいようがない。

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

2.0

スタイルだけはある映画。妙にカッコよく見えてしまうのはなぜか、どんなマジックが働いてるのかは私には解明できない。まあ、私はいいかな、こういうタイプの映画は。

そばかす(2022年製作の映画)

2.5

アセクシャルを扱うんであれば、それがどういうことでどう表現すれば観客に伝わるかきちんとプランを練るべき。最低もう一人、同じ傾向の人を出してそれがどういうことなのかわからせてくれないと。

ていうか、こ
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殺人捜査線(1958年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本の荒さを演出のキレでカバーしている。とにかくテンポがいい。その流れに乗せられて最後まで見た……と言いたいところだが。さすがに気になるところが多すぎて。最初の像の話がどこかに行ってしまってるし、中盤>>続きを読む

ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

淡々と大量虐殺の方法を相談をしてるだけの映画。最初、うわぁと酷いと思うのだが、見てるうちにこちらも麻痺してくるのがわかる。そうやって当時のドイツ人達も麻痺していったのだろう。

唯一人道的な人に見えた
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ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本家の頭が悪すぎる。本来、星は一つもつけたくなかったけど、アニャ・テイラージョイの分一つつけた。

ツッコミどころなんていうレベルじゃなくて脚本がダメすぎ。「主人公が強すぎ。たった一人で壊滅できるん
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変態村(2004年製作の映画)

3.0

主人公がひたすら酷い目にあってく話。それだけと切って捨てられない何かがあるが、言語化できない。旧作とは言え今年見た映画では一番面白かった。ただし、この監督の作品はこれ一作でお腹いっぱい。このあとの新作>>続きを読む

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

この手のホラ話は一つの大きな嘘の他はきちんと詰める必要がある。設定もそうだが、その状況下での人間心理にも不自然さがあってはダメ。
この映画はその点、ぐずぐずでどうしようもない。
ピンクの雲から逃げるた
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母の聖戦/市民(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

娘を誘拐された母親が誘拐組織をさぐっていく話。「わりとあっさり組織の親玉を見つける」「軍をよぶ」の繰り返しで話の構成に工夫が足りない。
母親がやりすぎ方向にエスカレートしていくという展開自体はいいが、
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

2.0

おっさん同士のいがみ合いにアイルランド内戦を象徴させた話。退屈させずに最後まで引っ張る手腕は大したもんではあるが、見終わった後、意外に何も残らない。象徴させたからと言って話の面白さにつながるかどうかは>>続きを読む

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「レオン」+「トランスポーター」のような話。途中カーアクションの部分にはアイディアがあってよかった(スプリンクラーとかドアを使ったもの)。あと悪徳警官、レオンでいうとゲイリー・オルドマンの役の演技が単>>続きを読む

近江商人、走る!(2022年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

年の瀬にして本年度ワースト1映画決定。何一つ見るべきものがなかった。演技、セリフ、話の展開の全てが安っぽい。
キャラクターは全員ペラッペラで「善人」「悪人」「悪者」「裏切り者」みたいな紙人形。客を舐め
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ボディ・スナッチャー/恐怖の街(1956年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

この手の話は
1 ルール
2 そのルールに主人公がどうやって気がつくか
3 どうやって勝つか
の3点がポイント。その観点から言うといずれのポイントも脚本が外してしまっている。特に「眠ったら入れ替わる」
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シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

脚本が緩すぎる。この手のタイプの作品はツッコミどころがあっちゃだめ。
「犯人はどうして屋上にタン主任が来るって予測できたの?」「なんでタン主任がいきなり橋の下に現れるの?」「車で適当に探したらなぜそん
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