sicklychicさんの映画レビュー・感想・評価

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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.1

メインの部分は普遍的なのだけど、
当時のアメリカの医療システムや保険のシステムが垣間見れる。

医療保険がないって、本当にきつい。
アメリカの国民皆保険はいつ実現するのだろう。とか考えていると、Amy
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湖のランスロ(1974年製作の映画)

3.5

「たぶん悪魔が」と同日鑑賞。
「スリ」が学生の頃からウォッチリストに入ったまま未鑑賞のブレッソン作品。

ど素人が口に出すのもおこがましいのですが、「うわぁぁ、上手い…」と何度も思ってしまった。
何が
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アス(2019年製作の映画)

3.0

「ゲット・アウト」がエンターテイメントとして面白かったので、ドキドキしつつ鑑賞。
ホラーだと思っていたので、「今日は怖いの耐えられそう」な日を選んで。

アデライデの子供の頃のトラウマを思い起こさせる
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

なんて苦しい映画なんだろう。

Ruben: LEARN HOW TO BE DEAF

人生の穴を埋めあった、バンド仲間でもあり彼女でもあるルーとツアーに出たルービン。突然、音が殆ど聴こえなくなる症
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選ばなかったみち(2020年製作の映画)

3.6

スッと忘れてしまったのですが、
「静けさがこわい」
「でも存在がなかったことになるのはもっとこわい」
みたいなやりとりで、サルマ・ハエックとエル・ファニングがリンクするように見えてグッときました。
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偶然と想像(2021年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

わたしには合いませんでした。
これは最近撮られた映画なのだろうか?

久しぶりの映画館はしごで、一本目が良すぎたのも良くなかったかもしれません。

登場人物全員周りにいないタイプの人たちだったので、感
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ずっと楽しい108分。

一つ一つのシーンにどれだけ拘っているのだろうと思わずにいられない全てのセット、
オープニングのタワー・オブ・テラーみたいなシーンだけでいくつギミックを入れているのか。
すべて
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

R.I.P カール・ラガーフェルド
存在感ありすぎで笑ってしまった。

アレッサンドロ・ミケーレのグッチ、好き。ファミリービジネスだったことは知りませんでした。観賞後いくつかの記事を読んで、原作と事実
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

観るつもりなかっただけに、
想像を超える感動に思わずレビューです。

現代のたけしさんが
最後までご本人にしか見えない。
のは置いておいて、
大泉洋さんですよ。
ど素人ながら、笑いにおける間の大切さは
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ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

3.3

金曜ロードショー /
日曜洋画劇場的映画シリーズ。

アンジェリーナ・ジョリーと
デンゼル・ワシントン、
そしてクィーン・ラティファ
という、かつてのスターたち大集合の
サスペンス。

『17歳のカ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

本当にバランスの取れた良作品。

ただの密室ホラーかと思っていたけれど、
全然違いました。
全ての要素のバランスが良い。
気味の悪さも悪すぎず丁度良い。
エンターテイメントとしても
あちこちに「おおー
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ステーキ・レボリューション(2014年製作の映画)

3.5

お肉のアウトロー達が、
自分哲学を披露する垂涎ムービー。

フランスのお肉サイコー!
と言っていた監督が、NYでサイコーのステーキを更新したことをきっかけに
世界のステーキとその生産者を探訪するという
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普通じゃない(1997年製作の映画)

3.5

ユアン・マクレガーが
オビ・ワンになるはるか昔、
まだかわいい花柄のシャツを着ていた頃の映画。

トレインスポッティングが大ヒットした後、確か当時、英会話教室のCMか何かにも出ていたのです。
細かい柄
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バウハウスの女性たち(2019年製作の映画)

3.3

あこがれのバウハウス、
そんなバウハウスの映画をまとめて上映なんて、行くしかない。と、前売りまで買って観たこちらの作品。

時代もあるとはいえ、
やっぱりこういう場所で
差別はあってほしくなかった。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

そろそろ別れどきのカップル。
家族に不幸が起きたことから
お別れは延期、
上辺だけの優しさと
離れた気持ちに気付きながら、
何かを求めて同行した、
スウェーデン奥地で暮らす
コミューンへのリサーチトリ
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ひまわり(1970年製作の映画)

4.0

母親がこの頃のソフィア・ローレンに似ているらしい。そして祖父が大ファンだったらしい。ということで鑑賞。
もう随分前になるのでうろ覚えなのだけれど。

なんだかとても良いお話だった記憶。
唐突に話の内容
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

4.3

いつかどこかでポスターを見て
観たかった作品。

良い意味で裏切られます。
切り取られた日常の一瞬一瞬が
本当に美しい。

サリーやターバンの極彩色に心が躍って、
白い服さえ鮮やかに見えてしまう。
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ダーク・スター(1974年製作の映画)

3.5

作品解説で「カルトムービー」とか
「金字塔」とあったのに、
もうすぐ公開終了だというので鑑賞。

文字通りの作品でした。

昔あった、
おしゃれなヴィレバンとでも言おうか、
ニルヴァーナとアンナ・カリ
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目撃者(2017年製作の映画)

3.0

韓国って怖い国だ…と思ってしまった
ハーフスプラッタスリラー。

警察のおじさまがなかなか良い雰囲気。
踊る大捜査線の登場人物を何人かミックスしたような風貌。
韓国映画でとぼけた感じの役柄の人は、
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団地(2015年製作の映画)

3.5

藤山直美さんが好きなのと、
団地も好きなので鑑賞。
観てから随分時間が経ってしまったので
若干薄靄がかかっていますが、

ほのぼのした話なのかと思ったら、
まさかの。

斎藤工さんがおそらく、というの
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます


マイ・ブルーベリー・ナイツ然り、
ハリウッドに出ると
今までの作品の良さが
削がれることがあるのは何故なのだろう。

無理矢理ドランカラーを当てはめたシーンもあったけど、なんとなくミスマッチ。
恒例
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

US版 かやこ。

彼女さん、really bad joke.
ジョークをとばすときは、
TPOを考えないと
とんでもないことになってしまう、
という例。

めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

4.0

かなり好きな作品。

半分ドキュメンタリーのような
半分フィクションのような画の作り方。
是枝監督作品のような、
「春江水暖」のような、
すごく良い温度。
平和で清潔な日本から見ると、
インドの混沌と
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.8

ずっと観たかったリスト消化シリーズ。

一瞬QUEER EYEのタンさん?!
て思ってしまった。ごめんなさい。

想像していた内容と全然違いました。

同性愛の何が悪いの?
と異議を唱えたい中盤を越え
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

Queen’s Gambitで惚れてしまった
アニャ・テイラー=ジョイ
フィルムデビュー作。

1630年代、
イギリスから新天地を求め
アメリカにやってきた
ピューリタン一家が、
信仰のズレから街を
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

今、めちゃくちゃ観たいと思っていたもの
ど真ん中でした。

最高のライブ、最高のショウ。
観客の喜びや反応もまた最高。
劇場で拍手を抑えることが
こんなに大変なことだなんて。

デイヴィッド・バーン氏
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アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

何年かに一度、近しい人に
絶賛する人が現れる今作品。
ようやく鑑賞。
原作未読、予備知識ゼロでした。

序盤、顔の区別がつかなくて
いささか不安になるものの、
2019年ネオトーキョーのビルの美しさか
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シャイニング(1980年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

遂に観てしまった、永年の傑作。
ジャック・ニコルソンの顔が怖すぎて
観られなかった作品。
あらすじすら知りませんでした。

あらゆる場所で語られているので、
断片的に印象に残ったことを。

主役親子3
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天才作家の妻 -40年目の真実-(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

サイコパスを夫に持った妻の話。

というのは穿った見方で、

一筋縄ではいかないのが愛(妻)であり、
プライド(夫)である。。
といったところでしょうか。

グッと盛り上がるところで盛り下げる要素が入
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ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.6

馬と共に生きることしかできない主人公が、それを手放さなくてはならなくなったとき。

葛藤なんて単語に置き換えられないほどの揺らぎ、何かを得なければならないという焦り、折り合いへの躊躇い、期待、焦燥、応
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

4.5

エドワード・ヤンのダイアログが好きです。

サブキャラクターたちがぶっ飛んでる。
何かが起きそうで起こらずに起こる、
そのギリギリ感がすごく優しい。

ちなみに女性がぶっ飛びがちなのは
国民性なのか、
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.7

今、この時代だからこそ、
そしてその世代だからこそ撮れた映画なのかも、と思います。

インターネットが進化して、世界中文明の画一化が進んできていると思っていた矢先、各々の文化とはこんなに奥底に根付いて
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

正直、もっとすごいハプニングが起こるかなと思っていたので、セオリー通りすぎる展開にドキドキしないまま観終わってしまいました。

「トラウマ克服ならず…!」
て思ったのがハイライトかもしれません。

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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で泣いた映画は初めてでした。

ノア・バームバック監督は
本当に人の心の描写が美しいなと思います。

スカーレット・ヨハンソンの声と、
少年のような爽やかさから溢れる色気も最高なんだけれども、
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音楽(2019年製作の映画)

3.9

なんだかもう、
作画も音もゲストも色々すごい。

隅々がリアル。
隅々が贅沢。

家で一人で観ていたら、
始終爆笑していたであろう約70分。

最初の音が出たときは、
わたしも「あっ」て思いました。
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

アレクサンダー・マックイーンと言えば
ビョーク。そして冨永愛さん。
奇抜で不思議な服…
だったのが、
ハイ・ファッションが気になり出してからショーを観て、衝撃を受けたのがジョン・ガリアーノとアレクサン
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