小料理屋の女将が岡山県美作出身で、宮本武蔵くらいしか人がいないなどと言っていたが、ある日、“岡山の奇跡”が出たんだよと嬉しそうに話していた。それが本作のヒロイン役桜井日奈子。そうか、まったく興味がなか>>続きを読む
ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督作品。『イヴの総て』が強烈で、ついつい観てしまうがそれに迫る作品はない。1952年製作。原作L・C・モイズィッシュ 。脚色マイケル・ウィルソン 。
本作は、第二次世>>続きを読む
予告篇を観て、土屋太鳳が女子高生・・・、いつになったら卒業するんだと罵る。しかも相手役は菅田将暉のうえ、何と朱色の制服。目が悪くなりそうだ。というわけで、観ることはあるまいと思っていたが、鑑賞スケジュ>>続きを読む
『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督作品。この作品を観たときの幸福感はそれまでにないものだった。以後、彼の作品を気にして観てはいるが今一つ。本作の予告篇を観て、その世界観にそそられ期待しつ>>続きを読む
2000年に公開された作品。当時、再三予告篇を観ていたが何故か本編を観ることがなかった。結構な本数を観ていたんだけれどな。予告篇で使ったキャロル・キングが嫌だったんだろうか。それとも、ベビー・フェイス>>続きを読む
気疲れした日だったので何か観たいなと選択した。
1982年に一度見たという記録があるがほとんど覚えていなかった。なんだかこんなシーンを見た記憶があるな、と今回思ったが、小津作品は似たようなセットが多>>続きを読む
協力者をいとも簡単に犠牲にしてしまう。冷酷なスパイ戦ということなんだろうけれど、救いがないのではなく、あっさりしすぎてはいないか。協力者には、母や妻そして小さな娘がいた。その背景を前半部分では実に丁寧>>続きを読む
学生時代、これは映画雑誌だ、と納得させつつ購入していた「ウイークエンドスーパー」。映画雑誌だったんだろうか。もはやよく覚えていないが段ボールの中に数冊残っているはずだ。
末井昭の「自殺」という母親の>>続きを読む
1972年に何かの伴映で観た。高校二年生だった。おそらく何が映っているのか全く分かっていなかったと思う。
46年ぶりの再見。
白黒映画というよりも、灰黒映画とでもいうべきか。
トンネルを抜けると>>続きを読む
平日だというのに連日席がそこそこ埋まっている。いつもならガラガラの映画館なのに。仕方がないので早めに席を確保し出掛ける。
開始早々セックスの話。三浦大輔監督作品のテーマ?であることは知っているが即物>>続きを読む
時折、スピルバーグはこうした内容の作品を作る。好きなんだろう。リズミカルな演出にもあっていると思う。
が、何でスクープを出したニューヨーク・タイムズに焦点を当てずに、ワシントン・ポストなんだろう、と>>続きを読む
主演がジェニファー・ローレンス、赤いポスターと予告篇を観て、きっと退屈な作品に仕上がっているんだろうな、とそう思った。
ボリショイのバレリーナにも格付けがあるのだろうか。ジェニファー演ずるドミニカは>>続きを読む
『英国王のスピーチ』『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』に続く英国第二次世界大戦秘話の三部作最終話、なのか。ジョージ六世、エリザベス王女と描いてきたので、ま、次はチャーチルだなといった感じなのか>>続きを読む
石井岳龍作品はほぼ敬遠しているのだが黒木華の出演作品なので時間を作って出かける。
何が何だかよくわからない感情の移入しない話で、ぼんやりと時間を過ごす。振り返ってもよくわからない。
製薬会社のよう>>続きを読む
春休みの平日のお昼。劇場内は中学生と思われる女子が数組。目当ては男性アイドルなのだろうか。彼女たちに対して本作は間違ったメッセージを与えてしまうのではないだろうかと懸念する。映画とはツマラヌものである>>続きを読む
1959年製作。脚本監督デルマー・デイヴス 。
ストーリーを思い返してみては、わからない、わからない、と『羅生門』の志村喬や千秋実状態になる。
二組の中年夫婦には曰くがある。片や没落資産家、片やそ>>続きを読む
予告篇で誘われたのは、無差別テロに遭遇したアメリカ兵がその特殊技術をもって犯人を制圧する、というストーリーなのかな、と。上映時間も1時間半だし、その時間に合わせているのだと思っていた。
主人公は三人>>続きを読む
怒涛のように攻め寄せてくる熱い台詞。これらを聞いているだけで涙が溢れ流れ落ちる。
わたしの空しいあの時代を悔やむこころと、今を生きる若者のパッションの落差を思ってのことなのか、わからない。
人生は>>続きを読む
ディーン・フジオカの章は、すべて虫唾が走る。ジ・オックスのコピーバンドには、本物を富士急ハイランドで観た際の忌まわしい思い出が甦り、これだけで雑文が書ける。
が、JAZZや『サウンド・オブ・ミュージ>>続きを読む
北村一輝が珍しくおとなしい役だと思って観ていると、第二章で彼の実相が明かされて興醒めになる。
第三章で山本美月が唐突に消えるに至っては、何のために観に来たのか判らなくなった。でも、そんなわけないよな>>続きを読む
東京でハブられた高校生黒島結菜が札幌に逃避行。転校した高校でのあれやこれやを描く。彼女の同級生の家庭環境などもしっかりと描き、狭い世界ながらもそれを絡ませたりして幅を持たせている。
何よりも彼らの舞>>続きを読む
予告篇から、サーカス団の愛憎の話かと思っていた。失敗を繰り返し、金の切れ目が縁の切れ目と、妻が出ていく、サイドストーリーにそんな話が盛られ、めげずに活動を続ける主人公。そんな話かと。でもな、それじゃミ>>続きを読む
1982年に観た、という記録がある。多分、並木座。1951年製作公開。脚本野田高梧 、小津安二郎。監督小津安二郎 。
杉村春子が、息子の嫁に来てくれたらどんなに嬉しいか、と原節子に言い、それに頷いて>>続きを読む
予告篇で本田翼が出ていたので観なくちゃと思っていたが、すっかり忘れていた。何を見ようかなと検索していたら、本作にぶち当たり何はともあれ観ないことには始まらない。
予告篇通り、オードリーやアレンやガー>>続きを読む
ラピュタ阿佐ヶ谷 芳醇:東宝文芸映画へのいざない(2017)にて。川島雄三と成瀬巳喜男を集中して観ていました。
コントラストの強い、焦点も深いそんな白黒撮影作品。川島雄三、死の直前怒涛のように撮って>>続きを読む
あら、本当に来ちゃったの。
轟由紀子の嫌味な東京言葉がいつまでも残る作品。1955年製作公開。原作由起しげ子。脚本須崎勝彌 、田坂具隆 。監督田坂具隆 。
なまはげの出る東北から上京した娘が左幸子>>続きを読む
アメリカ合衆国というのは様々な国、地域からの人々が集合した移民の国で、という映画作品をかなり観ている。新世界で生き抜くために仲間同士が寄り添って共同体を作った類の作品も多い。当然、集団間の抗争などもあ>>続きを読む
ルーニー・マーラ。
妙齢の女性を恍惚にさせたかと思えば、本作では男どもを虜にする。
背景がアイルランドなのでの話は難しい。アイルランドの独立とか、彼の地のカソリックとプロテスタントの抗争などニュー>>続きを読む
何十回も観せられた予告編から、『砂の器』なのかと思った。が、そんな代物ではなかった。
親は子を殺し、子は親を殺し。
連続殺人事件が起こり、ま、狭い範囲で起こるのだから何らかの関係のある事件なんでし>>続きを読む
冒頭、巻頭言のごとくに書物の一節が映し出される。羊、植物、狼、魚のように柔らかい肉。
あり得ない行政計画から始まる陳腐な物語。予告篇は緊張感があったのに、設定を説明されるとすっかり身が入らなくなって>>続きを読む
大林宣彦といえば、少女嗜好とカットの多さ。ここは譲れないとばかりに徹底している。
本作も冒頭から異様に多いカット数に体力あるなあ、と感心してしまう。観ているこちらは疲れるけれど。
単館ロードショー>>続きを読む
アメリカ合衆国。1967年の話。
深夜酒場を市警が手入れしてみると予想外に客が溜まっていて、しかも表通りにしか客を連れ出すことができず、まずい、と。まずい、といっている時点で何らかの意図的な手入れだ>>続きを読む
わたしが一番きれいだった時・・・・、
矢田亜希子はジャンキーに目が眩んでいた。沢尻エリカは不機嫌そうにしていた。
わたしにしたらもったいない、と思う。でも、彼女たちの人生だから。
本作の主演は、>>続きを読む
原作ジェームズ・M・ケイン。この話が好きだ。サラサラ書かれているが、男と女の他人の関係が何とも臨場感があってゾクゾクします。
本作は1946年ハリウッド版。ラナ・ターナーとジョン・ガーフィールドの女>>続きを読む
1963年製作公開。オールスター映画作品。脚本和田夏十。市川崑監督。
復讐ものだが面白くもなんともない。というより、本作は同じ長谷川一夫主演のリメイクもので、前作は1935年という事なので長谷川一夫>>続きを読む
昨夏、渋谷の映画館でフィルムノワールの特集をやっていた。何本か観たい作品があって出掛けていた。置いてあったチラシに、本作が多くの監督に影響を与えてきた冒頭シーン、と紹介されていた。その一行にこころがザ>>続きを読む