サさんの映画レビュー・感想・評価

サ

家に引き篭って映画を見たり、外に出ては劇場に引き篭って映画を見たりしています。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.5

つらい作品でした。

亡くなった奥さんの思いに応えて平穏な人生を歩むために、殺し屋稼業から足を洗おうとするジョンウィック。しかし業界のルールがしがらみとなり、義理を果たすためには新たな暴力の連鎖を引き
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

カイロ・レンが真の意味で父親(的な存在)から決別してしまった一作。彼がベイダーのマスクを拝んでいた頃が懐かしい。もはやジェダイもシスもどうでもいいから、修羅の道を進み続ける彼の行く末だけがみたい。

キングスマン(2015年製作の映画)

5.0

普遍的で真っ当な紳士道の真髄、生まれではなく学びの精神こそが人を紳士にする。前向きな気持ちになる一本です。

終盤で活躍するエグジーの手癖の悪さは、序盤から繰り返し描かれてるんですよね。車のキーやテイ
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サラリーマン・バトル・ロワイアル(2016年製作の映画)

3.0

よくある閉鎖空間で殺し合うスリラー映画で、何か強いオリジナリティがあるわけでもないのですが、脚本のテンポはよいし、呆気なく人は死ぬし、トータル88分でサクッと終わるしで、ながら見にはちょうどよいです。>>続きを読む

キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

過去の自分を越えようとする気高さと学びの精神こそが紳士を作る、前作のこの真っ当で普遍的なメッセージには僕も勇気づけられました。自分も気高くありたい、何かを学んでみたい、僕にとってのキングスマンは、そう>>続きを読む

ビジランテ(2017年製作の映画)

5.0

余りにも圧倒的な実力行使。逃れようもない暴力。救いがなさすぎてつらい。

三郎は縋るように曰く付きのナイフを握りしめる。それが良い解決を導き出さないことは分かっている。でも、幼い日に暴君たる父を刺した
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怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年製作の映画)

3.0

脚本、もうちょっと何とかならなかったのか…。取っ散らかってて行き当たりばったりで投げっぱなしという印象です。

前振りだけはちゃんとあるんですよね。母親として未熟なルーシー、悪党血族としての生き方に馴
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ベイウォッチ(2017年製作の映画)

3.5

面白かった!

浜辺に犯罪の影があれば、必ず黒幕を突き止めて息の根を止める。
それが”ライフガード"という仕事なのだ。(たぶんちがう)。

予兆 散歩する侵略者 劇場版(2017年製作の映画)

5.0

本編が愛の話ならばスピンオフは恐怖の話。人間を突き動かす概念は愛だけではない。本編が描かなかった"恐怖"、それを補完したのが本作で、対になっていると感じました。

東出君の持つ端正なフォルムからのぎこ
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

5.0

今年ベスト級!

被差別的な些細な居心地の悪さと、挙動の奇妙さ・不穏さが徐々に積み重なっていく前半、そしてそれらがとんでもない方向へ炸裂する後半、1秒たりとも退屈なシーンがなくて最高でした。まさにジェ
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バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.9

ポップで不謹慎な笑いを誘う作風でしたが、事態の悪化ぶりはかなり怖かったです。幸か不幸か彼は天才で、故に危ない橋は渡れてしまうものの、同時に事態のエスカレーションも避けられなかったわけですね。

バリー
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スプリット(2017年製作の映画)

3.5

主人公とビーストの対峙の意味づけがすごく良かったです。主人公にとっての彼は自分を傷つける敵でもあり、自分の写し鏡でもある。

主人公はこのあとどちらに転ぶのでしょうか。ビーストのようになるのか、ビース
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トンネル 闇に鎖(とざ)された男(2016年製作の映画)

3.0

サバイバル描写についてはかなり粗が多く残念でした。彼がなぜ生き延びられたのかのロジックがごっそり欠けています。こういう映画ではありものをどうやりくりするのかが肝でしょうに。後半にゆくに連れて段々とどう>>続きを読む

グリーンルーム(2015年製作の映画)

4.0

ソリッドシチュエーションを活かした詰め将棋のような攻防がスリリングでした。一手順序を違えるだけでパワーバランスが一気に逆転しかねないようなピリピリした緊張感、冷静さを欠いた者から死んでいく非情さ、見ご>>続きを読む

彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

怖くて暖かい不思議な物語。爛れた人間関係の中に、本物の愛と紛い物の愛とがある。前者は見返りを求めず誠実であり、後者は不誠実で自分の欲求のために相手を支配しようとする。物語が進むに連れて登場人物の愛が本>>続きを読む

アドレナリン:ハイ・ボルテージ(2009年製作の映画)

5.0

すげぇ・・・。

全編狂っている映画って難しいんですよ。何故ならば、狂っているのがデフォルトになってしまうと山も谷もなくなってしまって平坦で退屈になってしまうから。

そこに来るとこの映画は、暴力的で
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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

3.2

主役2人の対象的なボクシングスタイルから、彼らの肉体に宿る心が見えるような映画でした。

好戦的なスタイルの新次はやり場のない殺意を発散しようとしているし、専守的な健二の体には自分を防衛するための反射
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.9

やってくれたぜリドリー・スコット!

エイリアンの繁殖方法がレイプによる妊娠のメタファーであることは有名な話ですが(無理やり人間の体内に卵を生み、身体の中で成長したエイリアンが胸を突き破って生まれてく
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それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき(1999年製作の映画)

4.0

55分の短い尺の中、家出した我儘なお姫様のアンパンマンとのロマンス(!)と、彼女が真にお姫様の器となるまでの成長の物語、この2つをキチンと描き切っていて大満足でした。

ばいきんまんが兎に角ヒールに徹
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.5

人が人を理解しようとすることは、何処までも自分の解釈を相手に重ねることでしかない。そういう意味で他者は、自分がその人をどう解釈したいのかという願望の移し鏡と言える。(劇中で器と言っていたのはおそらくそ>>続きを読む

サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.6

電気が消滅した世界のディザスター要素と、家族の成長を描いたロードムービー要素、この両輪が共に丁寧に描かれていて見ごたえありました。

電気が消滅した世界の描写で好きなところは、自分がほしいと思ったもの
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.8

人生は流れていく。散々振り回されて滅茶苦茶な目にあっても、デュードはまた無精で享楽的な日々に返っていく。笑えたものの、最後には怖がればいいのか安心すればいいのか、不思議な気持ちになる映画でした。

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ダンケルク(2017年製作の映画)

2.0

変な映画。

絵の力がなさすぎて音の力とのバランスが極端に悪いです。だからせっかく大迫力の素晴らしい音響を用意してもコケ脅しにしか思えない。ハンス・ジマーの緊迫感のあるスコアも、それだけが独り歩きしち
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

5.0

今年ベスト。

概念を奪われ人間と宇宙人が決定的に(しかも不可逆的に)変わってしまう瞬間を、物凄くスリリングに捉えていて、息を飲みました。奪う側、奪われる側にとっての世界が変わろうとする瞬間、見慣れた
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パーフェクト・レボリューション(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

障害のある主人公らが、他者からステレオタイプな障害者像を押し付けられる様子を、手を変え品を変えいろんなシチュエーションで見せられ、ゲッソリしました。(悪意のある他人、悪意のない他人、悪意のある親しい人>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.5

良くも悪くもメガ盛りで、起起承転転転転結みたいな感じ。

列車パニックとゾンビの単なる足し算に留まらず、列車という乗り物の特性に合わせてゾンビの設定をチューニングしていたり、乗り物パニックに欠かせない
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.8

一見主人公がぶっ飛んでいるように見える映画。

一般的な映画では、観客の感情移入を促すために、行動の前に背景が描かれるが、この映画はその逆。主人公の行動の後に背景がわかる。だから一見ぶっ飛んでいながら
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

面白かったです。

アクションと音楽を同調させる試みは小気味良くて否応なく高揚しましたし、音楽のあり方がキャラクター描写やロマンスに密接に関わっていたのも好感大で、音楽が映画の要素の結びつきを強固にし
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

4.5

痛快さに特化したアクション映画でした。世間からのステレオイメージを自ら過剰に身に纏ったトムクルーズが最高。

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

4.8

面白かったです。レフン監督作の中でもトップクラスに好き。

ただ生きているだけで美しい主人公を、老いに抗うために代謝を止めた亡者たちが貪るゾンビ映画のように感じました。

劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディング(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

劇場版だけあってアクションが贅沢でした。特に忍者たち。実にしなやかに身体が動くこと。見ていて気持ちよかったです。

天気の演出も的確でした。南雲にとっての暗くて悲惨な現実を表すかような土砂降りがずっと
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

5.0

一瞬バットマンを終わらせちゃうのかと思いました。それくらい踏み込んだ内容です。

レゴの世界だからこそ許されるクロスオーバーによるド級のスケールや、自身を相対化したギャグの数々、そして文字通りつながり
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SING/シング(2016年製作の映画)

3.0

実をいうとコアラが好きになれなくてあんまり乗れなかったです。最初クズいのは別にいいんですよ。如何に反社会的で、独善的で、まともな倫理を持ち合わせていなかろうともそれはいいんです。ただ、最初から最後まで>>続きを読む

スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

メッチャ楽しかったです。最高でした。思春期特有の全能感と大人に認められたい気持ちが迸るような青春映画だったと思います。あと、バルチャー怖かった。光る眼と威圧感のある機械音、迫力があって惚れました。>>続きを読む