カプカさんの映画レビュー・感想・評価

カプカ

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スパイダー/増殖(2023年製作の映画)

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排水溝から蜘蛛が這い上がり、天井は蜘蛛だらけ、潰すと子蜘蛛が溢れと蜘蛛の気持ち悪さを存分に堪能しました。
それだけでないフランスの移民事情と貧困を背景に、舞台である古くなった団地を上手に使った演出と、
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タイムカット(2024年製作の映画)

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Netflix配信の20年前に殺された姉を救いにタイムスリップするSFサスペンス。
生まれる前に亡くなった姉を知る物語と時代は少しずつでもよくなるというのを時間旅行を通して描く物語楽しかったです。
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理想郷(2022年製作の映画)

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スペインの田舎に移民してきたフランス人夫婦が地元民と揉めた実話ベースの映画。
風力発電の助成金を巡り近所の兄弟に嫌がらせをされる状況を静かに描いた内容で、劇伴も少なく長いワンカットのシーンが印象的で、
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変な家(2024年製作の映画)

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原作がミステリーだったのがサスペンスに脚色され、演出的にもオカルトとサイコスリラーを混同してるようなものとなっていて。
終盤はオチも含め全く別物でしたが、ホラー的に因習村をねじ込んで謎の村人たちと対決
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おろち(2008年製作の映画)

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楳図かずお原作マンガの映画で。
「何がジェーンに起ったか?」をベースに、姉妹の歪な関係とそこにまつわる呪いを怪奇映画として描きながら、愛憎溢れる心を写した物語が素晴らしく、洋館の美術の綺麗さ、役者陣も
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身代わり忠臣蔵(2024年製作の映画)

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亡くなった吉良上野介に代わり弟が影武者となり吉良視点で物語が進む展開と大石内蔵助との奇妙な関係は悪くは無いのですが。
ムロツヨシがすごいムロツヨシ演技で見てて結構つらかったのと終盤のラグビー描写などコ
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ヴェノム:ザ・ラストダンス(2024年製作の映画)

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何故NYを目指すのかわからないがとりあえずロードムービー、意味が薄いオカルト家族、危険にするだけのダンス、敵の弱点を知っているのに生かさず、暗く見づらいアクション、2人がイチャイチャして終盤これをやれ>>続きを読む

ジョン・カーター(2012年製作の映画)

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ディズニーがスターウォーズ的なものを作ろうとして大コケしたことで有名ですが結構嫌いじゃないです。
展開はかなり急ぎ足ですが意識を飛ばし別の身体で冒険するのはネットゲーム的で、日本のアニメをハリウッドの
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ナイトスイム(2024年製作の映画)

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ジェームズ・ワンプロデュースという事もあって、呪われた家+メインがプールという所に家族が巻き込まれる死霊館の変形的な内容ですが。
全体的に地味で呪いの根源を探る所はもう少し掘り下げて欲しいなとは思う所
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毒娘(2024年製作の映画)

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モラハラ夫とその連れ子と生活する妻、そこに破壊者とやってくるちーちゃん。
子供の加害性にバイオレンスと内藤瑛亮監督らしいくて、妻と子の思わぬ方向で家父長制を破壊していく展開はよかったのですが、女性陣3
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

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NYが崩れていく姿は911を彷彿させる。
怪物が襲撃し荒廃した街の中で末期癌の女性がピザを食べに行くという、「どう生きたいか」を叙情的に映される人間ドラマが良い。
前日譚ながら捻った面白さと、音を奪わ
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イベリン 彼が生きた証(2024年製作の映画)

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Netflix配信の筋ジストロフィーを患いオンラインゲームに世界を見つけた少年のドキュメンタリー
家族の知らない所で亡くなった息子はゲームの中に希望を見つけ
現実では無理だったしがらみのない世界で人の
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ビートルジュース(1988年製作の映画)

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お化け屋敷を死者の視点で描くというティムバートンらしいアイディアとお化けたちやセットのこだわりが炸裂してて幽霊描写がコミカルで楽しい。
家から追い出す話というより、ゴス女子の孤独を理解する幽霊夫婦との
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がんばっていきまっしょい(2024年製作の映画)

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原作小説をかなり大幅に脚色し、少女達の青春物語となっていました。
スポコンアニメとしてではなく、「がんばる」がわからなく無気力な状態から次へと漕ぎだす理由を見つける物語と。
少女達が自分自身を見つめ直
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陰陽師0(2024年製作の映画)

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シャーロックホームズ的推理物を安倍晴明と源博雅でやる始まりのエピソード0として作られていて。
グリーン・デスティニーなアクションと鮮やかな衣装に白組参加のCGをモリモリに乗せ豪華絢爛なエンタメとしての
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

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登場人物が出るたび戦闘力のように出てくるSNSのフォロワーの数、選挙のために動物を利用する主人公
チャイルドプレイ的な活躍をするナマケモノさんでしたが、内容的にはグレムリンの方が近い印象
セルフィーを
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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

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福本伸行原作、かわぐちかいじ作画のマンガを実写化。
同級生を殺した告白によって関係性が変化し、雪山の小屋に2人だけとワンシチュエーションものですが、狭い空間でも見せ方次第で色々出来ると見せてくれて、オ
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あまろっく(2024年製作の映画)

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クビになり実家でニートをしてたら年老いた父に20歳の妻がというゆるいコメディ映画と思ってたら思った以上にハードな展開が多くてびっくりで。
家族になるまでの人情物語を綺麗に見せてくれていて中条あやみさん
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

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2分間を繰り返すループ系で、時間が戻るまでをワンカットで撮り2分ごとに話がちゃんとあるのがすごい
普通の旅館の人々のそれぞれ小さな想いをせわしなく映すヨーロッパ企画らしい少し不思議が堪能できました
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Rez Ball/レズ・ボール(2024年製作の映画)

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Netflix配信されたネイティブアメリカンの高校バスケチームの物語。
ネイティブアメリカンのレズ(保留地)で暮らし未来が見えないままバスケを続ける青年と親世代のドラマが描かれ、落ち続けるチームを再起
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ソウX(2023年製作の映画)

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1作目と2作目の間の話でジグソーが主役となり復讐劇をする話。
超悪人がターゲットでジグソー視点で語られる新鮮さと素直に応援出来る展開がイイ。
相変わらずのグロいゲームと丁寧に伏線を張っていく内容はよか
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まる(2024年製作の映画)

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荻上監督のシュールな世界観と、堂本剛さん自身の独特な雰囲気と表情には出さないがにじみ出る辛そうな空気がマッチしてました
自分の絵が突然すごい価値となり困惑する状況を円の中で翻弄されるアリと重ねながら描
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

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奇妙な人達との共同生活においしそうなご飯描写と食卓を囲む人々と荻上直子監督らしい要素がつまっていながら
おじさん主人公で生活感があり、それぞれ過去に死にまつわる裏側を抱えていて、生きづらい事情がありな
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めがね(2007年製作の映画)

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何もない海辺の訪れた女性と不思議な宿の物語
最初は独特な会話や習慣に戸惑いながらも、携帯も繋がらずたそがれながらゆっくりと生きていく人々に自然と馴染んでいき、忙しさや常識から解放され独特の空気に染まっ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

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フィンランドで日本食のお店を1人で経営する日本女性の前に訪れる不思議な出会いと独特なスローな雰囲気がかもし出す作品となっていて
リアリティと違う変な人達が来るお店は全体的に舞台劇のようなシチュエーショ
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

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映画全編のセリフが歌となっているミュージカル映画
画面がパステルカラーで場面によって色使いをキッチリ作りこんでいるカラーパートの演出がイイ
恋人同士が兵役や様々な理由で引き裂かれていく展開とカトリーヌ
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悪魔と夜ふかし(2023年製作の映画)

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70年代のヤバい番組の映像が発掘されたというモキュメンタリーホラー
当時の番組の雰囲気や司会者役のダストマルチャンがイイ
ゲストにコールドリーディングする超能力、悪魔教の生き残り、エクソシスト的な展開
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

前作でアーサーのやったことというより映画『ジョーカー』について裁こうという話に驚き
劇中だけでなく現実でもジョーカーという虚像を膨らませ自分のやることを肯定しようとする人物達に、生身のアーサーをぶつけ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

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70年代を舞台なだけでなく、その時代の映画を引用し荒んだ社会と人々の心が映しだされる
誰にも愛されてないと気づいた男が狂気へと変貌し怒りをぶつける事を、妄想か現実か虚実ないまぜに描く
当時の社会事象を
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

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Netflixに配信された続編。
新しい展開として法律を守られせるための存在と破ろうとする側の見せ方が面白かった。
出来上がったばかりの法と破る側の気持ち両方描かれ、前作同様社会の縮図としての箱庭感が
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ふれる。(2024年製作の映画)

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触れると仲間の心の内がわかる設定を通し、SNS時代などでもある気持ち良いが都合のいいだけのコミュニケーションを語る物語と、あの生き物の設定の見せ方や落とし所は面白くまとまりある内容と思いながらも
それ
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

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独裁者によって起こった内戦ながらもイデオロギーで分断を煽る作りではなく。
ロードムービーとしてジャーナリスト視点で「暴力に支配された世界」を描き。
異常な音の迫力と荒廃したアメリカ、所属先がわからない
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室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

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警察を退職した室井さんが過去を回想しながら引き取った子供達と新しい事件に向き合う展開。
原点回帰の犯罪被害者に向き合う物語と子供達のシーンはよかったものの、敵対者を無能で幼稚な存在と見せる用な所など苦
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踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012年製作の映画)

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青島のダークサイトとの対決と組織の腐敗を題材に、原点回帰し犯罪被害者テーマは良かったですが
意味の無いギャグシーンが多い、肝心の市井の人々が出てこない、無駄に走るシーンと意味不明な犯人確保描写、腐敗の
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踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件(2012年製作の映画)

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とにかく意味なく情報量があり背景で遊んでいる警察達、警察に扮する泥棒など意味の無い描写が多い
映画の前ふりとはいえ室井とすみれを結婚させようとする酷さ、中国刑事を赤ん坊と言うのを美談にする、煙に巻かれ
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踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010年製作の映画)

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本筋とは関係ないコメディが多すぎる、各キャラの演説が長い上に作品特有のハズシ演出のせいで全く効果的じゃない、荒唐無稽な設定とマヌケすぎる警察組織達、派遣社員の扱いの酷さと犯人の目的の意味不明さなど踊る>>続きを読む