siorinn汐鈴さんの映画レビュー・感想・評価 - 15ページ目

siorinn汐鈴

siorinn汐鈴

映画(615)
ドラマ(0)
アニメ(0)

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

切ないロード・ムービー。
自分の中では「トラヴィス」はタクシードライバーの彼で一人でしたが、これから先は二人になりそうです。

そんな印象の主人公トラヴィス。

最初、随分いい加減な人だと腹立たしく、
>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.0

摩訶不思議な世界でした。
まさかSFとは思ってもみなかったので、その設定には何とも皮肉なものを感じました。

コリン・ファレル、いつもの野性味あふれるエロスを封印しての、あえてのだらしない体つきに驚く
>>続きを読む

ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

3.5

新君を訪ねて、ちはやと太一が訪ねた先には・・・
という所から始まりますが、やはり広瀬すずは泥まみれになろうとも男の子ものを着ても可愛い・・・

まずはかるた部、いいですね、成長した机君、眩しいです。
>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

3.5

人は失ってから初めてその人の存在していた意義や大切さを知る。
日本の青木が原樹海、聞いたことはありますが、ここまで深い場所とは映画で見て改めてその怖さを知りました。

当初、マコノヒー演ずる男は、何が
>>続きを読む

ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

3.8

最近耳にする「エモい」という言葉。
自分にはどういった使い方をするのかな、と思ってましたが、まさにこの作品がそうでした。

躍動する畳の上のスポーツ、競技かるたの激しさやルール、俳優陣の若さあふれるエ
>>続きを読む

さざなみ(2015年製作の映画)

3.2

45年・・・

原題を見て、なぜか不吉な予感が。
見てゆくうちにそれが間違いでないことを知りました。

男女の温度差はこの年齢になってもあるのですね。
それが、長年連れ添った一見仲の良い夫婦であっても
>>続きを読む

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ(2016年製作の映画)

3.8

CIVIL WAR「内戦」・・・
穏やかならぬタイトルにドキドキして鑑賞しました。

鑑賞後・・・

①キャップ正義すぎる
②社長・・・
③これ、シリーズ全部観なさいということね・・・
④女子、クオリ
>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.0

ベルセバのスチュアート監督作品と聞き鑑賞。
うわ~なんてキラキラして眩しいの・・・
歌とダンス、恋もしちゃうし、フレンチカジュアルの可愛いこと・・・

最初高校生くらいかと思いきや、20代なのですね。
>>続きを読む

ズートピア(2016年製作の映画)

3.6

動物さんのユートピア「ズートピア」なのですね。
田舎ウサギちゃん都会に出て厳しさを知る・・・
働き出してからのギャップや理想と現実の違いはやはりどこも同じなのですね。

結構子供さん多かったけれど、こ
>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.0

人の所業は所詮は大自然の中の小さな事象でしかないのか・・・
一人の男の復讐劇も、厳格で荘厳な自然界においては微々たる出来事でしかない。
しかし、その小さな存在でしかない人間の愛はどこまでも広く、深く、
>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.2

宗教が違うため日本ではピンとこない内容なのかもしれないのですが、カトリック教徒が多いボストンで、この事件は衝撃的だったことでしょう。

多少の脚色はあるようですが、それを差し置いてもこの4人のペンを持
>>続きを読む

これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.0

問題は山積しているけれど、どうにかこうにか切り抜ける。
人生どうにでもなるよ、という実に実にイタリア式。

それにしても、イタリアの失業率が高いのは見ているとわかるのですが、男尊女卑なのにはしばらく言
>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.0

これは・・・・
予備知識がなければホラー映画並みに心臓が高鳴りますし、メキシコ麻薬戦争等の知識があれば、そういった意味での捜査の裏側や警察の腐敗などが分かりより一層楽しめる・・・
そういった奥深さと現
>>続きを読む

ルーム(2015年製作の映画)

4.0

心に石を投げられたような気持ちになりました。
失われた7年、それだけでは終わらない苦しみ。

ルームで生まれてそこから羽ばたこうとするジャック、母親はその辛さから立ち直る苦難にもがき苦しむ姿に心が裂け
>>続きを読む

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.0

これは・・・
タイトルに騙されてはいけません。
ミステリアスかつ、心の隙間に忍び込んであなたに悪夢を見させる一本です・・・

実に怖く、蜘蛛の巣のように張り巡らされて、少しでも動けば血が噴き出すような
>>続きを読む

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(2016年製作の映画)

3.0

アメコミに詳しくない自分からして、ノーラン版のダークナイトからのバットマン。
果たしてどうなのだろう・・・心配でもありました。

実際始まってみれば、ダークな世界観にハンス・ジマーの重々しい音楽、瓦礫
>>続きを読む

暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.0

美しいなぁ、やはりルコント。
ピアノの調べと、ひそかに交わす目線、奥ゆかしくも心に秘めた愛。

レベッカ・ホールは現代劇よりこういった古典が映えて実に美しかった。
クラシカルなドレス、帽子の間から揺れ
>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

3.5

「うたかた」水面に浮かぶ泡、儚いもののたとえ。

観終わって、ああ、とタイトルが心に沁みる。
人生において、一番輝いて幸せでキラキラした瞬間、それは本当に短く、美しく、そしてはかなくも短いのですね・・
>>続きを読む

The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛(2011年製作の映画)

3.0

リュック・ベッソンが監督というのを最後のテロップで知り驚く。
・・・が、レオンやニキータなどのように女性が魅力的な作品も撮る監督ではあるから、こういったドキュメントに近い人間像の彫りだし方もやはり上手
>>続きを読む

マーシュランド(2014年製作の映画)

3.0

逢坂剛作品を愛する自分からして、この時代の作品と知りそれだけで期待値十分。

フランコ政権の抑圧された時代がその空気感、重く垂れこめる空、どこまでも先の見えない湿地・・・空撮されることでことさらに強調
>>続きを読む

リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

人とは何と不思議な生き物で、そして愛するということができる崇高な造形物なのだろう・・・
ゲルダの愛を見てそんな風に思えました。

主演のエディとアリシアの演技のぶつかり合いが素晴らしい・・・

芸術家
>>続きを読む

Mr.ホームズ 名探偵最後の事件(2015年製作の映画)

3.3

人生における黄昏、人間誰にしても訪れる死・・・

その免れられない苦しみをいかんなく演じているイアン・マッケランがやはり素晴らしい。
ご本人はまだ76歳なので、93歳という実年齢より20以上上を演じて
>>続きを読む

イディオッツ(1998年製作の映画)

3.0

最近何とか見ることができるようになったトリアー作品。

モキュメンタリとは・・・

内容は単純で、知的障害を演ずることで、世間一般の人の偽善とか本当の姿を暴く、集団を描いたものですが、人とは何と自分を
>>続きを読む

イノセント(1975年製作の映画)

3.9

冒頭のサロンでの音楽会からもう目が離せない・・・
美しいというよりは、豪華すぎて、浮世離れした世界にじっと見入る、というのが正解でしょうね。

ヴィスコンティは美的なものの選美眼とでもいうか、美しいも
>>続きを読む

ノスタルジア(1983年製作の映画)

3.6

タルコスフキーはソラリス以来二作目の鑑賞。
ソラリスは劇場でリバイバル鑑賞して、その台詞や説明の少なさ、動きのない画面構成に眠さを我慢することに特化してしまい、その絶賛される画の構成を楽しめなかったた
>>続きを読む

ノーベル殺人事件(2012年製作の映画)

2.3

スウェーデンの街並みと、主演の北欧美人、マリン・クレピンが強く麗しい。

ミレニアムシリーズ製作陣が、というのでどんな血生臭い世界かと思っていたら、ごくごくノーマルなサスペンスでした。

それにしても
>>続きを読む

サウルの息子(2015年製作の映画)

4.0

最初から30分、ほぼ台詞もなく、ゾンダーコマンドとしての生活が描かれる。

その短時間だけで彼らがいかにつらい、人として尊厳を捨てた作業・・・同胞を物として扱い、過酷な労働に従事しているのかをこちらに
>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.5

溢れんばかりの専門用語、自分がまるでウォール街にいるかのような気持ちになりました・・・
(以前、サブプライムローンの特集をNHKで見ておいて本当良かったと思える作品でした)

難しい用語や専門知識は横
>>続きを読む

ディーパンの闘い(2015年製作の映画)

3.5

とても新鮮でした。
何が起きても不思議はない今の世界観を縮小したかのような現実感のある設定。

確かに映画としては夢がなく、辛い思いや苦しさ、閉塞感が前に出ているとは思います。
説明も少なく、このよう
>>続きを読む

卒業(1967年製作の映画)

3.0

物凄く久しぶりに再見しました。

やはり音楽と情景描写は素晴らしいな・・・と思いつつも、主人公の揺らめき感がどうも・・・
罪悪感よりも、それをなしえるための手段にとらわれる主人公がどうも苦手であったり
>>続きを読む

ザ・ブリザード(2016年製作の映画)

3.0

ディズニーらしくとても手堅く、実話を基にまとめてます。
・・・・が、時期が悪い。
鬼才タランティーノと同じ土俵(同日公開)で闘わせようとは、無謀。
タランティーノの悪の華と血しぶきの強烈な世界を観た後
>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

タランティーノという人は、映画好きが「こんな映画があったら楽しいよね」と思う気持ちを一番わかっている人なのではないでしょうかね。

いつもながらに始まってからの映像と音楽のマッチングが本当格好良くて、
>>続きを読む

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁(2016年製作の映画)

3.0

SHERLOCK大好きで、録画してセリフ覚えてしまう位に観、原作は全部読んで、グラナダ版も全部観ている自分からしたらもう最高に「ニヤニヤ」が止まらない作品で、劇場で一人悶えるという最高に気持ち悪いオー>>続きを読む

ガス燈(1944年製作の映画)

2.5

バーグマンの美しいこと・・・
まずはこれに尽きますね。

カサブランカのしっとりした美女感もさながら、この迷いと困惑を極める美しさも、同性から見ても非の打ちどころのない美。

お話自体は、ミステリーの
>>続きを読む

わたしはマララ(2015年製作の映画)

3.7

真実は強い、そして体は滅びても、その思想は残るもの。

彼女のことはノーベル平和賞を受賞した高潔な賢い少女、そのくらいの意識でした。
映画を見終えてそんな自分を恥じました。

タリバンの銃弾に倒れて、
>>続きを読む

X-ミッション(2015年製作の映画)

2.8

原題は「Point Break」なるほど、最後まで見てなぜ「Xミッション」という邦題にしたのか少しだけ理解できました。

話的には、少々無理があり、伏線も感じられませんが、それを持っても余りあるスタン
>>続きを読む