Siosさんの映画レビュー・感想・評価

Sios

Sios

ホラーをはじめとしていろいろ見たい! どうやらシンプルなテーマが伝わってくる映画を好きな傾向があるようです。
以前に比べて映画に費やす時間が減ったため多くのレビューは書けませんが、最近見た映画を中心に、気の向くまま昔見た映画も見直して感じたことを記録していきます。

悪魔祓い、聖なる儀式(2016年製作の映画)

3.3

憑依者をひっきりなしに処理していき、疲労気味の神父に呆然。昨今はエクソシスト需要が増しているらしい。
ローマに悪魔祓い養成講座があるという耳寄り情報。

悪魔祓いの実態を垣間見られるドキュメンタリーで
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.4

追い込み気質の切れ者ロビイスト。驚異の鬼脚!
マーク・ストロングも形なし。

ロビーシステムの無茶苦茶の山盛りも、凡人議員の弱さもまたリアルなのでしょうかね。

大事なことは最後まで明かさない。
エズ
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ローラ(1961年製作の映画)

4.2

オープニングから、テーマ曲を聴くだけで堪らない気分になる。

南仏の港町ナント、1人の踊り子を愛する3人の男。愛の時間軸が三様で上手いし、どの結末になってもこれは切ない。
ヒロインと同名の少女の存在も
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.7

古傷を開いて、疼いて、塩を塗り込んで。
上流層暮らしだが無い物ねだりのスーザンが、捨てた過去まで欲していく性が哀れ。

冒頭から唖然。その後、美しい映像の裏に、不幸感や喪失感、復讐心なんかがキレイに収
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立ち去った女(2016年製作の映画)

3.7

闇から来た老いた風貌の女が主役というのが渋い。
武器を手にした凄みは本物。

殺人罪で刑務所に入っていたホラシアだが、真犯人が判明。唐突に釈放されるも、30年の決着に少しずつ少しずつ近寄っていく、その
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

競うように含みのある表情で魅せる役者たち。
レベルの高い顔芸の恐怖を満喫。

Get out!Get out!ってなるのは確かによくわかる。

可愛いTSA、結局役に立ったのか。これは万事終結したのか
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グッドランド(2017年製作の映画)

3.5

広大な農場が広がる村に迷い込んでの体験は不思議。
肉体労働にさまざま愉しく勤しんだり、あるポジションに押し込まれていったり、化かされたり…

農村に現れた流れ者の秘密と村の秘密。異物がどう混じりあうの
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泉の少女ナーメ(2017年製作の映画)

3.4

湖のシーンの美しさは息を呑むほど。
幻想的な音楽の流れる火の祭事なんかは印象に残るし、お魚映画だったのも嬉しい。

ジョージアの山岳地域で、癒しの力を宿した泉を守る父と娘。娘以外の息子たちは宗教的にも
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ペット安楽死請負人(2017年製作の映画)

4.1

新しい着眼の異色作! 予想外の面白さに驚く。
自動車修理工の男は、ペットの安楽死も請け負うが飼い主には手厳しい。プライベートな事情も絡んでくる。

主人公のおじさんの存在感が最高。結局ホラーかっていう
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殺人の権利(2017年製作の映画)

3.7

フィリピン奥地の山間の雄大な自然をバックに、ラストオブモヒカン風の語りに始まり、先住民の一家の営みが素朴で良い。
その雰囲気は、政府軍が現れて一変してしまう。

政府軍と反政府勢力の対立に紛れて、先住
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裁き(2014年製作の映画)

3.5

或る事件の法廷と関係者の生活を見ているだけで、法廷にも外の世界にも疑問の山。
が、法廷での処理のなんと淡白なことか。ある意味、物凄い映画だ。

下水道で下水清掃人が死んだ。原因は老歌手の歌だとされ、自
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バドリナートの花嫁(2016年製作の映画)

3.2

利発なヒロイン・ヴァイデヒの切れがよいダンスで幸せ気分。楽しい時は髪をなびかせる風が吹く。

愛する人と結ばれなかった兄を見てきた主人公バドリが、パーティーでヴァイデヒに一目惚れ。
バドリの感情の波の
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夜明けの祈り(2016年製作の映画)

4.0

修道院という特殊な空間での蛮行、愚行。
信心が救済の道程を困難にする不条理が辛い。

第二次大戦終戦直後のポーランドで、赤十字のマチルドが知ることになる目を疑う事実。ドイツが去って次はソ連。
マチルド
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笑う故郷(2016年製作の映画)

4.5

気付けば故郷と敵対している。
田舎町に潜んでいる自尊心やら何やらを、大人気なく引き出すビターな毒気がたまらなく好き。

アルゼンチンを離れて40年、ヨーロッパで高く評価された作家が故郷の町に招待される
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.1

黒人女性3人が才気を発揮して、偉業に邁進する熱い展開の畳みかけ。
気力を充填!

キャサリンもメアリーも感情爆発させるし、笑顔が眩しい宇宙飛行士はどうなっちゃうのか。
意地悪なスタフォードがそろそろい
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(2017年製作の映画)

3.8

親切が陥る情報過多・説明過多に納得。
でも親切な気持ちそのものは大切にしたい。
結局は人対人。

障碍者の感性にフィットする芸術や娯楽の形が増えていくとよいなと思った。一方で、健常者が普段見過ごしてい
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.5

過去に向き合う苦痛。
向き合うのに相応しいタイミングってあるのか、何度向き合えば気が済むものなのか。

ケイシー・アフレックが演じるリーは、心が止まってしまったかのよう。
周囲の彼に対する接し方もさま
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.4

荒唐無稽な侵略者と、古臭いSFテイストや黒沢印のホラー演出とのマッチングが面白い。
額を突っつくだけで驚きの破壊力‼

何かが欠落した演技が、変な言い方だけど自然。想像と少しずらしてくるのも気持ちいい
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

5.0

人間の業の全てが詰まっている。
ブラックで不条理で、今回も呼吸が苦しくなるほど打ちのめされた。

ある国を舞台とした人類史のよう。
マルコ、クロ、ナタリアの人間味、地上と地下、ユーモアと残虐、史実と空
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.5

いかにも騒がしい宴会と音楽がグツグツとして素晴らしい。多才なミレナに酔う。

常に降り注ぐ銃弾を掻い潜りながらの営みが愛おしい。ハヤブサ目線にミルクの運搬、美女の登場、聖書のイメージ、素知らぬ顔の動物
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.7

成体はやっぱりかっこいい。生まれたては気持ち悪すぎる。
屈折したアンドロイドは、らしからぬほど目に野心が煌めきすぎ。好き。

脱出アクションがイキイキと楽しかった。ヒロインは奮闘するも、ちょっと甘いと
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.6

ピンポン玉のように翻弄される兵士の、たまたま居合わせてしまった感。

列に並べばドイツ軍による攻撃の格好の的になり、方舟と思ったものは違っていたと判り、走ってもがいて、議論を戦わせても次の瞬間には意味
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.8

わんさか押し寄せてくる!
あれだけの物量と勢いなので、正直何度かはもう死んでたような。
諸々雑なんだけども、『300』並みに奮闘するおじさんがいいとこ全部持っていって爆笑。ちょっと感動。

余裕がなく
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パターソン(2016年製作の映画)

3.8

素晴らしき単調。
繰り返しの日常の中で、小さな出来事も大事件のようにどこかドラマチック。

揺れるバスからの眺めやら、不思議な奥さんとマーヴィンのじゃれあいやらに和む。
微かな刺激や感情の起伏が新鮮で
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

やりすぎ、でもちょっとやってみたくなるような、頭空っぽになれるノリにウキウキ。
気持ち良さそなドリフト。

ベイビーとボス以外の柄悪さが、くっきり分かりやすくて良し。
リリー・ジェームズのウェイトレス
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.2

見てはいけないものを見ちゃった感覚。
決して手なずけられることはないミシェルの猛獣ぶりに、神々しさすら感じる。

降りかかる灰を、てきぱきと振り払い続ける人生。警察には任せない!
お顔の張らせかたも惜
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牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

3.9

アンバランスな時代の空気を、受け止めきれないほど溜め込んでいく小四。
瑞々しい青春とカオスな抗争も同居。不意に訪れる行く末に驚く。

思い通りにいかないとき、潜在的に相手側に感じていた意識が表に出てく
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光のノスタルジア(2010年製作の映画)

3.9

高地の砂漠に建つ真っ白な天文台は、古代の神殿のよう。
『コンタクト』の砂漠の場面を思い出したり。

澄んだ空気の地から観測された、彼方の銀河の神秘的なこと。
チリのアタカマ砂漠の天文台に届く光と、同じ
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静かなる情熱 エミリ・ディキンスン(2016年製作の映画)

3.7

生前は無名だった孤高の詩人。辛辣で本質を突く率直さと傷つきやすさが隣り合わせの生きざまは悲痛。

彼女にはさぞかし生きづらい時代だったろう。旧態依然のおば様方との対決は見物。
写真で時の経過を表すとこ
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吐きだめの悪魔(1986年製作の映画)

3.5

ドロドロが毎度ポップな色で、なぜだかスカッとする!
溶け方のバリエーションも豊富。
見終わる頃にはこちらの脳も蕩けてきました。

浮浪者だらけの廃車場を舞台に、安酒飲んだら地獄へまっしぐらなナンセンス
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

明らかな逆境でも立ち向かい、任務を遂行する軍人の勇気が胸に迫ってくる。
ドイツ制圧下のチェコで、暗殺のターゲットはナチス最高幹部の1人。報復による犠牲を覚悟しなければならない。

危険を掻い潜って作戦
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ウィッチ(2015年製作の映画)

3.9

魔女が怖れを生むのか、怖れが魔女を生むのか。
当時の罪や魔に対する恐怖心を呼び起こしたような世界づくり。17世紀米・ニューイングランド臭を満喫。

キリスト教徒の村から追われた一家。
ある不幸をきっか
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スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

3.8

スパイダーマンらしい若々しい軽業が目に楽しい!
レジェンドがひしめく時代に、メイ伯母さんと暮らす自宅の部屋でのあれこれも微笑ましい。

スターク印のスーツはマニアックな機能満載。チャンスも教えてくれる
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他人の顔(1966年製作の映画)

4.0

仮面が馴染むほど、歪な本性が顔を出す気味悪さ。
仮面と化粧の対比も興味深い。

工場の事故で顔に大火傷を負い、包帯で覆われた会社常務役の仲代達矢。全ての対人関係を悲観して、卑屈さ極まる。
精神科医に他
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ローサは密告された(2016年製作の映画)

3.7

麻薬が社会の隅々にまで染み付いている様子。
どうしてこうなっちゃったの?

雑然としたフィリピンのスラムで、KISSのTシャツ着てローサおばちゃんと慕われている女性。雑貨屋を営みながら家族と暮らす日常
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ライフ(2017年製作の映画)

3.6

人類で初めて地球外生命体の餌食になる、おぞましい栄誉。
生命体確認の喜びから描いているところが面白い。

楽しいアトラクション風の始まり。そして、かわいいモルモットと一緒の危険な観察日記へ。
その後は
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