Siosさんの映画レビュー・感想・評価

Sios

Sios

ホラーをはじめとしていろいろ見たい! どうやらシンプルなテーマが伝わってくる映画を好きな傾向があるようです。
以前に比べて映画に費やす時間が減ったため多くのレビューは書けませんが、最近見た映画を中心に、気の向くまま昔見た映画も見直して感じたことを記録していきます。

花咲くころ(2013年製作の映画)

4.1

タイプの違うエカとナティアの美少女ぶりが突出。
独立後の混乱の合間。魅力的な場面の数々を眺めながら、人々の落ち着かない心境を想像。女性に辛い因習・境遇も。

娘だらけの溜まり場やらパンの列。年期の入っ
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

現実離れしてると思ってしまう現実に驚く。

いきなり破裂寸前の鬱積状態から始まる。敵対関係が常態化して端から見れば異常でも、その場にいるとどうしようもできない。
緊迫感の中、ラリーのしなやかな美声が対
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.0

まさか、の実践。
動物と人を同じに扱わねば、という獣医としての少女の矜持が熱い。
でも、こんな獣医学校はイヤ。

母の躾、姉の涙、妹の鼻血、父の愛。愛犬のドラマチックな運命。
親の脛をかじるなと、巣立
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.8

絵が語る。医師とその娘がそれぞれに真実について口を開くシーンは、画面の訴える力が格段に強くなったように感じた。

ゴッホの絵が動き出すと、アニメとの相性の良さに気づく。色のあるシーンがやっぱり魅力的。
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.9

オープニングの画と曲のマッチングが素晴らしく好み。異質な二者が同じ目線に立つまで。
アメリカよ、対峙でなく融和せよ。

娘を殺した犯人の捜査は手詰まり。母親が出した警察についての広告をきっかけに、目に
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プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード(2016年製作の映画)

3.3

モーツァルトを敵視するサロカ男爵が徹底して暗い。
オペラの役を若い娘に与えて、じっくり目をかけてからパクっといくのが男爵の唯一の楽しみ。娘が恋する天才に大嫉妬して気色悪い。

極上のプラハの街並みを舞
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黒い箱のアリス(2017年製作の映画)

3.4

犬と会話できる装置おもろい。
白いロボットアームと素足の取り合わせもなかなか。

森の中に建つ山荘の内部が凝っている。そこに住む訳ありの父と片腕の娘。森で、娘は巨大な黒い立方体を、父は負傷した姉弟を見
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

4.0

恋に落ちるシーンはついつい笑ってしまう。いつかマスターしたい主人公のキメ笑顔。
もちろんぶっ飛ぶアクションも満喫。

骨肉の王位争いに加えて噴出する、誓い乱発&奴隷の誓い重すぎ問題に、アヴァンティカも
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

4.2

インドの美とエンタメとアクションが疾走してる!
あんなにかわいい赤子が、滝行でしつこく水を切るヒゲのオジサン(25歳)に一瞬で成長。インド馬車やら渋い奴隷剣士、女帝シヴァガミ様に衝撃展開と最高。

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ザ・ヴォイド(2016年製作の映画)

3.3

目が、目がぁ~!ってなるシーンずっと見ていたい。

道端で倒れた若者を連れていった田舎の病院で、保安官が巻き込まれる信じ難い出来事。
グチャグチャの異形を眺め続け、何も残らない楽しさあり。

いろんな
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ブリムストーン(2016年製作の映画)

3.3

女性への責め苦が画面を塗り潰していて、べったりと重い。

口のきけない美女リズは、村に来た牧師から睨まれる。
偏執牧師ガイピアースは体ムキムキ、目の粘着質なこと。人間離れしてる。

終盤に意図が見えな
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ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.1

完全脱力できちゃう上に、人生の再スタートが切れそうなフレッシュな気持ちになれる。御利益ありそう。

茶トラ一匹で、ヤク漬けから全て好転。
適度な猫主観と、ロンドンの街にゆるめの唄が心地よい。

ジョア
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.0

アンナに悩みが降りかかる度に、美しさに磨きがかかるように感じてしまう。

フランスとの戦争で婚約者を亡くしたドイツ人のアンナと家族の前に、現れる一人のフランス人。静かに展開して好み。
ドイツにもフラン
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皆殺しの天使(1962年製作の映画)

4.0

突如張られた結界に、はしゃぐ大人たちが醜い。
そこから出たいのか出たくないのか。迷宮の謎。

屋敷に集まる上流層、立ち去る使用人に、動物、警察、見物人。この映画を見ている観客まで引っくるめて、全てをか
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

3.4

満を持して出たマークストロングの正装!
あっぷあっぷなコリンファースも見られて満足。

麻薬使用人口多いなー。
さらには何でもありの豪華キャスト。飼い犬を従えたジュリアンムーアの笑顔が怖すぎるし、全部
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キングスマン(2015年製作の映画)

4.2

凶悪思想の明るい悪役サミュエルが斬新。ウィルス説から安易に飛躍。
シニカル&ポップなボンッ。秀逸。

シックなヒーローに憧れるエグジーの高揚感が伝わってきて楽しい。
そして一番のお気に入りは超クールな
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雨月物語(1953年製作の映画)

4.1

一時の欲や夢は儚い。
乱世では特に、浮き世とあの世が近いのかも。

戦国時代。羽柴と柴田が火花を散らす琵琶湖界隈。
京マチ子の艶かしさ、田中絹子の素朴な魅力、水戸光子の馬鹿野郎。老婆含めて女優陣の熱演
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フラットライナーズ(2017年製作の映画)

3.3

蘇生できるかどうかがスリル。
臨死乱発!

臨死実験とともに能力獲得する医学生だが、フル活用するでもない。臨死の危険は犯すが、罪悪感に怯える。なぜか終盤は妙に爽やかに。
ハラハラ楽しみつつ不思議な感覚
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ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版(1978年製作の映画)

4.2

ゾンビと戯れる世界が出現!
いい意味で世も末。

SWATの2人はじめ特徴ある人物が魅力的。リビングデッドと接して、何かが壊れて人間の内面が見えてくるのが素晴らしい。
アルジェント監修版もノリノリなバ
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.8

ロック化した毒蛇の鉄拳は電撃的。
豪快な燃料補給に惚れた。

性と詩を謳歌する第二章。
従兄弟からの問い、アート仲間の創作熱、男の酒場、父の辿った道…

諸々を経てラストの変化に胸が締め付けられる。

リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.5

ドギツい彩りで散りばめられる学びと無常。
映像美の連続により解放される悦び。

奇人の伝記。ベルカントなオペラママの存在だけで幸せ。消防団長だとか愛馬の件あたりも好みです。

兎にも角にもぎらぎら親父
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謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス(2016年製作の映画)

3.7

観音扉が開かれて『快楽の園』が現れるところを見てみたい。

敬虔なボスの宗教観と豊かな知識と想像力の産物に皆ずっと夢中。私も大好き。
有識者たちの講釈をバックに、印象的なディテールが繰り返し映し出され
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スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.8

ルーク祭り!
将軍、R2、師匠、皆でお神輿担いで。確かにちょっとズルくて嬉しい。

シリアスすぎる割に間抜けだったりするけど、平行して進むストーリーもまた楽しい。

ポーも存在感を増して成長したし、(
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

天才だって人生楽しんで当たり前。

メアリーがダメ学校にうんざりする顔とか、ロバータと一緒にいる時の笑顔とかもう最高。
彼女の将来を考えて悩む素敵なおじさんを介した、娘と母の話だった。

可愛くて、優
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.7

真剣に商売してるつもりが、ふざけて見える。いや、ふざけてるか。
思わず笑ってしまうレストランのポンコツたちの心に温もり。

ヘルシンキの港に現れたシリア難民カーリド。目を逸らす国家や拒絶反応示す人もい
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.1

脚本を考える中で船上の双子を思い描いたり、夢のあるシーンにやられた。

戦争の只中に、ダンケルクの戦いの映画化に取り組む英国の人々。制作の現場の人たちと観客たちの映画を愛する目がとてもいいなあ。
映画
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ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

4.3

暗くて猥雑な未来が私たちを待っている。そう教えられてドキドキする。

人間とは何か、を問いかけていく物語の吸引力が凄い。
レプリカントはみな魅力的で好み。特に飛び回るプリスでしょうか。

再見して、昔
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.8

光は脅威。
光が呼ぶ新たな悲しみに酔う。

崇高な映像の美しさと、卑猥なお遊びの落差に身を任せ、オフワールドも気になっちゃう。
終焉に近付いているのか、熱量が薄まった世界と、レプリカントの味気ない生活
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戦争のはらわた(1977年製作の映画)

3.9

戦争のエッセンスが次から次へと目の前に並んでいく。
40年も前に此処に到達した凄みを感じる。

ドイツ軍の一個人目線で。
ナイフに砲弾、階級と戦友、名誉と命、少年兵と希望、狂気。
リアルな戦場描写が雄
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はじまりの街(2016年製作の映画)

3.6

少年の目がなんとも言えず物憂げ。
なかなか心からの笑顔をみせてくれない。

DVを逃れて母と一緒に移ってきた新しい街で、サッカー大好きだが微妙な年頃の少年は一人ぼっち。
トリノの秋は本当に美しいし、ユ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.4

とってもサービス精神旺盛なピエロ。
ひとりひとりへのカスタマイズ対応力が凄い。

噴き出す血も大サービス。遊んだら片付けましょう。
撮るのに失敗したような写真スライドとか、突っ込みどころも満載。
若い
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悪魔祓い、聖なる儀式(2016年製作の映画)

3.3

憑依者をひっきりなしに処理していき、疲労気味の神父に呆然。昨今はエクソシスト需要が増しているらしい。
ローマに悪魔祓い養成講座があるという耳寄り情報。

悪魔祓いの実態を垣間見られるドキュメンタリーで
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.4

追い込み気質の切れ者ロビイスト。驚異の鬼脚!
マーク・ストロングも形なし。

ロビーシステムの無茶苦茶の山盛りも、凡人議員の弱さもまたリアルなのでしょうかね。

大事なことは最後まで明かさない。
エズ
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ローラ(1961年製作の映画)

4.2

オープニングから、テーマ曲を聴くだけで堪らない気分になる。

南仏の港町ナント、1人の踊り子を愛する3人の男。愛の時間軸が三様で上手いし、どの結末になってもこれは切ない。
ヒロインと同名の少女の存在も
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.7

古傷を開いて、疼いて、塩を塗り込んで。
上流層暮らしだが無い物ねだりのスーザンが、捨てた過去まで欲していく性が哀れ。

冒頭から唖然。その後、美しい映像の裏に、不幸感や喪失感、復讐心なんかがキレイに収
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立ち去った女(2016年製作の映画)

3.7

闇から来た老いた風貌の女が主役というのが渋い。
武器を手にした凄みは本物。

殺人罪で刑務所に入っていたホラシアだが、真犯人が判明。唐突に釈放されるも、30年の決着に少しずつ少しずつ近寄っていく、その
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