Siosさんの映画レビュー・感想・評価

Sios

Sios

ホラーをはじめとしていろいろ見たい! どうやらシンプルなテーマが伝わってくる映画を好きな傾向があるようです。
以前に比べて映画に費やす時間が減ったため多くのレビューは書けませんが、最近見た映画を中心に、気の向くまま昔見た映画も見直して感じたことを記録していきます。

映画(542)
ドラマ(0)

ベルリン・アレクサンダー広場(1980年製作の映画)

4.5

苦痛を浴び続け、絶望に沈んでいく。
ビール、コニャック、キュンメル。酒、女、犯罪、暴力の繰り返し。その度に目覚め、また壊れ、その右腕でしたこと、されたことを反芻する。痛切の時間。

第一次大戦後、19
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.4

隠すと怪しい。
オープンにされたら恥ずかしい何かがある。

内閣情報調査室が汚い仕事をして隠しているものとは。善人と悪人はっきり目で、悪の手口がいろいろ繰り出されます。気付けないのが、ずっともどかしい
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マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

4.1

完成度高い、良くできたお話。ちょっと心臓にはよくない。
魔女娘アニャの天使ぶりが素晴らしい。

一家が過去から逃れて住むのは、異国の使われていなかった屋敷。4人兄妹と心を交わす地元の村の少女1人。弁護
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イーちゃんの白い杖(2018年製作の映画)

4.2

イーちゃんの豊かな表情が良い、声が良い。
暗がりのピアノに胸打たれた。

全盲のイーちゃんの20年を通して感じる、盲学校の恩師の導き、早点字、娘にとって母にとっての天井、全盲と弱視の差。生きて、戦って
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主戦場(2018年製作の映画)

3.6

思い上がりと虚勢、怯えと隠蔽。
愛国心には見えない。

尊厳が軽い、進歩しない国民になりたくないもんです。なんとかして事実はきちんと調査するのが大事。
政治に関して踏み込みが中途半端に感じる一方で、そ
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ドイツチェーンソー大量虐殺(1990年製作の映画)

3.8

遂に統一だ。
自由だ。
混沌だ。
愉快愉快!

東ドイツから西ドイツへ大移動。美女も移動。
西はチェーンソー、東はナイフ、石ころだって使う。大量生産・大量消費の時代が到来し、全てが可能な世界。下品でぐ
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チャパクア(1966年製作の映画)

3.0

不快でワケわからん1960年代のLSDの世界。
ギター背負ったナースが手助けしてくれる。

整然としていないし理解もできない映像に奇妙な旋律、そして謎の啓発。アルコールでLSDを飲むと危ないらしい。平
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.4

ファンキーでサイコで神聖。我らが聖人リリオ様。

それでいてシンプルな切ないストーリーと、郷愁を誘う音楽。父と母と女とサーカスという心の原風景。
トークで森下くるみさんも語られてたように、自分に引き寄
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グレンとグレンダ(1953年製作の映画)

3.1

ケーススタディと考察、ベラルゴシによる神の実験。服装倒錯について順繰りに説明。
突如ヘンテコ映像へ展開して微笑ましい。

生命の神秘の謎を引き合いに語られる主張。
嫌いじゃない。静かに心動かされるもの
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たちあがる女(2018年製作の映画)

4.3

山の声に突き動かされる山女の芯の強さ。目が離せない。

アイスランドの地熱を帯びた苔が美しい原野で決行する工作。目標は鉄塔電線網。ヘリやドローンまで投入して犯人捜索・追跡する割りに結構無防備だったりも
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マルリナの明日/殺人者マルリナ(2017年製作の映画)

3.2

マルリナのクールな魅力に皆惚れる。夫婦共々寡黙。

インドネシアのゆったりした荒野。
乗り込んできた盗賊と手荷物片手に追われるマルリナ。
バスと馬の可愛さは絶品でした。美しい沐浴も。

田舎の盗賊がな
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

ファンタジーにも思える長い二人旅。少しだけの変化。
ラストのまとまり方も濃ゆくない仕上がりで、いろいろ考える余地があるのがよい。

デタラメなイタリア系のヴィゴ。道を見ない運転スタイル。彼のアバウトさ
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス(2017年製作の映画)

4.4

鮮やかな色使いがキレイ。肩の力が抜けた無神経で下品なユーモアと軽快な音楽。
大好きなシリーズ。

ストーリーと宇宙人たちのキャラクターが分かりやすいし楽しい。
1作目から登場する札付きの下等動物やお目
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

3.6

知りたい、やってみたい。
欲求に魅入られた人間の心の奥の恐ろしさ。

一見普通の男が仕込みの手順を進める必死さが可笑しい。アドバイスを受けてその場所へ赴く無邪気さから伝わってくる、誰でもいいという感覚
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.7

ソーは気楽に観られて好き。
存在の仕方も、毎度派手に現れるのも、アホらしくて良い。

1作目と3作目が好きですね。
最初は筋肉隆々の浮浪者で、確かに何コレて感じ。段々とお茶目さが馴染んできて楽しい。
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12か月の未来図(2017年製作の映画)

3.7

皮肉が現実に。名門高校から問題中学へ。パリ市内から郊外へ。
ギャップが苦痛になるか、喜びに変わるか。
爽やかな余韻。

少しずつ偏見よりも向き合うことを大事にしていく主人公。生真面目で皮肉屋なおじさん
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アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

3.8

ヒーローにも大事な人がいる。

前作の壮大なお預けから期待どおりに、派手な展開が繋がって揃い踏みのバトルが熱い。
GotGの面々はやっぱり楽しくて、確かにアホなの?って思っちゃった(笑)

振り返れば
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ハロウィン(2018年製作の映画)

4.0

解き放たれる悪。
衰え知らずでノンストップのマイケルに胸が踊る。

40年間囚われの身の殺人鬼。彼に興味の目を向ける研究者やジャーナリストと、備え続けてきたローリー。
積年の対決に興奮し、ローリーの家
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.9

人種差別主義者は夢まで危ない。

KKKに潜入する黒人警官。複雑な二人のロン。根底に通じるソウル。
根深い問題を痛快・痛烈に叩きつけられた。相手側を敵視する集団の心理の怖さも。

ブシェミ弟の変顔に不
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山懐に抱かれて(2019年製作の映画)

4.2

放牧地のシバを食む牛さんの顔。
ずっと見ていられる。

北上山地での山地(やまち)酪農。家族に24年密着の凄み。骨太!
豊かな山林を開拓して、その力を美しい牧草地に変換。自給の酪農確立には長い年月がか
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風たちの午後(1980年製作の映画)

4.3

二人の女の組み合わせが最強。
クールビューティーなミツを徹底マークするナツ。

ほくろが可愛らしいお顔。なのに、その垂れ目から、ちょっとぷにぷにした体全体から、火の玉のような念を発していそう。

物に
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沈没家族 劇場版(2018年製作の映画)

2.7

共同で育児をする本能が人間には備わっているらしい。
現代社会で実践してみるとどうだったか。あの部屋に大勢出入りしてたの凄いな。

20年前、シングルマザーの子どもの共同保育が行われていた。その時の子ど
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

ゾンビ化が進む現代人の生活が愛しい。
既に侵されつつありますね。

ショーンはいつも適当。エドとの掛け合いは安定してくだらなくて落ち着く。リズも魅力的。

近所のお店へのいつものリズム、イヴォンヌとす
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アンデッド/ブラインド 不死身の少女と盲目の少年(2018年製作の映画)

3.7

半デビル化少女の熱演。
身のこなしは軽やかだし、素顔(どっちが素顔かわからんけど)も可愛い闇ヒロイン。絵心もあり。

足を踏み入れると残酷な死に方をするという森。凶悪犯が連れ込んだ盲目の少年は、謎の少
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

4.0

主演二人の演技、特に金子文子の独特の存在感でもって主張する面構えが逸品。

関東大震災に乗じて流れたデマと朝鮮人の虐殺、逮捕。
アナキストたちが思想を持つに到る背景は主人公により丁寧に語られ、日本人の
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アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

3.9

クズ鉄町とかザレムの刃の質が高くて嬉しい。
銃夢の世界、個人的にはちょっと懐かしい。

殺戮少女の機甲術アクションとイドの夜の装いがカッコよかったな。モーターボールのレジェンドも、黒幕のあの人も雰囲気
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

4.1

切なくもあり清々しくもあり。
ありがちなフィクションで片付けない私的な語り口が好み。

海沿いの小さな町で書店を開く。フローレンスのお店と本への思いが爽やかで気持ちいい。
イギリスの田舎は、いいなあと
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

落とし穴の底が抜けるような感覚。

緊急通報のオペレーターを担当する警官が、音声だけを頼りに事件に迫っていく。
もどかしさを感じて益々のめり込む。ドツボですね。
制裁者然としたエゴイストな人格の出来栄
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アシク・ケリブ(1988年製作の映画)

3.9

先輩を埋葬するに際して感情の溢れだし方が素晴らしい。

貧しい吟遊詩人は、富豪の娘との結婚を認めてもらえず旅に出る。
一度脱がせてから着せる一連の丁寧さ、立派なラクダに見たことない鳥、将軍のファンキー
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ゴッズ・オウン・カントリー(2017年製作の映画)

3.7

気持ちが通じるときの透き通ったような感触が瑞々しい。

代々続いてきたジリ貧牧場暮らしの閉塞。
自暴自棄の日々を送るジョニーが、臨時で雇われた知識、意識、技術の揃ったゲオルゲに引っ張られて成長していく
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バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.3

おじさんのハヌマーン崇拝ダンスにポカーンとするイスラム少女の図。心掴まれる。
クリケットのユニフォームも可愛らしくてずるい。

インドにはぐれたパキスタン少女と、彼女に目をつけられたバジュランギおじさ
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サスペリア(1977年製作の映画)

4.2

どぎつい原色使い。メリハリ効かせつつ印象的なサウンド。
過剰にデザインされた美しい恐怖がクセになる。

ドイツのフライブルクに着き、名門バレエ学校に入ったスージー・バニヨン。
次々と繰り出される仕掛け
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サスペリア(2018年製作の映画)

4.1

オリジナルのアートの世界から写実へ。装いを新たにした感覚。

戦後のベルリン。派閥の分裂、空手の型風な舞いの実力、魔女全開な宴。特徴的な床や、雨、いびき、足音の数なんかは引き継いで…こちらの世界観も楽
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

4.2

『ライ麦畑でつかまえて』が生まれるまでの悲痛の月日。
サリンジャーの人物像に詳しくないこともあってか意外性を楽しめた。

彼の孤独感、戦地での体験と心の傷、父親に理解されないやるせなさ。才能を見守る恩
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.4

タイトルの背景から良いし、ベコベコのボール、洗濯する女性たちの画の時点で好み。
ずっと目が釘付け。

心優しい家政婦。少年の心に残る出来事。とても私的な視点でドラマチック。
当時の社会的背景も伝わって
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

アン女王の言動の起伏激しさが素晴らしい。
何かが欠落してるおばさまってなんか凄い。

センセーショナルな宮廷劇。下品で、こってり濃厚。ヨルゴス監督らしい刺激的なショットもふんだん。
レイチェルワイズの
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