Siosさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

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バチカン・テープ(2015年製作の映画)

3.0

アンジェラの野放しっぷりが激しい。
唇の動きをはじめ、なかなか雰囲気のある女性です。

ふとしたきっかけからヒロインの身に変化が起こり、周りで不吉な事件が多発。バチカンも注目して。

最初は王道をなぞ
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人魚に会える日。(2015年製作の映画)

3.9

ダークなエンタメで、沖縄の基地問題を深く考えさせる作りが凄い!

生まれた時から基地があるのが当たり前の高校生たち。
友達の不登校をきっかけに、基地移設先の村を訪ね、様々な思いに触れていく。
ユメと裕
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悪の階段(1965年製作の映画)

3.7

欲を抑えきれなくて、男たちの目がギラギラ。
山崎努の企み顔がいい!

4人組の男が大金を盗み出す一大犯行計画。
ほとぼりを冷ますまで、首謀者が仲間に仕掛ける心理戦。女も巻き込んで。

団令子の、妖艶さ
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.3

マジシャンと占い師の、ウソっぽい者同士の駆け引き。
素敵な音楽に乗せて、なんだかんだ軽妙に仕上がってる。

コリンファースのマジシャンの風貌とのギャップが面白い。
エマストーン、もちろん愛くるしいです
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天国からの奇跡(2016年製作の映画)

5.0

全てを洗い流されたような気持ち。

田舎で暮らす普通の家族の一人が難病に。
痛みに苦しむ女の子と、居ても立ってもいられない母親をみていると、こちらも胸が苦しくなる。

キリスト教徒でなくても伝わるよう
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これが私の人生設計(2014年製作の映画)

3.8

男社会の壁を乗り越えようと奮闘するヒロインに、いつしか感情移入!
イタリアらしいドタバタと早口が利いてて、軽いノリでみれました。

マイペースなモーレツおばちゃん、ユーベファン、大阪、ゲイ、またゲイ・
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八日目の蝉(2011年製作の映画)

3.4

人のルーツは、後から作り直すことができない。

誘拐犯と女の子が捕まるまで過ごした時間。
事件に関わった人たちの引きずり方。
とても対照的に見えました。

永作博美って相変わらず惹き付けられる。余貴美
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あやつり糸の世界(1973年製作の映画)

3.9

クドいくらいの演出で、哲学的な宇宙観が表現されててクセになりそう!

濃いキャラが多くて、短い時間の登場人物も皆印象に残る。
特に主人公は、しつこい頭痛、ムダな露出やアクション、妙なしぶとさなど、なん
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裸足の季節(2015年製作の映画)

4.4

少女たちによる革命の一閃。
5人姉妹それぞれに別の美しさがある。特に末っ子ラーレの、前を見据える真っ直ぐな目が印象的。

若さ溢れる5人姉妹。ちょっと奔放です。
だからといって古い価値観のカゴに捕らえ
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鏡は嘘をつかない(2011年製作の映画)

4.2

インドネシアのワカトビ、驚くほど透き通る海に吸い込まれそう。

行方不明の父を待つ、バジョ族の女の子と母親。
そこにイルカを研究する若者が現れます。

海上の集落の生活も興味津々だし、バジョ族の子パキ
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.9

人間性が消えて、もはや凶器と化してる森田クン。
言葉を発する度に、なんか戦慄が走ってました。

疎遠になった同級生がヤバくなってたり、特に理由もわからず執着されたり、妙なリアリティがあった。
カワシマ
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海街diary(2015年製作の映画)

3.5

異なる境遇の姉妹がふれ合う前半。
それぞれ人生に向き合う後半。
淡々としみじみと共鳴してる。

4姉妹が豪華すぎと感じる部分もあるんですが…
そんな中で、物語を一気に切り替えちゃう大竹しのぶの存在感が
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最愛の子(2014年製作の映画)

4.0

子どもの誘拐に自分を責める親たちの思いが、胸に刺さった。

中国社会の歪みを至るところに映していて、終始重苦しい。
周囲の冷たさや悪意も恐ろしく感じた。

妊娠して申し訳ない気持ちになる状況って辛すぎ
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或る終焉(2015年製作の映画)

3.7

終末期の患者のそばにいてできることは何か。

ティムロスが、看護師を静かに丁寧に演じています。
患者の身になり尊重して、心を許せる存在になっていく。建築家とのユーモラスな交流がよかった。

家族との立
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.3

見るからに悪党どもな輩。
ヒューマンガスはじめ、皆なんか愛おしい!

クレイジーで、荒野で。素晴らしき世紀末な世界観。
マシンやボウガンの魅力も、チェイスの迫力も、まあ強力です。

オイルを奪い合う人
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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

4.0

最初はただの妄想だな、とみていたら…
じわりじわりと思いが通じていってるような気がしてくる。これは新鮮な感覚!

とにかく美しい湖のロケーション。
生徒たちとの交流、トイレで起きる事件、、、僻地の水上
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ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

3.3

独特な空気感の騒動は、皮肉がたっぷり。
カウボーイに癒されまくり!

スカヨハの登場シーンとか、いきなりミュージカルとか、思わず笑顔になっちゃいます。

理想主義云々はともかく、仕事人に光あれ。

山猫(1963年製作の映画)

4.3

時代の変化に直面する貴族、これはもう好物です。
サリーナ公爵の孤高の振舞いと感性に圧倒された。

シチリアの自然や街並み、屋敷などは、とてもスケールが大きく感じる。
そこに、持てる者、貧しい者、野心あ
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.0

ナイトライダーのイカレ具合がいい感じ。
ばあちゃんもキャラ濃ゆい。必死さが伝わる存在感。

今見ると、マッドになるまでの前日談という印象ですね。
FRに繋がるセリフなんかもあり。

死に際の目、好き。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

3.9

最初に死んだ方が幸せだった、とも思えるほど過酷な状況。不幸にも生存本能ON・・・
極寒の川で魚見つけて、これだけほっとできるなんて。

凍るような雪景色の美しさには圧倒されるばかり。
しかしこの環境で
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.6

心拍数上がる映像の連続。
メキシコ・フアレスでは、街なかを走るだけで緊迫。危険すぎます。

誰が何のために戦っているのか、分からなくなってきます。

資金洗浄屋の登場も興味深かった。
ベニチオ・デルト
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ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ(2014年製作の映画)

3.4

ガスタンクの配線・接続が最高にイカしてる!

マッドなDIY装備やトラックも素晴らしい。
サメ捕獲用の武器とか、無駄にスゴイし。

危ない妹の汗ばみ具合がとてもイイ!!

マジカル・ガール(2014年製作の映画)

4.0

相当な息苦しさを感じました。
オープニングから悲劇の空気がピシピシしてる!

なんとなく想像する展開は裏切られていく。
そして情熱的なスポーツ実況をバックに、悪魔の仕業が。

しかしあの部屋、気になる
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.6

グログロゾンビと『光○丘』?の地名のミスマッチがいい。
うちの近所も使ってほしい!

オマージュ多用しすぎ、でも楽しい。ゾンビごとにキャラもあって嬉しい。
ある意味でショッキングなのは確かなんでしょう
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

4.2

突き抜けちゃってる!
口にするだけで危険な主張、剥き出しの現実が、若者たちの熱を呼び起こす。

悪徳ビジネスやメンバー間の確執、過激な脅迫・暴力といった、闇の一端も見せています。

ラストからエンドク
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ルーム(2015年製作の映画)

3.5

甘えん坊が美少年に変化、その瞬間にドキッ!
ミクロの箱から、広大な世界へ。

これほど悲しい境遇の子の描き方に疑問もあります。
それでもやっぱり胸を揺さぶられる。

おはよう、トイレ…
あぁ、アイス食
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千年医師物語 ペルシアの彼方へ(2013年製作の映画)

3.6

医学を探究するアドベンチャー!?
(こう書くと意味不明…でもそんな感じです)

医療の道を志す青年。苦労を越え、師を求めて旅して、その先にまた苦難が待ち受けてる。
治療法のない難病との奮闘は、切迫感が
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ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)

4.1

あれだけ砲撃されまくったら、恋も燃えるわ。
昇天しちゃうベッドシーンはウキウキ!心が踊った。

しかしロバの演技力って驚異的!
サッカー観戦の盛り上がりもいい感じ。ノリノリの乱闘騒ぎが笑える。

ラス
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グランドフィナーレ(2015年製作の映画)

3.7

意外性を感じるオープニングから、優美な世界に没入!
アルプスの絶景と幻想的な映像美が交互に押し寄せ、不思議なユーモアが合わさる。

とても贅沢な時。でも大小いろいろ悩みがあったり。
たまにもうろくして
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戦場ぬ止み(2015年製作の映画)

3.3

生活の隣りにある基地。
沖縄の人は、常にそれぞれの立場で向き合ってきた。
本作は間近で抗議活動を映しています。

おばあちゃんが沖縄戦を生き抜いた体験には、ぞっとした。
豊かな海も印象に残ります。
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人間の條件 完結篇(1961年製作の映画)

4.7

生と死、正気と狂気の境をさまよう極限の旅。
そこで人は何にすがりつくのか…

死線上で、殺し、切り捨て、梶は変わってゆく。

戦地での女性のつらさが胸に刺さるし、
捕虜の立場になっても、日本兵は内輪の
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獣は月夜に夢を見る(2014年製作の映画)

2.6

病んでるお母さんがとってもキレイ。
お母さんの過去とか、もっとじっくり見たい。

北欧の少し薄暗い村の風景と、カラフルな家のコントラストが美しい。
そこに住む無愛想な少女と両親、怪しげな村人、男、医師
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.3

本物の仕事だと思う。鳥肌です!
一つ一つ裏を取り、事実を積み上げる過程が伝わってくる。

大して期待はしてなくても、どこかで心の支えになっていたものが崩れていく・・・
日本の多くの仏教徒、少なくとも僕
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シンドバッド 七回目の航海(1958年製作の映画)

4.1

怪物の迫力ある動きにワクワク!
サイクロプスの質感が好き、魅了されました。

レイ・ハリーハウゼンのストップモーションの代表作らしく、
骸骨剣士と実際の人間が戦ったり、ホントに良くできてる。

魔術、
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人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇(1959年製作の映画)

4.4

指導という名の私的制裁によって、身に付ける気合い。
それは何の役に立つの?

3部からの舞台は関東軍。

初年兵への陰険なシゴキを繰り返す古兵たち。根っこまで腐ってる。
梶は、自分を慕う初年兵たちとと
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リップヴァンウィンクルの花嫁(2016年製作の映画)

3.6

か弱くて、隙だらけの黒木華。
陰湿な人間関係、悪意に満ちた社会、壮大な純愛・・・荒波に揉まれまくり。

綾野剛はなんでも商売にしてしまう男で、得体の知れなさ漂ってます。
全てを繋ぐネット社会の象徴とい
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