いさんの映画レビュー・感想・評価

い

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そばかす(2022年製作の映画)

4.3

まわりを恨んだりもできそうなのに、嫌なことあってもするっとまた他人にかかわりにいくソバタさんがとてもチャーミング。迎合もしないけど孤立もしない。あこがれる。

誰が正しいも間違ってるもないけど、からこ
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市子(2023年製作の映画)

3.8

味噌汁が好きだな、花火が好きだな、祭りの焼きそばが好きだなって市子が好きなものを数えるのは、自然と他の誰でもない自分を確認してるのかなって気がした。

生きてる人の数だけ人生があると思うと時々めまいが
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正欲(2023年製作の映画)

4.7

自分を世の中の異物と見なしてしまっていた時期があって、確かに社会に出て色んな経験をして、研磨されて表面的には普通を演じられるようになったけど、こういう映画を観ると圧倒的に夏月や佐々木くん側に共感するか>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

5.0

蜘蛛の糸ってほんとこわいよね。
お骨が塵みたいに誰もいない居間にきらきら舞っているシーンがあって、普段忘れてしまっているけど、たぶん死はこんな存在なんだよなと思いました。
ごはんを食べること、亡くなっ
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長いお別れ(2019年製作の映画)

4.7

お盆にテレビで流れてるのを観ました。今日、実家から帰ってきたところでした。個人的な話ですが、うちの家は貧乏で古い家で、母は父の悪口ばかり言います。父は今年71でまだまだ元気ですが、悪態をついてばかりで>>続きを読む

前科者(2022年製作の映画)

4.6

観て1ヶ月くらい経つけど、未だに工藤を再犯させずに済んだ方法はなかったんだろうかと思う。弟の怯えた目とか、未だに鮮明に思い出せる(俳優さんすごい)。

世の中の人全員が聖人君子になれとは思わないけど、
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さがす(2022年製作の映画)

4.4

佐藤二朗が詩のようだったと書いたレビュー記事を読んだが、観た後の表現として一番しっくりくる。共感はしない。どんでん返しのジェットコースターに乗った高揚感もない。ただ、寝る前に目を瞑ると佐藤二郎と、伊藤>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

騙し絵ってタイトルにこそ騙されてたなという感想。どんでん返しではなくもっと緻密な策士の話。邦画では珍しい現代版お仕事映画で良い。一気にメジャーリーグで活躍できるチャンスだぞ!に対して、日本でプレーしち>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

夜眠る前に観るのにちょうどいい映画かな。コミカルだし、映像もすごく凝ってて見応えあるし(さすが三丁目の夕日の監督さんですね!)、俳優陣も素晴らしい。

死神役の安藤サクラがいい仕事してますね!!中村珠
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劇場(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

彼氏と喧嘩にもならない言い合いをした時のあの言葉が通じ合わない空気感を映像化していてびびる。

松岡茉優が大女優なのは知ってたつもりだったけどダメになってくシーンは本当にブス(ルックス判断のそれじゃな
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

4.7

パンとスープとネコ日和から
おすすめされて鑑賞。よかったです。

きっと同じことを描いてて、
人は変わっていくものだからね。
いい感じに変わっていきたいものね。
ってメッセージが大好きでした。

睨み
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わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.9

一瞬も飽きない。よかった。
感情の波が来ると音楽が聴こえるのと、
画面がカラフルで気持ちよく観れる。
ロランスのお母さんがすごく好きだった。

わたしは女と自認しているから、
髪を伸ばしマニキュアを塗
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

4.8

だいすき!
感情的というのがとてもポップな意味で
勝手にふるえてろのときもそうだったが
起伏がまるで踊るようなのが本当に好き。

君は天然色がばーん!と流れるのが
素晴らしくて、似た感じで救われたい時
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.8

中村佳穂の歌の力が素晴らしかった
オリンピックに向けて、アスリートの誰かがインタビューで、勝って夢や希望を与えたいと話していたけど、コロナ禍の日本では酷い扱いを受けた部分もあったと思うけど、音楽も同じ
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

3.6

好きな人と想いが通じあったときのセックスが一番気持ちいいよなとつくづく思った

泣く子はいねぇが(2020年製作の映画)

4.2

太鼓の音が鳴るたび、またやらかすんじゃないかって心配になったけど、苦しい本当の闇みたいな期間を経て、最後は受け入れられて、よかったと思った。

なまはげ。怖くて、同時に、めちゃくちゃ愛を感じた。余貴美
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.2

最近、分かることばかりしていた。

のりちゃんにとってのお茶のように、
分からないことに触れてみたいと思った。

自分がまるで、このことについては、
赤ちゃん同然だ、というぐらい。

大切なことを一個
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罪の声(2020年製作の映画)

3.3

題材はとても良かった。重たい映画だったが、映画の中の事実が事実として繊細に描かれていて、共感は少なかったが、ぐぐ、と拳を握るシーンもあった。社会運動や時代背景の知識が少なかったからかもしれない。勉強が>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.7

ひさしぶりに映画で泣いた。
ハッピーとか悲しいとかはっきりしてない、そのあいだを描いた映画だった。そういうものが胸にくるな。
昼食を選ぶシーンと、ラストの靴ひもを結ぶシーンが好きだった。

好きでも一
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.7

子宮をえぐるような映画だった。男に生まれて女になりたいそんな人の想いや、子どもを産む身体としての機能が反応してしまうほどの母性で。

ミッドナイトスワンとは、まさしくなぎささん(草彅くんの役)のことな
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家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018年製作の映画)

4.8

コミカルな予告やポスターですが、予想外にじんとする映画でした。ボロボロ泣いた。

人の行動には必ず理由があること(本人が言葉にしなくても)、隣にいる人とのすれ違いは当たり前に起きること、誰にでも大事な
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.3

コロナでオンラインコミュニケーションが増えた今だからこそ、初対面ではちゃんと顔を合わせ挨拶することや、悩みや喜びをすぐに同僚と共有しあうこと、一緒に食事を取りながら雑談することなど、リアルコミュニケー>>続きを読む

37セカンズ(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

わたなべまきこさんが演じていた役の台詞
「(障がいがある人もない人も)変わんないわよ。…しいて言うなら、なんか時々、怒りながらって感じのときがあんのよね。社会とかに、やりきれないことが、あるのかなあ。
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あやしい彼女(2016年製作の映画)

3.5

多部ちゃんの歌に
力強さがあって良かった。

あらすじからある程度、
展開やメッセージは想像できる
内容だったと思う。

けど、想像を反して良かったのが、
前述のとおり多部ちゃんの歌唱。
もうひとつが
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

5.0

個人的に大好きな映画。

感想として書きたいことは3つあって、

ひとつは、食べること。
ふたつは、料理を作ること。
みっつは、自然の中に身を置くこと。

実体験で、ちょうど昨年、
精神的に疲れてしま
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