Rose07さんの映画レビュー・感想・評価

Rose07

Rose07

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.9

あたかも観客が彼らの行動を何処かから覗き見しているような撮り方と抽象的な描写がこの時代の香港映画にぴったり。同じ音楽や似たシーンを繰り返し使う事で彼らの世界に観客も彷徨い閉じ込められた様な感覚に陥る>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

"白い、閉ざされた風景の中で、小さな狂気が膨れあがっていく陰惨さとユーモア、錯綜と悲哀を描いた秀作 「ファーゴ」"

ジョエル・コーエン監督の「ファーゴ」のアメリカでのキャッチ・コピーは"homesp
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.2

冷淡な殺人が目立ち、どこまでいっても殺しがテーマにある
ただ最後の終わり方と言い、ただの殺し屋を描いただけとは到底思えない。非常に哲学的かつ難解なテーマが、殺しという映画を貫くテーマのベールを1枚めく
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シックス・センス(1999年製作の映画)

4.2

だいぶ前に一度見たけどうる覚えで肝心のオチも覚えていないため再鑑賞
ホラー映画なのに泣ける映画
そして衝撃のラスト
子役の演技がうますぎる
死者を見ることができるという秘密があり、それを誰にも話せない
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


面白いことは面白かったけど、あくまでシリーズ通して見てる人向けの映画かなと思う
見てなくても大味のカーアクションがメインだから、あまりストーリー気にしないって人なら楽しめる気もする。

でもなぁ色ん
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

うろ覚えだったので再鑑賞
古い作品で現代のような滑らかなCGや機材も無く、低予算に類されるものながら音や撮影での演出、プロット、演技、随所での間の取り方まで時代や流行に関係ない卓越したセンス!
序盤か
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 シャラマン監督の作品であり最後に大ドンデン返しがあるかと思っていたが無かった。
予告編で人類の終末を一つの家族に委ねらると説明しており私は宇宙人が出て来てそんな事を迫るかと思っていたが違っていた。
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます


登場人物たちの掛け合いが楽しく、すぐに物語へ引き込まれていった
ただ、最初に大勢出てきたため見分けがつかなくて少し苦労した
.
4人のろくでなしたちが借金を返すため奔走するのだが、そこへ金を貸した張
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

4.0

・肉弾戦、空中戦、脱獄、団結、なんでもありの最高エンターテイメント映画。

音楽の使い方が抜群に良い。

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは3部に分かれているんだけど、全てが繋がってて、犬という共通点も持っている。
メキシコが舞台の映画。
ミニシアター系はあまり好んで見ないけど、これは最後までちゃんと見れた。

見るに耐えない
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます


吸血鬼の定番設定をコロンブスの卵的な発想で自らの色合いに再解釈する手法は巧いねと思った。ただ勿論人間から直接血を吸うとかそんなところは映さないわけで、その頑なな宣言たるラストカットはフツーにダサくて
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

・自分が好きな推理をするコナンの時代はやはりもう終わってしまったと思い非常に残念だった

・剛昌先生はコナンを恋愛漫画と捉えておりそう言った観点から見ると灰原回で面白かった

・近年は蘭が空手ができる
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アリスの恋(1974年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ほんわりと暖かみのする映画。さりげなく先住民を馬鹿にする場面があったけど。
でも、男と女は本当にやっかいな関係。女は男に頼りたい一方で、自分を強く守ろうとするし、男は男でよかれと考えて行動に移すと、そ
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名探偵コナン ゼロの執行人(2018年製作の映画)

3.9

こだま兼二監督から静野孔文監督へと手渡されたバトンが今回から立川譲さんへと移行、新体制のもとで果たしてどうなるのかと危惧されたものの、それは懸念に終わり
ド派手な爆弾騒ぎを解決する米花町のジョン・マク
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キャリー(1976年製作の映画)

3.8

これはホラーではない、
ピュアな女の子の悲しくも美しい青春映画だ!
………でも最後だけはいつ観ても怖い

ノースマン 導かれし復讐者(2022年製作の映画)

3.8


10世紀北欧のアイスランドを舞台に淑父に国王である父親を殺害され母をさらわれた王子が復讐にもえ王座奪還をめざす。非常に、神々しい。想像以上に血生臭さい復讐劇で、ヒストリーやアクションなど十分なジャン
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

つまりこういう映画だったとか、ラストは納得したとかという感想を悉く否定する映画で、結局何を言いたいのかが良く解らない。
穿って考えれば、カルト(教祖)による恐怖支配の行程をスリラーにしたのではと思うが
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

【ただバイオレンスなだけではない】
みんなかわいそうな作品でありながら、伏線回収がとても面白い。
特にストーリー展開が素晴らしい!
一つのエンタメ映画としてとても楽しめた。
表紙にもあるトンカチを持っ
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

ダラダラした会話に美学を見出す映画は、大抵タランティーノを意識するが、本作はザラーだった。
ダラダラとキレキレの緩急は肉体だけではなく脚本レベルにまで広がっており、ヤクザの重厚な語りから来る笑いが堪ら
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ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

おそらく「自然回帰」とか、「人間と自然」とか、「生物とは何か」みたいな哲学的な思想が背景にあり、北欧お得意のダークなファンタジーとしてまとめ上げたというところなのだろう。
しかし、最後まで観るのが苦し
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ぼくのエリ 200歳の少女(2008年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「残酷なファンタジー」というジャンルの映画なのだろうが、それよりもひたすら非常に美しい映画だと思う。
まず、北欧の冷たい雪の風景が非常にきれい
冒頭とラストの雪の舞う夜空、木々に張りついた雪の透明感・
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