陰陽論における火と水の関係かと思ったけど(そんな訳はなく)移民文化と継承の話でアメリカの社会風土を投影していた。
ご都合や疑問が多々あり設定はもう少し地に足ついていたらなぁと思った。
「困ったら人を頼る。それが自立(自律)である」
など、普遍的だがなかなか浸透しない重要な視点をさりげなく忍ばせ、エンタメとしてバランスが取れた作品で楽しめました。
中学校あたりから授業で流していいと思>>続きを読む
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“ピンチの訪れ→ライバルに嫉妬→お金の為に魔が刺して嘘を吐く→恋人や家族との触れ合い→真実を伝える?”
この定石プロットに「黒人らしさ」のテーマを描いた優等生な作品だな〜と思って観ていたが、ラスト1>>続きを読む
労働もカカオも搾取したけど何故か魔法使えるウォンカ少年1人のエゴで巨大組織潰して新たなチョコレート資本獲得大勝利!
とか水さしてみる。
リアルのないファンタジーは味がしない。
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公開直後はエログロで気を引く映画がもう散々だったので観なかったけど、2020年当時の空気感の中で観るべき映画だった。
エロやバイオレンスをあえて見せないことや、プロットとテーマがしっかりして好感しか>>続きを読む
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監督の前作「RAW」は人肉食、本作は主人公が車との性交を通じ他者から拒絶される自らのジェンダーアイデンティティを獲得するというまたクセのある話。
アレクシアは男性の象徴とされる車に、自らの女性性を利>>続きを読む
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ベガフォビアが喜ぶプロットとヴィジュアル、そして邦題が挑発的だけどエンタメとしてSNSで盛り上がっていたし
「映画好き」には「B級」とやらでウケそうなジャンルで掴み完璧だなぁと思っていました。
ここ>>続きを読む
古の日本集落ミステリーをがっつり描いていてジャンルに明るくないけどワクワクしたし好きな人は堪らないだろうなと思った。
尺の問題かテンポが速すぎたのでエピソードごとの余韻も欲しかった。
戦後の日本人、田>>続きを読む
うっすら知ってる・知らなかった史実があって学べたし、サクッと圧巻の画と血生臭さを撮るリドリー御大最高〜と劇場で拝むように観ました。
熱心なヴィーガン活動家のホアキンが馬にまたがること、羊肉の代わりに>>続きを読む
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怪獣映画でなく日本の戦争映画でした。
「俺の戦争」を終わらすために「生きて帰る」という「永遠の0」の反省は良かった。
でもせっかく戦争直後の時代設定ならば、侵略国、敗戦国としてのカタルシスや
ゴジラ>>続きを読む
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冒頭のダラダラ長いモノローグからマックの具だけを食べるところで「ん?」となり、義理の弟を慰めるおまいう台詞で「こいつオモロイ」と心掴まれた。
計画は完遂するけど、それAmazonで買うんだwとかパソ>>続きを読む
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正直観る前から、これは映画という芸術作品ではなく人間描写より森達也監督の政治的メッセージが全面に出た映像作品になるのかなと思っていた。
史実とは関係のない感想が書きづらい。でも先に言っておくと、
私>>続きを読む
久々のクローネンバーグ新作×ヴィゴが劇場で観れることの悦びに浸り終始ウットリしていた。
ねちっこいエロスと乾いたタナトス。これこれ〜と思いながら、どんどん理の外(というより内)に迫っていく監督の探究心>>続きを読む
元彼からゴッドファーザーを解説され今に至る映画好き女として「男社会」に育てていただいた恩恵を反骨を込めて現世をピンク(概念)に染めていきたいと爆笑しながら思ったでござる。
面白きこともなき世をおもしろ>>続きを読む
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構成やテンポも良くひたすらうま〜と思う作品でした。関係性も隙がなくて残酷。
社会からはみ出された人達の次の「時代」はどうなるか、大人達の姿を見てきた子供らの目が物語る素晴らしいラストでした。
平野雄吾「ルポ入管」読了後に視聴。
タイトルが出た時の囲んだ線、地図上でトルコ、シリア、イラク、イランをまたぐ、クルド人の在住する地域を朧げに囲んだ演出がとても素敵でした。
私も無知から入ったけど、こ>>続きを読む
演出や音楽が良ければ論理の飛躍なんてどうでもよくなる。そういう映画が大好きなのだけど、新しさやパワーが感じられずただ退屈だった。
琵琶法師の話だから日本古来の楽器や西洋ではない日本のお祭り騒ぎの「ノリ>>続きを読む
10年ぶりくらいに観たけど、クリーチャーと意思が繋がるゾンビ設定という新しさ、キャラクター関係がビシッと決まって画面も話も美しい仕上がり。監督の好きを詰め込んで次世代の作品を作り上げた感ある。
こうい>>続きを読む
主観の切り取りから火事が起こるしエンタメにもなる。そして嵐が切り拓いた。
是枝監督の食べ物を咀嚼しながら話す演技が好きで今回も来た〜↑となりました。
ごちそうさまでした。
言うまでもなく面白いけど知らないキャラとゲーム音楽だけでなく懐メロポップソングまで流れるマリオの世界観に少し戸惑った。
これからアメリカナイズされたテンション高いヒーロー的任天堂映画がどんどんつくられ>>続きを読む
尻のくだりでマジ爆笑したけど劇場の誰一人笑ってなくて、何故かと思えば全員マルチバース側の人間でした。
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白人男性フードベンチャーのバズドリーム(10年前)だった。
料理と美女とコネで出たような有名俳優に包まれた話の中身は、自分を否定する人は排除する意識高い系。料理や人に興味が無い薄っぺらさ。
エンドロー>>続きを読む
退屈な冒頭、わざとか?と思いながら見ていたら、どうやらそういう映画でゾッとした。住民のおかしみががわかりすぎて、哀しい。
もう一線を退いたかと思った井上雄彦の挑戦と作品愛と創作根性に震えた。
岩場のタッチまで井上雄彦で、スゲェってなった。
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これぞ大御所のエンタテインメント映画、やっぱりキャメロン流石と思った。
ただ、ラストで海の部族として認められ、幻想で息子と再会したけど、魚殺してることは流したこと
「俺は戦う!」で締めたのにはずっこ>>続きを読む