年間ベスト入りは確実。この映画を構成する全ての要素が僕のフェティシズムを刺激した。まずは何しろ主演2人の魅力。これだけでご飯が何杯でもおかわりできる。殆ど無口で無表情なのに、目の奥に怒りと悲しみを覗か>>続きを読む
今年のアクション映画の中ではぶっちぎりNo1。とにかく僕の好みな要素しか入っていない。プロットは極めてシンプル。「ヒート」と、それに影響を受けている「ダークナイト」を足して2で割った様なもの。だが流石>>続きを読む
最高級の食材を最上級の調理で仕上げて満漢全席を振る舞われた。そんな感じの映画だった。105分という尺を有意義に使い、ここから呪術廻戦に触れても大丈夫な程懇切丁寧にキャラや設定の説明を積み重ねて描かれる>>続きを読む
試写にて。「4回目くらいの遺作」なんて言葉で形容できてしまうのはイーストウッド映画だけであろう。御年91歳の現役最高齢映画監督にして、ハリウッドの生ける伝説、クリントイーストウッドが監督と主演を歴任し>>続きを読む
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TOHOシネマズ新宿での最速上映にて。これは困った。駄作でもなければ傑作でもない映画というものがこの世で最も語りづらい。1作目を「ファン」の視点から再び俯瞰していく冒頭から、アンダーソンくんの空虚な日>>続きを読む
モロに「宇宙の戦士」なパワードスーツ戦が延々と続くザイオン防衛戦と、エージェントスミスとの決着。この2つの要素がダラダラと並べられるだけで、面白くはない。「まあ、そうやって終わるんやろうな」と言った結>>続きを読む
ヘタクソな続編映画というのは疑いようがない。だが、続編映画ならではの展開と面白みに満ちた映画だというのも、また確かである。まず大幅に進化し、洗練されたアクション部分。アクションシーンのコレオグラフィー>>続きを読む
5年ぶりくらいに観直したが、記憶よりも面白い映画だった。しかし、リアルタイムで観た人の事がこれ以上なく羨ましい映画でもある。アイデア自体は特段目新しい物ではない。攻殻機動隊と同じ様なテーゼを主張してい>>続きを読む
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ふらっと軽い気持ちで観に行った自分をぶん殴りたくなる位、素晴らしい映画だった。周りにゲイである事を隠している男子高校生がBLが大好きな同級生の女の子と思いがけない恋愛関係になってしまうというストーリー>>続きを読む
Fan's voiceオンライン試写にて。今年のベスト1は「ドライブマイカー」で揺るがないと思っていたのに、まさか濱口竜介作品が濱口竜介作品を超えてくるとは思いもよらなかった。とにかくこの映画の事を僕>>続きを読む
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いやぁブッ飛ばされた。ここまで誠心誠意おもてなしをされるとこちらの身が引き締まる思い。Malignant…「悪性な」という意味のタイトルを冠したこの映画。前半部は非常にゆったりとしたテンポで恐怖をじっ>>続きを読む
2020年から1995年。1人の男とその周りの人々の「フツー」な様で「キテる」25年
を、全力で駆け抜ける。期待値は低めだったが、予想を遥かに超えて好きな所が多い映画だった。特に好きなのは所謂「ペパー>>続きを読む
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個人的にはかなり好みの作品だった。大胆不敵で挑戦的な野心作を作り上げたクロエジャオには称賛の声を送りたい。「ザ・ライダー」「ノマドランド」が傑作だったとは言え、クロエジャオの作家性がハリウッドビッグバ>>続きを読む
完全に訓練されたウェスアンダーソンファンの為に作られたある意味で挑戦的でアナーキーな1作。彼のフィルモグラフィの中でも、画作りのフェティッシュさだけで一点突破する様な作りの作品であり、「グランドブダペ>>続きを読む
とてもとても大好きな映画である。偏愛したい映画とはまさにこの事だろう。興行的にはコケてしまった失敗作扱いの映画ではあるが、ウェスアンダーソンのオフビートぶりが限界まで極まった超面白い映画であると個人的>>続きを読む
個人的には、ウェスアンダーソン最高傑作はこの映画である。何故ならば、ウェスアンダーソンの作家性が最もドラマ的に美味しく綴られている映画だからだ。前作「天才マックスの世界」や、他のウェスアンダーソン映画>>続きを読む
ウェスアンダーソンの処女作。彼の十八番というべきシンメトリーな画面構成や凝りに凝った美術と言った要素はまだこの段階では存在していない。お話も「トレインスポッティング」との同時代性を感じさせるボンクラた>>続きを読む
東京国際映画祭にて。エドガーライトはついにタランティーノを越えた。どこまでも甘美で官能的で狂ってて切ない彼の最高傑作がここに誕生してしまった。事前の期待値を超えるどころではないウルトラCを鮮やかに決め>>続きを読む
公開当時に劇場に観に行った次の日の名古屋旅行の時にも予定をねじ曲げて名古屋の109シネマズで2回目を観に行った程に熱狂した映画だ。エドガーライトという映画作家の全てが結実した超絶大傑作である事は間違い>>続きを読む
エドガーライトが古巣イギリスに戻って作った「パブ3部作」完結編。盟友であるサイモンペッグとニックフロストは勿論、「ショーンオブザデッド」「ホットファズ」に出演していた役者陣が再び結集した同窓会的映画の>>続きを読む
中学3年生くらいの時に1度観た時は「つまんねぇな」と思ってしまったが、今観直してみるとちゃんと面白かった。今回エドガーライトが古巣イギリスを離れ、ハリウッド資本で挑んだのは、カナダのコミック作家ブライ>>続きを読む
前作「ショーンオブザデッド」と同じく、パロディをパロディに終わらせずに「本物」へと昇華させるエドガーライト、サイモンペッグ、ニックフロストのオタク魂が爆裂した大傑作である。劇中でも散々擦られる通り、こ>>続きを読む
何度観直しても超楽しい最高の映画だ。ジョージAロメロが作り上げたモダンゾンビ映画を現代イギリスで完璧に再構築したエドガーライト、サイモンペッグ、ニックフロストのトリオの情熱と手腕には惚れ惚れするばかり>>続きを読む
リドリースコット監督作でもベスト級。ちょっとどうかしてるレベルの圧倒的大傑作である。まずこの映画の大きな特徴として、大胆な三幕構成、つまり、芥川龍之介「藪の中」及びそれを原作とした黒澤明監督の言わずと>>続きを読む
僕は世間の皆様よりかはドゥニヴィルヌーヴを甘やかしてた方だとは思うんですが、やってしまいましたなぁ… 頑張ってるのは分かるけど、コレはダメでしょう。やはり「DUNE」の映画化に関わるとろくな事にならな>>続きを読む
好きな所はあるっちゃあるのだが、擁護しきれない点があまりにも多すぎる映画である。アレハンドロホドロフスキーが映画化に挑み失敗し、リドリースコットが原作者を激怒させた事でもお馴染みの「DUNE」であるが>>続きを読む
ロランバルトの「物語の構造分析」の中の言葉を借りるならば「物語とは要するに、運命の「言語」に他ならない」この言葉に沿ってこの映画を観ると、非常に味わい深い。何故ならば、前作「ブレードランナー」から続く>>続きを読む
3年前に行われたこの映画の撮影にエキストラとして参加させて頂いた思い出深い映画を観る事がとうとう叶った。そして映画本編が超面白かった。もうコレだけで生涯忘れられない映画になってしまった。ショットガンで>>続きを読む
園子温がニコラスケイジとタッグを組んで作り上げたハリウッドデビュー作。ハッキリ言って、大した映画ではない。8割の人間がつまらないと感じるレベルのB級映画である。なので別に観なくても人生困らないタイプの>>続きを読む
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ダニエルクレイグボンドのフィナーレとして、およそ完璧なものを観せてもらった。個人的には大満足です。ダニエルクレイグ主演になってからの007は、「現代の価値観にジェームズボンドをどうやって当て嵌めるか」>>続きを読む
つまらない映画とは言わない。結構好きな映画だ。ただ、前作「スカイフォール」は007というジャンルの枠を解体し尽くした果てにアート映画の領域に達してしまった圧倒的大傑作だったので、それに比べてしまうと見>>続きを読む
5.6年前に最初に観た時に微妙に感じて以来観てなかったのだが、今回観直してみて、世間の酷評ほど悪い映画じゃないじゃん。と思うに至った。やはり昔の自分の映画観ほど信用出来ないものはない。確かにカット割は>>続きを読む
ダニエルクレイグボンドの記念すべき第一作。久々に観直したが、新米ボンドが007になるまでの話としてどこまでも正攻法な作りだと感じた。イアンフレミングの原作第1作を権利関係のゴタゴタを乗り越えて正式なシ>>続きを読む
Fan's voiceオンライン試写にて。ガイリッチーの映画の中でもトップ3に入るレベルで好きな作品になった。まず、ガイリッチーとステイサムの「リボルバー」以来16年ぶりのタッグな時点で面白くない訳が>>続きを読む
今年だけでも新作が4本も公開されてて大変な勢いな阪元裕吾監督作。今回も面白かった! 僅か66分の上演時間の中にジャンル映画ならではの楽しみと作家性が余す事なく詰め込まれたジャンクで野蛮な映画に仕上がっ>>続きを読む
MCU単体ヒーロー作品の中では久々のスマッシュヒット。上から5番目位には面白かったです。前回の「ブラックウィドウ」が個人的にはかなり不満の残る作品だったので期待せずに観たが、まず何よりアクションが凄い>>続きを読む