たつかわさんの映画レビュー・感想・評価

たつかわ

たつかわ

30代男性。2017年映画ベスト10
①人生はシネマティック
②沈黙
③ベイビードライバー
④ダニエルブレイク
⑤ハクソーリッジ
⑥幼な子われらに生まれ
⑦ドリーム
⑧ELLE
⑨帝一の國
⑩サーミの血
次点 新感染、シング、彼鳥、女神、ひとりぼっち、夜獣、蜘蛛男、三度目、夜明けの祈り

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.9

本当の現実とは

「1995年のバルカン半島のどこか」という始まり方。映画を観ていると、ボスニア紛争直後なのだろう。バルカン半島は古くは東ローマ帝国からなるギリシア正教会、中世ではオーストリアを中心と
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

2.8

ファンタジーとは言え、つっこみどこが多すぎる

昨年、実はカラーとモノトーンの混成映画が2作品あった。1本目は「ゴッホ最後の手紙」、ゴッホの生前後をカラーで、前をモノトーンで表現していた。2本目は「婚
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犬猿(2017年製作の映画)

3.9

監督にとって「麦子さんと」以来のオリジナル脚本となる本作。弟役は真面目だけど若干の闇があり、兄役は安定の新井さん演技。妹役は演じている筧美和子本人にかなり寄せた役、姉役は完全に藤山直美だった。それぞれ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

看板の裏

観終わった瞬間、「足りない、もっと見たい」という欲求と不満に満ち溢れていた。様々なブラックジョーク、オレンジジュース、手紙などいいシーンがたくさんあり、この続きがみたいと思える作品でした。
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密偵(2016年製作の映画)

3.8

ビンタ、ビンタ、ビンタ

以前、「暗殺」で一部の韓国人俳優による日本語イントネーションに対してとても違和感があったので懸念していたが、本作は全く問題なかった。また、韓国併合後に日本の文化が入ってきてい
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.1

手持ちカメラを使ったドキュメンタリータッチの群像劇で始まるが、「この指とまれ」と言わんばかりの銃声で全員集合。そして地獄の40分。その後の裁判シーンが、救いのない裁判で最後まで骨太。

監督は、この事
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

コメディ要素が強すぎて、移民問題が埋没

前作は2011年にイギリスで公開されました。移民問題をテーマに描いているだけではなく無理なく、自然に相手を受け入れることの素晴らしさ説いている点が良かった。
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8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

4.0

おにいちゃんのはなび

タイトル(特に副題)だけで躊躇してしまう作品ではあるが、
素晴らしい作品でした。

土屋は発病前、発病後など5パターンの表情の変化(特殊メイク含む)が見事でした。特に発病前と発
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ビジランテ(2017年製作の映画)

3.3

サウダージと逃走シーン

本作は監督がインタビューで言っていたように「サイタマノラッパー」の大人版というべき作品です。ただお馴染みの長回しは基本控えめで、ここぞという所で長回しを使う手法で撮影されてい
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キングスマン:ゴールデン・サークル(2017年製作の映画)

4.1

とりあえずハードルを下げること

前作は「ブロック」と呼ばれる低所得者向けの集合団地で
暮らすイギリスの屈折した若者がキングスマンというスパイ組織に入り、活躍する成長物語であり、また最近のスパイ映画は
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.5


景気の良い正月映画。前作を観ていないけど「あらすじを説明してくれる」ということで観に入ったものの、5分のあらすじが長すぎたために理解できずに本編突入。前半はウトウトしていたが、後半から「それから本番
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.7

心の声や小ネタには笑わされる2時間飽きることのない松岡無双映画で満足感はある。
特に20代女子への人生応援賛歌映画ということで20代女子にはおススメ。しかし、30代超えた男性としては、一部の行動がめち
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人生はシネマティック!(2016年製作の映画)

4.7

1回目は泣けて、2回目は笑える

ダンケルクが舞台となったダイナモ作戦後のイギリスでは、海はドイツの潜水艦(U-ボート)や空軍による空襲でお手上げ状態そしてアメリカは戦争に参戦していない状況で本作は始
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.1

復讐かそれとも

トムフォード監督作品2作目。個人的には初監督作品「シングルマン」では音楽、映像ともに良かったが、話はあまり好きではなかった。本作はその3点を十分に満足するレベルに押し上げている。
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.0


カラーとモノトーンの混成といえば、ゲイリー・ロス監督「カラーオブハート」のように、徐々にカラーへ移行するものから、最近では「ゴッホ 最後の手紙」の現在と過去で色がはっきり分かれている物がある。

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きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.0

内部告発

デンマークの実際にあった児童施設の話で、エンドロールが流れる前に多くの子供たちが鬱など後遺症でその後も苦しめられたと書かれている。なぜ、このような事態になったのかが解らないし、そもそもどの
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ハローグッバイ(2016年製作の映画)

3.7

先日観た韓国映画「わたしたち」を観て、小学生のころは、小学校から半径1,2km以内の世界がすべてであるということを思った。しかし、本作のように高校生になると視野が広がっていく。

その視野が広がってい
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.6

教育に正解は無い

 映画序盤で主人公が自分自身を振り返り「昔は暗算がすぐにできて誉められたが、今はAIがあるから意味が無い」と現在天才といっても時代が変われば、天才の概念も変わるし、その才能自体が必
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全員死刑(2017年製作の映画)

2.5

「冷たい熱帯魚」って書いてあるだけで、興味を持ち観た。4人の加害者家族がみんな馬鹿でこの上ないために雑な映画、おもわずもう少し計画性をもって犯罪を起こしてくれと何度も思った。一人ぐらいまともな人間が家>>続きを読む

サーミの血(2016年製作の映画)

4.3

ルーツと自由に生きる権利

20世紀初めから第二次大戦ごろまで「優生学」という学問があり、結果的にナチスの大虐殺の遠因の一つに。当時のスウェーデン政府はサーミ人を劣等人種として隔離政策をしていた。劇中
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.2

ヨーロッパコープ制作だけど....

良くも悪くも気軽に観ることができるヨーロッパコープ制作の作品ということが最大の懸念であったが、いい意味で裏切ってくれた。

ロビイストと聞いて、ジャク・エイブラモ
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.0


 早く亡くなって伝説化するミュージシャンと
晩年になり声量や見た目が落ちても頑張るミュージシャン
どちらがいいのかと考えたりする。
しかしゴッホは「生前1枚しか売れていない」。
この一文で本作の映画
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わたしたち(2016年製作の映画)

3.9

小学校から半径1,2km以内の世界がすべて

子供たちのいじめのお話です。
監督は小津や是枝監督にあこがれており、子役の扱いの上手い是枝監督のように台本を渡すのではなく、監督がシーンごとにセリフを教え
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.3

恋ではなく愛の物語

先月、原作者が同じ「ユリゴコロ」は俳優のオーバーアクトなど様々な理由からあまり好きではない作品だったが、個人的な不満を吹き飛ばす作品だった。

白石監督と言えば、「ぶっこむ」でお
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

 一週間前に「ブレードランナー」を初めて観た(二回)。この作品に影響をうけた様々な映画やゲームを観たり、プレイしたりしたので既視感の強い作品であった。結論としてあまり面白くなかったのが正直。

 では
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.3

共感できない、でも面白い

いきなり主人公が襲われるところから
はじまるサスペンスで、犯人が帰っていくと、
警察には届けず、何もなかったのように
お寿司の出前を取り、お風呂に入る。
その後、友人たちに
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ユリゴコロ(2017年製作の映画)

2.6

レビューというより駄文

個人的にパディントンの吹き替え以来の松坂桃李ブームである。凄い役作りしているように見えないが、話が進んでいく中で夢中にさせる俳優さんだと思います。例えば、「キセキ -あの日の
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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)(2017年製作の映画)

2.8

40年前の作品だから?

前作の副題の英題「dawn」。
馬に乗りアサルトライフルを撃ちまくりながら
人間側に突っ込んでいく猿や
戦車を人間から奪って操る猿などをはじめ
アクション映画としては一級品だ
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.5

根拠のない自信が羨ましい

話が進むほど、全くこの主人公に共感できない人がほとんどだろう。
しかし、彼なしではマクドナルドは世界的にこれほど拡大していなかったし、
革命的なシステムは一般的になるのは時
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ギフト 僕がきみに残せるもの(2016年製作の映画)

4.0

「ALS」、日本ではアイスバケツチャレンジで知った人もいるかもしれません。これを扱った映画は結構あり、ホーキング博士夫妻を描いた「博士と彼女のセオリー」、ALS患者を演じたヒラリー・スワンクの熱演「サ>>続きを読む

ハロルドとリリアン ハリウッド・ラブストーリー(2015年製作の映画)

3.7

絵コンテとリサーチ

本作はハロルドとリリアンの二人が駆け落ちから始まる夫婦関係を二人の話とイラストで構成したドキュメンタリーである。「ラブストーリー」というタイトルであるが、映画人としての実績が偉大
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.8

チェコ人の主人公たちは
ナチスドイツがチェコを含む東欧、フランスを中心に
ヨーロッパをほぼ全土収めた時に
イギリスから飛行機を飛ばしてチェコ上空から
パラシュートで降り立つ。
ナチスではヒトラーから数
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.4

実力で

昨年、本作の主人公であるキャサリン・G・ジョンソンは
当時のオバマ前大統領からアメリカで大統領勲章を与えられた。
現在99歳。飛び級で大学を18歳で卒業。
教師の仕事をしていたが、数学の才能
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.2

「それでも僕はやっていない」から10年

家族の話が多い是枝監督の新境地というべき作品。
しかし、やはり家族の話もしっかり入っています。
例えば主人公は反抗期の娘に手を焼いている父親であり、
そして元
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夜明けの祈り(2016年製作の映画)

4.1

監督前作の「ボヴァリー夫人とパン屋」では、おじさんが
他人のエロい奥さんにストーカーのように近づき、心配するコメディだが、今回は打って変わって笑いが無い修道院での婚前交渉に関するお話。

ジュディ・デ
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