たつかわさんの映画レビュー・感想・評価

たつかわ

たつかわ

30代男性。2017年映画ベスト10
①人生はシネマティック
②沈黙
③ベイビードライバー
④ダニエルブレイク
⑤ハクソーリッジ
⑥幼な子われらに生まれ
⑦ドリーム
⑧ELLE
⑨帝一の國
⑩サーミの血
次点 新感染、シング、彼鳥、女神、ひとりぼっち、夜獣、蜘蛛男、三度目、夜明けの祈り

映画(124)
ドラマ(0)

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

2.5

スターリン自体がレーニンの葬式をきっかけに後を継いだことを知っているので、かなり興味を持って観た。本作はブラックコメディという紹介をされているが、実際は前半はコメディ、後半はブラックボックスの中で後継>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.7

魔法は解ける

本作は、是枝監督作品「誰も知らない」を参考にしている。

誰も住んでいない一軒屋が沢山あるなかで、「マジックキングダム」というモーテルに主人公家族(母子家庭)は住んでいる。アンドリュー
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菊とギロチン(2016年製作の映画)

3.5

関東大震災、大正末期から昭和初めにかけての昭和恐慌や大凶作により、女性の身売りが起こる。そして大正デモクラシーによって普通選挙法が制定(アメ)された一方で、治安維持法が制定(ムチ)されたそんな時代。>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.4

バリー・コーガン

自身が心臓外科医、立派な家、美人の妻と素晴らしい子供たちを持つ完璧な主人公に、意味ありげな少年がつきまとうところから始まる。

監督が、本作で描きたかったことは、正義と報復、信念、
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オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.9

ディザスタームービーではない、人間ドラマだ

ヤク中でどうしようもない若者(マイルズ・テラー)に突然子供ができたために、森林消防隊員に就職。体育会系の集団の中で成長していく話。その状況のために当初は奥
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花咲くころ(2013年製作の映画)

3.9

愛は、後からついてくる

物語の舞台はソビエト連邦が崩壊して独立直後に内戦が起こり、一度は収まったものの、数か月後にはまた戦争が起きようとしている時期のジョージアの首都トビリシ。

配給でパンを求める
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天命の城(2017年製作の映画)

3.5

韓国で映画化しただけでも、偉い

16世紀までは、明王朝が親、満州を勢力化にしていた金(後の清)が兄、李氏朝鮮が弟の関係であった。しかし、秀吉の朝鮮出兵などによる財政破たんや宦官の専横や党派闘争などに
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ゆずりは(2017年製作の映画)

4.0

寄り添う

物まね芸人のコロッケが主演、葬儀屋のとても真面目な部長役を演じています。コロッケは顔の筋肉を大きく使うことにより物まねをしていますが、本作では自慢の頬肉を全く動かさないことで、笑わせること
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.8

ちょっと古いのが、マイナス

シリアのラッカに暮らす、市民たちが町の凄惨は現状を世界に伝えるために結成した市民ジャーナリスト「RBSS」(Raqqa is Being Slaughtered Sile
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2016年製作の映画)

4.5

監督のチャン・フンは前作「高地戦」で、朝鮮戦争の休戦直前での南北朝鮮の国境にあるエロック高地を北と南がその場所を取り合う中で、お互いを少しだけ知ることになる。そして休戦協定へ....そのあとは是非見て>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.9

再生

(少しネタバレ)

昨年公開の「帝一の國」の監督の次作ということで観ました。
橘あきらを演じる小松菜奈はとても美人にも見えたり、不細工に見えるたり、シーンによって表情が様々な変わる八面六臂の顔
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.8

世界の縮図

 前作「グランド・ブダペスト・ホテル」ではミニチュアが駆使されたが、この監督はCGを好まない。今回は1000体を超える人形を使い、15万枚近い静止画を撮影したストップモーションアニメです
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ランペイジ 巨獣大乱闘(2018年製作の映画)

3.2

予告やCMを観る限り、怪獣が暴れまわるし、ドウェイン・ジョンソンも暴れるという雰囲気で、それはそれで間違っていないのだが、一点だけ追加するとセス・ローゲンが作りそうなブロマンス映画であるということだ。>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.2


東映実録路線を意識した白石監督作品

映画が始まって、「仁義なき戦い」の大友のような風貌をした男が人間の指を切り落としたり、シーンとシーンの間に独特のナレーションそして懐かしい東映マークが入るなど、
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.3

環境と出会い

最も多くの放送禁止用語が発声された映画としてギネスに認定された作品は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」だ。その作品でディカプリオの奥さん役を演じ、ヌードになったり、ヒールでディカプリ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.0

世界観

LGBT作品には、抵抗や差別といった外側からの攻撃が必ずある。例えば2000年以降はアカデミー賞をにぎわした「ブロックバックマウンテン」、「ミルク」、「ムーンライト」そして今年の外国語映画賞
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.2

昔の日本映画のような繊細さ

山田監督の前作「聲の形」を観てから京アニという存在を知った人間であり、テレビシリーズ「響け! ユーフォニアム」の存在は、本作を観てから知りました。

青年期の女子高生の感
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心と体と(2017年製作の映画)

3.8

恋愛は難しい

「ホワイト・ゴッド」という犬版猿の惑星で、食肉加工工場での牛の解体シーンから始まったが、本作でも同じようなシーンが最初に入ってくる。ホワイトゴッドではあまり意味のないシーンではあったが
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.9

インド映画界の至宝ことアミールカーン演じるマハヴィルはレスリングでメダルをとれなかった後悔を胸に秘める男で、息子に願いを託すとやる気満々。しかし、子供はすべて女の子。諦めて過ごしていたのだが、ある日を>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

4.2

「孤独」と「一人暮らし」は違う

映画は始まると「harry dean stanton is lucky」と黄色で書かれた字が
どーんとデカデカと画面に映る。

本作は、ハリーの出演作と私生活をベース
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ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.0

色彩が美しいゆえに

本作のHPを観ると文部科学省特別選定作品(青年向き・家庭向き)文部科学省選定作品(少年向き・成人向き)と書いているが、流石に子供と一緒に観るとかなり気まずくなる作品ではあるが、ど
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

4.1

助けあう

移民が大きな問題になって数年になるが、2018年になって、同時期に日本で上映された「はじめてのおもてなし」でも自宅に難民を受け入れた家族を描いていた。そもそも昔からトルコをはじめ多くの移民
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.7

絵はモードの作品ではあるが、家は2人の作品。

イーサンホーク演じる孤独なエルベットが、居場所のなくなったモード(サリーホーキンス)を家政婦として雇うところから始まる。エルベットは孤児院で育ち、粗暴で
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.2

対話の人

主人公チャーチルはユーモアを持ち合わせ対話を得意とする、一方の敵であるナチスのヒトラーは、人の感情に訴えるパフォーマンスを得意とする。36歳に大臣になり、作品にもでてきたカリポリの戦いで大
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.7

二度目の死という言葉

「死者の日」と聞いて思いつくのは「007スペクター」のオープニングぐらいで日本人にとってはあまりなじみのない行事ですが、毎年11月1~2日にかけてメキシコ各地で行われます。家
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坂道のアポロン(2017年製作の映画)

4.1

MY FAVORITE THING

監督が長崎・五島列島で以前「くちびるに歌を」を撮影したときに、主人公演じる新垣結衣がピアノを演奏しているが、手元を見せることはほとんどなく、あくまでの合唱コンクー
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

かわいい40代女子

「パディントン」では主人公がお世話になる家族の母親役をやっているサリーホーキンスが本作では声を失った清掃員役で、かわいい40代女子を演じており、全く違和感がなかった。特に半魚人と
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ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)

3.9

ダニエラ・ヴェガのための映画

原題は、natural womanではなく、A FANTASTIC WOMAN。劇中ではアレサ版の「ナチュラルウーマン」が流れます。

トランスジェンダーの女性がトラン
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ベロニカとの記憶(2015年製作の映画)

4.1

60歳の主人公に成長を観る

監督はインドの監督。本作で描かれいる以上のものを観客に想像させ、
豊かな人物描写を表現させる素晴らしい監督だと思いました。

例えば、主人公がなぜ2回も離婚してしまった理
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.5

2世ゆえの悩み

脚本をコメディアンのクメイル・ナンジアニが妻との異文化結婚を元に
脚本を作り上げて、主人公をクメイル自身が演じた作品。

フランス映画「最高の花婿」のような人種の違うお互いの家族が様
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ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)

3.9

本当の現実とは

「1995年のバルカン半島のどこか」という始まり方。映画を観ていると、ボスニア紛争直後なのだろう。バルカン半島は古くは東ローマ帝国からなるギリシア正教会、中世ではオーストリアを中心と
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

2.8

ファンタジーとは言え、つっこみどこが多すぎる

昨年、実はカラーとモノトーンの混成映画が2作品あった。1本目は「ゴッホ最後の手紙」、ゴッホの生前後をカラーで、前をモノトーンで表現していた。2本目は「婚
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犬猿(2017年製作の映画)

3.9

監督にとって「麦子さんと」以来のオリジナル脚本となる本作。弟役は真面目だけど若干の闇があり、兄役は安定の新井さん演技。妹役は演じている筧美和子本人にかなり寄せた役、姉役は完全に藤山直美だった。それぞれ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

看板の裏

観終わった瞬間、「足りない、もっと見たい」という欲求と不満に満ち溢れていた。様々なブラックジョーク、オレンジジュース、手紙などいいシーンがたくさんあり、この続きがみたいと思える作品でした。
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密偵(2016年製作の映画)

3.8

ビンタ、ビンタ、ビンタ

以前、「暗殺」で一部の韓国人俳優による日本語イントネーションに対してとても違和感があったので懸念していたが、本作は全く問題なかった。また、韓国併合後に日本の文化が入ってきてい
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