smmt705さんの映画レビュー・感想・評価

smmt705

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映画(638)
ドラマ(0)

サンライズ(1927年製作の映画)

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サイレントなのもあるけど、なるべくセリフや説明をしないで、こんだけ豊かな気持ちになるなんて。教会のシーンでは一緒に泣いたし、写真を撮るシーンは一緒に笑った。都会を歩いているのに草木に囲まれたと思ったら>>続きを読む

M(1931年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

影だけが喋ったり、ボールが転がるだけとか、さっき買ったはずの風船が電線に引っかかるとか、人がその画面に不在だとしても明らかに存在した事が分かる。そして物語は犯人探しの刑事モノ、とはならず、割と早めに犯>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

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沢山のじゃがいもが捨てられていく話からもう悲しくて胸がいっぱいになりそうな所を、子供たちの月曜から日曜までじゃがいも!の歌や、ロマの人、心のレストランの人たち、ヴァルダが持って帰るハート型のじゃがいも>>続きを読む

(1989年製作の映画)

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このシーンとシーンが繋がらなそうに繋がる唐突さと男家族の物質的な会話のみで作られる世界観、モノクロの美しさ、初期作品だなんてやっぱり思えない…。ヴィセンテの行動はわかるようで分からないし、父親もどんな>>続きを読む

幕間(1924年製作の映画)

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とにかく人の飛び跳ね方がかわいい。スローモーションなのもあるけれど、一生懸命全力でやらないと作られない手や足のハッキリとした動きと目つき。破廉恥な角度からのバレエダンサーが実は髭おじさんでした!みたい>>続きを読む

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

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犬は裸を意識してないかもしれないけど、裸にトレンチコートの人間ってのは裸を意識しているのかいないのか。デジタルで撮影される裸はすごく質感が生々しいのに、風景になるとバッチリな赤青緑でペタンコにしていて>>続きを読む

ゴダールの映画史 第8章 徴(しるし)は至る所に(1998年製作の映画)

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ゴダールのパートナーであるミエヴィルとゴダール自身に捧げられる章。アルバム『the sea』の第8曲のケティル・ビョルンスタの曲から始まる。穏やかな豊かな音。「誠実さしか 解決はない」

愛。他の何か
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ゴダールの映画史 第7章 宇宙のコントロール(1998年製作の映画)

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ドニ・ド・ルージュモンの「手で考える」
からの『回廊』『ヌーヴェルヴァーグ』で映し出される手、手、手!手がいっぱい!そして宇宙のコントロールに成功したヒッチコック。見知らぬ乗客のライター、鍵、くし、な
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ゴダールの映画史 第6章 新たな波(1995年製作の映画)

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「我々が望んだのは 撮ること 現実世界の少年少女を 現実世界の少年少女がその映画を観て 驚いてほしい 自分が世界に 世界に属していることに」

なんて素敵な言葉なのだ。『アタランタ号』のあのアコーディ
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ゴダールの映画史 第5章 絶対の貨幣(1995年製作の映画)

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政府批判はいつの時代のどの政府にも当てはまるんだなという冒頭から
「映画とは何か、何でもない」という虚しいテキスト。そしてマネについて(映画史内では様々な歴史と折り重なっているね。)

そしてゾラの著
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ゴダールの映画史 第4章 命がけの美(1994年製作の映画)

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冒頭に、死を遂げたふたりの女性に捧げられる。そして、『フリアにおくる言葉』というパコ・イパニェスの死にゆく男がかつて愛した女性に捧げた歌の歌詞、

「君はもう後戻りできない 人生とは歩きつづけるもの 
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ゴダールの映画史 第3章 映画だけが(1994年製作の映画)

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「自分の歴史を描き 自分が誰の後に来たかを知り その関係性で自分の位置が見えてくる(テキストには宇宙のコントロール)」

というゴダールの言葉通り、歴史から知ろうとする姿を、『狩人の夜』『グロムダール
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ゴダールの映画史 第2章 ただ一つの歴史(1989年製作の映画)

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「写真を継ぎ 人生よりも真実であろうとした映画」

という言葉から、教科書やニュースでの切り取られた歴史よりも、映画の方が歴史を語っているんじゃないかという思いを鮮明にした後で、

「映画はキリスト教
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ゴダールの映画史 第1章 すべての歴史(1989年製作の映画)

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引用とコラージュに愛を持って作られたものを目にするのはただただ感動してしまう。

「何も変えるな、すべてが変わるために」

というブレッソンの言葉の引用からもだけど、この映画史自体も、ゴダールの頭の中
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(1997年製作の映画)

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フォンタイーニャス地区の家と、家政婦として行く家でもティナはどちらでもガス自殺は成功しない。みんなにとって子供は心配ごとなだけ。骨というタイトル通り、みなが血肉を必要としていない、物質として存在してい>>続きを読む

凱里ブルース(2015年製作の映画)

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一瞬、一瞬、息を呑むばかり。大切に持ち歩きたくなる風景を紡いだらこうなるんだ。人や物やすべてが思い出という一括りにあるみたいに平等で、中身はやんちゃな感じなのに、それとは別に穏やかに見つめられるものな>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

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呪文に囚われた人達は何度も何度もその言葉に引き込まれていく。想い人を探して彷徨っている人に、思い入れのある土地を案内された気分。

大脱走(1963年製作の映画)

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常に脱獄の事しか頭にない脱獄のプロフェッショナルが集まり、ただ一つの目標、脱獄する!に向けて創意工夫をしていく工程がものすごく面白かった…。毛布などから脱走時の服を作るもの(これすごく感動した)、やり>>続きを読む

ヴィタリナ(2019年製作の映画)

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ペドロコスタ監督はお家が好きなんだと認識した!家から家へ。それが逃げる目的なのか、滞在するのか。至る所にある街角を歩き、放浪しながらも、ちゃんとお家に帰る人々。どんなところにも太陽はあるはずなのに、浴>>続きを読む

はりぼて(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

市議会議員という、メディアにも誤魔化しにも慣れていない政治家たちが犯した過ちが、気持ち良いほどに暴かれていく!文書も改竄されてないし、黒く塗りつぶされてもいないから、架空計上は明らかであった。なのに何>>続きを読む

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

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憧れている人達とつるむことに憧れて、実際つるんでみて楽しいけれど、それだけだと誰一人のことももしかしたら分かってないかもしれない。一緒にいるだけだと分からないことだらけだし、自分から見えている姿は一面>>続きを読む

大海原のソングライン(2019年製作の映画)

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海を漂いながら、そしてそのとちどちに流れ着いては音楽を聴き、同じ世界の環境問題に向き合っていく。穏やかにこうして向き合える時間の尊さよ。

MOTHER マザー(2020年製作の映画)

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共依存ってもっと一方的なものじゃなくて、お互いが痛めつけ合い慰め合うような気がしていて、秋子は息子に対してただ従うだけの存在だと思っているような気がした。それが秋子の子育てだと言われたら、そうか…とし>>続きを読む

ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ(2019年製作の映画)

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実際のサンフランシスコにあるちぐはぐさと、それを誇張するように演出されるひとつひとつが、観ていると段々と愛着のようなものに感じた。ジミーもモントも、文化系というか、柔らかい印象を持つ2人に何となく親近>>続きを読む

ウィッカーマン(1973年製作の映画)

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街中の人がずっとニヤニヤしてる。郵便局はお菓子だらけで、宿泊施設の料理は不味くて。獲物を転がす余裕がずっと怪しく映るけど、信仰の内容はそこまで狂気的ではないし、歌っているみんなは可愛い。映画も割と短い>>続きを読む

溶岩の家(1994年製作の映画)

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みんなちょっとずついじわるね!会話も聞いているというよりただ言葉を発しているという雰囲気。マリアーナの無骨な美しさが、不可解で不気味な人達と好戦してる。病院と人の住む街を行き来するザラザラした道と暗い>>続きを読む

ヴァンダの部屋(2000年製作の映画)

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無くなりつつある街とともに、生活もなくなっていく。ジャンキーな生活は、彼ら彼女らが望んだわけではないけれど、そう生きていくしかないとずっと見せつけられる。それに、暗い部屋にある少しの光で映し出される顔>>続きを読む

緑の山(1990年製作の映画)

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これが1989年での話のようで、今となんも変わらない議題でびっくりしてしまう。何よりも山の人達が怒っているのは、私たちは犠牲になってよいと判断され、甘くみられているということ。結局声が小さいと判断され>>続きを読む

我ら山人たち(1974年製作の映画)

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山で暮らす人たちは、過酷な上に贅沢な暮らしは出来ず、けれどその必要性や環境の維持には共存してきた人々の暮らしがある。農家ひとりひとりをその人の話す声が録音された音声を流しながら撮影する手法はとても面白>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

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地元の友達がずっと仲良くて、集まるたんびにうるさくて忙しない!母親たちのお喋りや、友達の妹の喋り方、マックスの母親とのやり取り。地元への愛着と嫌悪を同時に感じた。会話の度に息継ぎの出来ない画面の繋がり>>続きを読む

デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

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わたしゾンビになったら映画館行っちゃいそうだなぁ。その時は映画館スタッフの皆さん、わたしの首を思いっきりぶった斬って下さい!固執しないようにしなきゃな!

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

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戦地に行かずに家に帰れるドローン攻撃。サラリーマンのように戦争を仕事にするなんて精神がおかしくなりそう。でも、戦地に行くのだって頭のおかしくなるよね。苦しい。戦争映画は消化できない…。

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

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政治的背景の滑稽さとテロとの戦いという名の犠牲者と。未だにずっとある問題で、何を正義と思えばいいのかも分からず混乱したまま。45%かぁ…と数字が頭の中に残る。

銃2020(2020年製作の映画)

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怪しい空気に怪しい人たちに怪しい台詞で作られたものでした!驚きに溢れています。

理性(2018年製作の映画)

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この映画は熱量が大部分を占めていた!監督も熱を帯びていてすごく印象的!カースト制度の差別的肯定は、くやしい気持ちでいっぱいになったし、ヒンドゥー教至上主義しかり、偏った思考を称賛している現状がインドに>>続きを読む

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