ファーストショット、雨に濡れて刺青が透けるワイシャツの男が歩く。この時点で傑作を確信しましたが、本当に素晴らしい演出の作品でたまげました。原作を読んだ1ファンとしてこれ以上の映像化はないと思いますし、>>続きを読む
現代の技術でワクワクするSF映画を作ろうという気概を感じる。
「音」があらゆるヒントになっている。音を出さない(手話、足音を立てない、など)という表現も含めて。当然だけど、ハンズ・ジマーの劇伴が劇場に>>続きを読む
勝って当たり前だったアメリカが雪辱を果たすために1チームとして取り組んだ北京オリンピック。コービーの偉大さはもちろんだが、レブロン、ウェイドなど、スターである各選手がチームに欠かせないピースとして機能>>続きを読む
ここまで振り切ってくれるライアン・ゴズリングに感動しました。彼がいなければどうなっていたことか。
英語の言い回しの小ネタみたいなものでずっと温度が下がりすぎないようにキープし続ける脚本術がさすがです。>>続きを読む
ソフィが(おそらく)何度もこの父との記録を見返しているように、私たちもこの映画のことを何度も見返していくのだろう。ビデオカメラに撮影されたり、人前に出たりするのを嫌った父の姿を、手繰り寄せるソフィの記>>続きを読む
この徹底的な虚構のなかで私たちの心を動かしてくるものはなんだろう。ちょい役のマーゴット・ロビーのシーンが良すぎて、そこだけを取っても素晴らしい映画だと思います。
バットマンを「映画」で見せたい、という気概を感じて清々しい。かっこいいショットがいくつもある。
今シリーズは復讐のループを断ち切るのがテーマになりそうで、これは本質的なテーマだと思うし、見届けたい。>>続きを読む
フィンチャーほどの監督が今更ヒッチコックをやるのは本当になんなんだろう。『裏窓』と『サイコ』のオマージュには気付きやすい。完璧主義者が全然完璧でないところがトホホで可愛げがあります。
なんといってもこの大雨と舞い散る紙です。トニー・スコット的としか言いようがない職人映画です。
細野さんの語り口の穏やかさがずっと観ていたくなるような心地よさ。
SAKEROCK好きとしては細野さんのバンドに伊藤大地がドラムで参加して、そこに星野源がナレーションをあててるというシチュエーションに>>続きを読む
この題材とキャラを与えられてよくここまで作れるなと素直に感心してしまう完成度。ゲームをやっている人ならぜったいに分かってしまう表現もたくさんあり、マリオ好きのためのご褒美みたいな1本。
「今スパイダーマンをやる意味」みたいなものがギュウギュウに詰め込まれてます。正直もっとアクションのシーンが欲しかったかも。次、早く見せてください。カメオに驚いてるとあっという間に2時間半が…。
10点つけたいくらい。あと100回くらい観てもいいくらいの大傑作。ありがとうございました…。
21世紀最高の映画編集だと思います。「詩的」とかそういう次元ではない、もっと恐ろしくも素晴らしくもある何かだと思った。音と映像の分離や、ジャンプカット、小津的な正面切り返し。こんな編集観たことない。
オアシスが伝説になるまで。「どんなことがあっても俺らもメディアも消えて俺らの曲だけが残るんだ」という信念で一貫してるところがさすがです。
ネガティブな感情ではち切れそうだったダニーが見せる最後の笑顔。「白夜」が物事の境界を曖昧にしていきながら、我々を理解の外へ連れていく。理解や感情に「正しさ」があるなんて、一体誰が決めたのか?
過去と未来は生きている人を通して同時に現在に現れる。人生のそれぞれのステージを前にして悩む3人の父子が母の過去を紐解きながら、母のいない未来へ向かっていく1本。
戦争という現代的な事象を描きながらガッツリ古典的な悪魔表象を引用し、さらにそこに斬新な恐怖表現を発明してもいる。噂通り病院が怖すぎるし、後の映像作品に多大なる影響を与えたことでしょう。
大傑作。ラストシーンのスチール写真が美しすぎてそこに人生のすべてが写っている気がします。
トヨエツ演じるお父さんが可愛い。何も言わないでテレビ買ってくるお父さんの家にはいたくなるだろうね。
最高すぎる…。ホームレスジジイの大暴れシーンだけで大満足できるでしょう。
めちゃくちゃいい。The Pharcydeがフィーチャーされているだけで評価不能になってしまうけど、人物たちの心の機微や成長を静かに見守る感じでとてもよかった。途中ハーモニー・コリンが最低な役でカメオ>>続きを読む
もしこのシーンがこうだったら、ここが短かったら、とか色々考えてしまう。
よくこんなアイデアを映画にしようと思ったものだ。話の核心を観てない人に話したらポカンとされるか呆れられるに違いない。ジョーダン・ピール作品してはこれもまた「観ている表象に騙されてはいけない」という意味>>続きを読む
映画に過剰な意味が生まれる前の「観たい」というシンプルな世界に連れていってくれます。手懐けたと思った動物が暴れたり、偶然を奇跡だと解釈したり、観ていると思っていたら観られている側だったり、今回も「視覚>>続きを読む
視覚の情報が徹底的に観てる人たちを裏切り続ける。我々は全てを観ているのに、何も観ていない、というのがジョーダン・ピール的世界観?
まだ映画にこんな想像力があったのかと熱くなります。全て視覚から先に情報が入る親切設計。
他のマーベル映画にない要素づくしの個性的な1本。他のMCU映画ではあまり見かけないロングショットや長回しがあって、個性はちゃんと出てるかと。フェーズ5以降を考えると避けて通れない作品。
やはり誰だってオークワフィナのような友達とカラオケに行きたいものである。