砂場さんの映画レビュー・感想・評価

砂場

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2016の個人的ベストは

・エブリバディ・ウォンツ・サム
・溺れるナイフ
・シンゴジラ
・ブリッジ・オブ・スパイ
・ホース・マネー
・裸足の季節
・ドント・ブリーズ
・山河ノスタルジア
・ディストラクション・ベイビーズ
・蜜のあわれ

映画(193)
ドラマ(0)

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)

4.0

戦闘シーンがかっこよく男子心をくすぐるなかなかの出来!!
ロシアの艦長が沖田艦長クラスの渋みでキャスティングが良い。

服装的にいうと、ロシアの艦長の方が重厚なお召し物でアメリカはカジュアルだなあ。あ
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イントレランス(1916年製作の映画)

4.9

ニーチェの『道徳の系譜』という本がある、道徳概念の起源をユダヤ/キリスト教から紐解き、道徳が弱者主導の奴隷の道徳に成り下がっていることをバッサリと書ききっている。
『イントレランス』はグリフィスによる
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ひそひそ星(2015年製作の映画)

4.5

311以降世界はこれまで気にもしなかった数値を気にし始めた。ガイガーカウンターを一般市民が買って、**ベクレルなどと会話するようになるとは311以前は想像もつかなかった。
『ひそひそ星』ではベクレルで
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ポール・シュレーダーが数十年の時を超えて『タクシー・ドライバー』のトラヴィス級の狂人を生み出したのか、、

イーサン・ホーク演じる郊外の小さな教会の牧師トラー。彼はイラク戦争で息子を失うという過去を背
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ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)

4.0

フランスも年寄りが多いなあとまず見終わって思ってしまった。登場人物がほとんど年寄りで身内は病気したり他界したり。一方で若いのは移民なのである。自分が若い時はそう思わなかったんだけど最近は年寄りのパワー>>続きを読む

パピヨン(1973年製作の映画)

4.5

名画というのは数十年後に見返すとまた違った角度から見ることができる。本作の原作はフランスの小説家アンリ・シャリエールの自伝的小説である。
彼は無実の罪を着せられたが数度目の脱獄に成功しフランスを捨てベ
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ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.4

80年代野郎だった僕はその頃の映画というとジョン・ヒューズだよなあ!
本作に登場するのは体育会系、ガリ勉、サイキックな子、お嬢、ワル。それぞれ親との関係に悩んでいる様子がうかがえる。時には涙を流して激
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.6

祝祭的なプッサンの<ミダス王とバッカス>が壁一面に飾られていることからも、ファッションデザイナーのペトラ・フォン・カントはかなりきてる人物であることがわかる。
住み込みの若い助手のマレーネは耳は聞こえ
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大殺陣 雄呂血(1966年製作の映画)

4.3

『モンテ・クリスト伯』など古今東西、復讐譚というのはドラマとして強力だよね。
本作は阪東妻三郎のサイレント映画『雄呂血』(1925)の1966年版リメイクである。1966年というと主演の市川雷蔵が若く
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.7

今年のアカデミー賞関連で黒人差別をテーマにした3作をやっと全部見られた。『グリーンブック』『ビールストリートの恋人たち』そして本作『ブラック・クランズマン』。個人的な評価では『ビールストリートの恋人た>>続きを読む

BU・SU(1987年製作の映画)

4.6

1987年の映画、この時代はまさにバブルのど真ん中であり後から考えると意味不明な消費文化と多幸感が思い出されるが本作の舞台が果たしてバブル期なのかどうかわからないけども浮かれる若者たちはバブル的お気楽>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

4.0

子供が集団で泊まると枕は投げるのは当然であるが、さすがに中身の羽までぶちまけるとはスケールがでかい。
唐突なスローモーションが永遠を封じ込めたようなシーケンスで、永遠に馬鹿騒ぎをしていたいものだなと思
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ナイト&デイ(2010年製作の映画)

4.0

個人的にはトム様映画の中でもベスト3級の傑作だと思う。キャメロンディアス(ジューン)が巻き込まれ系で始まる本作、なんの説明もなく事態が進展するが次第にトム(ロイ)の危険な魅力に惹かれてゆくジューン。そ>>続きを読む

僕だけの先生~らせんのゆがみ~(2016年製作の映画)

4.0

鬼才城定監督だけに時々アリエナイ異様な場面をぶっこんでくる。
お姉ちゃん役の女優さんがそもそも存在自体がなんとも異様なんだけど、トイレットペーパーをもぐもぐ食い始めた時はこりゃやばいものを見てしまった
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ヒート(1995年製作の映画)

4.2

アルパチーノとデニーロというとやはり『ゴッドファーザーPART II』をどうしても思い出すが、あちらはファミリーの映画であったのに対し『ヒート』ではファミリーはあらかじめ崩壊している物語だ、でもアルパ>>続きを読む

セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.5

ファンタジー、SF/ホラー、コメディーなどジャンルごった煮的な楽しさに溢れる一作だ。
ジュリーが公園で出会った不思議な女の子セリーヌの後をつける場面からこの不思議な物語は始まる。セリーヌはどうやらとあ
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.5

う〜ん、ミステリを書くルールとして知られるノックスの十戒のある項目に違反しとるぞ、、、とまあそれはそれでいいか
コメディタッチのミステリ映画です、二人の女性がバチバチするんですがエミリーがファッション
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

ここまでザ・スミス推しだとは全く想像できなかったので嬉しい誤算?
ザ・スミスの歌詞で会話するなんてめちゃくちゃおしゃれな演出ですなあ、マイケル・ベイ先生らしからぬ、、、ただ声帯を壊されたからという無理
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ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

4.5

これは超絶大傑作だった!!思い出すと前作『ムーンライト』が黒人でLGBTという設定ですごく良作だったんだけどちょっと過剰にマイノリティ映画になってる感があり入り込めなかったのだが、今作はごく普通の黒人>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

3.7

世界中の人が知っている史実だけに映画的な過度な演出を避けているためびっくりするようなどんでん返しとか終盤の盛り上がりには欠ける、というよりも意図的に高揚感を排除してあえて抑制的に撮っているのだろう。>>続きを読む

メリーに首ったけ(1998年製作の映画)

4.4

ファレリー監督も『グリーンブック』のような優等生映画じゃなくてこっちのオゲレツギャグ路線の方が断然良い!
オゲレツ度がとにかくひどいレベルで笑うというよりぶっ飛ぶ。
特に左耳にべっとりついたアレをヘア
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王になろうとした男(1975年製作の映画)

4.3

ジョンヒューストンの傑作であることは間違いなし!
ショーンコネリーとマイケルケインが実にいい味を出している。結局のところ彼らをここまで突き動かすモチベーションはよくわからないのだが、この二人の存在感が
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

4.0

自分は蚊もヒルもワニも全くNGであり、冒険には向かないタプだが映画で見るぶんには面白い。

カラー作品で見るハンフリー・ボガートはなんだかオーラの分量が減ってる感じがする、特に前半の髭もじゃの時はくた
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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

4.0

1932年サイレント時代の小津作品だ。
戦前の世界観の中でここまで父性の尊厳を微妙に扱ったことはなかなか勇気の要ることだったろう。それは決して否定ではなく肯定でもない、1962年に植木等が”サラリーマ
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.2

原作の村上春樹「納屋を焼く」はフォークナーの同名の短編へのあからさまなオマージュであるが、個人的には村上春樹というとチャンドラーとかフィッツジェラルドの印象が強いし実際にそっちの方が体質に合っているよ>>続きを読む

とらんぷ譚(1936年製作の映画)

4.1

どんな展開なのかなと思ったら
いきなりの惨劇から始まるが、なんともとぼけた味わいでありおもわず笑ってしまった
テンポも良く実に味わい深い作品

ナッシュビル(1975年製作の映画)

4.7

若い頃以来超久しぶりの鑑賞だが、感じ方が全く異なるなと自分でも驚いた。まあ自分も歳を重ね世界も大きく変化した、アルトマンの描いたものはその時代なりに新鮮な意味を持って見ることができるのでやっぱり流石だ>>続きを読む

月夜釜合戦(2018年製作の映画)

4.0

釜ヶ崎というと、以前読んだ『経済学者 最貧困地区に挑む-あいりん改革』鈴木亘著を思い出す。
経済学者があいりん地区改革に乗り出す奮闘記で、学者らしいロジックを最大限生かしつつも、政治家、官僚、住民、運
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エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.3

1、2、3とドンドン脚本が雑になっている気がw
でもいいんですよ、筋肉おっさんが同窓会ノリでわちゃわちゃやっている
だけでも十分なんですよ

たちあがる女(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

普段は合唱団の講師をしている49歳の平凡な中年女性が、”山女”アルミニウム工場破壊活動をするときは特殊部隊並みの行動w

時々挟まる音楽隊がなんとも寓話的な雰囲気を出している

山女の行動は劇中でも賞
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.1

臆面もなく濃い、とにかく濃い
実人生と映画ネタの混在、いろんなオマージュに思わずニヤリとする
特にドルフラングレンのMITネタ、ディスコ女ネタは笑ったw

もう男汁祭りってことでなんでもあり!

実録外伝 大阪電撃作戦(1976年製作の映画)

3.6

神戸と大阪の暴力団抗争史で、なんとなく神戸の方がシャレオツなんだよね、とはいえやることはえげつないが、、、
血みどろの抗争のシリアスなところと、奇妙なヌケ具合(渡瀬恒彦がカニをあちちちと食べる、乱痴気
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サッドヒルを掘り返せ(2017年製作の映画)

4.4

『続・夕陽のガンマン』のあの広大な墓を復元しようというやつらのドキュメンタリーだ。
本作はまずメタリカのライブから始まる、彼らこそ『続・夕陽のガンマン』の熱狂的なファンであり復元をサポートしたのだ
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.7

本作の魅力は何と言っても映像表現だよなあ。CGアニメ、アメコミ、日本の萌え絵、カートゥーン、バスキアなどのグラフィックアート、とあらゆるポップな技法が濃密にぶっこまれていてしかも破綻がない、センスがい>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

5.0

花で始まり花で終わる
デイリリーの花はあまりにも美しいがエロい雰囲気も漂わせるのは家族を顧みずこの花に人生を捧げてもしょうがないというか、そういう奴が世にはいることについての妙な説得力がある。
クリン
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疑惑とダンス(2018年製作の映画)

4.4

アドリブ映画の大傑作!!
ダンスシーンが秀逸でこれがなかったら諏訪敦彦のようにも感じられたかもしれないが(ないか)、まあ突然挿入されるダンスシーンの破壊力たるや、、、もっとダンスは長くてもよかったな
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