maiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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トルーマン・カポーティ 真実のテープ(2019年製作の映画)

3.1

オンライン試写会で観ました!ありがとうございます。

ただ、カポーティをある程度(彼の作品を少なくとも数冊は読んでいたり、代表作は知ってたり…など)知っていなければ楽しめないかなぁと思いました。
ドキ
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.2

原作とは少し異なるけれど、女性だからと制限を受けてきた主人公に寄り添おうとする旦那がとにかく素敵で理想的だなぁと思いました。ラストは「女性だからできない」から「女性だからできる」へと方向転換させていて>>続きを読む

フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話(2019年製作の映画)

3.5

悪くはないんですけど、壮大にしよう!と意気込みすぎたからか…内容の薄さが目立つ作品になってたのはもったいないなぁと思いました。
仲は別に良くないチームが一致団結して乗客を守る、乗客たちがフライトチーム
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スパイの妻(2020年製作の映画)

3.6

これは私には合いませんでした…多分、舞台がかった演技や演出が苦手なんだと思います。はじめての黒沢映画でしたが、きっとこの監督さんのファンの方は楽しめるのだろうなぁと思いました。
予告編も見て「強く逞し
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浅田家!(2020年製作の映画)

3.8

家族っていいなと思えた作品でした。
「心の穴を埋めるのは、過去の記憶でしかないのかもしれない」のようなことをラストで主人公が語るのですが、確かになと思いました。
今の世の中的には、前を向いて過去を振り
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.5

日曜に見に行きました。
これは鑑賞後にだれかと感想を共有したくなるだろうなと思ったので、いつもは一人で映画を見に行くのですが、今回は他の人も誘って観に行きました。
正直、内容的に期待している部分もあり
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僕の好きな女の子(2019年製作の映画)

3.8

自分の今の状況にシンクロしてしまって、いつもは起こすような同族嫌悪すらなく…凄く見入ってしまいました。笑

主人公の、「好き」と言えないなよなよした頼りない性格も「あるある〜」となるし、ヒロインの女の
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.1

これの何が凄いって、いろんな立場でいろんな将来を描いている青年3人が友人同士で、それを10代の頃から撮り続けていた奇跡のようなドキュメンタリーの構成になってることです。しかも、ある人の親と同じ構図を友>>続きを読む

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.8

映像の面白さ、それと会話のダラダラした中に醸し出されるおもしろさ…それはさすがドラン!だと思ったのですが、胸をいきなりきゅっと突いてくるような、そんないつの間にか自分の気持ちに肉薄していた登場人物達の>>続きを読む

鵞鳥湖の夜(2019年製作の映画)

3.6

あざといまでの、清々しいまでのフィルムノワール一辺倒の映画です。
ネオンの赤や黄色の明るさや、追いかけ合う際の影の演出、そして壁に映る影が会話するシーンなどなど。とにかく、フィルムノワールとして完成度
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

3.7

良作です!
ただ「ニューヨーク公共図書館」を観てる身からすると、ラストの部分の現実から離れた感じや、主人公の動機部分があまり表立って強調されないところに物足りなさを感じてしまいました。

「公共」だか
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ウルフズ・コール(2019年製作の映画)

3.9

これは大当たりな映画でした!
あまり大々的に宣伝されてるわけでもなく…正直ひっそり公開初日な作品なのですが、全編通して緊迫感のあるやり取りや描写の完成度が高い。
潜水艦を扱ったフランス映画ってかなり珍
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暗くなるまでには/いつか暗くなるときに(2016年製作の映画)

3.5

繋ぎ合わせるのも難しい…し、多分監督も自分の中で紡がれる「学生運動」を基軸にしたこの映画を完全に理解してもらおうなんて思ってないのだろうなぁという感じでした。
いい意味でいえば、今まで見たことない感じ
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土曜の午後に(2019年製作の映画)

4.3

ずっと会話劇なのに、映画始まってすぐに描かれる緊迫した雰囲気に一気に飲み込まれました。
「信仰」とは、守るべきものとして形を大事にすべきなのか?形は変わろうとも、その奥底に伝う心を引き継ぐべきなのか?
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

3.8

ドラマ版から何回も観てるからこそ楽しめる最高のエンタメ邦画!
長澤まさみ始めとする、演技派な方々のはっちゃけ演技がとにかく楽しいです。私の個人的ツボは竹内結子です、あの2人の掛け合いがとにかく好き。笑
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マリアム(2019年製作の映画)

3.6

淡々と描くスタイルでいたのに、ふっといきなりカメラが傾くシーンなんかが印象的でした。
常に淡々と冷静な視点で切り取るからこそ、飄々としてるように見えて実の所いっぱいいっぱいの主人公が引き立つのだろうな
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ジャッリカットゥ 牛の怒り(2019年製作の映画)

4.0

いや、これは凄い、凄すぎる。
凄すぎて、買う気ゼロだった公式ガイドブックを衝動買いしてしまいました…。笑

まず、映像表現の巧みさ。
舞台となる村や森の自然豊かさな様はもちろん、そこに住む人々の暮らし
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福岡(2019年製作の映画)

3.9

凄く良かったです。
去年のアジアフォーカスは応募が間に合わずで観れなかったので、今回のモノクロ版を楽しみに観に行きました。

パク・ソダムが主役という注目度がグッと上がる映画になるのですが、パク・ソダ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

前半は正直「いつ時間の魔術がかかるんだ…」とそわそわしてたのですが、逆行が始まった瞬間のあれよあれよの伏線回収と引き込まれる映像の素晴らしさに一気に引き込まれました。
これは2回目注視しないと。笑
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バナナ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.8

台湾の暗さを帯びた歴史を描いたものなのかな…とちょっとした覚悟のもと鑑賞したのですが、歴史やドラマを描きつつも、そこにユーモアを忘れずに入れてくるからこそ最後まで引き込まれて見ることができました。>>続きを読む

オーバーボード(2018年製作の映画)

3.7

超絶予想通りの展開なのですが、出てくる皆んな愛くるしすぎます。笑

みんな第一印象は何か嫌な部分が目につくな…って感じだったのに、見れば見るほどその「ちょっと鼻につく」ところが逆に愛おしくなってくるん
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WAR ウォー!!(2019年製作の映画)

3.6

私は、バジュランギおじさんとかパッドマン とかの所謂「感動系」のインド映画が特別に好きなんだと再確認した映画になりました。笑

とにかく裏切り×裏切りのどんでん返しが多くあります。
そして、なによりも
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BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(2020年製作の映画)

3.7

テレビやYouTubeなどのメディアでしか彼らを観たことがないけれど、とにかくカッコいい。パフォーマンスが完璧なのは言うまでもないけれど、個々人の意識がすごく高いのと、姿勢が謙虚なのは一目瞭然です…!>>続きを読む

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.7

これは…すごく評価の分かれやすい作品だと思います。
低評価はつきにくいと思いますが、普通だったよって人と手放し高評価の人がいるんじゃないかな、と。

「出会い」から生まれる「人との繋がり」を大事にしよ
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.6

スリルが味わえる作品です。

内容はタイトル通りで、事故で目が見えなくなってしまった元警察官の女性が猟奇殺人犯との体力戦・心理戦に挑みます。

正直サスペンス的な要素はいまひとつです。最後にあっと言わ
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あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

3.5

自分も砂糖はそんなにとってないと思ってたけど、きっと知らず知らずにとってしまってるんだろうなと確認できました…。

40杯分の砂糖を平均してとってると示されますが、日本で作られたか海外で作られたかで同
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真夏の夜のジャズ 4K(1959年製作の映画)

4.2

熱量そのまま、観客やステージには関係のないシーンまでアーティスティックに切り取った「オシャレそのもの」な映画です。

まず!なによりもメンバーがいい…!
わたしはセロニアス・モンクとルイ・アームストロ
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.6

わたし的、今年のベストムービーに確実に入るなという作品でした。
歴史…特に戦争を絡めた歴史映画って暗くなりがちだし、観てて辛くなるシーンも頻発するイメージなんですけど、そんな絶望的な状況の中でも信念を
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桃さんのしあわせ(2011年製作の映画)

3.7

淡々と優しく日常を切り取った作品。
メイドとして長年お勤めしてきた女性と、その家の息子の間の血の繋がりはないけど固い愛情が沁みました。
死へと着実に向かっている女性が、最後に至れり尽くせり…とまではい
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いつくしみふかき(2019年製作の映画)

3.6

多分制作者側も賭けに似た演出だと認識してはいると思うけれど、シリアスなテーマに乗っかるコメディ要素がわたしには刺さりませんでした…。
初めの「村」というカルト映画にも通じるような演出のまま、その独特な
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ソワレ(2020年製作の映画)

3.8

自分は空っぽだと思っていた男女がお互いに依存し合うことで、本当の自分の道を見つける話。
終始どんよりしてるし、何より村上虹郎くんの役どころがあまりにも無鉄砲で不甲斐ない感じ…でも、ラストがびっくりする
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君が世界のはじまり(2020年製作の映画)

4.0

「おいしい家族」をみたときにも思ったのですが、すごく温かくって丸ごと肯定してくれるような描き方が本当に好きだなぁと思いました。

6人の高校生がメインで、主役はえんを演じた松本穂香。
その他の若手俳優
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.8

この映画をちょっとドキドキしながら見たのですが(胸糞だと聞いていたので、実際どうなのかなと)、観てよかった…という表現もおかしいですけど、映画としての完成度がとにかく高くって飲み物飲むのも忘れるくらい>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.6

この映画のどこが惜しいって、重たいテーマに超有名どころの曲を当てたってところだと思います。プレイリストムービーが裏目に出てるような…そんな気がする映画でした。

選曲は抜群にいいし、曲に映画の中で動く
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.9

大会で優勝する!仲間との絆!
みたいな青春映画もいいけど、自分のやりたいことは実は知ってるのに、それを自分で「無理だ」とか「宣言するのってカッコ悪い」とか「一生懸命やってる姿を見られたくない」と否定し
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