世界最高チンピラ・シンデレラストーリー。
ファックファックと世の中に中指を立てながら一気にロックの歴史に燦然と輝くアルバムを2枚たて続けに制作し、前例のない規模のコンサートを敢行したロックバンド、オ>>続きを読む
戦争の映画であり、悲惨なことも起こるけれど、
登場人物が皆愛情に溢れていて、湿っぽくなく、希望に満ちている。
オープニングとラストの音楽が最高。
フランスが舞台ということで、少しジャック・タチ感の匂い立つ、ビーン史上最もおしゃれな新作。
テレビシリーズからの再利用ギャグがあったり、全体的にビーンの毒が弱かったり、かろうじてあの愛車は登場するもの>>続きを読む
年を重ね、たとえば60歳をすぎてから改めて観たい映画。
ラジカセから流れていたモーツァルトがそのままエンドロールで流れ続けるのが良かった。
夏目漱石の描く、儚げで心の奥の翳りが漂ってくるような少女を、小説の中から飛び出してきたようなそのままの姿で藤谷美和子が好演していて、素晴らしい。
今まで優作イズムは龍平の方にしか感じなかったのだけど>>続きを読む
オープニングの映像がかっこよかった。
しかしやはりランボーはとびきりかっこよくなくてはだめなので、ディカプリオのランボー「太陽と月に背いて」の上映orDVD化を願う。
逆コナン演じるトムハンクスが可愛い。
社長とのタップピアノのシーンよかったな。
NYのあの夢のようなおもちゃ屋FAOシュワルツは一度閉店したものの移転して再オープンしているとのこと。行ってみたい。。
76分では短すぎる!
2時間でも3時間でも観ていたいと思ってしまう。
昔馴染みのおじさん二人が山奥の温泉に行って帰ってくるだけなのに。
早朝、過ぎ行く見慣れた景色に、静かに心を踊らせる。
夕方、疲れと>>続きを読む
日本でいうところの草野マサムネのような、何歳になっても青春真っ只中みたいな曲がかけてしまうスチュアート・マードック。
しかし彼自身は青春真っ只中の年齢を長いこと病院のベッドの上ですごしており、その失わ>>続きを読む
バンドの最後としてこれほどの有終の美はない「ラスト・ワルツ」も素晴らしい。
でも「ラスト」よりも彼らの「ビギニング」である1stアルバム「ミュージック・フロム・ビッグピンク」にこそ、ロックバンドが一瞬>>続きを読む
特に心動かされるところはなかったけど、フランスの夫婦ってこんな感じなのかなぁと思うと、何ともやり切れない切ない気持ちになる。
この映画の旨味のほとんどはルイ・ガレルの存在なのではないかという気もする。
他のダサ高校生映画とは一線を画すダサさのナポレオン・ダイナマイト。
叔父さんが見とけよって言いながらナポレオンにステーキ投げつけるシーンが一番好き。
アルバム「イマジン」収録曲をイメージして作られた映像作品。
映画館の音響で大好きな「Oh My Love」などが聴けたのは良かったけれど、ヨーコ色の強いアヴァンギャルドな映像はやはり理解できず眠くなっ>>続きを読む
家で一人きりになった時の、現実にかえるような、彼らの表情が印象的だった。
目に焼きつく美しいラストシーン。
ノブも真っ青の激癖お母さんのもとに生まれ育てられたガープの一生が描かれた映画。
後半畳み掛けられるように続く悲劇に胸がしめつけられたけれど、テーマソングのように繰り返し流れる「There will n>>続きを読む
スタジオに篭るまでのビートルズの活動を追ったドキュメンタリー。
「ヘルプ!」から徐々に歌詞もサウンドも容姿も内省的・精神的になっていく様子が面白い。
当時子供だったコステロがラバーソウルに初めこそ失望>>続きを読む
高田渡が亡くなって15年。
亡くなったほぼ同時期に渡さんの音楽を知った自分はライブへ行くことが出来なかったものの、本作に収められている渡さんの生きた姿を(主に酔った姿を)観ることができるだけでも、本当>>続きを読む
レコードオタクで常に茶色いシャツをインしてるあのブシェミをもう一度確認するために、再見。
やはり、最高であった。
自分が女子高生だったらどう考えても好きになる。
病室でスケッチブックをめくって見せる>>続きを読む
記憶喪失系にろくなものはないけど本作は先日観てとても面白かった「四月の永い夢」の中川龍太郎監督の新作ということで、期待して鑑賞。
結果、残念ながら、ろくなもんじゃない記憶喪失系の範疇を出ない作品だった>>続きを読む
シリアスとユーモアが中途半端に散りばめられた、出来の悪いディズニー映画のような残念な映画であった。
とにかく「海の上のピアニスト」の奏でる音楽の描き方が残念だった。
船から出たことのない、その存在自>>続きを読む
タイトル「mid90s」にこめられた意味の大きさは、映画を観終わってからわかる。
決して繰り返すことない瞬間を、時代を、生きていること。
たとえばいつか時を隔てても、この時流れていた音楽を聴けば「あの>>続きを読む
世に評価されないままに日々を送る一人のフォークシンガーの物語。
舞台は1961年のNY。
この映画について、当時のフォークシーンを「よく描けている」と「嘘ばっかり」の賛否両論があったらしく、というこ>>続きを読む
何百年も前のニューヨークの建物の廃材を使ってギターを手作りする「カーマイン・ストリート・ギター」と、訪れる人々の人間模様が描かれたドキュメンタリー。
まずニューヨークの歴史が染み込んだ木材にギターと>>続きを読む
恋人を亡くした女性が再生へと踏み出していく物語。
と書いてしまうと味気ないけれど、登場人物の感情がとても丁寧に誠実に追われていて、映画が終わった後も、もっと彼女たちのことを観ていたいと思わせるものがあ>>続きを読む
写真家バート・スターンが撮った1958年ニューポート・ジャズ・フェスティバル。
さすがは新進気鋭の写真家。ジャズ・フェスティバルの記録とはいえ、記録の仕方が一筋縄ではない。
セロニアス・モンクの演奏>>続きを読む
公園のベンチに座っていると突然ジョージがやってきて隣に座り、おもむろにギターを取り出し、あの優しい微笑みで自分に向かって歌いかけてくれる。
ジョージの歌を聞いていると、いつもこんな楽しい想像が胸に湧い>>続きを読む
Goodbye,South,Goodybyeという原題も良いけど、「憂鬱な楽園」と名付けた邦題のセンスも素晴らしい。
というのも、本当に「憂鬱な楽園」と言いたくなるくらいに、終始気怠い。
この気怠さは>>続きを読む
突如現れた”婚約者の友人”アドリアンの正体を巡るミステリーとしても面白かったけど、鑑賞後に尾を引くのはマネの絵「自殺」を前にしてつぶやくアンナの台詞。
墓地でアンナがヴェルレーヌの詩「枯葉」を、横に>>続きを読む
スイスで教師をしている初老のライムントが偶然出会った本に導かれ、リスボンへ旅立ち、その本の著者の半生を追っていく物語。
原題は「Night Train to Lisbon」。
まるで自分の失われた人>>続きを読む
ムッシュかまやつ「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」でその名を知り気になりつつも出演作を見ることがなかったジャン・ギャバン。さすが、歌にされるだけあって、タバコを吸う姿が異常にかっこいい。激シブ。
「小栗旬と3人の女たちなのか?」と訝ってしまうほどに、太宰は見えてこなかった。感情的に台詞を吐き捨てるシーンなどは完全に小栗であった。
きっと多くの人が「太宰ってこんなに冷たくないよなぁ、もっとへりく>>続きを読む
「ゲイカップルが子供を引き取って育てようとする物語」と一言で説明すると名作「チョコレートドーナツ」と同じになるけど、その内容は似て非なるもの。
何というか、「チョコレートドーナツ」に感じられるような切>>続きを読む
「クズ」について考えさせられる。
僕が今日本で最も好きなクズ、お笑いコンビ空気階段の鈴木もぐらはギャンブルと風俗をやめられず借金600万円をこさえたりして、本作の主人公と大体において一致するのだけど(>>続きを読む
誕生日プレゼントにコアラのマーチを渡されてはしゃいだあげく気が大きくなってメガネを交換しようって言い出す女と、そもそもコアラのマーチをプレゼントする男。
今泉力哉監督作品に登場する男女の狙いすぎてない>>続きを読む
子供達の垢抜けない演技すらも懐かしく心地いい。
90年代日本のノスタルジアを一手に引き受けたZARDによるエンディングテーマに心は大号泣。