Soheyさんの映画レビュー・感想・評価

Sohey

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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.6

現実と夢が目まぐるしく交錯する展開にドキドキしっぱなしで、アニャテイラージョイとトーマシンマッケンジーの表情ひとつひとつが魅力的。

全てに納得したわけではないが、エドガーライトも現実をちゃんと見つめ
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ビースト(2018年製作の映画)

3.7

ベテラン刑事に扮するイ・ソンミンVSユ・ジェミョンの激シブ演技合戦。

バラバラ殺人、麻薬ビジネスを牛耳る中国マフィア、警察内での昇進争い。『悪のクロニクル』『生き残るための3つの取引』よりももっと残
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豆大福ものがたり(2013年製作の映画)

3.2

『横道世之介』の沖田修一監督✕前田司郎脚本のおやつ候補たちが選挙活動を繰り広げる短編。

終始ニヤニヤしながら観てた。ショートケーキがお持ち帰りされるんじゃなくてしちゃったり、豆大福がタバコ吸ったりし
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キッチン(1989年製作の映画)

3.4

ギラギラしていたバブル期に恋人?親友?言葉では形容できない、精神的につながったヒロインと相手の男性は今でこそ深く共感できる関係性なのかも。

ファンタジーっぽい家の空間づくりにもすごく引き込まれ、4人
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メイン・テーマ(1984年製作の映画)

3.3

宇多丸さんがアトロクや「森田芳光全映画」でも言っていた野村宏伸の“異物感”がよくわかった。

確かにひとりだけすごい浮いているけど、薬師丸ひろ子との掛け合いはむしろ心地良い。

急にゲジ眉やゾンビ風メ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.6

14世紀フランスで起きた強姦事件を被害者、被害者の夫、加害者の3人の視点から描く歴史劇。

家父長制、男の身勝手な自尊心と虚栄心、同性である友人の妬み……。女性の生きづらさは中世から変わっていない。
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(ハル)(1996年製作の映画)

3.8

「森田芳光全映画」読破のため監督作マラソン始めた!

心に傷を負ったハルとほしがメールのやり取り(劇中では「パソコン通信」て呼ばれている)によって再生していく姿を、本編のうち1/4の時間をメールの文字
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

アヴァンタイトルが全くアガらない。『カジノ・ロワイヤル』のモノクロ映像や、『スカイフォール』の影からヌッと出てくるボンドなど「ここから始まる!」みたいな高揚感を得られなかった。

“人間”ジェームズ・
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死霊館 悪魔のせいなら、無罪。(2021年製作の映画)

3.5

エドとロレインの過去にもフォーカスし、毎回新しい手法で怖がらせにかかるジェームズ・ワンをはじめとする製作陣に感服。

あと自分は人の関節がバカになる描写がすごく好きなんだなと改めて実感!

シリーズ見
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恐るべき子供たち 4Kレストア版(1950年製作の映画)

3.4

狭い部屋で繰り広げられるエリザベットとポールの愛憎入り乱れるやり取りに引き込まれる。
まるで姉弟しか存在しない閉ざされた世界をのぞいているような感覚。

衣装はクリスチャン・ディオールってことも初めて
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アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

4.2

超絶面白かった。

女性教師エミと夫の衝撃的なプライベートSEXから幕を開け、その動画が流失した件で保護者から尋問を受ける彼女の1日を映し出す。

怒りと不満が充満しているブカレストの街。女性蔑視、環
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.1

サンカヨウとは水に濡れると透明になる花。

幼い頃に家を出ていった母、父の再婚相手と新しい妹、淡い思いを抱く幼馴染みとの関係に苦悩する陽はたくさん心の涙を流す。その先、彼女はどんな色に染まっていくのか
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.1

オス臭ハンパない。決して笑わず何事にも動じない人間凶器ジェイソン・ステイサムはかっこいいが、もう少し肉弾戦が見たかった。

『マインドハンター』のホルト・マッキャラニーはイイ味出してる。
何より思った
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宴の日(2020年製作の映画)

3.4

父親が死去し喪主になった息子は葬儀代を稼ぐため納棺の日も仕事に向かい、残された妹は何も分からぬまま参列者の相手をする。

ユーモラスな展開に笑い、兄妹が感情を発露する場面には感動した。韓国の葬式のしき
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朝が来る(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

最近読んでいる本の影響もあって子供ができる・できない、つくる・つくらないということに関心があったのでこのタイミングで観られて良かった。

ひかりの人生は妊娠をきっかけに大きく傾いていくにも関わらず、相
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アワ・ボディ(2018年製作の映画)

3.6

走ることで“得ていく”非正規雇用のチャヨン。反対に走ることで“削ぎ落としていく”ヒョンジュ。若さ、容姿、職歴、結婚、親からの圧力。ヒョンジュの美しい肉体に惹かれていくチャヨンもまた自らが背負っているも>>続きを読む

HHH:侯孝賢(1997年製作の映画)

3.3

オリヴィエ・アサイヤスがホウ・シャオシェンと旅をしながら彼の創作の秘密と素顔を捉える。

シャオシェン作品を支えたチュー・ティエンウェンなど台湾ニュー・シネマを牽引した映画人のインタビューも大変面白い
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茲山魚譜 チャサンオボ(2019年製作の映画)

3.8

「チャサンオボ」は朝鮮王朝時代に書かれた海洋生物学書。それを記した元官吏ヤクチョンと漁師チャンデの絆が描かれる。

好奇心は人を大きく変えるが、それを突き詰めた先にある自分の理想が現実によって裏切られ
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Everglow(英題)(2020年製作の映画)

3.3

済州島を舞台に心の傷を抱える海女とドキュメンタリー監督の交流を描く。愛について自分が凝り固まった考えをもっていたことを思い知らされた。自国の負の歴史である済州島四・三事件にも触れられていて感服です。>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.5

真実は語り部の都合でいくらでも歪ませることができる。守るべきもののため、“正義”の意味は人それぞれ変わっていく。自分の天秤はどちらに傾くだろうか。

『佐々木、イン、マイマイン』でその名を認識してから
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スクールガールズ(2020年製作の映画)

3.5

保守的な修道院に通うセリアが友人との交流や秘密を抱える母親との関係から、新しい世界の扉を開く。

ピラール・パロメロ監督によれば、物語の舞台である1992年に思春期を迎えた女性たちが、勉強をし、独立し
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トムボーイ(2011年製作の映画)

3.6

『燃ゆる女の肖像』『ガールフッド』のセリーヌ・シアマ監督が2011年に発表した長編第2作。10歳のロールが自身のアイデンティティに揺れながら、友人の少女と絆を育んでいく姿を繊細なタッチで切り取る。>>続きを読む

くじらびと(2021年製作の映画)

3.4

400年間捕鯨をしながら生活するインドネシア・ラマレラ島の人々を追ったドキュメンタリー。

壮大な大海原で巨大なクジラに銛1本で格闘する様は大迫力。クジラが捕れれば村民全員が喜び、事故で仲間が亡くなれ
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.7

ルーマニアのライブハウスでの火災をきっかけに発覚する巨大医療汚職事件。真実を追う新聞記者と医療体制をなんとか立て直そうとする新任の保健省大臣に肉薄する。火が回り観客が混乱するライブハウス内、生存者から>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6

キューバ危機の最中で核戦争回避に奔走したセールスマンの実録ドラマ。英国とロシア、スパイとして互いの国に潜入し、危険を乗り越え絆を深めるグレヴィルとアレックス。国や諜報組織に翻弄される2人の姿は『工作 >>続きを読む

ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

3.7

アフガニスンタンでタリバンから死刑宣告を受けた映像作家とその家族の逃避行の旅を全編スマホで記録したドキュメンタリー。
友人の裏切り、悪徳移民業者、難民申請がなかなか通らないことへの焦り、移民排斥を訴え
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ビヨンド 4K レストア版(1981年製作の映画)

3.5

4Kレストア版で再見。

眼球や肉片をいかに美しく引きちぎるのかに全力を注いでいるルチオ・フルチ先生の美学を存分に堪能できました!

初めて観たときは知らなかったけど、クトゥルフのモチーフもたくさんあ
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Romantic Comedy/ロマンティック・コメディ(2019年製作の映画)

3.6

オンライン・シネマ、APARTMENTで。

これまでつくられてきたロマコメ映画がいかに白くヘテロで、女性像を都合のいいように変えてパターン化されてきたか、そしてそれでもなおロマコメに魅了されるはなぜ
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.4

アクション・アドベンチャー娯楽作に女性蔑視、先住民、ジェンダーなどの社会問題がさりげなく盛り込まれていて、完全になめてました。

エミリー・ブラントがパンツ、パンツ言われるのは『アフリカの女王』のキャ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.5

ぐるぐる腕輪を操って戦うトニー・レオン、スローモーションで華麗に舞い踊るトニー・レオン、憂いを帯びた表情のトニー・レオン。とにかくいい。

シャンチーの妹シャーリーン役のメンガー・チャンは大発見!かっ
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ミス・マルクス(2020年製作の映画)

3.7

父カール・マルクスの教えと劇作家のパートナー、エドワードの愛を得て、労働者や女性の権利を訴え続けたエリノア。先進的な考えを持つ一方で、父のもとでは厳格な家父長制と彼の介護に縛られ、浪費家かつ不貞なエド>>続きを読む

ショック・ドゥ・フューチャー(2019年製作の映画)

3.3

本編の7割くらいが宅録シーンという斬新な音楽映画だった。主人公アナとクララの曲づくりの過程はかわいくてずっと観ていられる。
音楽的背景を知っていたらもっと楽しめたかな。

フレンチ・エレクトロの映画と
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コレクションする女(1967年製作の映画)

3.4

「あの子、俺に気があるな。まぁ俺のタイプじゃないけど」
コレクションする女=尻軽なアイデに対し、思わせぶりな態度を取るもことごとく空振る超絶すかし男のアドリアンのモノローグはアホな男性心理の滑稽さを見
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

3.6

彫刻家の父親や批評家に作品を評価されずとも絵画を描き続け、好きになる相手は女性でも男性でも関係なく自由に生きたトーベ。彼女を非難せず、常識とされる価値観に縛られない周囲の人たちも魅力的。最愛の人と一夜>>続きを読む

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