そういちろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

そういちろう

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マン・ハント(1941年製作の映画)

3.3

政治色かなり濃いめでやや戸惑いましたが単純な逃走劇+天真爛漫な美人との色恋モノとしても出来が良く楽しめました。

ジョーン・ベネットさんの美人過ぎるけどちょっと育ちが悪そうで雑な性格そうな感じがとても
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ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年製作の映画)

3.5

中2の冬雪の積もる中発見された同級生の遺体(遺体の造形、センス良)
その事件を巡り学校、警察は自殺と断定するも第三者からの告発状を機に話が動いていく

原作は未読で話の流れも知らずにフラリと観たのです
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

3.4

最強のカルトムービー。殆ど台詞が無い中で奇天烈な事象がいくつも起きるので、何通りも解釈が出来るし観る人によって印象、感想が大きく異なる作品。
これはこういう意味だろうな…とあたりをつけながら観ていても
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第5惑星(1985年製作の映画)

3.7

enemy mine 敵国支配的な(mineは鉱山という意味も)

21世紀後期、人類は平和を達成したものの宇宙でドラック星人(トカゲみたいな頭)と戦争を開始
戦闘機で戦う中で不時着した星で主人公はド
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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

4.0

wild at heart ワイルドな人、と作中では訳されていた。at heart で本質的なという意味になるので本質的な野生、野蛮ともとれる。

ブルーベルベットでもそうだったがリンチ作品では登場人
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1946年製作の映画)

4.2

超大作!!
何度噛んでも味のあるガムみたく飽きるところなく楽しめます

電力会社に貢献しないよう帰ったら要らない部屋の電気はOFFにします

国境事件(1949年製作の映画)

4.0

めっちゃ面白い
メキシコ違法労働者ビジネスの摘発を描いた潜入捜査モノ

メキシコ側とアメリカ側それぞれから送り込まれる潜入捜査員が魅力的
ホモセクシャルを感じさせるシーンもあり目が離せません

イコライザー(2014年製作の映画)

3.9

普通のおじさんに見えて実は超強い、そんな話が私は好きです

クソ格好良いシーン多数
思わず見とれて2時間あっという間でした

プロジェクトA(1983年製作の映画)

3.8

楽しすぎる!
サモハンもユンピョウも良い味出してます

スパゲティ野郎大好き

女ガンマン・皆殺しのメロディ(1971年製作の映画)

2.5

美女×西部劇=面白B級感満載
荒々しい無法者3人に夫を殺され暴行もされた妻が奮起する復讐譚がベース

ラクエル・ウェルチが美女すぎて…
あと重すぎる復讐の動機に対して拳銃の使い方を覚えて復讐するぞ!的
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殺しが静かにやって来る(1968年製作の映画)

3.8

雪山で繰り広げられる西部劇
今作抜群に輝いているのは悪役のロコ。
ゲロ以下のにおいがプンプンする最低で最高に魅力的な悪役でした
(撃たないから〜!と言って銃を捨てさせた瞬間に撃ち殺すシーンからつかみは
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.6

シャマラン・ギャグは殆どスベり芸みたいなもんですね
ばあ様の爪とぎとオムツベシャァのシーンはフフッとなりましたがギャグというより生理的に気持ち悪すぎてそういう意味で最高でした。

ただ最後の荘厳な音楽
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.3

面白すぎて 終わらないで!って思いながら観てました。
キリスト教のドグマに触れて語られますが
「憎しみの連鎖を断ち切る」というテーマはキリスト教関係なく普遍的なものです。

レースシーンはファントムメ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.9

ベニチオ・デル・トロさんの演技が光ってます(ブラピと赤井英和を足して2で割った感じ、哀愁漂う雰囲気が良い)

日本におけるヤクザのように、南米の麻薬カルテルって取り締まるだけじゃダメで、
上手く共存し
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ローラ殺人事件(1944年製作の映画)

3.7

THE・ファムファタール、ローラ様登場!
容疑者に混じって担当刑事までローラにゾッコンラブ。

本人は全く悪意が無いのがおそろしい
勝手に夢中になったジジイ、おっさんがのたうちまわっているだけ!

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拳銃貸します(1942年製作の映画)

3.6

依頼人に裏切られたヒットマンの復讐劇
道中で出会う美女との出会いが彼の人生に救いをもたらしてくれます。

古典中の古典。ベタベタな展開の連続ですが完成度高すぎてびびること間違い無し。

硝子のジョニー 野獣のように見えて(1962年製作の映画)

3.8

フェデリコ・フェリーニの道、とテーマの似た作品でした
親に捨てられ、近寄る人たち全てに捨てられ続ける主人公を芦川いづみが怪演。
誰かに求められること、必要とされることがいかに大切か、また求められなかっ
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(1954年製作の映画)

4.5

ルンペン野郎の名言があって、それまでのストーリーが一点に収束していく感じ…良いです

ザンパノは友だちが欲しかったんだなぁ
不器用な筋肉馬鹿だから一遍たりとも素直になれない
そういう意味ではザンパノと
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昼下りの決斗(1962年製作の映画)

3.7

しじい2人で敵に向かっていくシーンかっこ良すぎではないでしょうか。
全体的に笑える絵面が多いしかつめちゃくちゃ格好良い。

善と悪で割り切れない中間で揺れ動く正義感を楽しめます

東京物語(1953年製作の映画)

4.5

こんなに耳が痛くなる作品はない
大人になり自分の家族を持つようになっていつの間にか忘れがちになってしまう育ての両親への愛を思い出させてくれます。

エル・スール(1982年製作の映画)

2.8

娘は、父と政治的に対立した祖父、父の愛する人のいるエル・スール(南)へ想いをはせる

終わり方の切れ味は好きですし、父親役の俳優さんのハゲてて哀愁漂う感じは良かったです

ムーディな作品で20代前後の
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東京の孤独(1959年製作の映画)

3.8

芦川いづみ特集にて

予想をかなり上回り面白かった。

野球の新人王を競う小林旭と宍戸錠のストーリーが軸ですが、
小林旭が慕う野球監督の大坂志郎との師弟愛、芦川いづみを小林旭と宍戸錠が奪い合う展開など
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女学生ゲリラ(1969年製作の映画)

3.7

足立正生特集にて。

何でこんなにも女性のヌードとセックスシーンが出てくるのかなあ、と思って観てたら性衝動=ゲリラへの衝動のメタファーなのかな〜と思いました

ゲリラ(「負けると分かっていても覚悟を貫
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

3.8

テーマはカイロの紫のバラみたい。
ファンタジーとか夢見ずに現実みろボケ!
…でも救いもちょっぴりあるんだからね!(ツンデレ)

手のひら目玉野郎の絶対的なセンスよ…。
あいつの存在だけで観る価値ありま
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ビリー・ザ・キッド/21才の生涯(1973年製作の映画)

3.7

西部男であろうとするビリーを追い詰めていく現実主義のギャレット(※巨人の4番ではありません)。西部劇の終わりを表しているかのよう

西部劇の時代が終わっていくことを、分かっているけど寂しいね、って気持
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

3.5

押しつけがましい価値観にはゲロを!
でも無我の境地で生きてる人間なんてきっと居ないから大体はみんなゲロまみれになるね…

ケイト・ウィンスレットさんみたく色っぽい人からならゲロをかけられても…怒りは9
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反撥(1964年製作の映画)

3.7

過去にあったであろうトラウマが思い起こされ、蝕まれていく美女。
余計な説明はなく気の利いた演出で観てる側の想像を掻き立てます。

ローズマリーの赤ちゃんにも通ずる現実と幻想の境界線が曖昧になっていく演
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人情紙風船(1937年製作の映画)

3.7

「何妙法蓮〜」とイかれた歌で始まった本作、薄気味悪い男たちの酒宴の背後ではドン引きしている奥様方の姿が…
このシーンがすべてを暗示しているかのよう。

小判を掴まない者は目がつぶれるらしいですが小判を
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ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

3.7

シリアスなギャグ多めで、この頃のスティーブ・マックイーンの風貌も相まって何だか007映画みたいな後味

基本路線は夫婦がドタバタ夫婦漫才した結果さらに仲良しになれて良かった!というハートフルな展開だけ
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ヤクザと憲法(2015年製作の映画)

3.6

なるほどこれは分かりやすくて良い

社会から何らかの理由ではじかれた人がヤクザになることがあるけど、
仮にヤクザをやめようと思っても社会の受け皿が無いのでやめられない(法律や条例は受け皿まで考えていな
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めし(1951年製作の映画)

4.0

宇宙からみればちっぽけな事だけど
結婚8年目あたりに起きた離婚の危機。

原節子の美しさが、変わりばえのない家事労働をしなければならない主婦の不憫さに拍車をかけ共感を誘う…

ほんの少しの感謝、優しさ
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4分間のピアニスト(2006年製作の映画)

3.4

ピアニストの話ではなく、先生側の話だった。
先生が過去に、己の無力さ故に何も行動を起こせなかった無念を断ち切る話。

序盤〜中盤は「女性の方が観たら楽しめる映画ではないですかね」くらいの感じで観ていた
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恐怖分子(1986年製作の映画)

4.5

いやはや面白かった
台湾映画恐るべし。

全編独創的なタッチでクセになる。
魅せ方もうますぎて舌をまくシーン多数
特に小説家である奥さんが(カメラに向けて)語るシーン、あそこは堪らなかった

話はベ
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男たちの挽歌 II(1987年製作の映画)

3.9

マークの双子の弟ケンさん登場!
ごり押し展開でも全く気にならない

この世から悪はなくならない
でも許せないやつには正義の鉄槌をぶちかます!

最後の盛り上がりが本作の真骨頂
男なら死ぬと分かっていて
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容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

3.0

ラスト死体発見シーンがなければもっと良かった

不器用な堤真一が人の温かさを知り、最後には遂に一方通行でない愛を感じる事が出来、歓喜余るシーンには思わず泣きそうになった。