sokbuさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

3.8

両親を亡くして、体の不自由な叔父の介護をしながら農場で働くクリス。獣医になる夢を諦めて、同年代の友達との出会いもなく、恋愛とも無縁な生活を続けている。ある日教会の合唱の練習を覗いた時に出会ったマイクと>>続きを読む

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実(2020年製作の映画)

3.7

大江健三郎の初期作品でも戦争に遅れて生まれてきたことにコンプレックスを感じている主人公が出てくるが、終戦を10代で迎えた当時の若者にはそんな共通する思いみたいなものがあるのかなと思った。年は10歳くら>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.3

認知症を長いお別れと言うことを知らなかったw 観終わって、家族一人一人が認知症の父(祖父)との関わりによって、自分自身の中にある問題、課題を乗り越えていくような、卒業していくような感じがさりげなく描か>>続きを読む

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)

4.0

主人公の肉子ちゃんは何人もの男たちに騙されて、その都度さまざまな街を追われて、たどり着いたところが漁港。娘のキクコと船の家で暮らしている。そんな漁港でのさまざまな人との出会いの中で、この「親子」が成長>>続きを読む

いのちの停車場(2021年製作の映画)

4.0

東京の救命救急センターで働いて来た医師咲和子(吉永小百合)が故郷の金沢に戻って、まほろば診療所の在宅医としての人生をスタートする。それまで人の命を救うことを第一に活躍してきたが、ここでは終末期の患者、>>続きを読む

バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画をつくったら~(2021年製作の映画)

3.7

テレビシリーズは2からみたので、今度は1を観たくなったなあ。劇場版だけど、ドラマからの自然な流れの中で見られた。さまざまな役者さんが出ているけど、みんな脇役であり、主役でもある。大杉漣さんの存在が大き>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

4.1

リーマンショック後、住む家、夫を失ったファーンは古いキャンピングカーに思い出を詰め込んで、ノマド(遊牧民)として終わらない旅に出る。期間限定の仕事、同じようにキャンピングカーで暮らすノマド達との交流、>>続きを読む

Fukushima 50(2019年製作の映画)

3.6

現場と上層部、そして官邸との間でのディスコミュニケーションが描かれている。その立場によって意図することがうまく伝わらず、また忖度があったりすると余計にややこしくなってしまう。この状況で別のステレスが加>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

少女の頃から舞台に立ち「オズの魔法使い」のジュディガーランドが47歳で亡くなるまでを描いている。レニーセルウィガーが吹き替えなしで歌唱、心に響いた。最後に「虹の彼方へ」を歌う時、「ゴールすることが大事>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

むちゃくちゃ病んでいる時に観たら、逆に救われてしまいそうで怖い。

アメリカの大学生がスウェーデンからの留学生に誘われて彼の育ったコミュニティに入っていき、残酷な宗教儀式を目の当たりにしながらも逃げら
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ソン・ランの響き(2018年製作の映画)

3.4

ボーイミーツボーイと同性愛物のような文句がパッケージに書かれていたのですが、男同士の友情とも思えるような。これもセルロイドクローゼット的な映画なのだろうか。

しかし各場面の構図、色彩、本当に映像がき
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

3.7

トランスジェンダーの凪沙と、親からの虐待を受けている女子高生の一果。二人は元々は叔父と姪の関係であるが、育児放棄によって東京に出てきた一果を預かった凪沙。二人の共同生活を通して互いの夢の実現のために動>>続きを読む

母と暮せば(2015年製作の映画)

3.7

原爆で亡くなった息子(二宮和也)の幽霊と暮らす母(吉永小百合)の物語。息子の恋人であるマチコ(黒木華)もそんな母を支えて生きるが時の流れの中で新たな恋人と共に去ってしまう。最後に天国の合唱のシーンはそ>>続きを読む

コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.0

映画でプリンセス編を鑑賞後、すぐにこちらも観ました。ダー子(長澤まさみ)とジェシー(三浦春馬)のロマンスが明らかになりました。この二人の関係がさらに続いたら面白いだろうなと思ったが、三浦春馬さんが亡く>>続きを読む

コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.0

テレビシリーズの再放送をいくつか観て、面白そうと思い映画館へ足を運んだ。コロナの影響で映画館に行くのは5ヶ月ぶり。楽しかったです。

『コンフィデンスマンJP』シリーズ全てを観ていたわけではないのだが
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チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

3.1

チアリーダー部員の広瀬すず扮する女子高校生たちが、熱血指導の先生、天海祐希にしごかれながら、全米での大会で優勝するまでのお話です。今回地上波で放送されたものを鑑賞。

天海祐希や広瀬すずなど役者さんが
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今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)

4.5

古い白黒映画のフィルムの中の主人公のお姫様に恋をした映画青年の一生を、切なく描いたファンタジー。昭和35年代の映画館が舞台で『ローマに休日』や『マイフェアレディー』など様々な名作へのオマージュもあって>>続きを読む

復活の日(1980年製作の映画)

3.8

今世界的規模で人類は困難に直面している。一部の地域での災害とか戦争ではなくて、地球全体の危機と言えるかもしれない。

小学生の頃、テレビで放送された「復活の日」を観て、人類は滅びるんだと黄昏てしまった
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.7

遺伝子の疾患により生まれつき顔が変形している主人公オギーが初めて学校に通うことになり、そこでいじめに遭いながらも、友達との関係を築いていく。

障害児のオギーの立場だけでなく、親が弟ばかりをかまうこと
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.9

依存症の施設でミーティングシーンからエルトンジョンのライフヒストリーが始まる。ミュージカルということで、突然歌い始めたり、子ども時代のエルトンが出てきたりして、物語の世界に引き込まれていく。彼と組んで>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.6

韓国社会の抱える格差社会を描いた映画という前評判を耳にして鑑賞したからか、もっと社会的なものを想像していた。実際には見事なエンターテインメント映画だった。

貧しい半地下に住む家族が高台に住むセレブの
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.5

これは薬物依存の息子を持つ父親が主人公。何度も薬の再使用を繰り返す息子に対して、愛情でコントロールしようとしていた父親が、自分にできることは何もない、家族は無力であると気づくことがターニングポイントと>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.9

80年代を舞台にしたゲイ映画、原作の途中までが映画として描かれているそうで、続編の話もあるとのことでそれも楽しみです。

イタリアの避暑地が舞台で17歳の主人公エリオが、大学教授の父親の助手として家に
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

古き良き時代のアメリカには誰にも知られないマイノリティの差別が隠されている。女性、障害者、同性愛者、職業など差別される人々が多く登場する。愛し合いながらも社会から追われるものたち。そういう意味で切ない>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

4.3

クリントイーストウッド演じる90歳の主人公がふとしたきっかけで麻薬の運び屋として働いてしまう。それまで家族とのことより自分の仕事中心の生活をしていたため妻や娘との関係も疎遠になっていたが、皮肉なことに>>続きを読む

カツベン!(2019年製作の映画)

3.8

周防監督の作品は好きでよく観ているのだが、社会的なテーマの物も有れば、コメディタッチの物もあり、どちらも好きです。『カツベン!』は後者の方で、出演者も『Shall we ダンス?』のメンバーが中心に出>>続きを読む

最高の人生の見つけ方(2019年製作の映画)

3.4

ハリウッド版は以前観て良かったので、日本のリメイク版はこれはこれで全く違う作品として観られた。映画を観る前にテレビで天海祐希と石田ゆり子がやっている「スナックあけぼの橋」という番組に吉永小百合さんとム>>続きを読む

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.9

コーヒーが冷めるまでの短い時間、自分が行きたい過去に戻ることができるというカフェ。コヒーが冷めないうちに出されたコーヒーを飲み干さないと現代には戻ってこられなくなるという。有村架純、吉田羊、薬師丸ひろ>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.6

点数を稼ぐため、組織的に仕組んで、麻薬や拳銃取引を自作自演していく警察官(綾野剛)の姿が描かれる。純粋に警察官になった新人の頃から、どんどん汚れていき、最終的に一緒に仕組んだ組織には裏切られるのだが、>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.8

19世紀のアメリカの興行主P.Tバーナムをモデルにしたミュージカル映画。「ラ・ラ・ランド」の音楽チームが製作に入っているのも話題となった。

幼い頃からから貧しかった主人公バーナムが障害者、セクシャル
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.4

テレビシリーズからの続編、上海、香港勤務を経て東京へ戻ってきた春田(田中圭)。しかしパートナーの牧(林遣都)は本社勤務に変わっていて、以前の天空不動産とは違ってしまっている。さらに部長の黒澤(吉田鋼太>>続きを読む

引っ越し大名!(2019年製作の映画)

3.6

江戸時代の姫路で引っ越し大名に任命された読書オタクの片桐春之介(星野源)が、見事に藩の引っ越しをしていく。歌と踊りもあり、星野源らしい映画。しっかり者の高畑充希、最近ダメ男役が多い高橋一生などそれぞれ>>続きを読む

アスリート~俺が彼に溺れた日々~(2019年製作の映画)

2.9

妻に逃げられた水泳インストラクターの主人公航平が新宿2丁目に紛れ込み、泥酔して潰れたところを助けたアニメ作家志望の悠崇と出会い、彼にひかれていく。二人は共同生活を始めるがお互いの価値観の違いに傷つきな>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

3.8

イラク戦争で伝説の狙撃兵とされたクリス・カイルの戦場と帰国時の家庭での生活を対比的に描き、PTSDに苦しみながらも淡々と任務を実行していく姿が描かれている。クリントイーストウッドが実話を基に監督した作>>続きを読む

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

4.1

さまざまな生物の遺伝子を組み込んだ新種の恐竜を作ってしまった人間と恐竜たちとの共存は可能か? 恐竜を兵器として使おうとする者も現れて、これは恐竜は人間のコントロールできない危険な存在として描かれている>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

3.9

腹違いの妹すずがいるということを知った鎌倉在住の3姉妹が一緒に暮らすことになり、それぞれの立場からみた自分たちの父親のイメージがモザイクのように重なって、理解しあっていく時間が描かれていく。『万引き家>>続きを読む