岩明均原作の異様なまでにドライな作風とは一風変わって、「怒」と「信」にフォーカスした韓国らしいエモーショナルな味付けになっていて唸った。日本の映画版がわりと良い出来だったのもあるが、日本IPを海外で実>>続きを読む
南部人外魔境モノだった前シーズンから魔都LAモノへ。
要所要所で挿入される空撮のハイウェイが、まるで悪魔の動脈のごとく脈打つ。それぞれの土地にあわせた画面のアプローチは正解だと思う。
また、時系列を反>>続きを読む
もはや鉄板であるヒロ・ムライとドナルド・グローヴァーの座組というだけで期待しかないのだが、まさに期待通りの傑作シリーズだった。
オリジナルの映画版がお互いの素性を隠したまま恋愛からスタートしていたの>>続きを読む
シーズンを重ねるごとに徐々に色濃くなる暴力と腐敗の気配。とあるキャラクターの登場で、そういえばこれはBBのアルバカーキと地続きの物語なんだと思い出してゾクゾクする。はぁ〜面白い
キリスト教福音派・南部ゴシック・サイコスリラー・カルトホラーの要素が複雑に絡み合いながら、時系列を反復するストーリーテリングで引き込むバディムービー。
おぞましい事件の犯人だけではなく、事件を追う刑>>続きを読む
ブレイキング・バッドのスピンオフという時点で勝ち確定なのに、さらに撮影も語りもブラッシュアップされてて非の打ち所が無え。これはビンジが止まらない。
"1秒も無駄にするな"
カオスの中に微かな光明が射しながらカオスそのままに突っ走ったシーズン1に対し、各エピソードでそれぞれの登場人物が丁寧に深掘りされドラマとしての深みがグッと増した今シーズン。>>続きを読む
資本主義批判とヒーロービジネスを直結する身も蓋もなさ。徹底的にシュールでマヌケに描写されるスーパーパワーに対し、武力ではなく、知性と言葉と行動だけが世界を変えうるのだと説く。劇中アニメの「パーキングチ>>続きを読む
平成ガメライズムを継承した第1話に驚いて最後まで付き合ってみたけど、1話を超えるものは無かったのは残念。
とはいえ玩具を売る為の安直なガジェットやフォームチェンジは最小限にとどめ、特撮技術で魅せ切る>>続きを読む
シーズン2決定しているとはいえ、さすがに回収してない伏線が多すぎるし色々と雑なところもあるんだが、それを補って余りあるリッチでノワールな撮影のカッコよさと俳優陣の脂の乗った演技が最高でめちゃくちゃ面白>>続きを読む
出だしからずっと迷走しているMCUドラマの中では一番ラストまでちゃんと面白かったんではないだろうか。終始何が目的で何をやっているのかわけわかめだったけど、ウェス・アンダーソンの美術でフィンチャーが撮影>>続きを読む
"恵まれし子らの学園"ならぬ"血塗られし子らの学園"!
本家『THE BOYS』がジャスティス・リーグへの悪辣としたアンチテーゼだったのに対し、『GEN V』はそのタイトルからも連想されるように明ら>>続きを読む
ド傑作…私的アメリカドラマベストかも…普段から採点甘めなので星5では全然足りん
着地完璧すぎて震えた。
また落ち着いたらちゃんと感想書こう。
シュッとしてるころのジェシー・プレモンス、教養のないマ>>続きを読む
これこそが新時代のスター・ウォーズに求められていたビジョンで、シークエル3部作が目指すべき新境地だったろう!
アニメ出身のキャラクター達の解釈一致が『クローン・ウォーズ』『反乱者たち』を完走した者に>>続きを読む
佳境!もう後戻りできない大悪党へ!ブライアン・クランストンの演技が最高だ
いまやスペクタクル過剰のハリウッド大作が失って久しい"ちょうどいい"スケール感で活写されるシチュエーションスリラー。ストーリーテリングにおいても毎話お手本のようなクリフハンガーで久々にビンジが捗る。>>続きを読む
システムは破綻し、コミュニケーションは機能不全に陥った最悪の労働環境。混沌そのものと化した厨房の中を、キャラクターの行き場のないフラストレーションを象徴するかのごとく縦横無尽に駆け回るカメラ。編集の凄>>続きを読む
観てる最中こんなに終わってほしくないと思ったドラマははじめてだった。
「キャラ萌え」と「ファンサービス」がストーリーテリングの敵だと理解してるし、長期化させずにバッサリ終わらせるのが昨今のドラマシリ>>続きを読む
前シーズンから笑いも泣きも尺もボリュームアップ。さらに新キャラのカウンセラーの"ドック"シャロンの登場が象徴するように、メンタルヘルスにも踏み込んだより深みのある人物造形と、それを担う俳優陣の演技が素>>続きを読む
前評判よかったから一応全話観たけど全然おもんなくてびっくりした。ストーリー云々以前に『THE LAST OF US』を経たディストピアSFの現在地点でこの演出の鈍臭さはキツい。会話シーンの切り返しもめ>>続きを読む
エネルギッシュな人間力に感化されるドラマだ。なのに説教臭さも汗臭さもない。なんだこのはじめての感じ…。
陰キャでスポーツ音痴の自分には完全にnot for me案件だと思って斜に構えて観るつもりだっ>>続きを読む
社畜大国に暮らす我々にこそ他人事に思えないブラック(企業)コメディ。私生活の人格と職場人格を記憶ごと分離するという医療技術"セヴェランス"が採用された近未来。その結果何が起きるのか?日常生活の自分は労>>続きを読む
冒頭からインティマシーコーディネーターを軟禁するという強烈なシークエンスが象徴するように、全編通してほとんどずっとほぼ裸見たいな格好のリリー・ローズ・デップ。これだけでめちゃくちゃ挑発的なのだが、いろ>>続きを読む
『ソーシャル・ネットワーク』『アドベンチャーランドへようこそ』そして今作でも大ネタ使いのある『イカとクジラ』等々、二十代をジェシー・アイゼンバーグの強迫性的なキャラクターと共に鬱屈と過ごした自分にとっ>>続きを読む
非の打ち所がない。評価をつけるには星5ではとても足りない完璧に美しい着地。テン年代からのPeek TV最後の傑作に疑いなく、これ以上は多分しばらくない気がする。
もはや伝説となった3話を経て「これこ>>続きを読む
他競技でありながら日本のドラマで最もロッキーに近づいた王道スポ根だ。タニマチ・八百長問題・過度なかわいがりや土俵の女人禁制などのタブーにも踏み込む角界に対する批判的な視点と、純然たる競技としての「相撲>>続きを読む
暴走するトキシック・ファンダムについてのドラマかと思いきや、そう一筋縄にはいかない相当ヘビーなやつだった。
社会に居場所を見出せなかった人間にとって、アーティストへの過度な推し活≒崇拝は孤独を加速さ>>続きを読む
そりゃさすがに面白いんですよ。会社からの要望とファンの見たいものの双方を最適解でブレンドさせるジョン・ファブローの手腕とバランス感覚には恐れ入ります。
『マンダロリアン』というタイトルである以上、デ>>続きを読む
いま間違いなく世界で一番おもしろい映像作品だろこれ。
S1ではケンダル、2ではシヴ、3ではローマンがそれぞれ後継者に最も近づきながらすんでの所で父親にキャンセルされる。そのイキりとやらかしを観るのが>>続きを読む
みんな大好きA24とNetflix製作で、『37セカンズ』のHIKARI監督も参加。A24作品に日本人監督が起用されてるだけでももっと話題になってもよさそうなものなのに、SNSも映画系メディアもそこま>>続きを読む
シーズン1以上に兄妹それぞれの才能の片鱗や、クズさのなかに人間らしさが垣間見えるシーズンだった(ただしコナーを除く)
何よりも登場人物みんな本当に最悪な奴らの筈なのに、すっごくチャーミングで好きにな>>続きを読む
よくあるゾンビパンデミックものかと思いきや毎エピソード変化球でその度に泣かされてた。
とにかく撮影・脚本・演出・演技・音楽どれをとっても映画を超えるクオリティで、ストーリーが凝ったドラマではないのだが>>続きを読む
自分は大概の映画やドラマの邦題については受け入れる派で、わざわざ原題呼びするタイプの人とは距離を置きがちなんだけど、これに関してはどうしてもサクセッションと呼びたい。
スーツ姿の男が並ぶビジュアルや>>続きを読む