レクさんの映画レビュー・感想・評価

レク

レク

アラサー京都住みのおっさ…お兄さん。
評価とか数値化するのは苦手なので10段階評価です。
好みはサスペンス、ミステリ、ホラー、スリラーですが基本、映画は何でも観ます。
鑑賞記録用。

映画(638)
ドラマ(0)

(2017年製作の映画)

4.0

大分県を舞台に、理学療法士とリハビリに励む患者たちに焦点を当てたドキュメンタリータッチのヒューマンドラマ。
理学療法士の経歴を持つ榊原有佑監督のリアルな視点で、尚且つわかりやすくストレートに映像として
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.5

ひとつの家族の在り方と腕相撲のスポコン要素が合わさった笑いあり涙ありのヒューマンドラマ。
スタローン主演映画『オーバー・ザ・トップ』を観てアームレスリングを始めたという設定もいい。
家族でなければ一緒
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愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

4.0

国際結婚した主人公を通して見せる親子、後継ぎ、閉鎖的な田舎村が内包する問題。
人の欲望、実らない愛の絶望感、すれ違う様を言葉の壁が演出する。
性と生、生と死、紡がれる人と人との絆、愛の不条理が心を抉る
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テルマ(2017年製作の映画)

3.5

大人へと成長する過程、思春期の不安定な心の変容、キリスト教への深い信仰心に親の抑圧と背徳感、自分の過去と超能力の発作、様々な要素が相俟って危うく、いつ崩れ落ちてもおかしくない不穏な日常を見せる。

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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.5

テンポ良く緩急の付けられたスタイリッシュな演出、交錯する人物描写の見せ方と着地点の上手さ。
社会問題や家庭問題の中で試験に対するプレッシャーとカンニング行為による緊張感の掛け合わせが至高のサスペンスへ
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教誨師(2018年製作の映画)

4.0

作中でも語られた通り、EU加盟国は死刑廃止国が条件であり、欧州諸国はベラルーシを除き死刑は廃止されています。
本国における死刑囚に対する刑の執行は法務大臣の命令によらなければならないとされ、法律上は特
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

下、例えばアンダーグラウンドといったように"下"という言葉には表面下に潜む闇を暫し表す言葉として用いられる。
タイトル、そして劇中にも登場する「シルバーレイクの下」という言葉は物理的な意味ではなく、我
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.0

拷問致死事件から民主化闘争へと発展したその真実を描いた実話。
韓国の過去の汚点をエンタメ性を交えながらも圧倒的な熱量で鮮烈に描き出す。
人権を守るために闘うことの尊さと、権力を守るために闘う愚かさ。
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イコライザー2(2018年製作の映画)

3.5

良い意味でフークア監督の魅力が炸裂した映画ではないだろうか。
アクションだけを見れば前作を超えることはなかった。
ただ、イコライザーとしての人物描写、物語性を魅せるという意味合いでは今作が勝る。
しか
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

茶道に由来する千利休の言葉、一期一会。
茶会に臨む際には、その機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということを心得て、互いに誠意を尽くす心構えを意味する。
この四字熟語をひとつ
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

3.5

音を立ててはいけないというアイデアは行動の制限として心理的に追い詰めていく。
そこに親子の愛、家族の物語を挿入し上質なドラマ性を演出。
肌で感じるホラー独自の緊迫感と高揚感、ここぞのタイミングで驚かせ
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.0

総じてサメに襲われる恐怖を感じさせつつも万人受けに仕上げたステイサム映画という印象。
少し単調で迫力に欠ける部分はサメ映画に必要なものとは何か?を今作が明確にしたのではないだろうか(笑)

とはいえ、
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散り椿(2018年製作の映画)

3.5

圧倒的映像美。このご時世にこんな時代劇が観られるなんて。
淡々と静かに、それでいて端的に表面化する心理描写。
そこに美しすぎる四季の情景を交えて見せる登場人物の移りゆく物語。
人が人を想うこと、人が道
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スカイスクレイパー(2018年製作の映画)

3.5

細かいことはどうでもいい!楽しければいいじゃない!楽しめればいいじゃない!
玉キュンしちゃうハラハラドキドキの高所アクションが全ての意識をかっ攫う。
危うささえも肉体で解決しちゃうドウェイン・ジョンソ
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ザ・プレデター(2018年製作の映画)

3.5

今作で導入された新設定は過去のプレデター像を念頭に起きつつも進化し続ける知的生命体であるということを改めて指し示したもので、尚且つ個体による明確な目的があることを表したもの。
ひとりひとりのキャラクタ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

同じ顔で対照的な二人の男の間で"運命と選択"によって揺れ動く女性心を描いた作品。
悩んだ末に出した答えは予め心で決めていたことなのかもしれない。
一方で無数の選択肢の中から答えを出しているのかもしれな
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累 かさね(2018年製作の映画)

3.5

芝居、女優業を累の境遇と重ね合わせ、そして何度も唇が重ね合わされる。
外見と内面、劣等感と優越感、対極する役どころを二人四役で演じた主演の二人を賞賛すると共に、二人で一人の女優を作り上げた。
物事の本
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500ページの夢の束(2017年製作の映画)

3.5

自閉症で癇癪を起こして感情的になり、他人とのコミュニケーションが苦手。
一週間、毎日、決められた日常を繰り返す彼女は自身が執筆した脚本を届けるために人生を変える大きな一歩を踏み出す。
感情に手こずりな
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ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)

4.0

ポリオを患い、首から下が麻痺し人工呼吸器無しには生きられない。
それでも家族の為に自分の人生を受け入れ楽しむこと。
病を人生の障害としない人としての尊厳が幸せを掴んだとも言える。
物事は捉え方ひとつで
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

些細なことが発端で口論の末に発生した暴行事件。
表面上は至極単純な問題のその奥に潜む複雑な問題。
周囲に翻弄され、事の本質が曇り、当事者の感情が蔑ろにされる。
パレスチナ難民問題、宗教や政治的思想、境
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検察側の罪人(2018年製作の映画)

3.5

正義と悪の境界線はどこか?
価値観の違い、各々が持つ正義の在り方。
そして法治国家である我が国で人が人を裁くことの難しさ、各々の立場における正義の行使。

検察と罪人を主に進行するストーリーで裁判のシ
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チャーチル ノルマンディーの決断(2017年製作の映画)

3.0

映画『ダンケルク』から4年後、ノルマンディー上陸作戦決行までの96時間を舞台にチャーチル自身の持つ戦争に対する苦悩を描いたヒューマンドラマ。
頑固で熱く、そして孤独なチャーチル像は史実による"偉大さ"
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100歳の少年と12通の手紙(2009年製作の映画)

3.5

幼くして白血病を患った余命12日の少年。
1日を10年と考え、毎日神様に手紙を書くように勧められる。
考え方、生き方で1日、1時間の見え方は変わってくる。
独自の世界観は重い題材をファンタジーで軽快に
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ハッピーエンドが書けるまで(2012年製作の映画)

3.5

バラバラになった文学一家が本を通して己の心の在り方を探り、それぞれが愛や恋で葛藤し、時にはぶつかり合いながら家族として成長していく。
人生を小説に準えつつ恋愛や家族愛を通してハッピーエンドというひとつ
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グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

4.0

時に優しい嘘で人は救われる。
家族を亡くし悲しみに包まれる中、生き抜いてきた難民たちの自立心の確立や成長を喜び、彼らと触れ合うことで己の価値観や生き方でさえも変わっていく。
ラストで分かるタイトルの意
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リアル・スティール(2011年製作の映画)

3.5

元プロボクサーの父親とその息子がロボット格闘技を通して親子の絆を深めていく物語。
渾身の大きく振りかぶった右ストレートという感じの王道中の王道をいく人間ドラマ仕立てだが、そこがまた質実に感情移入させ、
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.5

静かに穏やかで時に荒々しく、深く包み込んでくれるように。
人の摂理を広大な海のように表現された素晴らしい演出。
そこに寄り添うものは家族を想う気持ち。
繰り返し押し寄せる波のように心を何度も打ち続ける
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Ray/レイ(2004年製作の映画)

3.5

盲目というハンデを背負いながらも成功を収めたレイ・チャールズの人生を綴った伝記。
家族と裕福な暮らしを得ても、弟の死をトラウマに抱えてドラッグと女に溺れる。
綺麗事だけではない人間臭い彼の半生の中でブ
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シングルマン(2009年製作の映画)

3.5

16年間を共に暮らした同性愛のパートナーを交通事故で亡くし、日々積み重なる深い悲しみを自分の手で終わらせるべく自殺を企てた男の最期の一日を描く。
圧倒的な芸術的世界観、色褪せたセピア調から転ずる彩りは
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クラッシュ(2004年製作の映画)

4.0

事故による人同士の衝突。
そこに物語を見出し、人種差別や偏見に焦点を当てた群像劇。
感情や思考の相対。
それは善悪の根底にある無意識な差別意識。

各々のエピソードは独立しているように見えるが、ひとつ
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ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

4.0

LGBTに理解がない時代に閉鎖的な街で起こった衝撃の実話。
自分のアイデンティティを確立する一方で、世間の目は冷たく、性同一性障害と同性愛、マイノリティへの偏見を呈する。
重い内容に胸が痛くなり、目を
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フェンス(2016年製作の映画)

3.0

人種差別、社会風刺を絡めつつ、ひとつの家庭内の壁を柵"フェンス"の比喩で描く。
戯曲が原作故にほぼほぼ閉鎖的な会話劇となるのだが、デンゼル・ワシントンとヴィオラ・デイヴィスの演技に尽きる。

作中でも
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.5

この作品の素晴らしいところは何と言ってもシャーリーズ・セロンの役作りと演技。
そしてジェイソン・ライトマン監督の演出。
「ヤング≒アダルト」でもこの二人はタッグを組んでますね。
今作では少し重い話を優
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

まだLGBTの理解がなかった1979年。
ゲイとダウン症というマイノリティを題材に差別や偏見、社会の不条理さの中で血の繋がりだけが家族ではないという強い想い、暖かく心を打つ愛の形を描いた作品。
愛に決
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天使のくれた時間(2000年製作の映画)

3.5

もしあの時、違った道を選んでいたら人生は変わっていたのかもしれない。
"愛はお金で買えない"
そんな普遍的なテーマを基にもう一つの人生を描いた作品。
幸せにも様々な形があるが、自分に素直に生きようと思
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

4.5

白血病を患ったケイトへの臓器提供を目的に人工授精で作られたアナが、己の身を守る為に親に訴訟を起こす。
親や家族の思念、子供達が抱え切れる度量を超えた感情の越流。
各々の視点から映し出される苦悩。
タイ
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