レクさんの映画レビュー・感想・評価

レク

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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.5

トム・クランシー原作『容赦なく』を『ボーダーライン︰ソルジャーズ・デイ』の監督・脚本コンビが映画化。

国の駒として消費されるいち兵士の苦悩、妊娠中の妻を失った悲哀、襲撃犯への憤怒。
国家の陰謀と個人
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チャドウィック・ボーズマン: あるひとりの表現者(2021年製作の映画)

3.8

自らを"アーティスト"と名乗るチャドウィックを語った短編ドキュメンタリー。

スパイク・リーや『マ・レイニーのブラックボトム』共演者など彼と時間を共にした人たちの回顧、挿入されるチャドウィック・ボーズ
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マ・レイニーのブラックボトムが映画になるまで(2020年製作の映画)

3.5

『マ・レイニーのブラックボトム』の製作ドキュメンタリー。
黒人が自分を語る手段として用いられたブルースの歴史とマ・レイニーという人となり。
監督、キャストたちのインタビューから歴史的背景を含め本編の理
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.0

白人に搾取される黒人と黒人同士の分断を会話と音楽を通して描く、黒人社会の縮図。

ブルースの母と称される高圧的で傲慢なマ・レイニーと、表面上は取り繕いながら父に帰依する悲しみや怒りを抱えたレヴィー。
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ホムンクルス(2021年製作の映画)

2.5

頭蓋骨に穴を空けることで可視化される心の歪み、罪悪感。
嘘で塗り固められた世界での自分探しと生の実感。
原作改変に伴い物語の順序を入れ替えたことで、実写化での主人公が救いを求める成田凌演じる伊藤学とな
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映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年製作の映画)

4.1

映画ドラえもん39作目。
「月にはウサギがいる。」という想像から推し進める物語。

異説が切り拓いてきた歴史を定説に。
即ち、人が抱く想像力を肯定し、「あんなこといいな、できたらいいな」をテーマにフィ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

4.0

警官殺しの強盗犯とそれを追う警官の一夜。

正義とは何か?といった堅苦しいものではなく、チャドウィック・ボーズマン演じるアンドレが父に習い、警察官バッジに誓い、職務を全うする実に硬派なサスペンス。
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るろうに剣心 最終章 The Final(2021年製作の映画)

3.3

過去を背負った二人の宿命。
アクションを描きたいがための原作改変点、追加要素が不要だと感じてしまうくらいもう少しクライマックスの対峙と敵キャラの掘り下げをしてもらいたかった。
少なからず見せ場はあるも
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映画ドラえもん のび太の宝島(2018年製作の映画)

3.6

映画ドラえもん38作目。
19作目『南海大冒険』でのび太が読んだロバート・ルイス・スティーヴンソンの児童文学『宝島』をモチーフとした作品で厳密にはリメイクではないが冒頭はほぼ同じ。

現実を知った大人
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

4.0

映画ドラえもん37作目。
氷で作る自分たちだけの遊園地はまさに「あんなこといいな、できたらいいな」の体現。

作画の本気に驚かされた背景描写の美しさ。
氷山に眠る超古代文明の大冒険、 SF設定を使った
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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年製作の映画)

4.1

映画ドラえもん36作目。
10作目『日本誕生』のリメイクに伴い、教養と娯楽の取捨選択が上手い。
且つオリジナルでは描かれなかったペットへののび太の母性、ククルとの友情、そして史上最大の家出からののび太
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映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)(2015年製作の映画)

2.0

映画ドラえもん35作目。
ヒーロー映画の撮影中に本物のヒーローと間違われる。
他星の消滅の危機に対して終始おふざけで通す不真面目さがヒロイズムをテーマとする本作とアンマッチ。
夢や憧れ、虚構が現実とな
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映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊(2014年製作の映画)

3.2

映画ドラえもん34作目、藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品。
『大魔境』へのリスペクトは感じつつもアニメーションが綺麗になった以外にほぼ改変はなく、リメイクした意味は見出だせず。

またリメイクの鑑
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映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

3.9

映画ドラえもん33作目。
盗まれたドラえもんの鈴の秘密と怪盗DXの正体とは?
バリエーション豊かなひみつ道具とドラえもんの首元の可愛さ、実直なストーリーにのび太との友情。
珍しくドラえもんが主役で『ド
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映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜(2012年製作の映画)

2.2

映画ドラえもん32作目。
絶滅種が保護される島で金色のカブトムシを探す。

のび太の成長を描く上で、親と子の絆をテーマにのび太とのび太にそっくりな少年との差別化を図ったが故にいつもののび太らしさが薄れ
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映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011年製作の映画)

2.4

映画ドラえもん31作目。
マスコット的なポジションを旧ドラ『鉄人兵団』のミクロスではなくリルルに近い存在であるジュド(ピッポ)を充てることで、しずかとリルルに加えてのび太とピッポという関係性が成り立ち
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映画ドラえもん のび太の人魚大海戦(2010年製作の映画)

3.1

映画ドラえもん30作目。
泳げないのび太がダイビングに憧れる。
さり気ない台詞や世界観、街中が海になる架空世界はとても素晴らしい。

が、原作『深夜の町は海の底』からの完全オリジナルストーリーの割に『
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映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史(2009年製作の映画)

2.6

映画ドラえもん29作目。
『宇宙開拓史』のリメイク、畳の下が宇宙という浪漫。
リメイクによる改変が上手く機能しておらず、主に交流と友情の良さを消してしまっているのが残念、勿体無い。

更に加えてゲスト
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映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝(2008年製作の映画)

3.3

映画ドラえもん28作目。
新ドラの実質新作1本目のテーマは旧ドラで何度も取り上げられてきた環境問題。
と思ったら映画ドラえもん13作目『雲の王国』で突然現れたキー坊の前日譚『さらばキー坊』の映画化でし
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映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 7人の魔法使い(2007年製作の映画)

3.6

映画ドラえもん27作目。
『魔界大冒険』リメイク、石像の伏線回収は何度観ても面白い。

細かい改変でよりコミカルに演出されており、旧ドラへのリスペクトと子供たちを楽しませる気概を感じるのも好感が持てる
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映画ドラえもん のび太の恐竜2006(2006年製作の映画)

3.4

映画ドラえもん26作目。
声優陣の一新から1作目『のび太の恐竜』をブラッシュアップさせたリメイク。
内容はほぼ一緒ながらアニメーションのクオリティの向上によるアクション描写の派手さ増し増し。
ただ表情
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ドアロック(2018年製作の映画)

3.6

ストーカーが部屋に入り込んで歯ブラシを共有する、一昔前の寝起きドッキリみたいな独り暮らしの女性にはオススメできないサスペンス・スリラー。

王道だからこそ感じられるリアリティ。
人が与える恐怖と人が感
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ドラえもん のび太のワンニャン時空伝(2004年製作の映画)

3.8

映画ドラえもん25作目。
社会問題を題材にひみつ道具とタイムマシンによる新たな世界の創造、時空間の歪み、別種族による文明開化、友情と絆、人類征服を目論む悪役。
正に過去作の集大成とも言える本作は旧ドラ
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ドラえもん のび太とふしぎ風使い(2003年製作の映画)

3.7

映画ドラえもん24作目。
ノアの大洪水をモチーフにのび太の走馬灯、未来人、空想の生き物とストーリーラインは『日本誕生』の上位互換とジブリの世界観。
スネ夫の闇落ちとジャイアンのかっこよさ、そしてフー子
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ドラえもん のび太とロボット王国(キングダム)(2002年製作の映画)

3.8

映画ドラえもん23作目。
自我を持つロボットへの支配と共生。
ロボットが流す涙は人間のそれとはどうが違うのか?
愛があれば人間とロボットの絆は生まれる。
本作のテーマは親子愛だが、ドラえもんとのび太の
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.8

マフィアの内紛を発端にある用務員が葛藤の中でJKの護衛をする。
戦場と化す学校を舞台にJK争奪戦とキャラの個性のぶつかり合い。

"家族とは何か"を模索するテーマの中で毒のない阪元裕吾監督が拘った熱の
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街の上で(2019年製作の映画)

4.1

其々の恋愛観を通して映し出される人間模様、そこで触れる文化。
各々が歩んできた人生、そこに至る経緯や過程。

他愛もない日常の営みを移り行く街並みと重ね、長回し且つ自然体で捉える今泉力哉監督のセンス。
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ドラえもん のび太と翼の勇者たち(2001年製作の映画)

2.9

映画ドラえもん22作目。
絶滅危惧種や環境問題を題材に動物愛護の観点から、鳥が自分の力で空を飛ぶという当たり前のことをドラマ仕立てにした物語は感動さえするものの、解決策や設定そのものの欠点は指摘せざる
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.8

化石の採掘と男社会によって隠された功績、内に秘めた想い。
"自由の鳥と金の鳥籠"
この異なる価値観こそ正に女性への抑圧、内在する男社会、無意識下での権力や階級差の可視化。

これこそ比較される『燃ゆる
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ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.7

JKと殺人鬼の入れ替わり、程よくグロくて程よくポップなホラーコメディ。
彼女の人生を一度崩すことで再生を描く上手さ。
おっさん姿のまま恋愛パートを真っ当に描く気の狂いよう、中身が女の子のおっさんがただ
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.3

寂しく深い闇の中でも眩い光を放つものとは。
青春から見たヒロイズム、孤独を肯定的に捉えた愛の永遠性。
仮想と現実のリンク、世界を覆すヒーロー像と物語の転調が物語全体の構造とその見え方を変える。
多用さ
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ドラえもん のび太の太陽王伝説(2000年製作の映画)

4.0

ドラえもん30周年記念作品。
人心掌握ができるものは威厳や畏怖ではなく慈愛や優しさであること。
そして、助け合うことの大切さが王とはなんたるかに繋がり、のび太と王子ティオの対比と友情が良いアクセントに
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モンスターハンター(2019年製作の映画)

3.2

迫力ある映像とモンハンの世界観、モンスターを前に狩ることさえできない絶望感。
異世界に放り込まれたレンジャーがハンターとして成長していく様、そしてバディムービーとしても楽しめる。

トニー・ジャーがた
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ドラえもん のび太の宇宙漂流記(1999年製作の映画)

3.3

映画ドラえもん20作目。
脱藤子・F・不二雄作品にしては宇宙の壮大なスケールに環境問題と過去作に囚われた内容。
のび太ではなくスネ夫とジャイアンによるタイトルコールが良い。
侵略と和平、父と子の対立。
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コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)

3.9

韓国と北朝鮮の共助捜査。
南北問題、信用と裏切り、対立と絆、それぞれの思想が交錯する中で結ばれていく友情。
新鮮味は特にない王道バディものながら、アクションとコメディ、シリアスとコミカルのバランスが絶
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劇場版シグナル 長期未解決事件捜査班(2021年製作の映画)

3.8

諦めなければ未来は変えられる。
無線機が繋ぐ現在と過去。
本作だけでも観れるものの、連続ドラマありきの構成は初見には不親切。
ストーリーラインをもう少しタイトに、過去パートや人物背景をもう少し丁寧に描
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