レクさんの映画レビュー・感想・評価

レク

レク

アラサー京都住みのおっさ…お兄さん。
評価とか数値化するのは苦手なので10段階評価です。
好みはサスペンス、ミステリ、ホラー、スリラーですが基本、映画は何でも観ます。
鑑賞記録用。

映画(528)
ドラマ(0)

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

4.5

先日行われたアカデミー賞授賞式。
「シェイプ・オブ・ウォーター」が4冠ということで、主演女優賞ノミネートのサリー・ホーキンスの演技が光る。
そんな彼女が演じたモード・ルイス。
こちらは「シェイプ・オブ
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

実際に起こった実話を基に単純に事件として扱うのではなく、人生としての深みをテーマに作られる鑑賞者側に委ね語りすぎない抑制的な演出。
そしてひとつひとつ積み重ねて紡ぎ出された行動が起こした結果。
非常に
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

読み取れる作品の印象はタイトルからも"水は形作られる"ということ。
時に清らかで美しく、時に汚れるもの。
その上で人間に必要不可欠なもの。
種族の壁を超える愛を水に比喩したものだ。

真水の比重は1、
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.5

蝋燭と自然光によって映し出される白い衣装と白い肌、好奇心や欲望、視線の交わり、閉塞的な空間は淡白に描かれる控えめで静かな嫉妬さえも美しく炙り出す。
白を基調とした領域に入り込んだ黒い軍服、異物を排除す
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

3.0

真言宗の開祖、空海が遣唐使として中国へ渡った若き日を描いた良くも悪くもファンタジー映画。

タイトルは「妖猫傳」で良かったのでは?(笑)
吹替の不満はあれどそれなりに楽しめました。
染谷将太さんほか日
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犬猿(2017年製作の映画)

4.5

兄や姉、弟や妹。
親や周りから比較されることで抱く劣等感。
血の繋がった兄弟姉妹だからこその悩み、葛藤が巧みに練り込まれています。
完璧な人間なんていない。
自分にないものを持っていることは憧れでもあ
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サニー/32(2018年製作の映画)

2.5

どうした白石和彌!
バイオレンスとサスペンスで押し切るんじゃないのか(笑)
作品としては悪い意味でとんでもなんだが、コメディへの振り幅が凄くて置いていかれた。

決してつまらないわけではない。
ただ、
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マンハント(2018年製作の映画)

3.0

整合性?辻褄?アクション映画に何を求めてんの?
ツッコミどころがあるとかじゃなくツッコミどころしかない超怪作アクション映画。
なんならオリジナル「君よ憤怒の河を渉れ」からストーリーはとんでもな怪作映画
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

4.0

生きる意味ではなく、死と隣接することで生きていく理由と生きている実感を模索する。
閉塞的な空間で自分なりの生き方や悩み、孤独感を抱く青春映画。
青春といえば聞こえはいいが、決して清々しい爽やかな思い出
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

4.0

差別や偏見、身分の低い者たち、虐げられてきた人々が最も輝ける瞬間、正に"人々の祝祭"、"地上でもっとも偉大なショーマン"P・T・バーナムの地上でもっとも偉大なショー。
シーンひとつひとつの切り替えと繋
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悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

4.0

冒頭の7分ノンストップアクションは秒でアガる!
一人称視点と三人称視点の切り替えは素晴らしく、一気に現実から映画の世界へと引き込まれていきます。


【悪いのは、私か、運命か。】
暗殺者として育てられ
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

4.0

記憶という曖昧な記録と録音された確かな記録を頼りに真実と嘘を錯綜させながら描かれる。
アルツハイマーにより失われていく元殺人者の記憶が事件の真相を曇らせ解決の糸口を消し去っていく。


殺人と育児、詩
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RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)

4.5

赤色は興奮や愛情、危険や怒りなどのイメージがあります。
また、食欲を促進させる効果があります。
本作「RAW 少女のめざめ」のカラーとして鮮やかな色彩を楽しめるでしょう。

食欲と性欲は非常に関係性が
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ザ・リング/リバース(2016年製作の映画)

2.0

良い意味で邦画リングの原点回帰。
サマラという少女の過去の出来事と現代を呪いで繋ぐオリジナルのミステリー要素を取り込んだ洋画ホラー。

一方でもう少し大胆にリメイクしても良かったんじゃないかなあと残念
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

自分の持ち合わせた言葉では形容し難い。
表現出来ないというよりもそんな簡単な言葉で語れるような作品ではなかった。
淡白で落ち着いた演出の中に見え隠れする人の立場や感情の挙措。

人の感情なんて簡単に白
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羊の木(2018年製作の映画)

4.0

過疎化進む田舎町で受け入れた元受刑者達。
罪人を肌で感じる空気感と違和感は秀逸。
社会的問題の解決の糸口とされる思考実験は惹かれる要素が詰まっています。
東タタール旅行記の羊の木から輪廻転生と罪と罰、
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不能犯(2018年製作の映画)

3.0

不能犯という悪を、法的に裁けない罪を裁くには、その相手を殺すしかない。
まあ極論であることは間違いないが、『希望で殺す』なんて恥ずかしいセリフを堂々と声を張って言える正義感(鼻で笑いましたが)。
本質
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

4.0

加賀恭一郎がなぜ"新参者"となったのか。
そして複雑に絡み合う親子の因縁と絆、双方の対極する関係がひとつに繋がり真実を紡ぎ出す。
親子の絆は鋼のように強い。
だからこそ…幕が下りる時、そこに映る姿はあ
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デトロイト(2017年製作の映画)

4.0

エンターテインメントとして50年前の史実が明かされる。
しかし、そこに描かれる悲劇には狂気と恐怖、緊迫感ある臨場感はその偏見と憎悪の渦中にいるかのようで生々しい。
偏見が生み出す悲劇には圧倒されっぱな
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カラスの親指(2012年製作の映画)

3.5

世の中には、ついてはいけない嘘と優しい嘘がある。
そんな心温まる詐欺師のストーリー。

上手く行き過ぎた話には裏がある。
そんなわけないだろうとツッコミながら観ていたら最後は爽快感さえ覚える展開に驚く
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鬼談百景(2015年製作の映画)

3.0

『残穢 住んではいけない部屋』の小野不由美原作、中村義洋監督ほか6名によるオムニバス形式のホラー。
竹内結子さんのナレーションが絶妙。
収録された10作品は善し悪しはあるしギャグかよとツッコミたくなる
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サイレン(2016年製作の映画)

2.5

V/H/Sシンドロームのスピンオフ作品。
歌声で人を魅了し喰い殺す、ギリシア神話のオデュッセイアに登場する海の怪物セイレーンが題材。
全然怖くないのでホラー苦手な人にも優しい。
何方かと言えばホラーで
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サヨナラの代わりに(2014年製作の映画)

4.0

ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症し、余命僅かな彼女と、介護人として雇われた女子大生。
性格も違えば境遇も違う交わるはずのない二人の人生が交差し、深い絆で結ばれていく。
難病ものではあるが、単なるお涙
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

偽りの世界で他者に決められた人生を何不自由なく暮らす。
果たしてこれを幸福と呼べるのか?
虚構も気付かなければ現実であるという見えない恐怖を訴えつつ、仮想現実からの脱却、広大な世界へと羽ばたくイニシエ
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

4.0

余命6ヶ月を宣告された対照的な二人が死ぬ前にやっておきたい"棺桶リスト"を元に人生最後の旅を始める。
歳を取っても夢を持ち続けることの素晴らしさ、人生の楽しみ方や価値、意義を見出す。
互いに支え合う男
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フェノミナン(1996年製作の映画)

3.5

キャッチコピー『人生には、説明できない不思議がある』
SFファンタジーから人間ドラマへと変化する物語にも心暖まる不思議な魅力がある。
自分にとって大切な人と大切な時間を過ごすことが人生における大切なこ
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ジオストーム(2017年製作の映画)

3.5

『ある日、天気が支配された。』
キャッチコピーの通りディザスターではなく、人の傲慢や強欲が起こした地球規模のテロ。
疎遠となっていた兄弟が信頼を取り戻す物語でもあり、地球を救う為に奮闘する父と帰りを待
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A.I.(2001年製作の映画)

4.0

故キューブリックの原案をスピルバーグが映画化したSF映画。
"愛する"という偽りの感情をインプットされた人工知能ロボットが母親に真実の愛を求める切ない物語は人間のエゴや非情さ、残酷さをより一層際立たせ
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エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.0

終わってしまった恋の記憶を捨てた女と捨てられなかった男を描く恋愛SFドラマ。
過ぎ去った日々に埋もれる永遠に輝く二人の想い出を紡ぎ辿っていく。
消したい過去ほどその人にとって重要なものなのかもしれない
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マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)

4.0

読む者を狂わせるというホラー小説を媒体に虚構と現実が入り乱れ、徐々に侵蝕していく混沌と恐怖を描いたホラー。
ラヴクラフトのクトゥルフ神話をモチーフとしたホラー界の帝王ジョン・カーペンター監督による"黙
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ツナグ(2012年製作の映画)

3.5

オムニバス形式で生者と死者をツナグ物語。
人はいつ死ぬかわからない。
失って初めて大切なものに気付く。
生きているうちに、生きているからこそ話せること、伝えたいこと、出来ることに目を向けるべきではない
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21グラム(2003年製作の映画)

4.0

全く知らない者同士の男女が1つの心臓を巡り時系列を交差させながら交錯される人間ドラマ。
ハンディカメラで大半を撮影し、その臨場感はイニャリトゥ監督の世界観が感じられ、その物語に迫力を与えています。
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ボルベール <帰郷>(2006年製作の映画)

3.5

スペインらしく原色を基調とした刺激的で色彩豊かな映像の中で魅せる複雑且つ独特な人間模様が秀逸。
猥らさと厭味を含んだサスペンスフルなストーリーの中で心暖まる母娘の愛情や絆、女性讃美を描き出す。
忘れた
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麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

新参者シリーズ完結「祈りの幕が下りる時」の予習のために再鑑賞。

親子、生徒と教師、大人と子供。
自分の犯した罪にちゃんと向き合うこと、そして贖罪の重要性を訴える。

麒麟とは神獣である想像上の生き物
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眠りの森~新参者・加賀恭一郎~(2014年製作の映画)

3.5

新参者シリーズ完結「祈りの幕が下りる時」の復習のために再鑑賞。
新参者シリーズのスペシャルドラマ。

複雑な人間関係をスッキリと纏めあげた脚本は流石。
閉鎖的なバレエという世界で起こる事件のピース一つ
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