somalさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭13
劇場では初鑑賞。
インターミッションがあります。
この作品の現代アメリカ版の解釈と評される『プリティー・ウーマン』が公開されたときに観た以来なので30年ぶりくらい?
原作がバーナ
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ジュラシック・パーク III(2001年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭13
公開時にTOHOシネマズ名古屋ベイシティで鑑賞して以来。
内容をほとんど忘れていましたがリブートよりよほど楽しめました。

ティア・レオーニのキャラクターのウザさを受け入れられる
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ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭13
先週上映された前作と比べると客入りが明らかに少ないです。

初鑑賞時は題名からコナン・ドイルの名作を連想したのだけれど、肩透かしを感じた記憶。

前作からのもの凄い映像技術の進化
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

犯人捜しや謎解きが主眼ではなく、その背景にある女性蔑視や職業蔑視、宗教や信仰といった社会の歪みを描いた作品。
実話に着想を得ています。

イランを舞台としながら製作にイランが入っていないというありがち
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.0

バスケシューズ、エア・ジョーダンの誕生秘話をナイキ側の視点で描いた作品。

1984年にヒットした楽曲を中心にBGMが構成されていました。
冒頭のダイアー・ストレイツと記録映像で当時を懐かしく思い出し
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仕掛人・藤枝梅安2(2023年製作の映画)

4.0

舞台挨拶回
満席。
豊川悦司、片岡愛之助、小野了、河毛俊作監督登壇。
豊川悦司のスタイルがモデル顔負けで驚きました。(身長190cm近いのかな?)
愛之助は明治座から歩いてきたと言っていたが盛っている
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ノック 終末の訪問者(2023年製作の映画)

3.6

聖書を読んでいれば理解が深まるし、楽しめる作品なんでしょうね。
相変わらず思わせぶりのわりにはヲチが弱いし何だよ!って思う人の方が多いんじゃないかと。

養女を持つゲイカップルという設定にポリコレをイ
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

贖罪と救済のお話。
アカデミー主演男優賞に納得。
過去の作品からも感じていましたが、監督は無神論者なのかな?なんてあらためて思いました。

巨大な彼の部屋を訪れる人物全てが深い意味を持っていて、散りば
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭13
4K字幕版。
上映期間が一週間だからかほぼ満席。
何度も観ていますが劇場で観るのは初めて。

監督が撮りたかった『シンドラーのリスト』と抱き合わせでこの作品を撮影したという割に手
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.8

ガラガラでした。
最大箱でしたが、観客20人もいなかったんじゃないかな?

オリジナルの偉大さを再認識した作品で、こちらは自分にはいまいち響きませんでした。

当時のイギリスの定年制度がどうなっている
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妖怪の孫(2023年製作の映画)

3.8

時間調整で観たのですが、ほぼ満席で驚きました。
今の自民党と安倍政権、大手マスメディアを批判的に描いたドキュメンタリー調作品で、知っているつもりで知らない事もあり勉強になりました。

官邸からの圧力で
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無法松の一生(1958年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭12
初鑑賞。
村田英雄の家が近所だったので、自分は歌から入りました。
こち亀の両津勘吉って、これがモデルなんでしょうか?

一人の車夫の無償の愛が描かれた作品で、場面転換に繰り返し人
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マッシブ・タレント(2022年製作の映画)

4.0

落ち目のニコラス・ケイジが再起を目指して頑張る姿を、虚実織り交ぜながら描くコメディ。
ニコラス・ケイジが本人役で出演しています。

彼の現状と共に、輝いていた頃の出演作をも茶化してしまう懐の深さに感慨
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.0

原作未読。
スウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』のリメイク。
原作に忠実なのは恐らくオリジナルの方だと思います。

近所から疎まれている偏屈な老人が、引っ越してきた隣人の影響で人生を見つめ直すお話。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

4.2

珍しく脚本まで手掛けている監督の回想録。
久しぶりの一番スクリーンでしたが、ガラガラで悲しかったです。

早撮りで有名な監督ですが、子供の頃から創意工夫を凝らして作品を作っていたんだなと感心しました。
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0

人生に行き詰まった主人公が世界を救うお話。
マルチバースを行き来する主人公の姿は、かつてカンフー映画で活躍したミシェル・ヨー本人の姿と重なりました。

前衛的な映像表現やシュールで不条理な世界観はとて
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.6

原作未読。ドラマ版未見。
高校生の春休みにロケ地の長原と洗足池でバイトしていたので、懐かしく思いながら鑑賞しました。
キスマイの玉森目当てなのか、女子高生くらいのグループが目立ちました。

銀行を舞台
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

4.0

17世紀のペスト禍のもと、実在した修道女から着想を得た作品で、カトリック教会の欺瞞やレズビアンの修道女を取り扱ったかなりデリケートな内容。

相変わらず激しい暴力描写が多いし肌色多めで悪趣味なんだけれ
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逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

3.8

意味を幾つも推察出来る原題の方が良いと思いました。

社会的格差を題材としたブラックコメディですが、どのキャラクターにも感情移入しにくく、社会的弱者が必ずしも善人ではないという点が新しいと思いました。
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.8

Dolby Cinema 3D字幕版。
ロードショーのときは大阪に住んでいて、大津のユナイテッド・シネマまで会社を休んで初日に行きました。劇場鑑賞は4回目くらい。

今回の期間限定上映は上映回数が少な
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バビロン(2021年製作の映画)

4.0

Dolby Cinema 字幕版。
作品はこのフォーマットに凄く良く合っていると思いました。
ガラガラの客席(観客10人くらい?)とゆったりとした座席のおかげか、3時間超の上映時間も苦にならず。

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別れる決心(2022年製作の映画)

3.9

特別上映。
韓国では既にNetflixに上がっているそうで羨ましいです。
町山智浩氏、Zoomでリモート参加。

めんどくさい女と彼女を捜査する刑事の夫婦関係の危機を描いた作品。
監督の作品にありがち
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.2

原作未読。
ほぼ満席。
何度か涙腺を刺激され、我慢するのが大変でした。

それほど集客力が高いキャストとは思えないのに土日の観客が多めなのは原作が素晴らしいからなのかな?

確かに性的マイノリティを題
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.9

今週で上映終了。
またムビチケを無駄にするところでした。

主人公と子供の関係性やその変化はカサヴェテスの名作がチラッと頭を過りました。
あの刑事は『レオン』のゲイリー・オールドマンで、BMWの5シリ
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仕掛人・藤枝梅安(2023年製作の映画)

3.9

画作りが暗めなので、明るいスクリーンをオススメします。

いろいろ映像作品が作られていますが、個人的には緒形拳と林与一のやつが好きです。
本作品の凝った美術やセットは製作の力の入れようを感じました。
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

4.0

足元が畳二畳くらいの高さ600フィートの電波塔のてっぺんから降りれなくなる二人の女性のお話。
正しいB級映画って感じで、大きなスクリーンで観るのをオススメします。

ほとんどクロマキー合成での撮影なの
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

一方的に絶交を言い渡された男と言い渡した男の間に起こる不条理な出来事と混沌を描いた作品。
エンドロールが始まるや否やスマホのライトがいくつも点いたのが印象的。

人間の行動全てに理由付け出来ないという
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.5

映画音楽を通して戦後イタリア映画史を観るような作品でした。
監督の作品らしく尺が長めなんだけれど、それを差し引いても監督の最高傑作ではないかと。
出演者の中には既に亡くなられている方が何人かいるのが悲
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.9

『スポットライト』を少し思い出しました。
御自身の役で出演されている何人かの俳優の勇気に感銘を受けました。

オープニングのPlan Bのロゴを見て、ブラピは元カノのグウィネスへセクハラをワインスタイ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

ようやく鑑賞しました。
学生時代、自身の視野の狭さを“桜木ビジョン”と揶揄されていたことや、会社の有志で毎週ジャンプを回し読みしていた事を思い出しました。

原作の最終回があんなだったので、作者がやる
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非常宣言(2020年製作の映画)

4.0

いつもの後輩は韓国から日本に戻る飛行機の中でこれを観たそうで、物凄く不快だったと言っていてちょっと笑ってしまいました。
韓国でも賛否が大きく別れているとか、自分に気遣ってか「反日映画」って彼は言ってい
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ウォレスとグルミット、危機一髪!(1995年製作の映画)

3.8

午前十時の映画祭12

予算が増えたのか、やれることがどんどん増えていて、ロボットや機械の複雑な動きも破綻することなく表現していて感心。

観る順番が違ったらスコアが上がったかも。

『ひつじのショー
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ウォレスとグルミット ペンギンに気をつけろ!(1993年製作の映画)

4.0

午前十時の映画祭12
今回の三本立てではこれが一番面白かったです。

『チーズホリデー』と比べるといろいろ進化を感じられ、ペンギンの造形や模型の列車のレールを継ぎ足していく場面など、アイデアや撮影がブ
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ウォレスとグルミット/チーズ・ホリデー(1989年製作の映画)

3.9

午前十時の映画祭12
『ひつじのショーン』は観たことあるのですが、これは初めて。

手作り感が凄く良くて、クレイの造形や撮影のところどころに粗があるのが、かえって味わいを醸し出していました。

こんな
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離ればなれになっても(2020年製作の映画)

3.7

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

1982年からのイタリアの40年を背景に、四人の若者の友情と愛情を描いた作品。
原題は“最も美しい時代”なのですが、原題の方が作品を
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

ようやく観ることができました。
インドの国威高揚映画。

『バーフバリ』よりもCGIや撮影技術が洗練されていて、下手なハリウッド映画を越えたんじゃないかと思いました。

判りやすい勧善懲悪もので、主人
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