tunicさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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赤い蕾と白い花(1962年製作の映画)

4.5

吉永小百合じゃなければ許されない失言に暴言の数々。何気に下ネタも多い。浜やんに靴のヒモ結ばせたあげくにキッス強要するなんてセクハラでは?とはいえまだまだお子様。金子信雄にお姫様抱っこされる母親の写真目>>続きを読む

素っ飛び小僧(1960年製作の映画)

4.0

素っ飛び小僧こと早撃ち小僧のジミイが原爆で生き別れた兄を探して旅をするストーリー。西河監督いわく小僧シリーズは“ランドセルを背負った渡り鳥”なのだそうで、周りの大人たちもオコチャマによう付き合うよとい>>続きを読む

恋人をさがそう(1967年製作の映画)

3.5

毎日新聞社で配送バイト(のちに編集部)している浪人生の西郷輝彦。とにかくモテるので女の子たちからの私用電話やアポ無し訪問がひっきりなし。強権的な祖父花沢徳衛があまりにも我儘なので本気でイライラしかけた>>続きを読む

不良少女 野良猫の性春(1973年製作の映画)

5.0

咥えてこそないけれど、文字通り見た目も頭の中もお花畑な片桐夕子のカルメン最高だなー。こう続けざまにみると曽根中生が明らかに清順オマージュやろうとしてるのがよくわかる。河内カルメンのクソ男どもを一人で体>>続きを読む

河内カルメン(1966年製作の映画)

5.0

何十年ぶりだろ?川地民夫の誠ちゃんや佐野浅夫のヒモの印象が強くて和田浩治のぼんのことはすっかり忘れていたけど今みるとすごくいいな…清順のヒデ坊追悼文を読んだばかりなので余計に。スターの貫禄がつかないま>>続きを読む

渡り鳥故郷へ帰る(1962年製作の映画)

3.5

渡り鳥シリーズこれがお初。いや番外編らしい?ノリがよくわかってないけどまあいいや。舞台は高松。故郷へ帰ってきたアキラに組のいざこざを説明がてら名所観光もぬかりなく。どんなにイキってみせても天然の坊ちゃ>>続きを読む

若くて、悪くて、凄いこいつら(1962年製作の映画)

3.5

若くて元気なのはいいことだけれど、悪い凄いと喧伝されるとちょっとシラケちゃう。童貞捨てたいヒデ坊と処女は守りたい和泉雅子。殿様賢ちゃんを引きずり回すバイカー清水まゆみがかっこいい。実際に運転してる?同>>続きを読む

大暴れマドロス野郎(1961年製作の映画)

3.5

記者会見のシーンに大森義夫。否が応でも事件記者を思い出す。清水将夫が「いい薬があるんだよ」と言ったとき、ここでワカ末錠を取り出すのかと身構えてしまった。殿山泰司と清水まゆみ親子が経営するキッチン太陽軒>>続きを読む

俺は銀座の騎兵隊(1960年製作の映画)

4.5

ぷらっと上京してすぐ銀座のストリートキッズのリーダーになるヒデ坊。やつがやって来りゃ銀座の街は大渋滞。バイクにも乗るし馬にも乗る、でも後ろに乗せるのは清水まゆみだけ。廃バスでの子どもたちだけでの共同生>>続きを読む

東京五輪音頭(1964年製作の映画)

3.5

東京五輪に沸き立つ都民の浮かれっぷりよ。オリンピックナッツってなんなんだ?ほかにもタイアップ商品山盛り。「ひゃっこいの飲みなよ」と糸賀さんが差し出すバヤリース、「飲みやすいから三本もあけちゃった」と岡>>続きを読む

峠を渡る若い風(1961年製作の映画)

5.0

ここ最近立て続けにみた和田浩治主演作品でいまのとここれが一番好き。旅芸人ものとしてもほんと素晴らしい。まさか清順の映画でこんなに泣かされるとは思わなかった。行商しながら旅をする大学生ヒデ坊の夏休み。佐>>続きを読む

有難や節 あゝ有難や有難や(1961年製作の映画)

5.0

なにこれ超くだらなくてサイコー!有難や節フィーチャーの添え物歌謡映画だからとバカになんかできない。ご都合主義のストーリーもここまで偶然が重なると逆におもしろい。病床の森川信(娘は小百合)の願いを受けて>>続きを読む

娘の季節(1968年製作の映画)

4.5

以前にバスガールの労働運動について読んだことがあったけど、この映画の和泉雅子たちの悲喜こもごもはまさに抵抗の歴史の一コマ。地方出身ブルーカラー女子の転職は結婚か水商売しかない時代に、とてつもないハンデ>>続きを読む

無鉄砲大将(1961年製作の映画)

5.0

高校では空手部員のヒデ坊、放課後は豊島園でローラースケート指導員のバイト、夜は友だちと自警団と称して町をパトロールと忙しい。さらにマザコンとシスコンどっちも発症していてもう大変。常にグルーピーみたいな>>続きを読む

東京騎士隊(ナイツ)(1961年製作の映画)

5.0

今回のヒデ坊はアメリカ帰りのスーパー高校生。襲名パーティもそこそこにクラシックカー飛ばしてミッション系のエリザベス学園に転入、ラグビー部→フェンシング部→軽音楽部と次々に部活荒らし。ジャズメッセンジャ>>続きを読む

くたばれ愚連隊(1960年製作の映画)

5.0

やんちゃガイ時代の和田浩治はじめてみた。というかまだ子どもじゃん!マッチみたいな変な声だし。でもそんな勢いだけの未成熟な個性がわちゃわちゃした清順スタイルにあっている。新聞報道がきっかけで孤児から淡路>>続きを読む

君は恋人(1967年製作の映画)

5.0

だいぶ前に荒木一郎目当てでみていたけれど、その頃はまだ日活感度が低かったせいかそれほどおもしろいと思わず…いまみたら最高じゃないの!浜田光夫の復帰作はターキー製作・裕次郎監督「君は恋人」。いきなりのメ>>続きを読む

東京は恋する(1965年製作の映画)

4.0

芸大めざして勉強しながら葉山良二の看板屋で働く舟木一夫。独身のマジメ人間二人がちゃぶ台囲むシーンがいいな。おかずはコロッケに桃屋の花らっきょう。同僚のマチャアキがモンキーダンスを教えてくれたりして楽し>>続きを読む

東京ナイト(1967年製作の映画)

4.5

舞妓の装いでトラックただ乗りしちゃう和泉雅子が可愛い。UCC珈琲の段ボール詰まった荷台でモッズスタイルに着替えて東京へ。相変わらずコンテストに挑戦中のヤング&フレッシュ、今回はバンドの仲良しシーンが少>>続きを読む

恋のつむじ風(1969年製作の映画)

4.0

超くだらないセックスコメディだけど、田舎から東京に出てきた女の子同士でルームシェアって設定が楽しいから全然許せる。三人娘のあだ名はバスト、ウエスト、ヒップ。ってなんなんだそれ。精一杯の可愛いもので埋め>>続きを読む

ザ・スパイダースのゴーゴー・向う見ず作戦(1967年製作の映画)

4.0

鬼太郎みたいなダンダラノースリーブ姿のヤンフレが演奏する大磯ロングビーチ。歌うのは水着の上に透明コートはおった松原智恵子。バーバレラスタイルの彼女による妙に小賢しくイラっとさせる優勝コメント、あれ絶対>>続きを読む

逢いたくて逢いたくて(1966年製作の映画)

5.0

楕円形の鏡みたいなフレームの中で園まりが主題歌を歌うタイトルからもう洒落ている。詩吟愛好部、エレキリズム研究会、イタリヤ文化研究会の部室を横並びでみせるシーンなんて、まんまジャックタチかウェスアンダー>>続きを読む

夕陽が泣いている(1967年製作の映画)

5.0

バンド結成から解散までをあらためて。今回はプロになるための厳しさもたっぷりと味わうヤング&フレッシュ。メンバー全員三枚目キャラだけれど一番のコメディリリーフは和田浩治。お巡りさんとして登場したかと思え>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

5.0

新文芸坐のデカスクリーンでみるデスプルーフ最高最高最高〜!!最後のほうちょっと泣いてしまった。興奮しすぎて。

仲間たち(1964年製作の映画)

4.5

労働者が向上心を武器に今の境遇を抜け出そうとするストーリーに、中島丈博の強い思想を感じる。刹那的に生きる同僚たちを尻目に、トラックを買って独立するという夢をもつのはいいけれど…無茶なオーバーワークで少>>続きを読む

二人の銀座(1967年製作の映画)

5.0

「俺たちの客のほうが多かったぜー」「ギャハー」ブルコメの前座で演奏したあと楽屋でくっちゃべるヤンフレメンバー。ちょっとしたことですぐに調子のっちゃうのが彼らのいいところ。若さもて余してるから基本的に移>>続きを読む

涙くんさよなら(1966年製作の映画)

4.0

前作で解散したかと思われたヤング&フレッシュ、本作では隅田川に浮かぶ漁船のうえでのんきに演奏。思わずおかえりーって言いたくなる。そこで一緒に揺れている梶さんがメンバーなのかグルーピーなのかよくわからな>>続きを読む

青春ア・ゴーゴー(1966年製作の映画)

5.0

わーなにこれ超楽しい!わたしも今日からヤング&フレッシュのグルーピーになる!スパイダースに憧れバンドはじめる坊ちゃん山内賢&浜田光夫。二人が駿台予備校に通う途中で遭遇するのは、神田の町中に物干し台から>>続きを読む

刑事物語(1982年製作の映画)

4.0

原作・脚本・主演、武田鉄矢。どんだけ勢いがあったのか、図々しさもここまでくると怖くなってくる。ところどころ金八話法が鼻につくものの、いい時代の邦画のよさも残っていて決して悪くない。ブルートレインで博多>>続きを読む

ヨーロッパ特急(1984年製作の映画)

4.0

もはや発明と言ってもいいカッペ演技でのしあがった武田鉄矢。その彼にローマの休日をやらせよう!って企画自体が狂ってるし時代と寝るとはつまりこういうこと。もしこれが79年だったらマリアシュナイダーも「これ>>続きを読む

私は泣かない(1966年製作の映画)

3.5

東口からしょん横へ抜ける角筈ガードでご婦人方から財布をカツアゲする和泉雅子。地回りのヤクザと乱闘→鑑別所送りになるオープニングからもう興奮。撮影姫田。でも本作は和泉雅子の非行少女ぶりをみせる映画ではな>>続きを読む

サンフランシスコ連続殺人鬼(1969年製作の映画)

5.0

なんとなく若松孝二や渡辺護が撮ったピンク映画の実録犯罪モノみたいな雰囲気。ゾディアック役の人ちょっとジェームズフランコに似てる。行き当たりばったりに行われる連続殺人。映像の質感のせいか予算がないせいか>>続きを読む

サイコマニア(1973年製作の映画)

4.5

霊媒師ベリルリードに仕える執事のジョージサンダース、この全身から漂ううさん臭さがほんとたまらない。本作の後に自殺で亡くなっているけど、もしかしてバイカーたちが永遠の命を得るために試みたことを真似たのか>>続きを読む

仮面(1987年製作の映画)

4.5

リニューアルされた新文芸座のデカスクリーンでみる火サス土ワイ的サスペンス。車がスクラップされそうになるシーンなんてテレビで何度みたことか。なにまじめな顔してみてんだかバカバカしい気分に。司会者フィリッ>>続きを読む

好色日本性豪夜話(1971年製作の映画)

4.0

一寸太郎役は椙山拳一郎。堂々たる主演、個人的に顔と名前がちゃんと一致した記念碑的作品に。アニメパートも楽しいしかぐや姫がギャルっぽい口調なのもよかった。音楽はいつものスクリーンサウンドミュージックじゃ>>続きを読む

性の完全犯罪(1973年製作の映画)

5.0

昼は番匠、レイトは六邦。この春は何度ラピュタに通ったことか。とくに六邦映画特集を組んでくれたことには感謝しかない。ありがとうございます。とはいえ「スケコマシの掟 “SEX”放浪記」を見逃してしまったこ>>続きを読む