sonozyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Stone Wedding(英題)(1973年製作の映画)

4.0

ルーマニアの2人の監督による2つの短編(それぞれ約40分)からなる1973年の作品。
神話的なリアリズム。愛と可笑しみ含みの悲劇。作風の異なる2作ですが、伝統的な世界と音楽も含めとても印象的。

1)
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

5.0

本題とは関係ないですが、数年前まで年に2回はフルマラソンを走っていたものの、年齢や体力を理由にすっかりやめてしまった身としては、ナイアドさんに尻を叩かれたような気がしました。(でも、ナイアドさんのよう>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.0

劇場公開からのNetflixリリースのデヴィッド・フィンチャー新作。
同名のフランスのグラフィックノベルが原作とのこと。
失敗ゼロの暗殺者The Killer(マイケル・ファスベンダー)が初めての失敗
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スライ:スタローンの物語(2023年製作の映画)

4.0

おじさん的には「Sly(スライ)」と言うと、ファンクロックバンド「Sly & the Family Stone」のリーダーのイメージですが、シルヴェスター・スタローンの愛称なんですね。知りませんでした>>続きを読む

ヴォルーズ(2023年製作の映画)

3.0

メラニー・ロラン監督/主演のNetflix新作。
ゴッドマザーと呼んでるボス(イザベル・アジャーニ)の元で、華麗に仕事をこなす泥棒のパートナー、キャロル(メラニー・ロラン)とアレックス(アデル・エグザ
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

近未来のニューヨーク。
AI音声アシスタントが家での生活をすべてサポートし優雅な暮らしをしている夫妻、ハイテク企業に務める稼ぎ手のレイチェル(エミリア・クラーク)と、自然との接触を失った学生たちに自然
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クイズ・レディー(2023年製作の映画)

2.5

爆笑モノが見たくてチョイスしましたが、うーん・・・でした。
優秀な会計事務所社員だがオフィスではまるで存在してないように扱われている地味キャラのアン(オークワフィナ)と、家を出て女優を目指すも失敗し疎
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エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

1973年の名作『エクソシスト』の続編という位置づけで、「新エクソシスト三部作」の1本目とのことですが、続編的な要素はさほど感じられなかったかな。

写真家のヴィクター(レスリー・オドム・Jr)は12
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ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

同名のホラーゲームシリーズの映画化。
何年も前に閉鎖されたレストラン「Freddy Fazbear’s Pizza」の夜間警備員となった主人公マイクの恐怖体験。

主人公のマイク(ジョシュ・ハッチャー
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『ビバリウム』のロルカン・フィネガン監督作。
子供服デザイナーとして成功したクリスティーン(エヴァ・グリーン)は、マーケティングストラテジストの夫フェリックス(マーク・ストロング)と幼い娘の愛称ボブス
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夜空に星のあるように(1967年製作の映画)

3.5

ケン・ローチ監督の初長編作。
ロンドンの労働者階級の家庭(母は大酒のみ・父は女たらし)出身の18歳のジョイ(キャロル・ホワイト)の、泥棒稼業のゲス夫トムと幼子ジョニーを抱えての困難な生活が描かれます。
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ファニー・ページ(2022年製作の映画)

4.0

子役時代にノア・バームバック監督の『イカとクジラ』に出演したオーウェン・クラインが脚本も手がけた映画監督デビュー作。A24製作/配給。

漫画オタクの高校生ロバートは漫画家志望で、エロありのオモシロ漫
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はかな(儚)き道(2016年製作の映画)

4.0

引き続きのアンゲラ・シャーネレク監督作。
はかな(儚)き道。原題はDer traumhafte Weg(The Dreamed Path)

二人の男女が、足場の悪い斜面を登っていく。
そして、地べた
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オルリー(2010年製作の映画)

3.5

アンゲラ・シャーネレク監督による、パリ=オルリー空港の出国ロビーのとある1日を捉えた作品。

カナダ・モントリオールの夫のもとへ帰るジュリエット(ナターシャ・レニエ)。
ベンチで隣になり、ジュリエット
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フォルス・ポジティブ(2021年製作の映画)

3.5

A24製作のマタニティ・ホラー。
2年にわたり不妊治療に取り組んできたが成果のでないルーシー(イラナ・グレイザー)&エイドリアン(ジャスティン・セロー)。
二人は、夫エイドリアンが医学部の学生の時の教
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ザ・ヒューマンズ(2021年製作の映画)

4.0

2015年に初演され舞台劇『The Humans』を原作とするA24製作/配給作品。
感謝祭の夜、次女ブリジッド(ビーニー・フェルドスタイン)とパートナーのリチャード(スティーヴン・ユァン)が引っ越し
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

5.0

ディズニー創立100周年を記念して製作された短編。
舞台は、米国カリフォルニア州バーバンクにあるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ。
ここから生まれた、85作品以上の中から総勢543のキャ
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死刑台のエレベーター(1958年製作の映画)

5.0

昔見てるはずなんですが改めて。
オープニングからジャンヌ・モローのうつろな表情とささやき声、マイルス・デイヴィスのトランペット♫に痺れまくり。
エレベーターのシーン含めそのクールなサスペンステイストを
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私の緩やかな人生(2001年製作の映画)

4.0

アンゲラ・シャーネレク監督の長編3作目。
原題『Mein langsames Leben (=My Slow Life)』
英題『Passing Summer』≒過ぎゆく夏

ベルリン。夏らしい空気感
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ミュージック(2023年製作の映画)

4.0

引き続き、印象的なタイトルとジャケのアンゲラ・シャーネレク監督の新作を。
こちらもベルリン国際映画祭で銀熊賞 最優秀脚本賞を受賞してます。

『I Was at Home, But』以上に、人物像、関
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家にはいたけれど(2019年製作の映画)

4.5

ドイツの女優/監督アンゲラ・シャーネレクによる2019年ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀監督賞)受賞作。
この監督は『マルセイユ』と『昼下がり』を観たことがあります。

(1週間失踪し森から戻ってき
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オクス駅お化け(2022年製作の映画)

3.0

韓国のWebtoon(ウェブマンガ)で人気を集めたという同名ホラー漫画を元に、『リング』の高橋洋、『アパートメント』のイ・ソヨンによる脚本、『貞子vs伽椰子』の白石晃士の脚本協力で実写映画化。

実在
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ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

4.0

エミール・クストリッツァ監督の長編デビュー作。
ヴェネチア国際映画祭で新人監督賞、国際映画批評家連盟賞を受賞。

サラエヴォの質素な家に、両親、兄と弟、幼い妹と暮らすディーノ少年の物語。

〈以下ネタ
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

3.5

ニューヨーク州北部の緑豊かな湖畔に佇むシアター・スクール“アディロンド・アクト”。
ミュージカル・スターを目指す子どもたちが集まるサマーキャンプの直前、創立者/校長のジョアンが突然倒れ昏睡状態に。
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バレリーナ(2023年製作の映画)

4.0

『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』でも注目のチョン・ジョンソの魅力炸裂の復讐劇。
チョン・ジョンソも出演した『ザ・コール』のイ・チュンヒョン監督のNetflix新作。

主人公オクジュ(チョン
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レースを編む女(1977年製作の映画)

4.5

パスカル・レネによる同名の小説(ゴンクール賞受賞)が原作。
パリの美容院で見習い中の、控えめで内気なベアトリス/愛称ポム(イザベル・ユペール)が、真逆のタイプ(奔放で男大好き)の店の先輩マリレーヌとオ
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Visions of Ecstasy(原題)(1989年製作の映画)

3.5

美しい修道女が自身の手のひらを釘で傷つけ、手から血を流しながら十字架の下で悶え続ける。

やがて、倒れた十字架のイエス・キリストを愛撫し身体を重ねるシーンと、ジャケ写にある縛られた手をロープで吊るされ
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あしながおじさん(原題)(2009年製作の映画)

3.5

サフディ兄弟が幼少期の父親との思い出を題材にしたという作品。

離婚していて、1年に2週間だけセージとフレイという二人の息子と過ごせるレニーは映画館の映写技師。
貴重な2週間のはずなのに、この男、色々
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デコーダー(1984年製作の映画)

4.0

1984年の西独のサイバーパンクなカルト作品。

反体制派を取り締まる政府のエージェントだが、のぞき見ショーの女性に夢中になったり、生気のない顔のイェガー(ビル・ライス)。

政府の権力に対して暴動や
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The Blackening(原題)(2022年製作の映画)

4.0

コメディ劇団3Peatによる 2018 年の同名の短編映画をベースにしたティム・ストーリー監督によるブラックコメディホラー。

大学時代の同窓生を10年ぶりに集めてJuneteenth(奴隷解放記念日
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イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

4.0

シリーズの過去作を観ていないのにファイナルを観る私。
シチリア島での仕事を終え帰る間際に負傷し、車で意識を失うほど重体となったロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)。
地元のカラビニエリ(警察)
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Skinamarink(原題)(2022年製作の映画)

4.0

悪夢を素材にした映像をYouTubeチャンネル「Bitesized Nightmares」にUPしていたカイル・エドワード・ボールの長編デビュー作。

全篇薄暗い2階建てらしき家の室内。
4歳のケビン
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A KITE~INTERNATIONALバージョン~(2000年製作の映画)

4.0

梅津泰臣によるアダルトアニメ。

両親を殺された少女・砂羽(さわ)は、、赤井という男に殺し屋として育てられ、クリスタルに両親の血を封じ込めた赤いイヤリングを付け、赤井の相棒の蟹江の指示のもと、女子高生
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アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン監督の長編デビュー作。
監督と共同脚本を担当したオーウェン・ウィルソン&ルーク・ウィルソン兄弟(この二人兄弟だったの知らなかった)の俳優デビュー作でもある。

自称極度の疲労で入院
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ジンクス! あいつのツキをぶっとばせ!(1982年製作の映画)

3.5

ドン・シーゲル監督の遺作。
トレーラーハウスに暮らすハロルド&ボニータ夫妻。
ブラックジャック専門のギャンブラー、ハロルド(リップ・トーン)と、カジノでラウンジシンガーをしているボニータ(ベット・ミド
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ランド/再生の地(2021年製作の映画)

3.5

女優ロビン・ライトの初監督&主演作。

癒すことの出来ない心の傷・喪失感を抱え、他人との関わりも難しくなり、妹エマの反対も振り切って一人、壮大で過酷な自然の中の古い小屋にやってきた女性エディ(ロビン・
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