人口爆発により飢餓と貧困が蔓延る2022年のニューヨークを舞台としたディストピア映画。いかにも不味そうなプレート状の合成食品に、街中に溢れかえる家なき人々、しびれを切らし暴徒化した彼らをモノのように片>>続きを読む
んー、曲はカッコイイと思ったんだけど物語にはイマイチ乗れないまま90分終わってしまった。特によく分からないのがイツハクさんで、彼が何者でヘドウィグとどう関わってきたのかが描かれないままラストで唐突に解>>続きを読む
昨日の『マザー!』に続き本日も胸糞映画の有名どころをチョイス。1シーン1カットで結末から順に時系列を遡っていくスタイルなんだけど、まあ色んな意味で観るのがキツい。
まずのっけからグルングルン回りまく>>続きを読む
不穏で不快で不条理。観ているだけで猛烈にイライラしてくる序盤の雰囲気は、平凡な家庭に不審な訪問者がやってきてトラブルを起こすという設定も相まって『ファニーゲーム』を思い出させる。しかしその後の展開は全>>続きを読む
各所で胸糞映画として紹介されることが多いドラッグムービー。高速カットつなぎに画面分割、早送りなど、多彩な編集技法を駆使して4人の男女の破滅をテンポよく描く。畳み掛けるようにこの世の地獄を見せつけてくる>>続きを読む
テキサスの田舎特有の、だだっ広いだけで何もない荒涼とした大地。やっぱりこの雰囲気が堪らなく大好きなんだよなあ。『ノー・カントリー』が好きな理由も3分の1くらいはそこだし。
そんな舞台で淡々と描かれる>>続きを読む
ストーリーもアクションもありきたりっちゃありきたりなんだけど、テンポがよくて無駄なシーンがないから飽きずに観られる。韓国映画らしくバイオレンス描写もちゃんとしていて好感度が高い。でも国家情報院のおばさ>>続きを読む
友好的な異星人とのファーストコンタクトを、冷戦下の世界情勢も踏まえて描いた社会派SF映画。時代が古いから色々と描写が甘いのは仕方ないんだけど、それを差し引いても正直肩透かしな印象。静止と言うからには地>>続きを読む
アメリカン・ニューシネマの嚆矢にして、後のカウンターカルチャーに大きな影響を与えたとされる重要作。ボニー役のフェイ・ダナウェイの美しさと、ひたすら破滅に向かうストーリーとは対照的に呑気なカントリーミュ>>続きを読む
大仰な邦題に反してコメディ色の強い戦争映画。硬派なイメージのクリント・イーストウッドがこういう作品に主演しているのはちょっと意外。ガルパンで色々とパロディされたことでも有名だけど、なるほど確かにシャー>>続きを読む
色々と過酷な撮影秘話が取り沙汰されがちなホラー映画の金字塔。でもやっぱりこの手の悪魔祓い的なオカルトホラーにはどうにも乗れない自分がいる。キリスト教圏の人からすれば怖いんだろうけどさぁ……ってなっちゃ>>続きを読む
いわゆるエクスプロイテーション映画ってやつですかね。話は簡単に言えばチキチキマシン猛レースの残酷版。やってることはアホだし紛うことなきB級映画なんだけど、人間が本質的に暴力性を孕んだ生き物であることを>>続きを読む
うーん、こんなもんか……って感じで、正直アカデミー賞で8部門を独占するほど凄い作品とは思えず。しかし本作でマフィアと闘う若者を演じたマーロン・ブランドが、後年『ゴッドファーザー』でマフィアのドンを演じ>>続きを読む
ホラー寄りだった前作からアクションに振った2作目。前半はちょいダルいけど尻上がりに面白くなる。でもエイリアン・クイーンとリプリーのラストバトルは流石にギャグ。そしてビショップ、お前って奴は本当に……!
若い娘たちが封建的な父権に挑戦し、勝利を収め、和解する話。従来の家制度が徐々に弱体化し自由恋愛が台頭した変革期だからこそ生まれた作品であり、キャリアの初期から家族、ことに親子関係の描写に長けていた小津>>続きを読む
小津安二郎の遺作。序盤で鱧が出てくるものの、肝心の秋刀魚は最後まで登場しないというタイトル詐欺映画。
似たようなプロットの『晩春』が占領下の時代を描いていたのに対して、本作の舞台は高度成長期。年数で>>続きを読む
記録によると劇場鑑賞はガルパンの最新作以来およそ半年ぶり。実写映画に限って言えばなんと2021年末の『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ぶりとのこと。一時期は毎週映画館に通ってたというのに、コロナ禍以>>続きを読む
言わずと知れたSFホラーの金字塔。改めて観てみると「あれ?こんなに『2001年宇宙の旅』の影響バリバリに出てたっけ?」ってなった。そしてやっぱり食事中にエイリアンが生まれるシーンは名場面っすね。
タイトルからしてグランド・ホテル形式の群像劇だと勝手に思い込んでたんだけど、全くの別物だった。しかもてっきりウェス・アンダーソンはセックスや暴力を描かない監督だとこれまた勝手にイメージしてたから、そこ>>続きを読む
地味ながら良作。ってか長編デビュー作でこれってPTAさんシブすぎでしょ……。やっぱりグウィネス・パルトローには言い知れぬ色香があるし、フィリップ・シーモア・ホフマンはチョイ役ながら存在感抜群だし、どこ>>続きを読む
PTA作品初挑戦。思ってたよりホラー仕立てに感じられたのは、やたらと不安や緊張を煽ってくる劇伴による部分が大きそう。と思ったら音楽担当はまさかのジョニー・グリーンウッドなのね。
名優ダニエル・デイ=>>続きを読む
『市民ケーン』と同じコンビが再び古くからの友人役としてメインを張ったフィルム・ノワール。陰影を上手く使った演出や多用される斜めアングルのショットが、どこか怪しげでサスペンスフルな雰囲気を盛り上げてくれ>>続きを読む
期待を遥かに上回る面白さ。何と言っても、愛に狂っていく往年の大女優を熱演したグロリア・スワンソンの鬼気迫る眼力たるや!
でもサイレント時代のハリウッド映画に詳しければ、作中のメタネタの数々をもっと楽>>続きを読む
想像してたよりだいぶコメディタッチの映画だった。ホテルで補助ベッドを設置するくだりなんかは完全にコントだし、神出鬼没のピーター・セラーズが見せるおどけた演技もユーモラスで面白い。
しかしなぁ……肝心>>続きを読む
映画史上最高傑作との呼び声も高いオーソン・ウェルズの代表作。確かに撮影や編集の面で歴史的価値が高いんだろうということはなんとなく理解できたけど、正直ストーリーはあまり面白いと思えず。ケーンの生涯を振り>>続きを読む
期待以上に面白かった。持ち前のひたむきさとガッツだけで巨悪に立ち向かうスミスの姿は、何かと判官贔屓な日本の観客には大ウケ必至。名場面や名台詞も多く、特に終盤の演説シーンはジェームズ・スチュワートの鬼気>>続きを読む
B級ホラーみたいなタイトルに反してめちゃくちゃクールな映画。ド頭からマイルス・デイヴィスの官能的なトランペットにやられ、緊張感のあるサスペンスフルなストーリーを堪能し、そして迎えたラストシーンのとある>>続きを読む
超人気作だけど残念ながら自分にはあまり刺さらず。ただ子役たちはみんないい演技してるし、ギャグみたいなゲロシーンは好き。
主題歌は何十回、何百回と聴いてるのにそういえば本編を観たことがなかったので、新作公開を控えたこのタイミングで初鑑賞。CG技術や音楽、ギャグのノリなどあらゆる面がザ・80年代って感じで景気の良いポップコ>>続きを読む
序盤から笑っちゃうくらいやりすぎなカークラッシュを披露してくるサービス精神は大好き。このシリーズは色んな種類の働く車を活躍させてくれるのが良い。
ただストーリー展開としては2と似たようなことをやって>>続きを読む
2が一番人気なシリーズとして度々名前が挙がるターミネーターだけど、やっぱり何度観ても安定の面白さ。映像技術の進歩と予算の爆増で実現した敵の圧倒的な強キャラ感しかり、今やすっかりミーム汚染されてしまった>>続きを読む
子供の頃から断片的に何度か観てるはずだけど、きちんと腰を据えて全編通して観たのは初めてかも。やっぱりテンポがよく無駄のないSFスリラーに仕上がってる。単体の映画のラストとしてもシリーズの幕開けとしても>>続きを読む
パチーノとデ・ニーロの初共演作だけど、時間軸が違うから両者が同じ画面に登場することはない。フレドの処遇や最後にマイケルがどうなるかは途中から分かっちゃいたけど、やっぱりそれでも悲しく切ない。ラスト手前>>続きを読む
思ってたより面白かった。マイケルがレストランでソロッツォを始末する一連のシークエンスや、終盤の洗礼式と並行して大粛清が行われるシーンの緊張感が素晴らしい。最後、名実ともにドンになったマイケルをケイが不>>続きを読む
これでいわゆる紀子三部作はコンプリート。キャストや役名、舞台設定に重複が多いもんだから、立て続けに観ると若干混乱するのが玉に瑕。
本作は『晩春』『東京物語』に比べてちょっとコメディ要素が強めだったり>>続きを読む
昔やってたサントリーオールドのCM(國村隼のアレ)以来「年頃の娘と不器用な父の物語」にめっぽう弱い自分にとっては、この上なく刺さるストーリー。笠智衆演じる父が娘のためを思ってついた優しい嘘、そして全て>>続きを読む