そそさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ネイビーシールズ ローグ・ネイション(2021年製作の映画)

3.9

かなり硬派なミリタリーアクションなので、よく分からないヘンテコな邦題とパッケージで結構損しちゃってる。ワンカット風の撮影が殺伐とした戦闘を緊迫感を助長していて、軍もの×ワンカット風の相性って結構良いん>>続きを読む

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃(1969年製作の映画)

3.0

まー完全に子供向けになっちゃった。怪獣達が出てくるのは夢の中だけなので現実世界での大暴れは見れないし(しかも怪獣のシーンは殆ど使い回しだし)、主人公の少年の成長譚がメインだけど今見ると流石に平坦すぎて>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.3

約50年前の映画とは思えない、軽快で秀逸なコンゲームもの。お洒落な美術、よく練られた脚本、爽快感のあるラスト、イカしすぎポール・ニューマン等々、兎に角楽しかった。殺された仲間の為に詐欺師が集まって極悪>>続きを読む

怪獣総進撃(1968年製作の映画)

3.7

主人公サイドvsキラアク星人が主軸だけど、怪獣大戦争みたいにSFとしての面白さがあまり無くてちょっと残念(ムーンライトSY-3の超高性能さは愉快)。特撮は相変わらず凄いし、怪獣が沢山出てくるのは素直に>>続きを読む

未来戦記(2022年製作の映画)

3.9

グラフィックはゲームみたいだけど、よく出来ていて見応えがあった。近未来的な武装もパワードスーツもロマンが詰まっててかっこ良い。ただ、ストーリーは超単純明快で薄っぺらく、キャラクターも記号的だからカタル>>続きを読む

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王(1993年製作の映画)

4.1

テレビの中の憧れのヒーローと共闘するプロットがアツくて良い。キャラクターアークがそこまで無かったり、敵の対処法がなんかサラッとしてたりと思ってたより少し薄かったが、ワチャワチャとしたアニメーションやギ>>続きを読む

ミッドナイト・ミート・トレイン(2008年製作の映画)

3.9

殺人鬼を追うプロット自体はあまり突出したものは無かったが、後頭部をぶん殴られて目玉飛び出したり肉たたきで顔面潰れたりとフレッシュでケレン味のあるゴア描写がたくさんあって良かった。屈強無表情無慈悲なヴィ>>続きを読む

レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.1

予想外だったり目新しい展開は無いが、スペクタキュラーな王道冒険活劇でとても楽しかった。インディ・ジョーンズのただ単にヒロイックなだけじゃない個性的なキャラクターとキャッチーな風貌もアイコニックで良い。>>続きを読む

フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)(1965年製作の映画)

3.8

体は巨大化していくのに中身は純粋無垢なままのフランケンシュタインの哀愁と、可愛らしい顔つきなのに超凶暴なバラゴンがとても良かった。両者のラストの戦闘も泥臭くて素敵。科学者3人組がそれぞれフランケンシュ>>続きを読む

バスターズ(2012年製作の映画)

4.0

善悪の境界線が薄れ暴力が支配していく様や、不法移民やフーリガン等社会問題の描き方は流石ステファノ・ソッリマという感じ。機動隊に唾を吐き罵声を浴びせる暴徒と、溜まりに溜まった鬱憤を晴らすかのように必要以>>続きを読む

怪獣島の決戦 ゴジラの息子(1967年製作の映画)

3.6

タイトルからも分かる通り、今まで以上にターゲットを子供に絞っている。ストーリーは特に面白くはないが、ゴジラの子育て描写はなんか微笑ましかった(あの初代からここまでキャラ変するのは色々とやばすぎる)し、>>続きを読む

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.2

嫌な男の権化がこれでもかと詰め込まれた露悪的ホラーではあるが、それが齎す加害性の醜悪さをド強烈に描写されているので、有害な男性性、男尊女卑的思考への警笛として鋭く突き付けられた。罪の意識を植え付けてく>>続きを読む

ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年製作の映画)

3.7

落雷で目を覚ましたりヒロインに興味を持ったりとゴジラの挙動がおかしいと思ったら、元々はキングコングの映画だったらしく納得。前作は宇宙が舞台でスケールがめちゃデカかったのに対し今回は孤島での冒険活劇+敵>>続きを読む

怪獣大戦争(1965年製作の映画)

3.7

肝心の怪獣たちの出番が少なく、そもそも殆どが操られちゃってるので全然印象に残らなかったのが残念。ただ、X星人の得体の知れない不気味さ、計算機に支配された哀しさが混在した造形は秀逸だった(バイザーにタイ>>続きを読む

ホステル2(2007年製作の映画)

4.1

前作のが好きだけど、こっちも好き。被害者側・加害者側の視点が同時進行で語られるのが斬新でおもしろかった。エログロはそこまでだけど、中盤の血シャワーとかクライマックスのアレとかは中々エグくて満足。冷めき>>続きを読む

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.2

洗練された閉塞感のある別荘、人間的滑らかさと非人間的な冷たさを持つアリシア・ビキャンデルなど、ビジュ面が兎に角高品質で良かった。着地に目新しさこそは無いものの、それに至るまでのAI>人間のシンギュラリ>>続きを読む

デッドゾーン(1983年製作の映画)

4.1

いつものクローネンバーグらしいグチャグチャ・ネチョネチョな露悪的描写が無いのはちょっと残念だが、内容自体はストレートなアンブレイカブル的ヒーローもので面白かった。5年間の昏睡で恋人を失ったり、最終的に>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.2

プロットはとにかくシンプルな逃避行ものだが、夫婦の険悪化と回復を描く恋愛映画的な側面もあって面白かった。スーツ姿の出所したてスティーヴ・マックィーンも悪役オーラビンビンの追っ手アル・レッティエリもかっ>>続きを読む

ニンジャ・アベンジャーズ(2013年製作の映画)

3.9

アベンジャーズ要素皆無だが、アクションが前作以上に物凄い。vs菅田俊が見れたのは激アツだし、ケイン・コスギはダースモールになるしめちゃくちゃ動きキレキレだしで最高。単なるアドキンスvsチンピラも見応え>>続きを読む

NINJA(2009年製作の映画)

3.7

安定のアイザック・フロレンティーン×アドキンス。題名的に日本が舞台の忍者アクションものかと思っていたが、別にそんな事なかったね。アドキンスも相変わらずだけど、敵の伊原剛志も良い(破門されて数日後即グレ>>続きを読む

インビジブル(2000年製作の映画)

3.9

透明人間になって中高生男子の考えそうな事を真っ直ぐやるケビン・ベーコンが下衆すぎておもろい。透明になる・通常に戻る過程で筋肉とか骨とかの体の内部構造が剥き出しになる演出も、ヴァーホーヴェンらしい悪趣味>>続きを読む

三大怪獣 地球最大の決戦(1964年製作の映画)

3.8

ゴジラとラドンのキャッチボールを見たり、二体を説得しようとしたりするモスラが相変わらず健気で可愛い。怪獣の感情が今まで以上に分かりやすく、ゴジラも人間の味方になるので、昭和ゴジラの方向性はここら辺で決>>続きを読む

サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.2

初ホドロフスキー映画。最初は取っ付き難そうだなと思っていたが、テーマが呪縛からの解放と分かりやすいので結構飲み込みやすかった。正直、展開が重く、やや癖のある作風なので観ていてかなり疲れる。が、その分ラ>>続きを読む

マーベル・スタジオ スペシャル・プレゼンテーション:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

やってる事は倫理観ゼロだけど優しいクリスマススペシャルだった。ケヴィン・ベーコンも良。ラストのヨンドゥの下りは号泣しちゃった😭

ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

4.1

邦題やポスターとは違って別にゴリゴリの殺人鬼映画て訳ではなく、イカすジャケットを買った事で”ジャケットを着ている他人が許せない!”という超理不尽排他的思考が肥大していく兎に角変な映画だった。ジャケット>>続きを読む

空の大怪獣 ラドン(1956年製作の映画)

3.9

メガヌロンによる炭鉱殺人事件というミニマムな前半と、ラドンの登場により一気に規模がデカくなる後半とで上手く大きな見せ場が2つに分かれているので、モンスターものとして楽しい。スタイリッシュだが生物的でど>>続きを読む

タイタンズを忘れない(2000年製作の映画)

3.7

人種差別を描いた作品だが、全体的に希望に満ち溢れていて作風が明るくエネルギッシュなのがとても良かった。最初はいがみ合っていたチームでも、最終的には共に歌い笑い抱き合う仲にまでなるのが王道だけどアツい。>>続きを読む

激突!(1971年製作の映画)

3.8

トラック運転手の顔が1ミリも出てこないし兎に角ずっと追いかけてくるので、トラックが完全に怪物のよう。プロットはただただトラックに追われるだけなのに、しっかり一本の映画として処女作で成り立たせるスピルバ>>続きを読む

モスラ対ゴジラ(1964年製作の映画)

3.6

金銭欲やエゴにまみれた商業人の批判はモスラの単独作で、小島に住む民族は前作で観たので新鮮味がそこまで無かった。ゴジラと戦う幼虫モスラ2匹は健気で可愛いが、地味に強いのでちょっとギャップ萌え。卵を取り返>>続きを読む

パディントン 2(2017年製作の映画)

4.1

パディントンと街の人々が楽しそうに共存したり、受刑者がカラフルになっていったりと、とにかく全編優しくてハートフル。小熊や囚人を通じて、人は見かけによらないというストレートなテーマを説教臭くなく、かつコ>>続きを読む

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

4.0

中盤までのサブプロットは全部あっさり目(マイルズ・テラーの更生譚をもっと長尺でやるのかと思ってた…)で、何個かある任務シーンも映像こそは凄いものの短尺でそこまで面白みを感じられなかった。しかし、今まで>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ミステリーぽいのかと思ったけど、どちらかと言うとヒューマンドラマに重きを置いている。周りから貼られるレッテルや、親から継承した呪縛に苦しみ、戸籍交換することで新たな自己を確立した人のお話なので当然重い>>続きを読む

アクシデント・マン(2018年製作の映画)

3.9

安定のジェシーVジョンソン×アドキンス。色んな殺し屋が出ては来るがストーリーに捻りは一切なく、いつも通りただただアクションを堪能する映画。とはいえ気の利いた言い回しだったり演出もあったし、アクションは>>続きを読む

キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

3.7

人間のキャラクターやコングとゴジラの挙動等が兎に角コミカルで、日米奇跡の対決なのに戦闘シーンがどことなく可愛らしかった(ゴジラが何回も脇をワキワキやるし)。今作からカラーになったのもあると思うが、前二>>続きを読む

女神の見えざる手(2016年製作の映画)

3.9

犠牲も厭わない強さと人間的な弱さが入り交じる複雑なキャラを完璧に演じたジェシカ・チャステインがめちゃくちゃ凄い。そもそものロビー活動への知識が無い+早口で激早テンポなので付いていくのが大変だったが、本>>続きを読む

アメリカン・ヒストリーX(1998年製作の映画)

4.1

ジャケットからして難解な所謂アート映画的な作風なのかと思っていたが、予想以上に直球な社会派映画だった。ネオナチだった過去と更生した現在が同時進行で描かれるので、エドワード・ノートンを存分に堪能できる。>>続きを読む